Weekly Journal 第1編集室時事対談時事対談・2006時代を読む

                                       時代を読む!      

      与党の中では、やはり・・・ 加藤紘一】

      index.1019.1.jpg (2310 バイト)              

    トップページHot SpotMenu最新のアップロード                     編集長 :   津田  真

    INDEX                                       

プロローグ       “国民/サイレントマジョリティー(声なき多数)の意思を示す時代!  2006. 8. 2
No.1 〔1〕 津田青木・・・・・時代の流れを読む 2006. 8. 2
No.2 〔2〕 昭和天皇の“大御心” 2006. 8. 2
No.3 〔3〕 与党の中では、やはり・・・ 加藤紘一】 2006. 8. 2

   

  プロローグ             青木 昌一 

 

     “国民サイレントマジョリティー”の意思を示す時代! 

 

「ええ、“My Weekly Journal”政治・部長の青木昌一です。ご無沙汰しておりま

す...

  自民党・総裁選に関しては、“マチコの人物評”は、5月の半ばでしたから、2ヵ月

ぶりになるでしょうか...みな、多忙な様子でしたが、私だけは政治・担当者とし

て、しっかりとウオッチして来ました...

  しかし、この国は、“国民/サイレントマジョリティー(声なき多数)”の意思 とは裏腹

に、何とも“おかしな方向へ迷走”して行きます。いったい、この“日本丸の舵”は、誰

が握っているのでしょうか...それとも、私たちが危惧しているように、“誰も舵を握っ

ていない”のでしょうか...ただ、茫々と漂流しているように思われます...

  “政治家”は、“国のことを考えなくなった”と言われて久しく...“官僚”は国家の

スネをかじり...味方と思っていた“公共放送やマスコミ”は、国民から解離して、

化の原理から経済の原理へ移行...今では、それぞれ、自分の場所さえも見失っ

ているようです...

  全て、この国の、超エリート集団です。それが、“玉石混合”と揶揄され...今となっ

ては、その中の“玉”をさがすのさえ、難しくなりました...

  “玉”から“石”に堕落した超エリート集団が、国家を変質させてしまっています。そ

象徴的・イベントが、まさに今回の自民党・総裁選挙です...名実ともに“烏合の

衆”と化しています...

         house5.114.2.jpg (1340 バイト)

  さて、ここは何としても、“国民/サイレントマジョリティー”が動かなくては、国家の

進路さえ定まりません。“サイレントマジョリティー”が、具体的行動を起こす時だと思

います。行動を起こさなければ、食べてさえいけない時代になりました。

  その行動は、国会議事堂県庁市町村の庁舎に、単に足を運ぶ事でもいいと思

います。それを、諦めずに繰り返す事で、人が結集し、必ず何かが動き出してくるはず

です。この国は、“国民主権”の、民主主義国家なのですから...」

 

 〔1〕 津田青木...時代の流れを読む

    index.1019.1.jpg (2310 バイト)      

 

「さっそくですが、編集長...」青木が言った。「“マチコの人物評”では、以下のよう

な評価でしたが...【麻・垣・康・三】...つまり、麻生太郎、谷垣貞一、福田康夫、

そして安倍慎三(/各・敬称略)ですね...

                【麻・垣・康・三】  

                             

      “ザクロ”        “金ピカのラッキョウ”      “大粒の空豆”           “長ナス”

 

  【河野太郎・与謝野馨・山崎拓・加藤紘一(敬称略)

           

  “元気・クリ”       “堅実・イチゴ”         “熟したキーウィーフルーツ”         “ナシ/長十郎”

 

  ...これらの評価は、変更はナシでしょうか?」

「そうですね...」津田が言った。「マチコは...いえ、マチコさんは...あれでなか

なか、的確な評価を下しています...本質をズバリと突く評価でしょう...さすがに、

ミッション・コーディネーターの名は、ダテはないですねえ、」

「ま、」青木が、小さくうなづいた。「私も、敬服します」

人気No.1安倍さんにしても...肝心の総理大臣としての決意、“国家展望・国

家政策”が、いまだに何も示されていません...それで、人気No.1という、わけの

分からない政治家です。非常に“危ない”臭いがしますね。小泉・首相のように豹変

るというよりは、“夏野菜”なのかもしれません...

  マチコさんのいう...“夏野菜/長ナス”の評価も、あながち的外れではないでし

ょう。麻生さんも、谷垣さんも、まずまず、“ザクロ”“金ピカのラッキョウ”の評価でしょ

うか、」

「うーむ...では、2ヵ月半前と、全く同じ評価ということですね!」

「はい...青木さんは政治・部長として、ずっと政治をウオッチしてきたわけですが、

2ヶ月半前と、変わった状況と言えば、どんな所でしょうか?」

 

〔2〕     昭和天皇の “大御心(おおみこころ)”     

 

「そうですねえ...

