Menu//ボスのTwitter/物理学/時空と量子もつれ・1 |
|
トップページ/New Page Wave/Hot Spot/Menu/最新のアップロード/ 担当: ボス= 岡田 健吉 |
2017年11月 |
|
11月 9日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(1)
【米国/DUNE実験】 (1) (特集) ・・・ ニュートリノの物理学 物理学 “The Neutrino Puzzle” ★ 反物質が消えた謎 - 米国が挑むDUNE実験 C.モスコウィッツ (SCIENTIFIC AMERICAN 編集部)
《ニュートリノ物理学》・・・(2) 【米国/DUNE実験】 (2) 拾って来たイチョウの落葉を、そっとコーヒーの受け皿の隅に置いた。それから、スプー ンを取り上げ、ゆっくりとコーヒーをかき回した。 コーヒーを運んで来た、クラブ須弥山の羽衣弥生(はごろも・やよい)が、口をすぼめ、横目で それを眺めていた。
《ニュートリノ物理学》・・・(3) 【米国/DUNE実験】 (3)
なずいた。 「ふーん…」支折が、首を傾げた。「本当に、おいしいわねえ…」 「だから…」弥生が、白い歯を見せた。「これは、特別なのよ、」 もう一口… 支折がゆっくりと味わって飲んでいると、ハイパー・ゲートから高杉・塾長が入ってきた。 「ヤッ…」高杉が、2人に手を上げた。「せっかくのコーヒーが、冷めてしまったかな?」
《ニュートリノ物理学》・・・(4) 【米国/DUNE実験】 (4)
「オウ…」高杉がうなづき、弥生に言った。「久しぶりのニュートリノだ。少し聞いていくか ね?」 「はい…」弥生が、目を細めた。「そのつもりで来ました、」 「ふむ…」高杉が…
《ニュートリノ物理学》・・・(5) 【米国/DUNE実験】 (5)
「ええと…」支折が言った。「いいでしょうか?」 「ああ…」高杉が言った。「始めてくれ、」 支折が、コクリとうなづき、モニターに目を流した。
《ニュートリノ物理学》・・・(6) 【米国/DUNE実験】 (6)
/実験施設の建設が加速しています。 <米国/DUNE実験>と、<日本/ハイパー・カミオカンデ>ですが…この分野で は最近、 中国の台頭が目覚ましい様です。
|
11月 10日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(7) 【米国/DUNE実験】 (7)
原子炉の核分裂反応で生じるニュートリノの、<ニュートリノ振動実験>ですから… <米国/DUNE実験>や、<日本/ハイパー・カミオカンデ>とは研究対象が少し 異なる様ですが…」 「そうですねえ…」高杉が…
《ニュートリノ物理学》・・・(8) 【米国/DUNE実験】 (8)
けん)>の後継ですね」 「<大亜湾実験>というのは?」支折が聞いた。 「これは…」高杉が言った。「2011年に… <日本/T2K(/Tokai to Kamioka /東海 to 神岡 )実験>で…
《ニュートリノ物理学》・・・(9) 【米国/DUNE実験】 (9)
たが…<中国/大亜湾実験>では、翌/2012年に、これを他に先駆けて、“確証”し たのです。中国は、ここ10年ほどで、相当に実力をつけて来ています。 ********************************* ★ 混合角・・・ (/分かり難いものですが、<日本/T2K> の資料から、少し抜粋してみます。) ニュートリノの3種類のフレーバーは3次元の回転に対応し、その回転は3つの回転角 (航空機や船舶の用語ではロール 角、ピッチ角、ヨー角)、3つの質量差 (その内の1つは、他の2つの和)、および、1つの位相角で特徴付けられます。位相 角は、ニュートリノ混合と “実空間” での回転との、唯一の違いです。 その位相角は、3種類の全てのフレーバーが混合している場合にのみ現れ、さらに、ニュートリノと反ニュートリノに対して それぞれ反対の符号を持っています。(素粒子物理学の用語で言うと・・・<CP対称性の破れ>・・・となります。) このこ とは潜在的に非常に重要です。 なぜなら、現在の宇宙論において暗黒物質や暗黒エネルギーとともに最も大きな謎の一つは、なぜ宇宙は物質と反物質 が、50:50の同じ比率で存在しておらず、物質のみで成り立っているように見えるのか? ということだからです。 物質の構成要素となる粒子と、反物質の構成要素となる反粒子は、通常互いに対となって生成され、相互作用もほぼ等 しいにもかかわらず、宇宙には物質しかないように見えるのです。この謎を解く鍵を、<CP対称性を破る・・・プロセス> が握っています。 *********************************
《ニュートリノ物理学》・・・(10) 【米国/DUNE実験】 (10)
原子炉由来の<反ニュートリノ/・・・反電子型>を使う、<ニュートリノ振動実験> であって…加速器を使う、<米国/DUNE実験>や<日本/ハイパー・カミオカン デ>の様に、<PC対称性の・・・破れ>は…
《ニュートリノ物理学》・・・(11) 【米国/DUNE実験】 (11)
ああ、そうそう… 韓国も、最近は力をつけて来ている様ですねえ、」 「うーん…」支折が言った。「韓国もですか?」 「<J-PARC/茨城県・東海村>から…」高杉が言った。「<ハイパー・カミオカン デ/岐阜県・神岡町>よりさらに先の、韓国へ…
《ニュートリノ物理学》・・・(12) 【米国/DUNE実験】 (12)
<ハイパー・カミオカンデ>だと300kmですが、韓国だと1000km以上の飛行距離 が得られます。まあ、<米国/DUNE実験>の1300Kmには及びませんが、」 「はい…」支折が、うなづいた。 「ともかく…」高杉が言った。「“参考文献” の順で…
|
11月 11日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(13) 【米国/DUNE実験】 (13)
「あ、はい…」支折が、姿勢を正した。 所/フェルミ研>があります。
《ニュートリノ物理学》・・・(14) 【米国/DUNE実験】 (14)
ります。 スクールバスほどの大きさの検出器ですが、中身は<液体の油/液体シンチレータ ー>で満たされています」 「<カオカンデ>は…」支折が…
蛍光 (シンチレーション/放射線に励起されることにより発光する特性) を示す物質の総称。発光物質は入射粒子が衝 突すると、そのエネルギーを吸収し発光する。すなわち、吸収したエネルギーを光の形で再放出する。 電子や、ミューオンなどの荷電粒子が通過すると蛍光するもの。 プラスチック・シンチレーターは、ポリスチレンなどのプラスチックの中に有機発光物質が溶かし込まれているものです。
《ニュートリノ物理学》・・・(15) 【米国/DUNE実験】 (15)
い水です。ただし、明確な定義や国家・国際規格はなく、使用目的に基づく需要者の要求水準となります。)>で満た されていますよね?」 「そうです…」高杉が、うなづいた。「やり方が違うわけで、長所も短所もあります… そもそも、ニュートリノは… 今、この瞬間にも、刻々と、私達の体や樹木や地球そのものをも、光速に近い速度で貫 通しています。
