第1編集室時事対談時事対談・2011グローバル世界破局点

   新春対談/2011

                            時代が加速する時      自給自足世界への回帰
    
            グローバル社会の・・・破局点

                                           

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プロローグ      グローバル化世界/グローバル・システムは・・・機能不全に! 2011. 1. 1
No.1 〔1〕 時代沸騰!・・・ 塾長/高杉光一 2011. 1. 1 
No.2   2011. 1. 1

 

  プロローグ                  

       グローバル化世界・・・

       グローバル・システムは・・・機能不全に     

                  

響子が、メモ帳を片手に持ち、インターネット・正面カメラが、青に点灯するのを待った。

里中響子です!明けまして、おめでとうございます!

  年頭にあたり...現在の...“グローバル化世界/経済成長のパラダイムは・・・必ず破

綻する”...ということを宣言して置きます。これは、“構造的に・・・長くは続かないシステム”

だ...ということです。

  しかし...これは宣言するまでもなく、“誰の目にも・・・明らかなこと”なのではないでしょう

か。“人口爆発/危機の輻輳/多様化の中で”、これ以上の、“開発/発展/経済成長”が、

持続できるはずはないのです。

  私たちは...それを知っているがゆえに...“漠然とした不安・・・時代的な閉塞感”を、

しているのではないでしょうか。“グリーン・イノベーションも・・・経済成長の中で”、という

は、もう私たちにはないのだと思います」

 

響子が、メモ帳に目を落とした。

“人口爆発”...“環境破壊”...“地球温暖化”...“海洋酸性化”...“気候変動”...“大干

ばつ/食糧危機/飢餓”...“感染症パンデミック(世界的大流行)...“原発の拡散/核物質の拡

散/核兵器の拡散”など...“非常に不安定な・・・脆弱な世界”...となりつつあ

ります...」

 

“文明社会の・・・破壊要因”は...

  輻輳(ふくそう)にやって来て...互いに影響しあい、相乗効果の中で、“破局点”突入する

ものと思います。それを承知で、なお世界は...“さらなる貿易の自由化・・・グローバル化”

へと突き進んでいます。

  “本当に・・・このパラダイムでいいのでしょうか・・・既得権構造は、

それほど大事なものなのでしょうか・・・?”

  いずれにせよ...“経済成長のパラダイム”は...早晩...“破局点”の中で崩壊します」

 

響子がメモ用紙を下ろした。唇を結んで、スクリーン・ボードの方を眺めた。ボードには、

年/2010年の主要な出来事が映し出されていた。横に鏡餅があった。作業テーブルでは、

杉・塾長...津田・編集長...大川・戦略担当が、スクリーン・ボードの映像を見ていた。

 

「また...」響子が、正面カメラに向き直った。チラリとモニターで、自分の画像を確認する。「この

状況下において...

  なお世界のリーダーたちは...競争原理に狂奔し、経済競争・覇権競争という...煩悩に苦

しんでいます。スクリーン・ボードの映像は、昨年、神奈川県/横浜市で開かれた、アジア太平洋

経済協力会議(APEC/2010年11月13〜14日)の様子ですね...

  この国際会議を様相を眺めても、状況は明白です...覇権競争/経済競争/既得権構造の

堅持/グローバル化の方向へ、流れています。私たちは、この流れを変えなくてはなりません。

“文明ん折り返し/反・グローバル化”の方向へです...」

 

「ええと、それから...

  日本は...日本固有の問題で...国家・社会崩壊の危機にあります。それは、国家・社会

上流域/司法・立法・行政・・・公共放送・マスメディアの...猛烈なモラルハザードです。この

事で、社会機能慣習法/公序良俗が、マヒしてしまっているということです。

  これは建国以来の、未曾有の危機となっています。私たちは、一体、どうしたらいいのでしょう

か...まず、高杉・塾長の見解をお聞きします」


  〔1〕  = 時 代 沸 騰     

  
 
         

 「塾長、お願いします...」響子が、膝の後ろに手を当て、椅子に掛けた。

「あけまして、おめでとうございます!」高杉が、深く頭を下げた。「≪人間原理ガイア塾≫塾

長/高杉光一です!」

 

「さて...」高杉が、作業テーブルに両手を置いた。「2011年です...

  いよいよ...“21世紀・大艱難(かんなん)時代”...の様相になってきました。私たち

としては、以前から様々な提言警告を発信して来たわけですが...いよいよ、“人類文明の

生き残りの戦略”も、沸騰してきた様相です...そして、混乱・不安も増してきました...」

「はい...」響子が、緊張した声で言った。「私たちとしては、準備は、できています...

  “文明の折り返し/反・グローバル化”/〔人間の巣のパラダイム・・・人間の巣の世界展

開〕です...

