Community Space ボスの展望台/ボス・2002

  

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トップページHot SpotMenu最新のアップロード/     担当: ボス=岡田 健吉

INDEX   

No.1 当ホームページの、スポンサーを募集しています! 2002. 5.10
No.2 ボス (=岡田) の言葉.../人生のターニングポイント 2002. 5.10
No.3 第1回・営業会議 2002. 6.27

 

                                健・エンタープライズ/スポンサー募集 ...(2002. 5.10)

        当ホームページの、スポンサーを募集しています!

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   【企画担当: 響子、夏美 /Manager : マチコ、支折 / ボス(=岡田)

 

「里中響子です。当ホームページの、スポンサーを募集しています。

 

  いよいよ、当ホームページも、現在の状態を維持するのが困難になってきました。

ここは、個人ホームページですので、ホームページをインターネットに維持する事自

体は、資金的には問題がありません。しかし、情報収集等にかける、時間面でのゆ

とりが無くなるようです。

  ええ...ボス(=岡田)...具体的には、どういうことなのでしょうか?」

「うむ...つまり、私のまわりでも、労働環境が厳しくなってきたということだ。これま

では、事務職員として、比較的自由な時間を確保できていた。しかし、この不況下

で、現場の仕事も兼務して欲しいということになった。これでは、とうてい体力が持た

ないからねえ、」

「はい。社会状況としては、よく分かります...」

「うむ。そこで、職場を選ぶか、ホームページを維持するかという選択になった。むろ

ん、私は、このホームページを維持する方を選んだ。まあ、だいぶ前から考えていた

ことを、実行に移したわけだ。

  まあ、私のバイオリズム、ホームページへの書き込みが軌道に乗ったこと、現在

の日本の社会状況等を総合的に考えて、最良の“時”を得たと考えているがね」

「うーん...ありがとうございます!」マチコが、口を開いた。「私たちも頑張りますの

で、ぜひボスも頑張って欲しいと思います!」

「うむ。私は、これまでもそうだったが、仕事は何でもいい方だ。しかし、ホームペー

は、維持したいと考えている

「はい!」響子が言った。「そこで、まず私達が考えたのが、当ホームページのスポ

ンサーの募集でした」

「はい、」星野支折が、頭をやや斜めにして、うなづいた。「それは、バナー広告とか

を掲載してくださる方を募集するということかしら?」

「はい」響子は、支折にうなづいた。「それと、このホームページに賛同し、支援して

下さる方に、スポンサーになっていただきたいということです。ただ、そうしたあたり

は、私たちにはよく分からない分野です、」

「うまくいくかしら?」白石夏美が、チラリと岡田の方を見た。「これまで、“オフィス

21”、“New Office”とやってきたけど、うまくいかなかったのよね...」

「それは、真剣でなかったからよ」響子が、きっぱりと言った。

「うーん、それは言えるわねえ」マチコも、うなづいた。

 

「ええ、そういうわけで、よろしくお願いします!

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                                                        (2002. 5.10)

ボス(=岡田) の言葉・・・人生のターニングポイント として、≫

 

  岡田は、作業テーブルで向かい合っている4人を、静かに見回した。

「さて...私も、今回の転職は、“人生のターニングポイント”だと考えています。つま

り、私にとっては、“人生の折り返し点”だということですね。ここから、私の後半の人

生がスタートします...」

「ふーん...ボスは、いくつになるんでしょうか?」マチコが聞いた。

「まあ...うーむ...中年になると、自分の歳というのは、数えたくないものだねえ。

女性には歳を尋ねるなというが、男性にもそれはある。とくに、私のような、一人身の

男はだな、」

「はい、」支折が、こぼれるように笑い、うなづいた。

「しかし...」岡田は、支折を見ながら言った。「実は、私はこの歳になっても、まだ

自分というものがよく分からない。自分の能力、自分の力というもの、その自分の全

体像が把握できない。また、自分の性格や、自分の歩んでいる人生の風景というも

のも、しっかりと把握しているとは言い難い...