《ニュートリノ物理学》・・・(16) 【米国/DUNE実験】 (16)
ほどの頻度で、<ニュートリノと・・・原子の衝突>が発生する様です」 「そのために…」支折が言った。「<液体の油>が、満たされているわけですね、」
|
11月 12日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(17) 【米国/DUNE実験】 (17)
ン化した原子や、電荷を持った素粒子)が、<検出器/液体シンチレーター>の中を進む時に放 出される、光子の飛跡を観測します。これを調べる事で、 <物理学の・・・未知の領域>が開かれる事を、期待しているわけです」
《ニュートリノ物理学》・・・(18) 【米国/DUNE実験】 (18) 検出器)>が、<米国/NOvA実験>の1部という事ですね?」 「そうです…」高杉が言った。「この検出器と似ていますが、はるかに大型の検出器が、 800km離れた…
《ニュートリノ物理学》・・・(19) 【米国/DUNE実験】 (19)
す」 「<日本/T2K実験>が…」支折が言った。「茨城県東海村/<J-PARC>(/大強 度陽子加速器施設・・・高エネルギー加速器研究機構と日本原子力研究開発機構による共同プロジェクト。茨城県の原 子力科学研究所内に位置。リニアック、RCS(Rapid Cycling Synchrotron) 、MR(Main Ring) の3台の加速器からなる。) から発射されたニュートリノを、岐阜県神岡町/<スーパー・カミオカンデ>で…
《ニュートリノ物理学》・・・(20) 【米国/DUNE実験】 (20)
「そうです…」高杉が言った。「<T2K>は300kmですが、<NOvA実験>は800km の飛行距離です。後継の<DUNE実験>では1300kmに飛行距離が伸びて、サウス ダコタ州の検出器で受ける事になりますね、」
|
11月 13日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(21) 【米国/DUNE実験】 (21)
「距離が伸びれば…」高杉が言った。<ニュートリノ振動の・・・奇妙な挙動>を捕捉す る可能性が、より高くなります」 「はい…」支折が、うなづいた。「<ニュートリノの・・・
《ニュートリノ物理学》・・・(22) 【米国/DUNE実験】 (22)
まだという事ですよね。そうした事も、分かるのでしょうか?」 「それも…」高杉が言った。「期待されています…
<ニュートリノの質量の起源>や…
《ニュートリノ物理学》・・・(23) 【米国/DUNE実験】 (23)
「ふーん…」支折が、髪を揺らした。 「アメリカは…」高杉が言った。「1990年代に<SSC/超電導超大型加速器>計画 が頓挫しましたが、<DUNE/実験>は…
《ニュートリノ物理学》・・・(24) 【米国/DUNE実験】 (24)
「最近は…」支折が言った。「スイスの<CERN/欧州原子核研究機構>や、日本の <カミオカンデ>ばかりが、クローズアップされていますよねえ、」
|
11月 14日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(25) 【米国/DUNE実験】 (25)
<重力波望遠鏡/LIGO>が<重力波/GW150914>を補足し、大成果を挙げ ました。そして2年後、今年/2017年度の、ノーベル物理学賞を受賞しています」 「はい…」支折が言った。
《ニュートリノ物理学》・・・(26) 【米国/DUNE実験】 (26)
代の開始を目指しています。<DUNE実験>は、20年間は継続する予定と言います。 ええと…世界30カ国/約1000人の科学者が参加し…その数は今も増加中です」
《ニュートリノ物理学》・・・(27) 【米国/DUNE実験】 (27)
「まあ…」高杉が言った。「<世界最大の・・・ニュートリノ振動実験になる! >…と、 見込んでいる様です。 2012年に… <CERN(/欧州原子核研究機構)の・・・
《ニュートリノ物理学》・・・(28) 【米国/DUNE実験】 (28)
者が、ノーベル物理学賞を受賞しています。 その<CERNが・・・欧州以外では初めて・・・米国/DUNE実験>に、資金を投じ ていると言います。まあ資金の話は、直接は関係はありませんが、ともかく力が入ってい ます」
|
11月 15日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(29) 【米国/DUNE実験】 (29)
「<DUNE実験>では…」高杉が言った。「<CERN/LHC>がヒッグス粒子の発見 でなしとげた事を、ニュートリノで成し遂げたいと言います」 「塾長…」支折が言った。「今、何故…
《ニュートリノ物理学》・・・(30) 【米国/DUNE実験】 (30)
「そうですねえ…」高杉が言った。「<標準モデル/標準理論>には… <重力子/グラビトン>が含まれないわけですが…特に、ニュートリノは、この<標準 モデル>に…
《ニュートリノ物理学》・・・(31) 【米国/DUNE実験】 (31)
「<標準モデル>は…」支折が言った。「自然界に存在する基本粒子とそれを支配する 法則で、<最も成功している理論>ですよね?」 「その通りです…」高杉が…
《ニュートリノ物理学》・・・(32) 【米国/DUNE実験】 (32)
させて来ました。もはや、<標準モデル>をチャラにしてしまう事は、不可能ですねえ、」 「チャラというのは…」支折が言った。「何も無かった状態にする、事ですよね?」
|
11月 16日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(33) 【米国/DUNE実験】 (33)
消す事は不可能だという事です。 それほどの、<標準モデル>ですが… ニュートリノによって、初めて、ほころびが見つかったわけです」 「うーん…」支折が、深くうなづいた。
《ニュートリノ物理学》・・・(34) 【米国/DUNE実験】 (34)
ゼロ>…になるのです。 しかし… <T2K実験/J‐PARC to スーパー・カミオカンデ>で、ニュートリノにわずかに< 質量が・・・ある事が、確証>…されました。<標準モデル>は、完全ではないことが 証明されたのです
《ニュートリノ物理学》・・・(35) 【米国/DUNE実験】 (35)
「その事によって…」高杉が言った。「梶田隆章さん(かじた・たかあき・さん/東京大学・宇宙線研究所 長)が、2015年度のノーベル物理学賞を受賞しています。ワクワクするような、厄介事 を惹起(じゃっき/事件・問題などをひきおこすこと)させた…わけですねえ、」 「うーん…」支折が、髪を揺らした。
《ニュートリノ物理学》・・・(36) 【米国/DUNE実験】 (36)
<T2K>は、壮大な実験で、<ニュートリノの・・・質量を確証>…してしまったわけで す」 「ふーん…」支折がうなづいた。「問題は、そこからですかあ…」
|
