My Weekly Journal 時事対談平成維新の始動

        新 春 対 談                         

                                    平 成 維 新の 始 動

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   トップページHot SpotMenu最新のアップロード/                      編集長:  津田 真

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プロローグ    ≪国民自身が動く時≫  2004.1.14
No.1 〔1〕NHKの解体・再編成ここから、“平成維新” がスタート  2004.1.14
No.2 〔2〕“新しい公共放送”の再編成日本文化の骨格の再構成  2004.1.14
No.3 〔3〕民主主義の“直・間”比率    ---------

     

  プロローグ       wpeA.jpg (42909 バイト)  wpe7.jpg (10890 バイト)  index.1019.1.jpg (2310 バイト)    

 

≪国民自身が動く時≫

My Weekly Journal 編集長の津田真です...

  年が明け、平成16年になったわけですが、日本の社会改革、構造改革は、いっこ

うに加速する気配がありません。むしろ、時間経過の中で、事態は益々悪化する傾向

にあるように感じられます。

  このままでは、まさにこの国、この日本の社会は、確実に沈没してしまいます。多

少景気が上向いたとしても、“正しい社会の器”が、すでに壊れてしまっているからで

す。この“壊れてしまった器”の中には、再びかっての輝かしい日本が戻って来ること

はありません。

  悪いのは、与野党を含めた政治全体であり、地方をも含めた官僚の天下り体質

す。そして、文化の荒廃と衰退に関しては、マスメディアにその最大の責任がありま

す。また、さらに悪いことに、政治にも官僚組織にもマスメディアにも、自浄能力・自浄

作用というものが、ほとんど感じられません。

  さて、では、どうするかということですが...もはや、“国民自身が動く”より他に道

は無いと思います。この国の主権者である“国民全体が行動を起こし”、この国を変え

ていくしかありません。それについて、これから、私たち4人で、まず大雑把な所を考

察して行きます」

                                          

 

「高杉・塾長!お忙しい所を、わざわざ足を運んでいただきました!」津田が、あらた

めて高杉に頭を下げた。

「うーむ...いよいよ、“平成維新の始動”という事ですから、どんなことになるのか、

楽しみにしてやって来ました」

「私たちは、まさに、そのつもりです!」

「そうですか、」

「あ、響子さんも、ありがとうございます!ま、ひとつ、よろしくお願いします!」

「はい!」響子は、唇をすぼめ、強くうなづいた。「高杉・塾長には現在、私の危機管

理センターの方から、“天体衝突の危機”で、仕事を頼んでいますの...」

「ほう...どんなことですか?」

「うーん...小惑星の地球直撃を回避するには、核爆弾で破壊する方法が知られて

いますが、それは実は最後の手段なのです。もっと確実で、安全なのは、“宇宙のタ

グボート”で、小惑星を加速してやるのがいいのです...まさに、衝突は、地球と小

惑星の、秒単位のズレで回避されます...双方とも、非常に高速で運動しています

から...」

「ははあ...そういうものですか、」

「後は、ページの方でどうぞ。現在、準備中です」

「ああ、はい!

  ええと、それでは...青木の方から、ざっと今回の趣旨の大雑把な所を説明して

もらえるかな?」

「はい...」青木は、眼鏡を拭きながらうなづいた。「私たちはこれまで、“国民主権”

ということを、強く主張してきました。その力が最大に発揮されるのは、言うまでもなく

総選挙(衆議院選挙)であり、参議院選挙です。

  さて、では、選挙しか“国民主権”が力強く発揮される場がないのかというと、そう

ではありません。選挙は、“国民主権”の約半分程度の力を行使していただけかも知

れません。

  では、残りの力は、何処にあるのか...これまで、私たちがほとんど使って来な

かった、残りの力とは、何なのか...響子さん、それは、何だと思いますか?」

「うーん...日常的な、民主主義の力かしら?」

「まあ、そうですね...

