Menu資源.未来工学未来工学人間の巣・第3段階の考察/①人間の巣の原型の建設

 
 
〔人間の巣〕 原型/プロトタイプ 建設

    〔極楽浄土の・・・スタートか ?〕      

                          大艱難の・・・衝撃への備え   

     
             

トップページNew Page WaveHot SpotMenu最新のアップロード           担当 : 竹内 建造 

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                                       竹内建造   大川慶三郎    折原マチコ     津田真    北原和也

No.1 〔1〕 冬の・・・建設現場上空の風景 2013. 3. 3
No.2       <極楽浄土の・・・スタート!> 2013. 2. 3

 

 
〔1〕 冬の・・・建設現場上空の風景・・・            
                                                                             

                                          

  wpe31.jpg (15537 バイト)         

 
<2013年1月末・・・厳冬期> ・・・《航空宇宙基地/赤い稲妻 》・・・           

                                                               《危機管理センター》  ・・・ 《本部基地/赤い彗星・ビル》

               

         <南東部の草原>                           <滑走路・・・管制塔>  <危機管理センター>       <本部基地/赤い彗星・ビル>

 


  南東部に開ける草原上空に、ヘリコプターが1機、ゆっくりと旋回していた。厳寒の空の中で、ヘリコプタ

ーの機体に、淡い陽光を反射している。

  ヘリコプターを操縦しているのは、ブラッキーだった。乗っているのは、いつものように、設計技師/竹

建造ある。最近は、このコンビで、工事の進捗(しんちょく)状況の観察に出ることが多い。

  しかし、今日は、ブラッキーの隣のシートには、ポン助が座っていた。そして、竹内建造の横には大川

慶三郎が座り、最後部のシートには、折原マチコ北原和也が乗り込んでいた。

   この人数が乗り込むと、さすがに中はにぎやかだった。が、草原上空は、猛烈な寒気が支配していた。

全員、防寒服を着こみ、手袋をはめ、ヒーターをフル稼働させていたが、底冷えのする寒さだった。

 

  下界の草原は、数日前に降った雪景色が広がっている...ブラッキーが、管制塔とコンタクトを取り、

竹内建造が、無線マイクを装着し、ビデオ・カメラを回している。後部座席では、折原マチコが雑談しなが

ら、編集用の写真を撮っている。

  広い草原の起伏の一角に...基盤整備の終えた大地が広がっていた。そこに、雪のかぶっていない、

“低い・・・箱形構造物”が散在している。そこが、〔人間の巣/未来型都市/千年都市の・・・原型/プ

ロトタイプ〕、の工事現場だった。厳寒の中で、大勢の作業員が動いている。

  まだ、鉄骨の組み上げ中の構造物もあり、型枠のかかった所は、ミキサー車でコンクリートを流し込む作

業も進んでいる。まさに、厳寒期突貫(とっかん)工事作業現場だった。

  “中心的・構造物は・・・およそ200メートル・四方”ほどに、集中している。“分離された構造物は・・・通路

で連結”されているように見える。“全体が・・・肉厚の鉄筋コンクリート/3層構造で・・・約10メートルの高

さ”である。それを、斜め上空から見下ろすと...“全体が扁平で・・・窓のない箱型の構造物”、である。こ

の上に、さらに“10メートルの土”が被せられることになる。

 

  “200メートル・四方/中心的・構造物・・・2000人~2500人収容”は...“全/都市機能を収容す

るの器”としては、大きなものではなかった。高速道路超高層ビルなどと比較すれば、小規模~中規模

の、単純な建築現場・風景である。特別機材装置の組み込みもなく、作業は坦々と進んでいる。

  その上...外装は不要で、“10メートルの土”で埋められることになる。大量の土は、草原の大地を掘っ

て採取され、ルト・コンベヤーで運ばれ、“基礎・構造物”の上にかけられる。表面は、良質な土壌で整地

され、“緑豊かな・・・野外公共スペース”デザインされている。

  また、今回の...〔人間の巣・・・原型/プロトタイプ〕図面では...が採取された大きな穴には、

谷川の水が引かれ、“親水公園が整備”されるようになっている。こうしたものは、その土地特質が取り

入れられ、バリエーション(物事の変化)は様々である。

 