11月 17日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(37 【米国/DUNE実験】 (37)
<ニュートリノ振動/・・・フレーバー(/素粒子物理学において・・・フレーバー (flavour, flavor/味、風味) とは、クォークとレプトンの種類を意味します。ニュートリノは電子の仲間のレプトン。クォークもレプトンも、それぞれ6種類あ ります。また、これらの<素粒子の種類を分類する・・・量子数>としても定義されます。)/・・・飛行している間 にニュートリノの種類が変化(/生成時に決定されたニュートリノのフレーバー(/電子ニュートリノ、ミューニュ ートリノ、タウニュートリノ)が、後に別のフレーバーとして観測される現象。その存在確率はニュートリノが伝搬していく過程 で周期的に変化(/振動)する。)>…の奇妙な挙動を解明すれば、様々な<謎/結び目>が、 解けて来るのではないか、という事です」
《ニュートリノ物理学》・・・(38) 【米国/DUNE実験】 (38)
飛行している間に、<3種類の・・・ニュートリノの種類が周期的に入れ替わる/振 動>…というのは、これまでに無い、とんでもない概念ですよね。どうして、そんな事が 起こるのでしょうか?」
《ニュートリノ物理学》・・・(39) 【米国/DUNE実験】 (39)
<物理的事実として・・・確証>…された、という事ですね。理論化は、これからです」 「うーん…」支折が言った。「そうですね…厳密に、<確証>されたのですね、」
《ニュートリノ物理学》・・・(40) 【米国/DUNE実験】 (40)
<質量獲得のメカニズム>が、<ヒッグス粒子/ヒッグス機構>とは、異なると考え られています。ますます、<エキゾチック/異国風な・・・粒子>…として、クローズアッ プして来ました。」
|
11月 18日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(41) 【米国/DUNE実験】 (41)
ギアの都ゴルディオンの神話と、アレクサンドロス大王にまつわる伝説 。この故事によって、手に負えないような難問を、 誰も思いつかなかった大胆な方法で解決しまうことのメタファー、<難題を一刀両断に解くが如く>として使われる。) か も知れないと、いう事ですね?」」 「まさに…」高杉が、大きくうなづいた。「<ゴルディアスの結び目>なのかも知れませ んねえ… <ニュートリノの質量獲得>には…
ゴルディアスは・・・ 「この結び目を解くことができたものこそ、このアジアの王になるであろう」 と予言した。その後、この荷車を結びつけた結び目は<ゴルディアスの結び目>として知られ、結 び目を解こうと何人もの人たちが挑んだが、結び目は決して解けることがなかった。 数百年の後、この地を遠征中のマケドニア王アレクサンドロス3世(アレクサンドロス大王/アレキ サンダー大王)が訪れた。彼もその結び目に挑んだが、やはりなかなか解くことができなかった。す ると大王は剣を持ち出し、その結び目を一刀両断に断ち切ってしまい、結ばれた轅(ながえ/馬車・ 牛車の前方に長く出た、平行な二本の棒)は、いとも簡単に解かれてしまった。 折しも天空には雷鳴がとどろき、驚いた人々を前に、大王の従者のアリスタンドロスは、 「たったいま、我が大王がかの結び目を解いた。雷鳴はゼウス神の祝福の証である」 と宣言した。後にアレクサンドロス3世は遠征先で次々と勝利し、予言通りにアジアの王となったとい う。
《ニュートリノ物理学》・・・(42) 【米国/DUNE実験】 (42)
・・・新たな、物理学が関わっている>…らしい、と言います」 「新しい…」支折が言った。「物理学ですか?」 「ニュートリノは…」高杉が言った。「この数年間…
《ニュートリノ物理学》・・・(43) 【米国/DUNE実験】 (43)
来ています。 その背景には、他の粒子ではそうしたフロンティアに到達する試みが、軒並み頓挫して 来た経緯があります」
《ニュートリノ物理学》・・・(44) 【米国/DUNE実験】 (44)
「それと…」高杉が言った。「<ダークマター/暗黒物質>や<超対称性粒子>の様 に、手掛かりが全く掴めないのではなく、<ニュートリノ振動という・・・具体的な・・・
★ 超対称性粒子 【超対称性理論】 によって存在が予想されている、既存の粒子に対し、スピンが1/2ずれただけで、 電荷などは等しい素粒子。 スピンが1/2ずれているため、既存のフェルミオンに対し未知のボソン、既存のボソンに対し未知 のフェルミオンが予想されている。 ボソンとフェルミオンの対応する相方を、<超対称性パートナー> (supersymmetric partner/スー パー・シンメトリック・パートナー) という。 破れており、超対称性の破れによって粒子とその<超対称パートナー>の質量が異なっていると考 えられている。 2008年より稼働した、<CERN/LHC>での発見が期待されている。 超対称性粒子の中で、最も軽いものはLSP (Lightest Supersymmetric Particle) と呼ばれる。英語 : R-parity の保存を仮定すれば、その粒子は崩壊しない安定粒子となるため、LSPが電気的に中 性であれば<ダークマター>の候補となる。
|
11月 19日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(45) 【米国/DUNE実験】 (45)
しかも、まさに<標準モデル>のほころびをも突いています」 「はい…」支折が言った。「そこも…正鵠(せいこく/弓の的の中心にある黒点)に近いかも知れない、 という事ですね」 「まあ…」高杉が言った。「<CERN(奥州原子核研究機構)/LHC(/ Large Hadron Collider/大型 ハドロン衝突型加速器)>は…
《ニュートリノ物理学》・・・(46) 【米国/DUNE実験】 (46)
<ダークマター/暗黒物質>を構成する粒子の発見もでも、成果が上がっていない様 ですねえ、」 「ともかく…」支折が言った。「<標準モデル>が完璧でないことは…
《ニュートリノ物理学》・・・(47) 【米国/DUNE実験】 (47)
「そうです…」高杉が言った。「それは、<ニュートリノ振動>の存在によって証明されて います。そこに、何かがあるはずなのですが、その何かが、分かっていないのです。 <ベルの定理/ベルの不等式>の様に、その不等式は証明されても、その原因まで は指摘していないわけです…」
★ ベルの定理/ベルの不等式 これは【隠れた変数理論】 などの 【局所実在論】 が満たすべき相関の、上限を与える式です 。 【量子力学】 では、この上限を破ることができ、実験的に、【量子論】 と【局所的な隠れた変数理論】 を、区別することができます。 【局所的隠れた変数理論】 は実験的に否定されましたが、【非局所隠れた変数理論】 はいまだに生 きていて…エドワード・ネルソンの、<確率過程量子化> を、そのように解釈できると言われます。