  それは、なんと言っても...“富田メモ”による、昭和天皇“大御心(おおみこころ)

が、一般に公開された事でしょう...日本経済新聞のスクープですが、各方面に色

々な意見があります。

  しかし、それは別として...“久々に、感動する重い言葉”というものに、接しまし

た。編集長は、あの“大御心”“開示/公開”を、どう思われましたか?」

「うーむ...そうですねえ...

  まさに、青木さんの言うとおりでしょう...久々というよりも、初めて、“重い言葉”

というものに接しました。確かに、各方面に、様々な意見があるのも事実でしょう。しか

し、日本の国が、“建国以来の未曾有の大混乱”と言われる昨今です。そこに、昭和

天皇“大御心”が示されたという事に、大きな“国家的意義”を感じます...

  それは、まぎれもない“大御心”であり...ただの伝聞や、墨跡などとも違い、“直

接の、感情のこもった肉声のメモ”です。一度、それに接した国民は、二度と忘れるも

のではありません。

  “あの戦争と、敗戦...そして靖国神社と、戦後の歩み...”...そこに垣間見

た、“大御心”というものは、“日本民族の魂”を、深く揺さぶるものがあります...あ

のメモは、昭和天皇“大御心”として、“日本民族の腹の底”に、素直にストンと落ち

、落ち着くものがあります...

  ここは1つ、“開示/公開”され、“大御心”を知った以上は、素直に受け止めるべき

でしょう...

「同感ですね」

  〔3〕 与党の中では、やはり、加藤紘一

     VS 

 

「次に...」青木は、眼鏡を押し上げた。「2ヶ月半前と、変わった事といえば...

  有力対抗馬の福田さんが、出馬を取りやめた事でしょうか...そして、鳩山邦夫・

が、“生態系との共生”旗印を掲げ、自民党総裁/総理大臣候補に名乗りをあ

げた事です。これは、大きな時代の前進ですねえ...」

「まさに、そうです。“生態系との共生”旗印は、私達も大いに心を動かされます。

  まあ、今回は無理でしょうが、今後、“注目すべき指導者の1人”でしょう。こうした大

目的の前には、党派は無関係です。国家さえも超越した課題です」

「はい...

  自民党・総裁選の話に戻りますが...私たちは党員でもなく、門外漢なわけです

が...自民党・総裁が、即、日本の総理大臣になるわけですから、国民としても無関

心ではいられません。

  また、自民党解放系組織であり...かつ、この国の総理大臣を選ぶとなれば、

当然、国民としても、様々な意見を出していいわけでしょう。最近は、“世論の動向が総

理大臣を決める”とも、言われます。それならば、なおさらのこと、大いに意見を言うべ

きでしょう」

「しかし...」津田が言った。「国民や、党員の意見が封じられ...永田町(/国会議事

堂周辺の政治の中枢)だけで、“カラ騒ぎ”をやっている観がありますねえ...

  そもそも、“小泉人気・安倍人気”と言いますが...その実態となると、非常に“あ

いまい”なものです。抽出された、任意の範囲“世論調査のパーセント”を、国民の

信頼をすっかり落したマスコミが、一方的に報道しています。何処まで信じていいの

でしょうか...

  また、それを“抱え込み/しがみ付き/封鎖し”、かたくなに“人気・人気・人気”と叫

んでいるような気がします...他のことには、一切耳を貸さないという様子で、意固地

“裸の大様”を演じているようにも見えます...しかし、これでも“権力闘争の勝者”

というわけなのでしょう...」

「はたして、今...」青木が言った。「この“小泉人気・安倍人気”と言われる両人の、

政治的見解をじっくりと本気で聞きたいという人は、いるのでしょうか...

  まして、これから総理大臣になろうという安倍さん政治的スタンスが、何とも判然

としません。こんなことで総理大臣を選んでいて、本当にいいのでしょうか...」

「まさに...“政治家としてのエキスの部分”が、霧に霞んでいますねえ...

  それに、安倍さんの話は、分りにくいですね。結局、何を話したのか、ほとんど分ら

ないという事がよくあります。これは、失礼にあたるかもしれませんが、総理大臣の有

力候補ということで、あえて言わせてもらいました。

  それから、青木さん...総裁選では、“大きな金”が動くというのは、本当なのでしょ

うか?」

「それは、昔から言われていますね。この間テレビの番組で、1人3000万円という言

葉も聞きました。莫大な金額ですが、出演していた他の政治家は、否定しなかったで

すねえ...そうなのかと思いました...