  まさに、その通りなのですが...もっと具体的に、強力に力を行使できるのです。

例えば、“国民の浄財”で運営されているNHKに対し、“聴視料をストップ”し、解体と

再編成を求めることもできるのです。また、新聞や、民放テレビに対しても、“集中的

に拒絶”することによって、国民の側から“逆向きの力”を発揮することができるので

す。

  この力は、“政治”や“行政”や“マスメディア”に対してだけでなく、日本国内では、

あらゆる組織に対し、“万能の力”を持ちます。これが、この国の“主権者の力”なので

す」

「はい。素晴らしい力ですわ!」

「現在、国民から乖離し、信頼をなくしているのは、“政治”“マスメディア”ですが、

私たちが“国民主権”を真に発動したいと思うなら、そのいずれも国民の総意による

コントロールが可能だと言うことです。NHKだけでなく、民放テレビや新聞にしても、

私たちが本気で“集中的に拒絶”すれば、潰すことが出来るのです。

  善良な日本の国民は、滅多なことでこんなことはやらないでしょう。しかし、いざと

なれば、強大なシビリアンコントロールを発動させることが出来るということです」

「うーん...」響子が、うなづいた。「そうですよね!」

「これが、選挙以外で行使できる、“国民主権”の、もう半分の力です。そして、この力

は、“国民の総意”によって生み出されるものです。“平成維新/新・民主主義革命”

は、この力によって、今まさに、静かに確実にスタートさせていくことが可能なので

す」

「うーむ...なるほどねえ、」高杉が言った。

“NHKの解体と再編成”が、」津田が言った。「平成16年の、“平成維新”のスタート

になります。ご存知のように、NHKには、いい番組も非常に多くあるわけです。しか

し、それでは、このマンガ的ともいえるモラルハザードの蔓延、文化の衰退、国家存

亡の危機は、一体全体、何だというのです?

  そもそも、まさにこうした事態を回避するために、NHKが創設されたわけです。そ

して、何処からも影響を受けない“国民の浄財”で、独特の権威の下に運営されてき

たはずです。こうした事は、私などが指摘するよりも、誰よりもNHK自身が、百も承知

していることだと思います」

「なるほど...」高杉は、椅子の背に体を引いた。「NHKの松井選手(NYヤンキーズ)

報道などを見ていると、確かに偏っているねえ...“浄財”で運営されているのなら、

NHK運営委員会は、キチッとその趣旨を説明すべきだろうね、」

「第一、真冬に野球選手の話が中心というのも、国民をバカにしていますよ」

「うーん...」響子が、高杉を見た。「やっぱり、NHKは、相当におかしいのかしら?」

マスコミの横暴というのも、国民には我慢の限界でしょう」青木が言った。「いずれに

しろ、これ以上放置しておけば、取り返しのつかない事態になります。国民の心が、

キレはじめていますからねえ...

  ま、いずれにしても、それを判断し、行動を起こすのは、国民自身です...」

「はい!」響子がうなづいた。

  1〕 NHKの解体と再編成!       

   ここから、“平 成 維 新” がスタート!

 

「民主党代表・代行の小沢一郎氏が、」と、青木が言った。「1月11の民放テレビで言

っていました。政権が変らなければ、実質的な構造改革は難しいと...政権が変

り、あらゆる利権や柵(しがらみ)がなくなったところで、構造改革ができるのだと...そ

れは、むろん、その通りだと思います。

  しかし、“社会全体をおおうモラルハザード”の方は、どうなるのでしょうか?さら

に、もう少し広い意味で言えば、この国の文化はどうなるのでしょうか。政権が変れ

ば、日本文化の衰退も一気に回復して来るのかといえば、そうは行かないと思いま

す。構造改革の立場から、日本文化を復元・創出していくには、やはり相当の時間が

かかると思います。もちろん、これも必要なことではありますが...」

「分ります」響子が、肩をかしげた。「国民は、荒廃した日本文化の回復を、そんなに

悠長に待ってはいられないということですね。すぐにも、日本の“マスコミ主体の文

化”を、“国民主体の文化”に変えて欲しいということですね、」

「そのとおりです」青木が、響子にうなづいた。「少し、具体的な例を上げて言えば、マ

スコミは冬でも野球や野球選手を中心にスポーツ・ニュースを構成していますが、こ

れは明らかにおかしいですね。国民は、冬はウインター・スポーツのニュースを聞きた

いわけですよ。スキーやスケート、カーリングやアイスホッケーだってあるわけです。ま

た、冬には、そうしたスポーツ人口も多くなるわけです。

  まあ、そもそも、スポーツや芸能が、“ニュースの定番”というのも、おかしな話なの

です。その程度のニュースを流すよりも、よりフォーマルな、科学ニュース・政治ニュ

ース・文化ニュース・海外ニュースなどの方が、よほど国民を啓蒙するし、品位もある

と思いますがね...