【相対性理論】によれば、光速度を超えることはできません。 <量子力学/コペンハーゲン派>によれば、<非極性/量子もつれ>により、A地点で粒子の測 定した結果は、瞬時にB地点の粒子に伝わります。それは、銀河系の直径の距離ほど離れていて も変わらず、距離に依存しないと言います。 これを、アインシュタインは忌み嫌い、<薄気味悪い、遠隔操作>と言っています。アインシュタイン の、【量子論への批判理論】 が正しければ、<ベルの不等式>が成立しなければなりません。 実験の結果は… <ベルの不等式は・・・満足されておらず・・・量子力学が正しい> ことが立証されました。これによ って、アインシュタインの<最後の牙城/隠された変数>と、<量子力学の確率的予測>が、数学 的に、両立しないことがないことが証明され…アインシュタインの理論は敗退しました。
【ベルの定理/ベルの不等式】 で、局所原因性と言うものは否定されましたが、“何故・・・否定されたのか” までは、不等式は説明していない…わけです。
《ニュートリノ物理学》・・・(48) 【米国/DUNE実験】 (48)
<ニュートリノ振動による・・・標準モデルの綻び>は、<ベルの不等式>と同じとい う事ですね?」 「まあ…」高杉が言った。「<ベルの不等式>は、数学的な証明ですがね… しかも… <局所原因が・・・否定>されても… 現代科学は慣習的に、<人間的ストーリーの・・・因果律の大河>…の中で研究開発 が進められ、人間社会に還元されています。 社会的にも、原因があって結果があり…その論理で、人を裁いたりもしているわけです」 「はい…」支折が、うなづいた「<人間的ストーリーの・・・因果律の大河>…ですか、」
ゆっくりと、ハイパーリンク・ゲートの方へ歩いて行った。
|
11月 25日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(49) 【米国/DUNE実験】 (49)
★ 質量のミステリー とは? ★ ら言った。「<標準モデル>が…完全でない事は、明確になったわけですが…今後、ど の方向へ動いて行くのでしょうか?」
《ニュートリノ物理学》・・・(50) 【米国/DUNE実験】 (50)
<CERN/LHC>は、当然、現在の研究を続行して行くでしょう。<超対称性粒子> や<暗黒物質を構成する粒子>の探索などです。 一方… 次世代をうたう、<米国/DUNE実験> <日本/ハイパー・カミオカンデ> <中 国/JUNO>は…
《ニュートリノ物理学》・・・(51) 【米国/DUNE実験】 (51)
す」 「はい…」支折が、ゆっくりとうなづいた。「ニュートリノが、<ゴルディアスの結び目>… ではないかと?」 「まあ…」高杉が言った。「あんな風に… アレクサンドロス大王の一刀両断で、解決できる様な問題では…
《ニュートリノ物理学》・・・(52) 【米国/DUNE実験】 (52)
たな物理学>が、展開すして来るのかも知れません」 「新たな…」支折が言った。「ですかあ…」 「その…」高杉が言った。「兆候はあります… <重力波望遠鏡/重力波天文学>と並んで、<ニュートリノ望遠鏡/ニュートリノ 天文学>が動き出しているわけですが… <重力波/グラビトン>の研究はこれから本格化していくように…<ニュートリノ/マ ヨナラ粒子?>(/マヨナラ粒子とは・・・粒子と反粒子が同一の中性フェルミ粒子のこと。/光子は粒子と反粒子 は同じですが、ボース粒子です。)も…<ニュートリノ振動の解明>から、その本体が姿を現して くるのかも知れませんねえ、」 「うーん…」支折が、唇を結んでうなづいた。「そうやって私たちは… 夢を見続けて来たわけですね?」
|
11月 26日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(53) 【米国/DUNE実験】 (53)
<ニュートリノは・・・理解すればするほど・・・謎/疑問が・・・増えていく粒子> …と言われています」 「まるで…」支折が言った。「<イタズラっ子の様な・・・粒子>とか、」
《ニュートリノ物理学》・・・(54) 【米国/DUNE実験】 (54)
ニュートリノは、<質量のない・・・つまらない粒子>と考えられていました。ところが、 大発見が次々と起こり、まさに、<エキゾチック/異国風な・・・粒子>…となって来た わけです」
《ニュートリノ物理学》・・・(55) 【米国/DUNE実験】 (55)
折が言った。「<超新星爆発からの・・・ニュートリノの捕捉>…が最初でしたね?」 「そうです…」高杉が言った。「1987年3月23日の事でした。 大マゼラン星雲(/大マゼラン雲・・・小マゼラン雲とともに銀河系の伴銀河。アンドロメダ銀河などとともに局部銀河 群を構成。南天にあり、日本からは見ることができない。)で発生した、<超新星爆発・・・
《ニュートリノ物理学》・・・(56) 【米国/DUNE実験】 (56)
風のように貫通しました。 その内の、さらにごく1部が、<カミオカンデの・・・超純水の中の電子に命中>し… その、<衝突した電子の移動が・・・チェレンコフ光>(/荷電粒子が物質中を運動する時、荷電粒 子の速度がその物質中の光速度よりも速い場合に光が出る現象。チェレンコフ効果ともいう。東海村JCO臨界事故やチェル ノブイリ原発事故で<青白い光を見た>と作業員が言ったのが、チェレンコフ光で・・・臨界事故の確認がとれた。)を発光 し…
《ニュートリノ物理学》・・・(57) 【米国/DUNE実験】 (57)
<世界初の・・・ニュートリノ検出>…となっています。 この功績で… 小柴昌俊さんが、2002年度のノーベル物理学賞を受賞しています…」
|
11月 27日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(58) 【米国/DUNE実験】 (58)
<T2K/J-PARC to スーパー・カミオカンデ>の、<ニュートリノ振動/・・・ニュ ートリノの質量の確認>…があるわけですね?」 「そうです…」高杉が言った。「これでは、梶田隆章(かじた・たかあき)さんが…
《ニュートリノ物理学》・・・(59) 【米国/DUNE実験】 (59)
そして、さらにこの先、<それに続く・・・ニュートリノでの大発見>…の可能性がある か、どうかという事です」 「可能性は…」支折が、肩を傾げた。「あるのでしょうか?」 「物理学者たちは…」高杉が言った。「ある! …
《ニュートリノ物理学》・・・(60) 【米国/DUNE実験】 (60)
<ニュートリノの性質>を、他の粒子に匹敵するレベルで測定できる様になったのは、 それこそ、つい最近の事なのです」 「あ、はい…」支折が、コクリとうなづいた。「<ニュートリノの質量>も、まだ、分かって いないのですよね?」
《ニュートリノ物理学》・・・(61) 【米国/DUNE実験】 (61)
<電子ニュートリノ、ミューニュートリノ、タウニュートリノ>と、その反粒子以外の… 新しい種類のニュートリノがある可能性も、ある様ですねえ、」 「あ…」支折が、髪を揺らした。「3種類だけでは、ないんですか?」
《ニュートリノ物理学》・・・(62) 【米国/DUNE実験】 (62)