  まあ、言ってみれば、自分の器というものが分からないのだ。だから、人生の“タ

ーニングポイント”などという言葉を使ったわけだが、その意味も、きわめて曖昧だ」

「ボスは、禅の道を歩まれていると思うのですが、それでもでしょうか?」響子が聞い

た。

「うむ...それでもだ。もちろん、これからも、禅の道を歩んでいくし、その仏道の道

を踏み外すことはあるまい。確かに、スタイルというものはあるからな...」

「はい、」

「しかし、学歴もなく、師も無く、友も持たなかった私が、何故たった一人で禅の道を

歩んで来たのか...これも、私自身、非常に不思議な感じがするわけだ。私は、完

全主義者ではないし、自分自身に対し、厳しい人間ではないからねえ...」

「うーん...」マチコが、腕組みをして、うなづいた。

「ふと気が付いてみると、私はこのホームページを立ち上げていた。そして、何故

か、実に様々な方面のことを書き上げてきた。むろん、これからも書き続けて行くつも

りだがね。しかし、いまだに結婚もしていないで、実に稀有(けう/珍しいこと)な人生を歩

んでいる」

「でも、それが不幸なことだとは...?」

「ああ。そんなことは考えたことはないねえ...仏道を歩んできたわけだからね。ま

あ、これから後半の人生がスタートすると言ったが、むろん仏道の立場から見れば、

リアリティーを前半と後半で分断するというようなことはありえない。リアリティーに

は、東西南北もなければ、美醜も生死もない。しかし、そうした中にあって、あえて後

半の人生がスタートするというのは、楽しい感じがするねえ...」

「はい...」響子が、口元に微笑を浮かべ、小さくうなづいた。

「さて...そこで、実際に、何処で、どのように生きるかということになるわけだ。ま

あ、私は田舎者だ。田舎がいいねえ。都会の雑踏よりは、やはり田舎がいい。いず

れ、折を見て、田舎に引きこもるつもりだが...さて、どこがいいかな?君たちも、こ

のことは、考えておいてもらいたい」

「はい...」マチコが、腕組みを解いた。「うーん...長野県の南部はどうかしら?」

「私は、北海道ね、」支折が言った。「広々としているのは、何と言っても北海道よ」

「私は、もっと西の方がいいと思います」夏美が言った。「海があって、景色のいい

所、」

「うむ。色々考えてみよう。で、響子さんは、どこがいいのかね?」

「私は、自分の担当している鹿村か、軽井沢がいいですわ...」

「うむ...悪くはないねえ。ともかく、考えておいてくれ、」

「はい」

 

    <第1回>   営  業  会  議   ボス(=岡田)

                                                        2002年 6月 27日

      出席者 : 折原マチコ、里中響子、白石夏美 /ボス(=岡田)

 

 プロローグ              wpe7.jpg (30778 バイト)   

 

「おはようございます!<健>エンタープライス/フロントマネージャーの折原マチコ

です!

  ええ...ボスもいよいよ失業ということになりました。これからは、私たちが頑張っ

ていかなければなりません。ええと...まず、ボスから何か一言あるでしょうか?」

「うーむ...

  そうだねえ...私としても、マチコたちに頼る前に、何か色々と手は打ちたかっ

たのだ。生活のための、経済力を得るためにな。しかし、今回の転職は、人生のター

ニングポイントだったし、私にとって非常に難しい切返しだった。私はこれまで、先を

読んで物事を進めてきた人間だが、今回はそれが難しかったのを痛感している...

  したがってだ...ギリギリの所に身を置いて、そうした中で多くの物事を処理して

きた。つまり、そこに身を置いて見なければ、その本質が見えてこないものが非常に

多かったということだな...まあ、私自身、今まさに、そうした体験をしながら歩んで

いるといった感じだ...