  〔人間の巣・・・次世代/未来型都市〕で...特徴的なことは...コンパクト高機能な、内部構造

ある。これは、例えて言えば...“船舶のように・・・コンパクト/全機能完備の・・・人間居住空間”、と

いうことになる。しかし、“基礎工事”の段階では、ごく大雑把なものであり...“頑丈な輪郭/基礎構造は

・・・単純/粗野な土木工事”そのものだった。

  しかし、ここが肝心だった...“頑丈な輪郭・・・基礎構造の・・・土木工事”こそが...〔人間の巣/未

来型都市/千年都市の・・・真髄・・・〕、なのである。つまり...人間の巣の・・・8割以上の、超越的

・機能”が、この“基本構造”直結しているのである。したがって、これだけで、人間の巣”として、十分

に機能するわけである。

  “高機能/内部空間のデザイン・・・未来型システムの付加は...ゆっくりと時間をかけ...文化的

/芸術的・色調も加え...それこそ、丁寧(ていねい)に染め上げて行けば、いいわけである。そこから、豊

かなアイデンティティー(自己同一性)が育まれてゆくことになる。

  こうした、すぐれた・・・基本構造”ゆえに...〔人間の巣/未来型都市〕の創出は...世界中可能

なのである。条件は、“自給自足型・社会”が、その生態系で、ギリギリ可能なことである。それが可能

ら、後は文明の工夫になる。生態系負荷をかけずに、逆に生態系復元して行くこともできる。

 

                 


  今...マチコたちが眼下に見ている...“無造作な・・・扁平箱形/基礎構造物”こそが...“ノアの方

舟”(旧約聖書/創世記に出てくる舟・・・神が人類の堕落に際して起こした大洪水で、ノアの家族と動物たちを乗せ、絶滅を免れることができた

舟)相当する。

  眼下の...〔人間の巣・・・次世代/未来型都市〕が...“万能型・防護力”発揮し...“脱・冷暖

房社会”実現し...“長期の環境変動”にも対応するわけである。

  さらに...“人類文明の・・・ニュー・パラダイムの器・・・文明の第3ステージ”として...“他の生物

と同レベルで・・・生態系サイクルと同調し・・・生命潮流ともシンクロ可能な道”...と考えられる。

 

  〔人間の巣・・・頑強/コンパクトな・・・半地下式/都市構造物〕は...“原型/プロトタイプ”

市プランナーによって設計され...現在、“外形の建設が...突貫工事で進行している段階である。

  “内部のシステム構築/・・・社会的ソフトウエアーも含む”、の方は...新しい社会工学として、コンピュ

ーター・シミュレーションが重ねられている。が、実際には...“新田開発/新しい町づくりとして・・・人が

住み・・・運用してみなければ・・・分からないことの方が多い”...と考えられている。

  ここからも分かるように...〔人間の巣/未来型都市〕は...単なる都市建設/都市工学に限定され

るものではない。このフロンティア(未開拓の分野)では、“基礎的/社会形態・・・社会工学”や...“自給自足

・農業・・・スローフード・スローライフ”に始まり...広範な、〔文明の器・・・人間存在の器・・・知的生命

体/進化ラインの・・・原型〕...までも考慮されることになる。

  こうしたものは...まず、“原型/プロトタイプ”創出し、実地運用しながら...“文明と表裏一体で

・・・洗練・進化”、して行くものと思われる。つまり、“あまりにも巨大であり・・・未知のことも、非常に多い”

のである。したがって、《当・ホームページ》特技/方法で、とりあえず、ブラリと歩き出してみたわけで

ある。そうすると、風景が次第に見えてくるということである。

 

  ホモ・サピエンスとしての...“本格的な・・・共生/居住空間”というものは...“新たな文明の段階”

に入って行くことが予想される。自然発生的な、市町村的・空間...それから、より密集したホテル住宅

団地のような、第2段階/居住空間があり...今回は、第3段階/〔人間の巣〕という形態をとる。

  “コンパクトに圧縮”される反面...屋上部は、“野外・公共スペース”隣接し...周囲には、“自給

自足・農業スペース”が展開する。さらに、太陽光満喫するために、“原型/プロトタイプのプラン”

は、“毎年・抽選”で...“菜園付き・・・簡易/夏ハウス”が、提供される計画である。

  “簡易/夏ハウス”は...“1つの社会実験”になる。まさに、これ1つを取ってみても、“毎年・抽選”

いうシステムは、“実際に・・・運用してみなければ・・・分からない”、とされている。“学校での席替え”と同

じで、楽しいものにして行けば、定着するかも知れないという...

