Community Space ボスの展望台ボスからの伝言維新改革の指針

  
                                   維新改革の指針          


                          
      国民総生産(GNP)の、【正しい公平な再配分】について

           “日本独自の世界平和戦略”への大転換について


                                                           

トップページHot SpotMenu最新のアップロード            担当: ボス=岡田 (1999.6.1/開始)

      

プロローグ・・・       house5.114.2.jpg (1340 バイト)   

 

  岡田は、冷めたお茶を飲んだ。そして、片手で側らの携帯電話を拾い、ボタンを

押した。プルルルー、プルルルー...と携帯電話が鳴った。

「はい!My Weekly Journal/第1編集室津田です!」

「うむ...」岡田は、茶碗を置いた。「おれだ」

「ボス、お待ちしていました!」

「うむ...“維新・戦略”の方は、だいぶ進んでいるな、」

「はい、現在、“地域社会の、ネット・公共放送”を考察しています」

「うむ...

  その“公共放送の再編成”の次は...国民総生産(GNP)の、“正しい公平な再

配分”について...いよいよ“国民が戦略的に動く時”だと思うが...どうかね?」

「はい、私たちも、まさに、そう考えています!

  いよいよ大増税となれば、国民生活はパンクしてしまうでしょう。この国に、極端な

“貧富の格差”“身分の格差”が生じてしまいます。

  政治は、このことは、実質的に放置したままです。また、現在の政治状況の流れ

では、抜本的改革は難しいと思います。国民は、このままでは、“米騒動”を起こさな

ければならないと思います」

「うーむ...茜はいるかね?」

「あ、はい、ボス、」茜が答えた。

「君の言うように、まさに“富は、誰のものか!”ということだ。

  富/国民総生産(GNP)は、社会システムの相互作用で生み出したものだ。大企

が優遇されていいものではない。“インターネット関連の企業”なども、飛びぬけて

大儲けしているようだが、それもおかしい。スポーツ選手などが、飛び抜けた報酬を

得ているのも、国民の納得するものではない。

  GNPは、国民全体で、“正しく、公平に”“納得出来る形”で、再配分されなけな

ければならない。人類は、社会形成をし、“文明の曙”を見たわけだが...以来“慣

習法”を形成し、文明社会のエキスとしてきた。つまり、“勤勉”“努力”“優しさ”

“勇気”などを高く評価し、また弱肉強食を脱し、社会的弱者を厚く保護してきたわけ

だ。それはめぐりめぐって、結局自分の所へも回ってくるわけだからねえ」

「はい。私たちも、“慣習法”のことは繰り返し言っています」

「ところが、だ...

  日本では今年、大企業は“空前のボーナス”と言う。一方、一般の庶民は、“生活

苦”にあえいでいる。“勝ち組”“負け組”とも言うらしいがね...その両者は、何が

違うのか...どうやら、“身分が違う”といううことらしい。こんな構造は、断乎、変え

ないといけない」

「そう思います!」

「うむ...

  “労働の2重構造化”は、小泉・内閣の時に進行した。そして、このことを、財界は

非常に高く評価している。“2005・総選挙”では、全面的に自民党支持を打ち出し

た。潤沢な資金で、選挙を側面支援した...

  そして、小泉・自民党は圧勝...その結果どうなったか...財界の意向のみを

受け入れ、投票した側の国民の意向は無視...国民に対しては、むしろ大増税の

だ。これでは、国民は、たまったものではない」

「はい!」茜が言った。「私たちは、津田・編集長の言うように、“国民・戦略”とし

て、“大企業の圧力”に対抗すべきだと思います。

  津田・編集長は、“ビール会社を1社、ぶっ潰す”“編集長の一言”で言っていま

す。いよいよ、本当に、ぶっ潰す必要があるようです...」

「ま...確かに、ビール会社の1つぐらい、潰れたってかまわないがね、」

「必要なら、“IT企業”だろうと、“プロ野球チーム”だろうと、“流通業界”だろうと、簡

単にぶっ潰せます。“戦略的に買い控え”をすればいいわけです。国民生活は、本当

に苦しく、国民は“怒りが爆発しつつある”、と言うことですわ!」

「まさに、茜の言うとおりだ...」岡田は、膝の上に乗ってきた子猫の喉(のど)を、指

先で撫でた。

「国民が、“戦略的に買い控え”することで、大企業の1つや2つ、潰すのは簡単なこ

とですわ...大企業がこの国の主権者か、国民がこの国の主権者か、はっきりと

示す必要があります。“国民主権”は、憲法に定められた明確な権利です。

  したがって、これが、“国民主導・維新”“主力エンジンの点火”になります」

「うーむ...うまく始動するだろうか...」

「もちろん...国民が戦略的に動かず...“このままで我慢する”と言うのなら...

話は別ですわ。

  それが、国民の意思なら、尊重しなければなりません。国民は、戦略的には動か

ないことを選択するでしょう...編集長の言うように、私たちはその選択肢を考察す

るだけです。

  ただ...“総選挙”の終った今、そしてボトムアップ型の“新・公共放送”が、再編

成されていない今...“戦略的な買い控え”が、国民の有力な意思表示になりえま

す...いずれにしろ、これは今後とも、“市民・国民の強力な武器”になりえます」

「うーむ...