  しかし、NHKをはじめ各マスコミは、こうした国民の要望は、ほとんど受け入れる

気が無いようですね。情報の双方向化時代などと言いながら、実態はむしろ、マスメ

ディアの“独断”“独走”が際だっています。

  まあ、国民を支配し、弾圧していると言うよりは、非常に権威のあるものを与えられ

ながら、それを使いこなす、“知能が足りない”という感じがします...そして、まさ

に、この国の文化が未曾有の大混乱に陥っているわけです。そして、誰も、責任をと

ろうとしないわけです...」

「はい。それは、私も感じています」

「ともかく、」津田が言った。「国民は、もう待てないということです。そこで、国民自身が

決起できないかということです。小沢一郎さんの言うように、政権交代も絶対に必要な

のです。しかし、私は総合的に見て、その前に、“国民自身が決起する時”と考えて

います。もう、待てないということですよ」

「うーむ...」高杉は、体をよじった。

「その手段は、先ほども少し触れたように、“NHKの解体・再編成”に着手することで

す。そして、具体的な行動は、国民の“浄財”である“NHK聴視料”を押さえることで

す。国民がその気になれば、理屈としては“NHKに一銭の聴視料も払わない”ことも

可能なのです。これは逆に言えば、選挙の投票と似たものであり、主権者が判断し

て、聴視料を払う価値があるかどうか、この国のために何が良いのか、その決断をす

ることになります。

           

最近のNHKのテレビ番組を見ていると、どうなのでしょうか?それから、

もう一方の、日本の現状は、どうなのでしょうか?

NHKは、人事・財政面で全てから独立し、あらゆる外部からの干渉を受

けず、国民の浄財のみで運営する“国民による国民のためのマスメディア”

の役割を、十分に果たしてきたと言えるのでしょうか?運営財政業務

の効率性は、国民の納得のいくものなのでしょうか?

NHKは、民主主義社会の牙城として、“正しい社会の器”を、組織を上

げて死守してきたのでしょうか?

さて、たちは、NHKにどのぐらいの採点を付けたらいいのでしょう

か?いずれにしても、国家が未曾有の大混乱を呈している現状では、落第

なのではないでしょうか...もっとも、その前に、NHK運営委員会の説

を聞くのがスジだと考えています...

それからもうひとつ、NHK自身は、“現状の日本の姿”をどう思っている

のか、最高責任者の、公式の見解を聞きたいと思います。また、NHK運営

委員会は、NHK創設当初からの“本来の設立目的”について、どう思い、

どう扱っているのか、国民に納得のいく説明をすべきだと思います...

 

  さて、私と青木は、こうしたNHKに関する全体的な“情報公開”やNHK運営委員

会の“説明”を十分に聞き、“国民として、NHKをどう扱っていくかという課題”に着手

すべきだと考えた次第です...