 

  しかし、ここでも、【根本原理】が問われる場面に遭遇する...〔人間の巣/単位〕で、様々社会シス

テム/政治システム/文化システムの導入が可能だが、現在のような、“競争社会/・・・自由主義・市場

経済の原理”導入すると、どうなるか...

  それを望む人は、当然いるわけである。すると...“簡易夏ハウス”の、“所有”“売買”が起こり...

“努力・才能”が報われ...“強者・弱者”峻別されて行くことになる。そして、“勝ち組”“負け組”が生

まれ、社会全体ダイナミックに波動して行く。

  むろん、こうした価値観も...〔人間の巣〕単位で、認められることになる。だが...弱者・敗者が他

〔人間の巣〕移り住むこと...その選択自由だとしたら...“勝ち組”だけは社会が成立しない。ま

た、ホモ・サピエンス過飽和な状態では、新天地の開拓不可能である。つまり、現在のような社会シス

テム不可能で、“共生社会へ・・・移行していくだろう”、ということである。

 

  自然界では、理由のいかんを問わず、弱者厳しい環境食物連鎖の中で、淘汰されて行く。しかし、

ホモ・サピエンスは、文明を築き上げ、医療を発達させ、食料を安定させてきたわけである。その最終的

段階が...〔人間の巣・・・次世代/未来型都市〕なのだと、思われる。

  〔人間の巣/単位〕での...社会システムバリエーションも、理想社会も、無数に存在する。これま

でのように、“大きな社会的器”で...政党・政治分裂する民主主義的システムは、“1つの終息”に向

かうことも、予想される。

  理想社会とは...1個の細胞/小さな開放系システム”/〔人間の巣/単位〕...で実現するのが、

正解であり、近道のように思える。これは、分化/多様性ベクトルのかかる、“生態系・・・生命潮流”

流れとも合致しているように、思われる。

   思えば...“巣の形態”というのは...身近生態系の中に、莫大な数量が存在しているわけである。

“目覚めれば・・・大いなる真実は1つ”、である。

   〔極楽浄土〕 足下にあり...我々は、それに気づいていなかったのかも知れない。いや...そのた

めに、禅僧“痛棒”(座禅の時・・・師が心の定まらない者を打つのに用いる棒)が、長い歴史を通じて、振り下ろされて来

たのだろうか...

 

<極楽浄土の・・・スタートか?>                                     

                                     
         

   ヘリコプターが機体を傾げ、凍てつく広い草原を、大きく旋回して行く...雪をぶった草原では、数台の

大型ブルドーザが動いている。ゆるく傾斜している草原を、水田に変える基盤整備をしているのだという。

  近隣には、過疎となって放棄された水田もある。しかし、“コンパクトな・・・自給自足・農地”は、〔人間

の巣/未来型都市の・・・重要な付属物である。ここは、将来にわたって、特別な農地となるのだ。特

に、“原型/プロトタイプ”創出においては、“象徴的な水田”になるという。

  〔人間の巣のパラダイム〕では...“可能な限り・・・コンパクトな土地利用”が求められている。その

ことが、環境負荷最小限に抑えるということで、【大原則】となっている。

   “頑丈な柵で囲まれる・・・周辺領域/自給自足・農地”の中には...やがて、“コンパクトな・・・ビ

ニールハウス/温室/野菜工場”も整備され...天候不順自然災害バイオハザード...その他、

不慮の事態にも、万全な対処をして行くことになる。

 

  いずれにしても、調整期間を経て...“柵で囲われたエリア・・・人間の巣/自給自足・農地”だけを、

【人間の領分】とし、その他の大地は、【大自然に・・・還元して行く流れ】が、予想されている。余分な、

【治山・治水は・・・やらない】、ということである。

  むろん、管理はしないが、大地の幸人間にとっても、貴重な食料である。しかし、それらは、他の動物

たちと分かち合って行くということになる。

  それから、【人口を減少させる】ことも【大原則】である。誰がどう考えようが...“ホモ・サピエンスの

・・・異常繁殖と・・・生態系破壊”により...地球生命圏危機的状態に陥っていることは明白である。

  “当該/大型哺乳動物の総重量/総トン数と・・・科学技術文明による生態系破壊”は...“地球の・・・

地質年代的な・・・相転移”...を引き起こすほどになっている。ペルム紀末(古生代後期/ペルム紀末・・・P‐T堺

界・・・約2億5100万年前)のような...“種の大量絶滅”の、壮大な危機が...逼迫(ひっぱく)している可能性

示唆されている。

  この、直下の...“21世紀・大艱難”備え、かつ...〔人間の巣のパラダイム〕は、“地球生命圏

/地球生態系を・・・本来の大自然の姿に復元して行く”...ことが可能だろうか。“地球生命圏の・・・

ホメオスタシス/恒常性と・・・シンクロする”...ことが可能なのだろうか。

 