その、新たなニュートリノが… <他のどんな粒子とも相互作用しない粒子と・・・相互作用している可能性・・・> …もある、といいます」 「それは…」支折が言った。「<暗黒物質/ダークマター>とか、でしょうか?」
|
11月 28日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(63) 【米国/DUNE実験】 (63)
莫大な割合になります。見えている物質の方が、わずか5%程度と言いますから…」 「はい…」支折が、口に指を当てた。「ええと…もう少し、正確には?」
《ニュートリノ物理学》・・・(64) 【米国/DUNE実験】 (64)
まあ、最近の宇宙背景放射のデータから、もう少し詳しく言うと… <宇宙全体の物質エネルギーのうち・・・74%が暗黒エネルギー、22%が暗黒物 質で・・・
《ニュートリノ物理学》・・・(65) 【米国/DUNE実験】 (65)
リウムは、わずか4%ぐらい・・・> …と説明されています」 「はい…」支折が、ニッコリとうなづいた。「それを、聞きたかったのです」
「ええと…」高杉が言った。「さて… <米国/DUNE・実験>で…
《ニュートリノ物理学》・・・(66) 【米国/DUNE実験】 (66)
ニュートリノ振動>です」 「あ…」支折が、モニターのメモに目をやった。「そうそう… その、<ニュートリノ振動>とは、どういうものか、もう少し詳しく説明して欲しいのです が、」
《ニュートリノ物理学》・・・(67) 【米国/DUNE実験】 (67)
<ニュートリノには・・・3つの種類/3つのフレーバー>が、あります。 <電子ニュートリノ、ミューニュートリノ、タウニュートリノ>の、3つです。 そもそも… <ニュートリノの・・・フレーバーの判別>が…
|
11月 29日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(68) 【米国/DUNE実験】 (68)
<電子ニュートリノは・・・電子>、<ミューニュートリノは・・・ミュー粒子>、<タウ ニュートリノは・・・タウ粒子> …という様に、それぞれ異なる粒子を生成するから、それで<判別/区別>しているわ けです。電子、ミュー粒子、タウ粒子の、質量に対応しているわけではありません。 ニュートリノの質量は、ごくわずかです。そして、その<ニュートリノの質量>こそが、こ れから考察しますが、大きな課題になっているのです」 「はい…」支折が、唇を結んでうなづいた。
《ニュートリノ物理学》・・・(69) 【米国/DUNE実験】 (69)
電子、ミュー粒子、タウ粒子は…それぞれ重さが、異るわけですね?」 「そうです…」高杉が言った。「これらは、<レプトン>という粒子グループです。 <電子、ミュー粒子、タウ粒子>…の順で重くなります。上に、表の画像を表示してお きました。
《ニュートリノ物理学》・・・(70) 【米国/DUNE実験】 (70)
ニュートリノ、タウニュートリノ>…が加わり、6種類です。 「はい…」支折が言って、表を眺めた。 「ちなみに…」高杉が言った。「物質の基本的な構成要素は…
《ニュートリノ物理学》・・・(71) 【米国/DUNE実験】 (71)
格は光子>…が加わり、ダイナミックに力学を構成します」 「はい…」支折が、うなづいた。 「そして…」高杉が言った。「話を少し戻しますが、何故か… <クォークも6種類>あります。つまり… <第1世代・・・アップクォーク、ダウンクォーク>、<第2世代・・・ストレンジクォー ク、チャームクォーク>、<第3世代・・・ボトムクォーク、トップクォーク>…
《ニュートリノ物理学》・・・(72) 【米国/DUNE実験】 (72)
ちなみに、クォークは… <バリオン/・・・3つのクォークで構成される・・・亜原子粒子のファミリー>と、<中 間子/・・・1つのクォークと、1つの反クォークで構成される・・・複合粒子のファミリ ー> …を構成します」
|
11月 30日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(73) 【米国/DUNE実験】 (73)
「あと…」高杉が言った。「<力を媒介する粒子/ボース粒子>があります… <ボース粒子は・・・総称して・・・ゲージ粒子>といいます。あと、<質量を与える・・・ ヒッグス粒子>があります。 上の図では、<ヒッグス粒子>は未発見となっていますが、1964年に<標準モデル >から予言され、2012年7月4日に、<CERN(欧州原子核研究機構)/LHC(大型ハドロン衝突 型加速器)>で発見されました。 世界最高の衝突エネルギーを誇るという<LHC>と、<ATLASと、CMSという・・・2 つの高精細な検出器>によって、ヒッグス粒子の存在が確証されました。
ええと… 上の図をもう少し説明すると、<レプトン>は電子が代表格ですが…<ボース粒子> は光子が代表格になります。
《ニュートリノ物理学》・・・(74) 【米国/DUNE実験】 (74)
<電磁気力を媒介する・・・光子>と…<弱い核力を媒介する・・・W粒子、Z粒子> と、<強い核力を媒介する・・・グルーオン(/量子色力学において、8種類のカラー・・・量子数を持ち ます)>です。クォークは、このグルーオンとくっついています。 そして… これから研究が本格化する、<重力を媒介する粒子・・・重力子/グラビトン>も、力 を媒介するので、<ボース粒子>という事になりますが、この図にはありません。
《ニュートリノ物理学》・・・(75) 【米国/DUNE実験】 (75)
<ブラックホール連星の衝突/GW(gravitational wave)150914(/2015年09月14日)>を 観測して、<初めて・・・“重力波”・・・が検証>…されました。 それが…ええと… まだ耳新しいわけですが…今年/2017年度のノーベル物理学賞を受賞しています。 <重力波の・・・粒子的側面/・・・重力子=グラビトン>は… まだ確認されていないわけですが、どうなるのでしょうか? ニュートリノは、<カミオカンデの・・・超純水>で、初めて捕捉できたわけですが…< 重力子/グラビトン>となると、さらに物質貫通力が高いわけで、既存の方法では無 理なのでしょうか…」
《ニュートリノ物理学》・・・(76) 【米国/DUNE実験】 (76)
準モデル/標準理論>ですか…ヒッグス粒子やトップクォークも予言しているし、」 「その通りですが…」高杉が言った。「<重力相互作用・・・ 重力子/グラビトン>は、 見ての通り、下図の<標準モデル>のリストには含まれていません。 そもそも、<標準モデル>は… <自然界の4つの力/・・・重力、強い核力、弱い核力、電磁気力>のうち、<重力 をのぞく・・・・強い核力、弱い核力、電磁気力>の…相互作用を記述する理論であり、 最初から、<重力>は含まれていないわけです。
|
12月 1日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(77) 【米国/DUNE実験】 (77)