  まあ、非常に重大で、難しい課題ということもあり、高杉・塾長と里中響子さんにも

参加していただいた次第です...」

「それに...」高杉は言った。「物騒な問題提起でもあるわけだ」

「いえ、私たちは、そうは思っていません」青木が言った。「NHKの聴視料をどう扱う

か、判断するのは国民1人1人です。また、そこに、国民1人1人の“強い意思と、深

い思慮と、主権者の権利”が込められていることが、非常に重要になって来るわけで

す」

「でも、犯罪性...ということは、どうなのかしら?」

「まあ...これまでも、聴視料を支払わない人は、相当に存在していたわけです。そ

の人たちが、犯罪者として扱われたことはなかったわけでしょう。理由は、強制的に

聴視料を徴収する、法的な根拠がないからです。

  むしろ、それよりも問題なのは、NHK自体が、“本来の任務を放棄”し、“自分達の

やりたいこと”“面白いこと”だけをやってきたことの方が犯罪的であり、“国民への

裏切り行為”なのです。だから国民は、“聴視料を一時的に凍結する”という手段に出

るということです」

「確かに、そうですよね...」響子が、小さくうなづいた。

「まあ、くり返しますが、」津田が言った。「NHKには非常に優れた番組もあります。私

自身が好きな番組も多々あります。また、社会を啓発している、ニュース解説委員な

ども大勢います。しかし、そうではあっても...それでは、この日本の現状は、どう説

明するのかと言うことです...

  こんな重大な社会混乱が来ないように、国民は浄財を出し合い、NHKという民主

主義社会の牙城を維持し続けて来たのではなかったでしょうか。つまり、現在の文化

の衰退、モラルハザードの蔓延、建国以来の未曾有の大混乱に対して、NHKは非

常に大きな責任を負っているということです」

「うむ、」高杉が、腕組みをした。「ここは、方向としては、“NHKの解体・再編成”は、

避けられないということかな?」

「私は、そう考えています!」津田が、真っ直ぐに高杉を見て、強くうなづいた。「いず

れにしても、現在のNHKの硬直した体質は、国民のお荷物でしかないでしょう。むろ

ん、いい部分もあるわけであり、そこはしっかりと残したいわけですがね、」

「うーむ...確かにここは、国民全体が動かないことには、どうにもならないようだね

え...」

「そういうことです!」

   2〕  新しい公共放送 の編成     

     国民評価型の・・・日本文化の再構成  

 

「ええ、」響子が言った。「津田・編集長の依頼で、ここからは私が進行役を務めさせて

いただきます。NHK...つまり、公共放送を解体・再編成する時代的必要性は分り

ました。それも、緊急を要する事態だということも、理解できます...

  さて、そこで、強力な圧力をかけて解体を促すのは、“聴視料をストップ”すること

で、国民が主体的に動けば...ほぼ確実に達成できることも分ります...

  では、次の段階の“新たな公共放送”の編成の方は、どうなるのでしょうか?こちら

の方の準備もなしに、ただ闇雲に現在のシステムを停止するわけにはいきません」

「その通りです、」津田が、うなづいた。「まさに、響子さんの言うとおりです。簡単に壊

しておいて、ドサクサの中で適当に編成するというのでは、それこそ何の意味もあり

ません。これは、政権交代についても言えることですが、」

「はい、」

「では、どんな“新たな公共放送”がいいのかと言うことです...まあ、、ここは国民

全体で知恵を出し合い、今からその議論を深め、念入りに準備をしておくことが必要

です。そして、そうした議論の高まりの中から、“現在のNHKを解体して行こう”という

本格的な機運が高まるのが、正しい道筋だと思います...」

「はい...

  うーん、編集長...もう少し、具体的に言うと、どういうことになるのでしょうか?」

「そうですねえ...

  現在、テレビの地上波デジタル放送が拡大中です。そうした意味でも、大きな波が

やってきていて、やがて多チャンネル化時代が始まります。そうした中で、非常に信頼

性の高い、“新たな公共放送”が編成されていくのがいいと思います。

  ともかく、現在のNHKの体質のまま、多チャンネル時代に突入して行くのは、最悪

の事態が定着してしまうことを意味するのではないでしょうか」

「うーむ、なるほど...」高杉が、言った。「そうした波も、同時に来ているわけか、」

「そうです...

  私は、“新たな公共放送”の創設が、民放テレビの体質改善をも促し、しいては日

本の文化全体をキチッと仕切りなおすことを、大いに期待しているわけです。

  それには、抽象的になりますが、“新たな公共放送”について、幾つかの必須条件

があります...以下がそれです...

