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              推進システムの・雑 学    

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  トップページHot SpotMenu最新のアップロード/              担当  : 折原 マチコ  、 里中 響子 

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No.1  プロローグ 2000.7.12 
No.2  推進システムの概略  

 

 

 参考文献 

      <No.1> ...日経サイエンス 1999年5月号  特集.21世紀.宇宙への旅

<No.2> ...日経サイエンス 2000年6月号  特集.火星有人探査のシナリオ

 

                                                        (2000.7.**)

プロローグ              house5.114.2.jpg (1340 バイト)       

 

 「マチコです。さあ、いよいよ21世紀です。宇宙空間に対応するニュー・テクノロジ

ーも続々と登場してきています。来たるべき21世紀/新・太陽系時代”が、明る

い未来社会であることを願っています」

   *********

「里中響子です。これから、宇宙空間での活動が本格化します。そうなると、必然的

に宇宙空間のガスやチリによる、地球圏宇宙の環境汚染が拡大すると考えられま

す。宇宙空間でのさまざまなミスや事故も、すべて環境の汚染につながります。そし

て、こうしたことが進行して行くと、やがてガスやチリで、地球に薄い雲がかかったよ

うになってきます。こうなると、地球表面に届く太陽光線が減少し、地球生態系に重

大な影響を及ぼします。このよう予測されるマイナスの要因に関しては、当初から

十分に慎重に対応が望まれます。

   さ、そうは言っても、あまり深刻になってもしょうがありません。ここは、まさに私た

ちが生まれてきた、私たちの“場”です。大切にしつつ、私たちの宇宙文明社会を建

設して行きましょう」

 

 

推進システムの概略 house5.114.2.jpg (1340 バイト)  wpe73.jpg (32240 バイト) house5.114.2.jpg (1340 バイト)

 

「宇宙空間での推進システムと言っても、非常に広範囲に及びます」里中響子が、コ

ンピューターのディスプレイに対し、半分肩を回して言った。「よく知られている、化学

ロケット原子力ロケットイオンロケット、それから、まだあまり耳にすることはない

かもしれませんが、ホール効果ロケット、や磁気プラズマロケッ、というのもありま

す。それから太陽光や太陽風を利用する宇宙帆船...ざっと眺めると、こんなものか

しら?」

「うーん、ロケットではないけど、“テザー(ひも)も宇宙空間では有効な推進システム

になります」マチコが言った。「これは着実に実用化されると思いますので、別の項を

設けて説明します。後は、レーザーマイクロビームを推進力に使う円盤などがあり

ますが...少し分りにくいわねえ」

「じゃあ、一応は、あるということね、」

「はい、」マチコは、マウスでパソコンの画面を操作した。「それから...実現性その

ものにまだ疑問符がつくけど、量子テレポーテーションワームホール運動量の消

、など、将来に夢を託す革新的な未来技術もあります。これ以外にも、現在まだ目

に見えて来ていない、新技術や新理論が大きなインパクトを持つ可能性も十分にあ

ります。19世紀には、相対性理論も、コンピューターも無かったのですから、」

「うん。その、量子テレポーテーションやワームホールは、説明はできるの?」

「はい。じゃあ、この中では量子テレポーテーションを、特集の方で説明しようかな。

このテレポーテーションは多分将来、“量子コンピューター”に発展していくから、1番

具体性があるんじゃないかしら、」

「そう...じゃ、まず、化学推進ロケットから、簡単に説明していくわね。まず、私が

説明していい?」

「うん」マチコは、パソコンのマウスを響子に渡した。

 

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「ええ、それでは、私が簡単に説明していきます、」響子は、慣れた手つきでマウス

滑らせ、円を描いた。そして、クリックを繰り返し、化学ロケットの画像を表示した。

 

 化学ロケット               

 

「ええ、この化学推進ロケットは、現在まで主力となってきたものです。代表的なもの

は、液体酸素と液体水素を燃料とし、燃焼ガスの膨張と噴出で推力を得てきたもの

です。もちろん、NASAのスペースシャトルも、日本のN-ロケットも、この範疇に入り

ます」

 

 原子力ロケット                 

 

「ええ、このエンジンは、原子炉の中に液体水素を通して推力を発生させます。この

ロケット・エンジンは最も実用化が近いので、後で特集の方で詳しく考察します。外

惑星行きの本格的な探査機となると、どうしてもこの原子力ロケットが必要になってく

るのではないでしょうか」        (後で、もう少し詳しく考察する予定です。)

 

 イオンロケット/ホール効果ロケット/磁気プラズマロケット      

 

「イオンというのは、マイナス・イオン、プラス・イオンというように、これは荷電粒子

ことです。したがってこの推進システムは、推進剤の加速は熱ではなく、電場を使い

ます。具体的には、セシウムキセノンのような燃料ガスを電子銃でイオン化し、こ

れを電場で加速させるわけです...さあ、どうなのでしょうか、私も実物を見ている

わけではないので、どうもピンとこないものがあります。

  ホール効果推進というのは、このイオン推進と同類なのですが、電場の作り方が

違うようです。ただ、イオン推進よりも加速が容易なようです。一方、磁気プラズマ・ロ

ケットでは、電場ではなく磁場を使うことになるわけです。いずれにしても、まだ全て

が研究段階ですが、実際に研究開発が進められているものです。

  どうなのでしょうか...将来的には、こうしたものの有力なものが選択され、生き

残っていくのでしょうか、」

 

 太陽光や太陽風を利用する、宇宙帆船            

 

「太陽光や太陽風の圧力は、単位面積辺りのエネルギーは小さなものですが、それ

が溜まっていくと膨大なエネルギーになります。しかも、光圧風圧ですから、燃料

の心配は要りません。本格的な太陽系・大航海時代になれば、時間的制約のゆる

い物資の移動は、こうした帆船が主力になるのでしょうか...」

 

 

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