<スピン 2、質量 0、電荷 0、寿命 ∞(無限大) ・・・のボース粒子>…と予想されて います。 <ビッグバン>(/宇宙の開闢直後、時空が指数関数的に急膨張したインフレーションの終了後に、相転移により 生まれた超高温高密度のエネルギーの塊のこと。)から<インフレーション>(/宇宙のインフレーションとは、 初期の宇宙が指数関数的な急膨張を引き起こしたという、初期宇宙の進化モデル。ビッグバン理論のいくつかの問題を、 一挙に解決するとされる。)へ移行し…現在に至るまでに、<最初に、枝分かれした力が・・・ 重力>とされています」
《ニュートリノ物理学》・・・(78) 【米国/DUNE実験】 (78)
「したがって…」高杉が言った。「この宇宙の、<最も原初的な力>であり、<宇宙の本 質>に近く、<重力を・・・研究/理論化>して行く過程で、何が飛び出してくるか、分 からない、不気味なロマンがありますねえ、」
《ニュートリノ物理学》・・・(79) 【米国/DUNE実験】 (79)
「まあ…」高杉が言った。「ここでも… <物の領域と心の領域・・・の問題>が浮上して来ます。<物理/物の領域>だけ を、究極まで突き詰めて行っても…それを考えているのは、まさに、<物理/物の領域 ではない・・・心の領域>…そのものなのです」 「デカルト(/フランス生まれの哲学者、数学者。合理主義哲学の祖であり、近世哲学の祖)の言った…」支 折が言った。「<我思う、ゆえに我あり>…ですか、」
|
12月 2日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(80) 【米国/DUNE実験】 (80)
>の話に戻りましょうか、」 「はい…」支折が、うなづいた。 「ええ…」高杉が言った。「ニュートリノには、先ほども話した様に…
《ニュートリノ物理学》・・・(81) 【米国/DUNE実験】 (81)
ニュートリノ、タウニュートリノ>ですね。 奇妙な事に… <3つのフレーバーは・・・変身>できるのです。漫画のキャラクターの様に、まさに <変身>します。今この変身に、【素粒子物理学】の大きな関心が集まっているわけ です。 <標準モデル>」にほころびが見えて来た中で、この<ニュートリノ振動>だけが、具 体的に、実験的手掛りがあるからです」
《ニュートリノ物理学》・・・(82) 【米国/DUNE実験】 (82)
わけですよね。 一方で… <ニュートリノの・・・波動性/波としての側面>は、聞いたことがないのですが、これ は、<ニュートリノ振動>…という事、なのでしょうか?」
《ニュートリノ物理学》・・・(83) 【米国/DUNE実験】 (83)
<GW150914>で確証され…<粒子的側面/重力子>も…一応、<スピン 2、 電荷 0、質量 0、寿命 ∞(無限大)>…と予想されています。 ニュートリノの場合は…
《ニュートリノ物理学》・・・(84) 【米国/DUNE実験】 (84)
そうだとすれば… やはり、<ニュートリノは・・・エキゾチック/異国風な粒子>…ということになります ねえ。ともかく、変わっています。ま、これは、門外漢/素人の感想ですが…」
|
12月 3日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(85) 【米国/DUNE実験】 (85)
「はは…」高杉が笑った。「まあ、話を進めましょう… <ニュートリノの・・・変身>とは… <T2K実験>で…<J-PARC(/茨城県東海村)>から出発し、<スーパー・カミオカン デ(/岐阜県神岡町)>まで到達する間に…
《ニュートリノ物理学》・・・(86) 【米国/DUNE実験】 (86)
ヴィア>から出発し、<ミネソタ州の検出器>に到達するまでに…. <ミューニュートリノ>だった粒子が、<電子ニュートリノ、あるいはタウニュートリノ >…
《ニュートリノ物理学》・・・(87) 【米国/DUNE実験】 (87)
「可能性というのは…」支折が言った。「【量子力学】 では確定ではなく、全てが確率で示 されるからですね?」 「そうです…」高杉が、うなづいた。「<飛行中に・・・粒子の種類が変わる>…
《ニュートリノ物理学》・・・(88) 【米国/DUNE実験】 (88)
しかし… この<ニュートリノ振動>によって、ニュートリノをめぐる積年の謎が解明されています」 「それは…」支折が言った。「どの様な事でしょうか?」
|
12月 4日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(89) 【米国/DUNE実験】 (89)
が…<観測される太陽ニュートリノの量が・・・理論予測値の 1/3 しかない事>… が問題になっていました」 「あの…」支折が言った。「基本的な事を…
《ニュートリノ物理学》・・・(90) 【米国/DUNE実験】 (90)
ニュートリノが捕捉されたのは、1987年の<カミオカンデによる・・・超新星1987A のニュートリノの捕捉>…ですよね。それなのに、その前から正確に観測されていたの でしょうか?」 「ああ…」高杉が…
《ニュートリノ物理学》・・・(91) 【米国/DUNE実験】 (91)
いいですか… そもそも、ニュートリノの事がそこまで分かっていたからこそ…<捕捉する検出器>を 準備できたのです。稼働するとすぐ、偶然に、近くで<超新星爆発/1987A>が起こ り、粒子としてのニュートリノの…
《ニュートリノ物理学》・・・(92) 【米国/DUNE実験】 (92)
つまり… 実際に、<カミオカンデ>が捕捉したのは、ニュートリノではなくて、その<2次的派生 物の・・・電子の痕跡/チェレンコフ光>を、光電子増倍管が捕捉したのです」
|
12月 5日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(93) 【米国/DUNE実験】 (93)
「ヒッグス粒子や…」高杉が言った。「トップクォークなども、<標準モデル>で正確に予 言され、そのエネルギー・レベルのあたりに<魚>いるはずだ、という事で…網を張って いたわけです。
《ニュートリノ物理学》・・・(94) 【米国/DUNE実験】 (94)
す」 「それでは…」支折が言った。「ニュートリノの存在は、いつ、予言されたのでしょうか?」 「<ベータ崩壊>において、です…」高杉が言った。「<β 崩壊>とは… 放射線としてベータ線を…
《ニュートリノ物理学》・・・(95) 【米国/DUNE実験】 (95)
ン235>などが、<放射線/・・・ α 線(α粒子の流れ/・・・陽子2個と中性子2個からなる)・β 線(β 粒子の流れ/・・・電子または陽電子。普通は不電荷の電子)・γ 線(実体は、波長がおよそ 10 pm よりも短い電磁波 /γ線は光の中で最もエネルギーが大きい)>を放出する事で、他の安定な原子核に変化する現象 です。 放射性物質が放射線を出すのは、この放射性崩壊が原因だという事です。
《ニュートリノ物理学》・・・(96) 【米国/DUNE実験】 (96)