  おそらく、ビジネスの最前線や、戦場といった極限の状況では、こうした行動パタ

ーンをとらざるを得ない時もあるのだと思う...いいことではないが、勉強にはなった

な...」

「ふーん...」マチコが、感心したようにうなづいた。「それは、楽しいものなのでしょ

うか?」

「ま、あえて楽しいとは言わないが...そうした緊張感というものは、男としては嫌い

ではないねえ、」

「それでは、今までは、どうだったのでしょうか?先を読んで、物事を進めてきたという

のは?」

「そうだな...私は若い頃から、日経サイエンスや軍事雑誌を読んできたし、そうし

たものが、今役立っているわけだ。それから、パソコンが世の中に登場してきた頃、

これからはこれが必要になるなあと思い、最初のブームの頃から始めたものだ。つま

り、先を読み、先行投資型で準備をし、新しい時代に備えてきたということだ。

  私が、“人類文明の新しい形態”を想定したり、近く起こるかも知れない“日本の食

糧危機”について言及するのも、先を読み、備えて欲しいから言うわけだ...十分に

備えて対処するというのが、最良なのだ。今回のように、その中に身を置いて対処す

るというような戦術は、まあ...百戦錬磨の手法ではないな...

  しかし、複雑化した戦場で、全体がどう推移するか分からないような状況下では、

こうした手法というものも必要になる。まあ、ハイテク化した未来型の戦場では、こう

した即応型の戦闘能力が求められるのかも知れない...」

「あ、はい...」

「私が、初めてパソコンを買ったのは、まだMS-DOSの時代だった。ディスプレイに

Windows もなかったし、ともかく絵といえるものは全くなかった。その上、教えてくれ

る人も、周囲には誰もいない状況だった。そこで、独学でワープロ機能を使っていた

ものだ。

  そうそう、“松”という日本語変換ソフトがあったな。そして、EPSONのAP-1000

という熱転写型のプリンターを使っていた。当時、その手のプリンターが、秋葉原で

10万円以上もしたものだ。そして、一緒に、120メガバイトのハードディスクもそろえ

たが、当時はそんな記憶容量で、これまた10万円以上もした。今では、CD1枚で

も、その何倍も入るぞ。が、しかし、当時としては、それが最先端のものだった。とも

かく、ディスプレイとMS-DOSのパソコンと、そうしたもの全部を含めると、50万円

を超えたものだった...」

「50万円ですか」マチコが、両手を開いた。

「うむ。ま、現在のパソコン環境を考えると、雲泥の差だな...私は当時、そうしたパ

ソコンで小説を書き、ただ白黒の文字だけを高価なプリンターで印刷していたわけ

だ。しかし、字の下手な私には、やはり非常に有難い機械ではあったな...」

「あの...どうして、他のものは印刷しなかったのでしょうか?」白石夏美が聞いた。

「私には、その“松”というワープロソフトしかなかったからだ。そして、ディスプレイに

は、文字しか表示されていなかった...

  しかしなあ、そのワープロソフトを動かすだけでも、容易でなかった。ちょっとした単

純なトラブルやカン違いでも、パソコンが完全にストップしてしまった。さあ、そうなった

ら、後は分厚いリファレンスブックと首っ丈で格闘になった。今なら、誰にでも聞ける

し、そんな雑誌や解説書も多いがな。しかし、当時は、販売店でも細かなことは分か

らなかったしな...

  もっとも、その頃は、パソコンメーカーのEPSONも、ソフトの方の“松”の電話案内

も、非常に親切だった。こっちが恐縮するほど、親身になって相談に乗ってくれたもの

だった。時間なんか、まるで気にしないでな...しかし、それは、最後の最後の切り

札で、めったに電話はしなかったなあ。そして、いつの間にか、数年が過ぎていっ

た。そして、いよいよ鳴り物入りで、Windows が登場してきたわけだ。そしてその

後、Windows95で、大ブレイクした」

「はい、」マチコがうなづいた。「そのあたりから、私たちも知っています」

「おっと、少し脱線したかな...

  ま、つまりだ...今回の転職は、私にとっては人生のターニングポイントであり、

私の意思で、かなり強引にカーブを切ったわけだ。しかし、そのハンドルは非常に重

かったということだ。それで、計画というものが立たなかった。したがって、その中に

立ちつくし、周りの風景を眺めながら、逐次その流れの中で状況判断をし、ゆっくりと

歩いて来たという感じだ...