                                                  

 

「さあ...」マチコが、ヘリコプターの風防に、手袋を押し当てた。「これで...〔極楽浄土〕が...スタート

を切れるのかしら...?」

そうですねえ...」北原和也が、マチコの肩越しに、下界の“建設現場・風景”を眺めた。

期待不安の入り混じった...」大川慶三郎が、言った。「マラソンスタートのようですな...

  〔人類の未来社会〕が、この〔人間の巣/未来型都市/千年都市〕に、かかっているわけですなあ、」

「そうです...」竹内建造が、双眼鏡を動かしながら、短く答えた。

「うーん...」マチコが、肩を縮めて小さく震わせた。「マラソンかあ...

  ともかく、ここにさあ...〔2000人 ~ 2500人収容の・・・スローフード・スローライフの社会的器

が・・・自給自足型・未来都市・・・極楽浄土・・・〕...が創出されるわけよね。それが、いよいよ、胎動

始めたということよね...初動・目標は...ええと...何だったかしら?」

初動・目標は...」北原が、マチコの毛糸の帽子に顔を寄せて、言った。「食料エネルギーで、85%

自給自足です...」

「うん...」マチコが、空に弧を描くタカの姿を追った。「...85%かあ...」

3年後には...」竹内健三が、双眼鏡をはずした。「まず...なんとか...

  農業クリーン・エネルギーが、軌道に乗って来るでしょう。まあ、順調にいけばですが。谷川に設置す

水力発電は、比較的容易だと思いますが、問題はバイオマスの方です。これは、安定するまでは、時間

がかかるかも知れません、」

「ふーん...」マチコが、膝をゴシゴシとこすった。

農業も...」竹内が言った。「クリーン・エネルギーもそうですが...安定するまでには、試行錯誤が続く

だろうねえ」

「そうですな...」大川慶三郎が、顎ヒゲをなでた。

「春になれば...」竹内が言った。「入植・プロジェクトも、具体的に動き出します...

  新しい価値観と、新しい社会システム創出もあります。まあ、これは、設計技師の仕事ではないです

が、大変ですねえ...こっちの方も、緊急を要する仕事は、多岐にわたりますが...だからこそ、”原型

/プロトタイプ”創出を、急いだわけですが...」

「うーん...」マチコが、カメラのシャッターを切った。「“新しい革袋には・・・新しい酒を入れる”...という

ことよね...」

「ハハ...」大川が、笑った。「そう、願いたいですな...

  〔未来型都市・・・千年都市〕には、“文明の第3ステージ”を、ということですか。ともかく、生存競争社

というのは、卒業したいですね」

「これを全部...」ポン助が、ブラッキーの方を見た。「をかぶせて、埋めるのかよう、」

「そうだ、」竹内が、後ろから言った。「10メートル厚さで、土をかぶせる。さあ、ブラッキー、引き返すとす

るか、」

「オウ!」ブラッキーが答えた。ヘリコプターが、グンとカーブを切り、高度を上げて行く。

 

                                     

                                                    

  北原が、膝にタブレット・端末を乗せた。その図面を見ながら、高い高度から、もう一度、下界の“作業現

場”を見下す。作業員が2人、ヘリに手を振った。北原が、彼等に手を振り返す...

  中心的・構造物から...だいぶ離れた所に、幾つかの小さな構造物があった。それぞれが、少し離さ

て配置されている。その周囲も、雪がなく、新しく整地されたのがわかる。

  タブレット図面によれば...隔離されているのは、隔離病棟...バイオマス・エネルギー施設...

下水道施設...それから、多品目・食料加工工場多目的・万能型工場...備蓄倉庫などと...書き込

まれてある。ナンバー検索で、詳細な図面関連情報が呼び出されるようになっていた。

  これらの隔離施設も...“半/地下施設”として、厚い殻/土壁要塞化される。不測の事態に備え、

無造作に散在させるのではなく...“コンパクト・・・安全・・・高機能集約”...することが、【大原

則】となっている。予測しない事態というものは、実は、往々にして起こり得るものなのである...