を発見。ノーベル物理学賞を受賞。)が… <中性子のβ崩壊(/β線を放射)で・・・エネルギー保存則と、角運動量保存則が成立 するように・・・ ニュートリノの存在仮説・・・を提唱した> …とされています。 そして…ニュートリノの名付け親の方は、エンリコ・フェルミ(/イタリア人物理学者。統計力学、核 物理学、量子力学の分野で顕著な業績を残す。中性子による、元素の人工転換の実験をして、多くの放射性同位元素 を作り、1938年にノーベル物理学賞を受賞した。)です」
《ニュートリノ物理学》・・・(97) 【米国/DUNE実験】 (97)
「そう…」高杉が言った。「<フェルミ研究所>は、彼の名を冠したものです。 イタリア人のフェルミは、妻がユダヤ人だったために、当時のムッソリーニ/ファシスト政 権下で、迫害を受けていました。 そうした中…
|
12月 6日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(98) 【米国/DUNE実験】 (98)
ルムで受賞した後、そのままアメリカに渡っています」 「あ…」支折が言った。「ヒトラーの台頭で、ドイツを捨てたアインシュタインと似ています よね?」
《ニュートリノ物理学》・・・(99) 【米国/DUNE実験】 (99)
翌年、コロンビア大学の物理学教授になりましたが、<原爆製造/マンハッタン計画> では、その中心的役割を果たしています。 現在に続く、<核兵器開発の・・・発火点! >になるわけです。 一方、アインシュタインの方は、<マンハッタン計画>には、携わっていません。むろ ん、間接的な意味ではかかわっていますし、原子爆弾というものにも言及していますが、 <マンハッタン計画>には携わっていません。 もっとも、アインシュタインがいなければ、原子爆弾が生まれなかったのも事実でしょう。 彼の業績は… <特殊相対性理論、一般相対性理論、相対性宇宙論、ブラウン運動の起源を説明 する揺動散逸定理、光量子仮説による光の粒子と波動の二重性、アインシュタイン の固体比熱理論、零点エネルギー、半古典型のシュレディンガー方程式、ボーズ= アインシュタイン凝縮> …などを、提唱しています。 そして… <光量子仮説に基づく・・・光電効果の理論的解明>…によって、1921年度/ノー ベル物理学賞を受賞しています、」 「はい…」支折が、大きくうなづいた。「ともかく…
《ニュートリノ物理学》・・・(100) 【米国/DUNE実験】 (100)
そして、21世紀になって… <ニュートリノ振動>で、脚光を浴びで来たわけですね。<標準モデル>の次のステ ージへの架け橋として…」 「そうです…」高杉が、うなづいた。
《ニュートリノ物理学》・・・(101) 【米国/DUNE実験】 (101)
<太陽ニュートリノ>の量は、理論予測値の 1/3 だったわけですが、<ニュートリノ 振動>を考慮すれば、不足分が説明できたのです」 「うーん…」支折が言った。「それは、どういう事かしら?」
|
12月 7日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(102) 【米国/DUNE実験】 (102)
<電子ニュートリノは・・・ミューニュートリノや、タウニュートリノに変化>…するわけ です。しかし地球の観測装置は<電子ニュートリノ>だけを…
《ニュートリノ物理学》・・・(103) 【米国/DUNE実験】 (103)
測にかからなかったのです。それで、1/3 になったわけです」 「うーん…」支折が、口元に微笑を浮かべた。「これはまた、随分と、分かりやすい説明で すね、」
《ニュートリノ物理学》・・・(104) 【米国/DUNE実験】 (104)
の問題>は一件落着しました。しかし、その分、より大きな、厄介な、大難問が浮上した のです」 「はい…」支折が言った。「より大きな…厄介な…大難問が…?」
《ニュートリノ物理学》・・・(105) 【米国/DUNE実験】 (105)
<フレーバー/種類が、変化するには・・・ニュートリノに“質量”が必要だ・・・>、と いう事です」 「あ、はい…」支折が、うなづいた。 「しかし、そうなると…」高杉が言った。「<標準モデル>の…
《ニュートリノ物理学》・・・(106) 【米国/DUNE実験】 (106)
>となっているからです」 「うーん…」支折が言った。「それで、まず、<ニュートリノ振動>を検証する必要性に迫 られたわけですね?」 「そうです…」高杉が、うなづいた。「そして、<T2K・実験(/J-PARC to KAMIOKANDE/カミ オカンデ)>で、<ニュートリノ振動>が確証され…
|
12月 8日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(107) 【米国/DUNE実験】 (107)
「でも、そうなると…」支折が言った。「<標準モデル>に、ほころびが起こるわけですね ?」 「その通りです…」高杉が言った。「しかし物理学者達は、これを歓迎していてます。そこ に、<新たな・・・好奇心の広野>…
《ニュートリノ物理学》・・・(108) 【米国/DUNE実験】 (108)
「塾長…」支折が言った。「そもそも… <ニュートリノに・・・質量が・・・有る・無い>…と言うのは、どう言う事なのでしょうか ?」 「物理学者が…」高杉が言った。「<ニュートリノに・・・質量が有る>…と考えるのは…
《ニュートリノ物理学》・・・(109) 【米国/DUNE実験】 (109)
「はい…」支折が、うなづいた。 「ニュートリノが…」高杉が言った。「<フレーバーを・・・変化させる>には… <それぞれの、フレーバーが・・・それぞれの、異なる複数の量子状態・・・構成され ていなければならない>…
《ニュートリノ物理学》・・・(110) 【米国/DUNE実験】 (110)
「はい…」支折が、うなづいた。「そうですね、」 「さて…」高杉が言った。「奇妙な話ですが… <ニュートリノの、1つのフレーバーが・・・ 固有の質量を持っているのではなく・・・ その質量は、そのフレーバーがとりうる・・・ 3つの質量状態の重ね合わせになる・・・>
《ニュートリノ物理学》・・・(111) 【米国/DUNE実験】 (111)
「うーん…」支折が、口に手を当てた。「ここで、<重ね合わせ状態>が、出てくるわけ ですか。 そして、結果は… <コペンハーゲン解釈/・・・波束の収束>(/コペンハーゲン解釈では・・・観測が行われると、状態 を記述する波動関数は、1つの状態に収縮している・・・とする。)ですか?」 「いや…」高杉が言った。「そこで…
《ニュートリノ物理学》・・・(112) 【米国/DUNE実験】 (112)
<T2K・実験>で、茨城県東海村の<J-PARC>から、岐阜県神岡町の<スーパー・ カミオカンデ>まで、ニュートリノを飛ばす必要はないのです」 「うーん…」支折が、大きくうなづいた。「まさに…
《ニュートリノ物理学》・・・(113) 【米国/DUNE実験】 (113)
「【量子力学】では…」高杉が言った。「<粒子さえも・・・1つの状態をとる実態ではなく ・・・様々な状態をとりうる・・・“確率的な雲の様な存在”だ・・・>と、いう事です」
|