  大学の学長選挙でも、“相当の金”が動くようですから...」

「うーむ...」

 

「ところで、編集長...

  安倍・独走態勢は揺るがないと言われています...まあ、我々としては、そうは見

ていないわけですが...我々も依然として、“加藤紘一”ということで、いいわけで

すか?」

「うーむ...他に、いないでしょう...

  今、与党の中から選ぶとすれば...“小泉・首相”対角線上にあり、バランスの

取れた外交政策もできる、“加藤紘一”しか見当らないですねえ...

  例の“加藤の乱”で、加藤さんの肩を引っ張り、泣いて諌(いさ)めていた谷垣さん

出馬していますが、やはり加藤さんの方がいいでしょう...」

重量感が違いますね」

「派閥の中で、どんなやりとりがあったかは知りませんが、それは国民の預かり知らぬ

ことです。国民が、加藤さんに、“日本丸の舵取り”を求めたい、というのであれば、代

議士である以上は、出馬があってしかるべきです」

「はい!」

「一度は、“乱”を起こしてまで、改革の意思を示した人です...信頼してもいいでしょ

う...

  そうやって、自民党を出て行った人達もいるわけですがね...“乱”を起こすほどの

意欲”がなくては、この大混乱の渦に流されるだけだと思います」

「はい!」

「今までに、名前の上がっている全候補者の中で...加藤さんは候補に上がってい

ませんが...ともかく、一番はっきりと“政治信条・政治哲学”を述べている人です。

大事なのは、“戦略的・政治哲学”をもって、この“未曾有の混乱した政治局面”に当

れるかどうかということです。そうでなければ、成功の可能性はありません...

  政権構想をまるで言わないだとか、消費税が何パーセントだとか、そんなこと

では、とても大混乱の日本の現状は立て直せまないでしょう。今は、“戦略的・政治哲

学”が必要な時です。小手先ではどうにもなりません...」

「はい...ともかく、来年、“まっとうな参院選挙”をやりたいと思うなら、“加藤紘一”

かいないでしょうね。そういう構図が、はっきりしてきたと思います...

  そうそう、編集長...山崎拓さんはどうですか?」

「うーむ...悪くはないのですが...

  山崎さんは、元防衛庁長官で、政策的にアメリカ寄りだと思いますねえ。アメリカと

いっても、様々な側面があるわけですが...ともかく“アメリカの覇権主義”というの

は、すでに“20世紀の遺物”です。それに引きずられるのでは、困ります。日本は、“独

自の国際平和戦略”の路線がいいのです。

  最近の、アメリカの“対・イスラエル政策”を見ても分るように、レバノンの空爆を支

持しています...こうした、国際世論に反する“アメリカの覇権主義”一体化する危

険性が、少しでもある以上、危険な選択は避けたい所です...」

「加藤さんも、防衛庁長官はやっていますね」

「そうです...したがって問題は、“政治戦略”どのようなスタンスにあるか、なの

です。

 山崎さんは、バランスの取れた政治家だとは思いますが、右よりの印象があります。

まあ、あまり一般には“政治信条”は語らない人で、詳しいことは分らないわけですが

ね...」

「やはり...“加藤紘一”しかいないと?」

「そうです!

  多少、不器用な所はありますが、“戦略的・政治哲学”をしっかりと打ち出していて、

“国民の痛み”も、しっかりと分ってくれる政治家だと思います。この状況下でも、“日

本丸の舵取り”を、任せられるリーダーではないでしょうか...

  まあ、いずれにしろ、“大変な苦労”はあると思います...それに、大混乱の自民

党をまとめていくわけですから、一筋縄では行きません。結局、政界再編成は避けられ

ないと思いますね...」

「はい!

  我々としては、政権交代がどうのと言う事ではなく...今・現在の日本を、一歩でも

正しい方向へ導いて行く政治家ということで...“加藤紘一”さんを支持したいと思

います。そして、参院選挙では、与野党ともに“より高いレベル”で、日本の進路を決

定して行って欲しいですね」

「はい...ともかく、来年、“まっとうな参院選挙”をやりたいと思うなら、“加藤紘一”

「その通りです!そして、何よりも、“政治の信頼性”を回復して欲しいものです!」

「はい!私たちとしては、“加藤紘一・元幹事長”に、それを期待したいと思いま

す!」

                 


「ええ、青木昌一です...

  今回は、これで終ります。どうぞ、次の展開に、ご期待ください」