 

   本来、〔人間の巣/未来型都市/千年都市〕は...この“基盤的・土木工事”完了すれば...後は

時間をかけて、“ソフト・ハードを含め・・・存在の器”を、自らが創り上げていくことになる。安定した社会

的ゆとりは、豊かな文化アイデンティティーを育み、〔極楽浄土〕、を体現して行くことが期待される。

  しかし...眼下に展開している、“原型/プロトタイプ”では...突貫工事一式完成させ、一刻も

早く、運用・開始することが、使命になっている。

  そこから...〔人間の巣/未来型都市/千年都市〕の、“設計”から、“工法”“規格の統一”“パ

ーツの量産化”...そして、“全体風景のデザイン”や、“社会的運用のデザイン”...さらに、1歩進

んで...“地域/都市連携のデザイン”まで...膨大な、データ収集解析新たな創出が、始まって行

くことになる。

 

  タブレット・端末図面によれば...“中心的・構造物”の上は、“良質な土”が入れられる。そして、“植

樹”され、緑豊かでコンパクトな、“野外公共スペース”が作られる。

  そして、イラストによれば...“半/地下”は、“反射ミラー”“集光システム”太陽光が送り込まれ

る。“地下1階/公共階/街”は、“地下2階/居住階”と共に、太陽光が移植され、“屋外の明るさが・・・

シンクロナイズ(同時化)する。夕刻黄昏(たそがれ)の後は、別の照明で、街の灯がともって行く。

  それから...“地下3階”は、地上/大地水平階となる。つまり、普通の1階だが、“半/地下都市であ

り・・・地下3階”と呼ばれることになる。ここは...車両、農業機材、備蓄倉庫、機材工場などの、スペース

になっていた。

  “各階”とも、火災等不測の災害に備えて、“厚い隔壁”が組み込まれている。ここの“隔壁扉”などは、

今後、洗練され、やがて量産化されて行くはずである。さらに、”危険物の備蓄”や、“隔離病棟”“研究施

設”等も、洗練・進化して、全国展開の段階では、規格が統一されて行く運びになる。

 

  まさに...〔要塞/・・・耐核シェルター/・・・戦艦なみの装甲・隔壁で・・・船舶のようにコンパクト

な・・・高機能都市空間〕...が出現することになる。

  には...大扉スライドして解放し...風の道が作られる。そして、には...大扉を閉

鎖して換気のみにし...10メートルの土壁で、気温変動を抑える。これだけで、夏の冷暖冬の暖房は、

基本/不要と考えられる。これは、北国南国では、多少のズレがある。

  この、“安価な・・・土木工事”だけで...自然環境/自然災害ビクともしない...〔未来型都市/千

年都市〕獲得できわけである。また、これを獲得した、〔高度/文明社会は・・・他の生物種と・・・環

境負荷で、同等の地位〕...になる。

  あとは...クリーン・エネルギーで十分である。したがって、<原子力発電>論外となる。化石燃料

を使う<火力発電>も...そして、<送電網>さえも...補完的・インフラとなる。つまり...

 

  “自給自足・・・スロー・フード/スロー・ライフ・・・要塞なみの万能防護力・・・地球温暖化/海洋

酸性化/長期・気候変動に対処・・・世界経済/世界軍事戦略からの・・・高度な独立性”

 

  ...ということである。

  〔人間の巣〕は...“政治・経済・マスメディア”影響下からも高度に自立して、“自給自足・・・1個の

細胞/単細胞・生物のように...孤高を保つことも可能でである...

  また、“21世紀・大艱難/大混乱”に際しては...“最悪”...人類はこうした、〔人間の巣/単位〕

で...生存可能かも知れない、ということである...

   〔人間の巣〕は...細胞のような“開放系システム”であり...外部に対して開かれ...“新陳代謝”

て行くことによって...永続性が保持される。それが失われ硬直化した時...しなやかな“開放系システ

ム”は...再び、動脈硬化を起こすことになる...

 

                                


「 さて ...」北原和也が、帰投するヘリの中で、つぶやいた。「どこかに...瑕疵(かし: 欠点、欠陥)があるだ

ろうか...」

「え...?」マチコが、ドンと肩をぶつけた。「なに...?」

「いや、何でもない...」北原が、顔を上げた。「ブラッキー!コーヒーを入れておくように、言っておいてく

れ!」

「了解!」ブラッキーが、答えた。

 


 

 

 

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