 

【“新たな公共放送”に求められる必須条件】

“情報公開”が原則であること。

“国民参加型の評価システム”が確立していること。

主権者である国民の側に立つ、“民主主義の牙城”であること。

“正しい社会の器”を主体的に形成する、“国民のためのマスメディ

  ア”あること。

伝統文化を守り、新しい文化の創出を支援する、“日本文化全体の

  守護神”であること。

 

  まあ、大体こんな所でしょうか...残念ながら、いずれも現在のNHKには、欠け

ているものばかりです。こうした使命感を喪失した現在のNHKは、結局、民放と何ら

変らないわけです。したがって、これでは、国民が浄財で支えている意味が無くなって

しまっているわけです。

  もし、NHKに、こうした“本来の任務”を守っていくという、設立当初の意気込みが

残っていたら、日本の社会はここまで混乱し、国家全体がここまで傾くことはなかった

はずです」

「はい、」響子は、唇に拳を当てた。「NHKは、肝心の“本来の任務”には情熱を示さ

ず、ただ自分たちのやりたいことを、膨大な予算を使ってやっていたという観がありま

すよね...

  それで、津田・編集長...具体的には、どのような新しい組織を考えられておられ

るのでしょうか?」

「まあ、私たちは全員、いずれに関しても専門家ではありません。こうした公共放送に

関しても、私たちは部外者ですから、細かな具体的なことは分りません。

  しかし、こうした私たちの立場から、あえて言えば...多チャンネル化の中で、NH

K的な娯楽番組は、それ専門のチャンネルに移すべきだと思いますね。そして、メイン

のチャンネルは、格式と品位のある信頼性の高いものにして欲しいと思っています。

  重ねて言いますが、こうした具体的な編成に関しては、その筋の専門家の人たち

に、大いに期待したいと思います。実際に、そうした種種のアイデアを持つ大勢の関

係者が、その出番を待っているのではないでしょうか...

  まずは、そうしたアイディアを出し合い、国民的な大議論を始めるべきだと、私たち

は考えています...そうした中で、日本における、“21世紀型の文化大革命”の波

が、力強く展開していって欲しいと願っています」

「はい...ええ、高杉・塾長、何か意見はるでしょうか?」

「そうだねえ...平成16年...いよいよ“平成維新”が始動するということだね...

それとも、日本の国は、モラルハザードのまま、社会の器が壊れたまま、21世紀の

激動の大海をさまよって行くか...今、その“決断の時”が来たということだな...」

「そうですね」青木が言った。「今が、まさに、その決断の時だと思います。NHKの解

体と再編成が、“平成維新”のスタートになるというわけです」

「そういうことです!」津田が、深くうなづいた。「“維新”は、NHKの再編成だけで達

成できるものではありません。それが“セル・モーター”で、そこからあの“明治維新”

のような大変革がスタートすると言うことです。そして、革命の中核になるのは、“国民

主権”だと言うことです」

「ま、」青木が言った。「国民による、“NHKの聴視料のストップ”が、“平成維新”の強

力な“セル・モーター(車やオートバイのスターター)になるわけですが、“国民の本気”が示さ

れた時点で、事態がすみやかに“再編成”へ移行することを望みます。ただし、妥協

のない、人事の一新と、新規編成でなければなりません...

  ここに、政治がどう介入してくるかは未知数ですが、“国民主権”の総意が協力に

示されれば、それが最高の権力になります。国民の総意は、必ずスジが通るはずで

す」

「そうですね」響子が言った。

「さて、問題は、“セル・モーター”です。“平成維新”への決断は、ひとえにここにかか

ってきます。国民1人1人が、今まさに、“このままの日本でいいのか”と言うことを、

“強い意思と、深い思慮と、主権者の権利”を込め、真摯に決断して欲しいと思いま

す。

  ちなみに、実際に行動を起こすのは、選挙の投票に行くようなものです。つまり、銀

行で、“NHKの聴視料を一時的にストップ”するだけです。したがって、“平成維新”の

ハードルは、すでに非常に低くなっていると考えていいと思います。後は、時代が“維

新”を加速していきます...」

「はい!

  ええと...高杉・塾長、何かひとこと、」

「うむ...

  私たちは今、ここに、“平成維新”への1つのシナリオを提示したわけです。これが

本当に妥当なものか、しっかりと考え抜き、1つの決断をして欲しいと思います...

いずれにしろ、もうあまり時間的余裕はないわけですが...」

「はい...」