 

  天の声を聞き...御仏の静寂風景の中を、一歩一歩と歩いているわけだ

 

...」

「はい、」里中響子が、深くうなづいた。

「私は、明らかに、商人(あきんど)ではないし、百姓や職工でもないだろう。しかし、政治

的な交渉ごとの好きな人間でもない。まあ、しいて言えば、思想家であり、詩人であ

り、サムライといったタイプの人間だろうな...何処からこんな気質が発現して来た

のか、皆目見当もつかないがねえ...」

「うーん...」マチコが、腕組みをして首を傾げた。

「したがってだ...生活力や、経済観念には、きわめて欠けるものがあるわけだ。

ま、そのために、みんなにも色々と心配をかけてしまったな...もっとも、そうした時

間が無かったわけではない。ただ、ホームページへの書き込みに、全精力を注ぎ込

んでいた...」

「はい。私たちのことは大丈夫ですわ」響子が、コクリとうなづいて言った。「私たち

は、いずれにしても、最後までボスについて行きますもの、」

「うむ、ありがたい言葉だね」

「ええと...」マチコが、テーブルに両手をついた。「それでは、第1回・営業会議の、

本題の方に移りたいと思いますが、よろしいでしょうか?」

「はい。どうぞ!」響子が言った。

〔 営業活動の基本戦略〕                

 

「ええと、それでは...」マチコが椅子から立ち上がり、壁の液晶スクリーンの方へ歩

み寄った。「まず、私の方から、営業方針の概略を説明しておきます。それから、各

個別の案件について検討していきたいと思います...」

  ボスと響子と夏美の3人は、椅子を少しずらし、マチコのいる正面スクリーンの方を

向いた。大型の壁面スクリーンに電源が入った。そこに、営業方針の幾つかの項目

が、サーッ、と表示された。

「ええと、まず、(1)...“バナー広告の募集”ですね。これは、具体的に、こちらから

アクションを起こし、バナー広告の募集を開始しました。いわおる“武士の商法”のよ

うに、ただ構えているだけでは商売にならないと思いますので...」

「そう、」夏美がうなづいた。「いいことよね。商売はそれほど甘くないものね、」

「そ」マチコも、強くうなづき返した。「具体的に、インターネット内のバナー広告など

を見て、私たちのホームページに掲載していただけるかどうか、電子メールを出して

みました。まだ、結果はわかりません」

「うーん、マチコもやるじゃない」夏美が、エクボを作った。「少しづつ、営業らしくなる

かもね」

  響子も、静かに深くうなづいた。

「それから、(2)...“ポンちゃん人形の開発と販売”ですが、これはポンちゃんのキ

ーホルダー型を考えています。そして、うまくいったら、もう少し大きいのを創ってみる

のもいいと思います。ええ、これも、まずは商品開発になりますが、後で皆さんの意

見を伺います。材質や、デザインなども含めて検討したいと思います」

「ミミちゃんは、どうなのかしら?」夏美が聞いた。

「あ、それはもちろん、ポンちゃんが成功したら、考えてみます」マチコが言った。

「ポンちゃんの意見はどうかしら?」響子が言った。

「うーん...そうかあ、」マチコが、上を見た。

「ポンちゃんなら、多分、承知してくれるわよ」夏美が言った。

「うん、そうよね」マチコは、あっさりと納得した。

“文書作成”の方も、具体的な営業活動が必要ね」響子が言った。「それと、“ホー

ムページ創作教室”の方も、具体的に動かないと、」

「うーん...それよりも、“スポンサー”よね」マチコが言った。「このホームページ全

体の、スポンサーが見つかるといいんだけど、」

「そうねえ、」夏美が言った。「本当は、それが一番楽なのよね、」

「うーん、ええと...」マチコが言った。「次回は、具体的な議題に移りたいと思いま

す。今回はここまででいいでしょうか?」

「うむ、」

「はい」響子が、ボスの方を見てうなづいた。「それじゃ、今日の営業会議は、ここま

でとします」