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〔 新 春 対 談 /2014 〕
急がれる!・・・ 万能型・防護力! |
トップページ/NewPageWave/Hot Spot/Menu/最新のアップロード/ 編集長 : 津田 真 |
《シンクタンク・赤い彗星》/事務員の、雨宮江里香が深く頭を下げた。
「新春対談は...」雨宮江里香が、3人の方に片手を開いた。「今年は... 【茜・新理論研究所】の秋月茜と...My Weekly Journal /第2編集室=軍事・国際担当 の大川慶三郎...それに、北原和也にお願いしました。皆さん、一言、お願いします」 「はい!」秋月茜が、肩を張り唇を結んだ。「秋月茜です!今年もよろしくお願いします!」 「大川慶三郎です! 益々もって、激動の年です。大局的な、戦略眼というものが必要になって来るでしょう」 「北原和也です! 気候変動が、いよいよ、人類文明の脅威として顕在化しています。ICPP(気候変動に関する政府間パ ネル)も、世界の現状に対し警鐘を乱打しています」 「ありがとうございます... それでは、恒例の、新春対談をお願いします」
「ええ...」茜が、テーブルに両手を置いた。「2014年、新春早々、警鐘乱打の状況です... レーチェル・カーソン/『沈黙の春』(/1962年に出版)...ローマ・クラブ/『成長に限界』(/1972年 に発表)...『京都議定書』(/COP3 ・・・1997年12月・地球温暖化防止京都会議)等の...文明への警鐘 にも かかわらず、“グローバル化・・・市場経済化” が 益々進行 しています。 人類文明は、ローソクの火が燃え尽きるように、最後の輝きを増して来ているようです。あるい は、赤色巨星か超新星爆発のように、人類文明の破局点 へ向かっているのでしょうか?」 「まあ...」大川が、アゴ鬚に手を当てた。「海水面が、数メートル上昇したからと言って... また、臨海都市が水没し...地球の気候が激烈に変化したからと言って...人類文明が即、 壊滅するわけではありません。しかし、生態系が安定するまでに、数十億人の犠牲は必至でしょう。 つまり、人類文明の風景が一変します。第1次、第2次の、世界大戦の比ではないでしょうな...」 「それが...」茜が、手を包むように握った。「いわゆる... “文明構造的な壁・・・21世紀・大艱難”(だいかんなん)として警告されているものですね?」 「そうです、」大川が、大きくうなずいた。 「想定外のことは...」北原が、言った。「常に、起こるわけです... “地球温暖化・海洋酸性化”による、海水面が上昇する前に、“感染症パンデミック危機”が来た らどうでしょうか。これも、人類文明は壊滅的打撃を受けるかも知れません。こっちの方が、人間に 直接的な脅威となるだけに、インパクトはさらに大きくなるでしょう...」 「はい...」茜が、顔を斜めにした。「そうですね... “感染症パンデミック危機”が来たら...まず確実に、“世界経済・世界金融の破綻”も、誘発され るでしょう。危機の規模によりますが、パンデミックで...“グローバル世界・・・の輸送網” がシス テム・ダウンするでしょう。 空路・海路・陸路の幹線がダウンし...やがて、物資・人材が滞り...飢餓が始まり、暴動が起 こり...日和見(ひよりみ)感染菌のレベルさえ、犠牲者を拡大していくことになります。 “グローバル世界・・・の輸送網” のシステム・ダウンは、文明そのもののシステム・ダウンに直 結しますわ...」 「文明構造的な...」大川が言った。「脆(もろ)さを、露呈するわけですな、」 「はい!」茜が、強くうなづいた。「そういう意味では... 元々、70億・人類文明は...“非常にきわどい・・・脆いバランス”...の上に、砂上の楼閣を 誇っている状況です。そして、その...“奇跡的な・・・バランス”...も、“地球温暖化・海洋酸性 化”で、相転移 が接近しているということです。気候変動は、その前兆ですわ...」 「そうですな、」大川が、両手を組んだ。「その意味で...時限爆弾は、“地球温暖化”でしょうな、」 「はい!」 「それは...」大川が、首を振った。「有意に、人類の意思で対処が可能なのです... 安倍首相は、“戦争ゴッコ”に御執心だが、そんなものは危機でも何でもありません。脅威は“地 球温暖化”です。具体的には...“経済成長のパラダイム・・・自由主義・市場経済/グローバ リズムのパラダイム”...そのものです」 「何故...」北原が、大川を見た。「世界の指導者は...この事に、気づかないのでしょうか?」 「うーむ...」大川が、アゴ鬚をさすった。「ま、その疑問は... 実際に、直接、政治家に聞いてみるのが一番でしょう。自分が選出した、身近な政治家に聞いて みることでしょうな... 安倍首相に...真顔で...“戦争ゴッコ”よりは...“地球温暖化・海洋酸性化の危機”を問い、 “感染症パンデミックの危機”を、問うのことです。真の危機 を阻止するために...“グローバル 化・・・TPP” を離脱し...〔人間の巣のパラダイム〕 を展開してはどうかと...問うことでしょう」 「うーん...」茜が、唇に手を当てた。「それは、実際に... 安倍首相の家庭内・野党/昭恵夫人がやっていることですね。でも、それは聞き入れられないよ うです。どうしても、“戦争ゴッコ” をやりたいと、ダダをこねているのでしょう。それを菅・官房長官 が支え、石田・自民党幹事長がバックアップしている構図でしょうか...」 「ま...」大川が、ほくそえんだ。「そうですなあ... “21世紀・大艱難” などという面倒なことよりも、“戦争ゴッコ” が面白いということでしょう。財 界や既得権層も、目先の “経済競争” の方が面白いということでしょう。あまり先のことは、考えた くはないのです。 財界も...主権者/国民の生活よりも、【平和憲法】 を守ることよりも、武器を大量生産し、海 外に売りさばきたいのでしょう。十分に、生活できるだけの金がありながら、さらに金が欲しいという のは、それがゲームになっているからです」 「国民は、」アカネが言った。「たまりませんわ!」 「そうです!」大川が、うなづいた。 「ともかく...」北原が、スクリーン・ボードの方を向いた。「新年にあたって、これだけは言っておき たいと思います...
公共放送/NHKの奪還と・・・ボトムアップ型組織への、再編成... メガロポリス、及び各地に・・・〔人間の巣型/災害対策拠点〕の展開... 各県に、そして全国に・・・〔人間の巣/未来型都市/千年都市〕の展開...
...ということです。国土強靭化という名の、公共事業のバラまき ではなく、 “真に・・・子孫に 残す未来社会のため・・・貴重な国家予算を投入” 、していくべきでしょう」 「はい!」茜が、コクリとうなづいた。「ええ... “地球温暖化・海洋酸性化”、“感染症パンデミック”、“世界経済・世界金融の破綻”...に代表 される巨大危機も、“万能型・防護力”/〔人間の巣/未来型都市/千年都市〕 で、対応が可 能です。 世界経済が破綻しても、私たちは、〔自給自足型の千年都市〕/〔極楽浄土〕 を、子孫に残す ことができます...」 茜が、江里香の方を見た。江里香が、コクリとうなづいた。 「そういうことで、」江里香が、胸で手を握った。「今年も、よろしくお願いします!」
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