  国民は、単なる“水田”でも、“畑”でもないと言うわけか...企業が“市場”を調

査し、そこに戦略を仕掛けるように...“市場の側”も企業を調査し、戦略的に動く

というわけか...ま、これは、当然の権利ではあるな、」

「はい、当然の権利です!

  でも、もともと国民は、“清浄”“サイレント・マジョリティー(声なき多数)です。めった

なことでは動きませんわ。“米騒動”や、“一揆”などを起こすという事は、よほどのこ

となのですわ...

  もちろん、“買い控え”などという、大人しい戦略ばかりではありません。ボルテー

ジが上がれば、もっとダイナミックな戦略も、当然用意しています...」

「うーむ...しかし、何故、いまさら...“富の寡占”“身分差別”というようなこと

を、推進するのかねえ...」

「はい、」

「もし、トヨタを標的とすると言ったら...」津田の声が言った。「ボスは、どう思いま

すか?」

「トヨタねえ...おれの愛車も、トヨタだ」高杉は、笑った。「代々、ほとんどトヨタだっ

た。ホンダ・ドリーム250のオートバイと、ホンダ・シビック以外は、全部トヨタだった

な、」

「ボス...我々は、“脱・車社会”を目指しています...ハイブリッド車でもなく、クリ

ーン・エネルギーの車でもなく、個人的機動力としての、“脱・車”を目指しています。

  この、個人的機動力としての“車社会”が、まさに地球環境を破壊している“元凶”

だと、私は見ています。車による大機動力が、総合的に地球環境に、機械文明

圧力を加えているのです。

  個人的動力としては、“自転車のレベル”に限定すべきでしょう。せめて、そのぐら

いの事をしないと、地球環境は復元できないと思います」

「よかろう...そこまでの、覚悟があるわけだな、」

「はい!

  私たちは、そう主張して来ましたし、今後もそうです。自動車産業や、航空機産業

は、“反グローバル化”の中では、必然的に急速に縮小します。“ポスト・資本主義”

の世界では、“便利で速いという価値観”そのものが、転換して行くものと思います。

そのことがまさに、“文明のターニングポイント”の、1つの要素になるわけです」

「なるほど...そういうことか...」

                                     

「もう1つ、言っておくことがある...」岡田は、子猫の腹をすくい上げ、そっと横に置

いた。「それは、日本の外交が、大きな曲がり角に来ているということだ...

  “日本独自の世界平和戦略”への、大転換が必要だと思う...そして、これと重

なるのが、“憲法改正問題”と、“在日・米軍基地の問題”だ...」

「はい、ボス...」津田が言った。

自衛隊の軍への改変や、海外派兵、それに関連する“憲法改正”が、政治レベル

で大議論になっている。しかし、“地球政府”が出きれば、そんなものは必要なくな

る。まあ、ずいぶん乱暴で、飛躍した話ではあるが...しかし、世界そうした方向へ

むかって、急速に流れて行く必要がある。

  日本の政治が議論していることは、総じて、10年〜20年も時代遅れのような気

がするねえ...何時まで、堂々巡りをしているのか、という気がする...」

「はい、」津田が言った。「自衛隊の“戦力”の議論などは、極め近視眼的なものだ

と思います。もう、そんな時代ではないのです。ただ逆に、いつまでもそんな議論をし

ていると、10〜20年後も、そんな程度の国家になってしまいます。21世紀の国際

社会において、いったい何処に、日本の軍事力を“海外派兵”する必要があるので

しょうか...

  軍事力の派遣は、軍事的対立を生むだけです。しかも、正規の軍事力に対して、

ゲリラ自爆テロによる攻撃です...こうした対立は、避けるべきです。その意味で

も、私たちは、“反グローバル化”なのです。グローバル化は、いらぬ摩擦を生じさ

せます...」

「うむ...

  日本は、私も、“徹底した平和主義”に徹するべきだと思う。そして、その延長線

上に、“地球政府”を樹立するのがいいと思う。そうなれば、自衛隊そのものが不要

になるわけだ、

「まさに、ボスの言う通りです!」青木が言った。「そういう時代がきています!

  そうした中で、日本の政治は国民から乖離し、緊急でもないような“憲法改正

議”に悪戦苦闘しています。全てが空理空論です。文明は、急速に“第3ステージ”

シフトして行くでしょう...

  嵐の中でスクリューが空転し、奇妙な音をたてているのに、政治家は気付いてい

ない。いや、気付いていても、ひたすらエンジンを吹かしている。あまりにも、バカげて

います。これでは、“日本丸”は、舵もエンジンも失い、21世紀の海原で漂流してし

まいます...」

「うむ...ともかく、みんなに、しつかりと頑張ってもらいたい」

「はい!」

                                     

「あのボス...」茜が言った。「こちらには、いつ来られるのでしょう?」

「うーむ、そのうち行く」

「みんなが楽しみにしていますわ」

「うむ。今回、言いたかったのは、その2点だけだ」

「わかりました!」津田が言った。「 国民総生産(GNP)の、正しい公平な再配分/

“日本独自の世界平和戦略”への大転換、ですね...分りました」

「うむ、」岡田は、電話を切った。