  当面の具体策としては...“日本版/ニューディール政策”です。これは、公共事業による、

〔人間の巣〕全国展開/世界展開です。そして、長期展望としては...“ホモサピエンスは

・・・巣を持つ・・・社会的動物になる”...という可能性です...」

「そうですねえ...」高杉が、手を重ねた。「こうした中で、過渡期である現在...

  “軍隊のような・・・20世紀の遺物”...“時代錯誤の・・・政治家や指導者”...そして、

“役割を終えつつある・・・資本主義・経済体制下の・・・学者や経営者や資本家”が、混乱

拍車をかけています。こうした人々は...既得権の妄執(もうしゅう)に取りつかれ...“競争原理

の最後の輝き”に、身を焦がしています。

  しかし...これらはいずれ、超新星輝きを放ちつつ、終焉して行くでしょう。その後にくるの

は、〔人間の巣〕であり...〔極楽浄土/パラダイスの・・・インフラ建設〕だと...我々は考え

ているわけです。

  まあ...“戦争ゴッコ”をやっている人たちは、“未来型・・・戦争世界”を思い描いているので

しょうか。あるいは...“経済覇権ゴッコ”をやっている人たちの方は、“相変わらずの・・・開発

競争・・・マラソン世界”を夢見ているのでしょうか。

  まあ...大多数は...〔極楽浄土/パラダイス〕の方を、望んでいると思いますがね」

“覇権競争”や、“経済競争/グローバル化”は...今後も続くのでしょうか?」

「しばらくは、こうした状況が続くかも知れません...

  しかし、所詮は...“戦争ゴッコ”“経済覇権ゴッコ”遊びです。人類文明の存続には、

要のないものです。したがって、“新たな事態・・・危機の顕在化”が...こうしたゲームを終わ

らせて行くでしょう。しかし、その前に、“人類の英知”で、終わらせて行くのがいいのです」

「それには...良き指導者が、必要ですね」響子が、唇に指を当てた。

「その通りです...良き指導者...大政治家大宗教家...あるいは科学者でしょうか...」

良き指導者が、登場してこなければ...

  “集団的指導体制”になると思いますが...アジア太平洋経済協力会議(APEC/2010年11月13

〜14日)でも、この有様ですわ...“COP16”(メキシコ/2010/11月開催)も、低調でした...」

「...まあ...

  “人類の英知”で、“舵”をきれない場合は...“新たな事態・・・危機の顕在化”が、それを終

わらせて行くでしょう...しかし、その時は、莫大な犠牲が伴います。

  それは...“予想を超える気候変動”かも知れないし...“干ばつ・・・地球規模の飢餓”かも

知れないし...“感染症パンデミック(世界的大流行)かも知れません。ともかく、“人口爆発”と、“地

球温暖化/海洋酸性化”という時限爆弾も...すでに危険ゾーンに入っているわけですねえ、」

「はい...

  どれ1つをとっても、グローバル・システムの、脆弱性直撃します。そうなれば、億単位

牲者が出るのでしょうか?」

「何も準備がなければ、数十億の単位という事でしょう...

  あるいは、6度目“種の大量絶滅”も、視野に入ります。これは地質年代を区切る、全・地球

規模の大絶滅です。これは、なにも、私が初めてはじめて言うことではありません。また、すでに、

過去に幾度となく起こっていることです」

「つまり...適正な規模にまで、文明が縮小しなければ...ということですね?」

「そうですね...

  いずれにしても...“グローバル経済・・・グローバル・システムは・・・機能不全” に、直面

するでしょう。何故なら...“このパラダイムでは・・・地球生態系のホメオスタシス/恒常性

/治癒力/復元力が・・・起動する”...と考えられるからです」

「はい...」響子が、ゆっくりと顎を上げた。「地球生命圏の...恒常性/治癒力/復元力という

ことですね。そうした治癒力が、人類文明を駆逐し...生命圏恒常性を保っていくということで

すね?」

「そうです...

  私たちは、科学力で...“地球上のほとんどは知りつくした・・・残余の問題はあるが、大方の

構造は分かった”...などと思い上がっているかも知れませんが、それは大きな間違いです。私

たちは科学の小窓から...“巨大な存在である何者かの・・・単なる人間的側面”...を観察

しているに過ぎません。

  “この世の・・・参与者”である私たちは...“主体性の鏡・・・我の座標系や構造”ですら、

はっきりとは認識できない状態です。こんな状態で、“地球上のほとんどを・・・知りつくした”、など

とは論外でしょう。

  つまり、そうした上位システムの中に、生物体生態系生命圏の、ホメオスタシス/恒常性

/治癒力/復元力もあるということです」

「はい...」響子が、うなづいた。インターネット・正面カメラを見上げた。「ええ、では...具体策

の方を...津田・編集長と、大川・戦略担当に伺って行きたいと思います」


  〔2〕 覇権主義/資本主義 終焉      

    
  wpe12.jpg (16005 バイト)                       


   

 

 

MoMA(ニューヨーク近代美術館)コレクション         

                          

                                          こちらにも、別のもの がございます