12月 9日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(114) 【米国/DUNE実験】 (114)
<それぞれの・・・質量状態に対応する部分は・・・わずかに速度が異なる> …といいます」 「うーん…」支折が言った。「それは分かるけど…シンプルな粒子が…
《ニュートリノ物理学》・・・(115) 【米国/DUNE実験】 (115)
「はは…」高杉が、口に手を当てた。「だからこそ… <ニュートリノ振動の・・・正体>の、解明のしがいがあるのでしょう。この世の、基本に かかわるのかも知れません。」 「はい…」支折が、うなづいた。「それは、<心の領域>でしょうか?」 「まあ…」高杉が言った。「そこまで、源流に遡るかどうかは分かりませんが、パラダイム シフトの要因になるのかも知れません。 <心の領域>はともかく… 宇宙の<95%を占める・・・暗黒物質や、暗黒エネルギー>は、まだ現代物理学で は、その正体さえ掴めていないのです」 「はい…」支折が言った。 「さて…」高杉が言った。「話を戻しましょう… <ニュートリノの、飛行時間が長くなるにつれ・・・この速度差により・・・1個のニュー トリノに含まれる・・・
《ニュートリノ物理学》・・・(116) 【米国/DUNE実験】 (116)
「うーん…」支折が、頭を傾げた。「つまり、どういう事かしら?」 「まあ…」高杉が言った。「最後まで見てみましょう。 そのために…飛行の前後では、<質量状態の・・・重ね合わせ> が、例えば…
《ニュートリノ物理学》・・・(117) 【米国/DUNE実験】 (117)
<ミューニュートリノに厳密に対応するものから・・・電子ニュートリノに厳密に対応 するものへ・・・変化が起こる> …と言いますねえ、」 「肝心な所ですけど…」支折が言った。「これだけでは、良く分からないですよね、」
|
12月 10日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(118) 【米国/DUNE実験】 (118)
「まあ…」高杉が言った。「そもそも、<ニュートリノの・・・質量状態>が、どの様なもの かは不明です。分かっているのは、<複数の・・・質量状態>があり、その<大きさが 0 ではない>、という事です」
(/ネットより画像借用) 《ニュートリノ物理学》・・・(119) 【米国/DUNE実験】 (119)
よね、」 「しかし…」高杉が言った。「話を戻しますが… <米国/DUNE実験>では… シカゴ郊外の<フェルミ研究所>から、サウスダコタ州の検出器までの…
《ニュートリノ物理学》・・・(120) 【米国/DUNE実験】 (120)
の・・・大きさの差を、決定>…しようとしているのです」 「ふーん…」支折が、うなづいた。「<質量状態の・・・大きさの差を、決定>…ですか」
《ニュートリノ物理学》・・・(121) 【米国/DUNE実験】 (121)
<3種類のニュートリノの・・・質量状態>…は、次の<2通りの・・・質量階層>…の、 いずれかを取る、可能性があると考えられています。
《ニュートリノ物理学》・・・(122) 【米国/DUNE実験】 (122)
…です」 「はい…」支折が、うなづいた。 「<米国/DUNE実験>では…」高杉が言った。「地球内部の物質が、<ニュートリノ 振動>に影響する事を利用して、<2つの質量階層を・・・区別できる>…と言います」 「ふーん…」支折が…
|
12月 11日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(123) 【米国/DUNE実験】 (123)
「ニュートリノの…」高杉が言った。「飛行後に観測される、<3つの・・・フレーバー/ 種類の・・・混合比>は…<質量が・・・順階層と逆階層で・・・異なる>…と予想され ています」
《ニュートリノ物理学》・・・(124) 【米国/DUNE実験】 (124)
「<DUNE実験>の…」高杉が言った。「共同スポークスマン/トムソン(Mark Thomson) は…
《ニュートリノ物理学》・・・(125) 【米国/DUNE実験】 (125)
<DUNE実験>は・・・数年以内に・・・<ニュートリノの質量階層>を・・・明らかに
するはずだ・・・」 「はい!」支折が、コクリとうなづいた。
(/ネットより画像借用) 《ニュートリノ物理学》・・・(126) 【米国/DUNE実験】 (126)
<ニュートリノが・・・どの様に・・・質量を獲得するのか>…という、次の課題に進む 事ができると言います」 「うーん…」支折が言った。「<ニュートリノの・・・質量獲得の・・・メカニズム>…です か、」
|
12月 12日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(127) 【米国/DUNE実験】 (127)
<ヒッグス場と相互作用することで・・・質量を獲得>…します。 <あらゆる空間に広がる・・・ヒッグス場>は、<CERN(欧州原子核研究機構)/LHC(Large Hadron Collider/大型ハドロン衝突型加速器)>で発見されたヒッグス粒子に関係する場です」
(/ネットより画像借用) 《ニュートリノ物理学》・・・(128) 【米国/DUNE実験】 (128)
というのは、よく分からないのですが、」 「まあ…」高杉が言った。「詳しい説明は、一般向けにはされていないですからねえ。しか し…
つまり、ハドロン(11時の方向)および2個の電子の流れ(左下のおよび5時の方向)になっている。粒子がとりうる軌跡は直 線で、粒子が検出器内に残すエネルギーは水色で描画している。 (/ネットより画像借用) 《ニュートリノ物理学》・・・(129) 【米国/DUNE実験】 (129)
「あ、はい…」支折が、モニターの方に肩を寄せた。 「まず…」高杉が言った。「<ヒッグス機構>というのは… <右巻きと左巻きの・・・両タイプのスピンのある粒子>…にしか作用しない様です。
《ニュートリノ物理学》・・・(130) 【米国/DUNE実験】 (130)
転・・・の向き>…に由来します。 スピンというのは、質量や電荷のように、粒子の基本的な属性の1つです」 「はい…」支折が言った。「<右巻き、左巻きの・・・両方のスピンを・・・
|
12月 13日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(131) 【米国/DUNE実験】 (131)
「今の所…」高杉が言った。「ニュートリノには、<スピンが・・・左巻きのもの>…しか 見つかっていません。 もし… ニュートリノが、<ヒッグス場から・・・質量を獲得>…しているのなら、<スピンが・・・ 右巻きのもの>…
《ニュートリノ物理学》・・・(132) 【米国/DUNE実験】 (132)
「でも…」支折が言った。「<右巻きニュートリノ>は、まだ観測されていないのですよ ね?」 「そうです…」高杉が言った。「もし、<右巻きニュートリノ>が存在するなら、それはこ れまでに知られている、…
《ニュートリノ物理学》・・・(133) 【米国/DUNE実験】 (133)
す」 「あとは…」支折が言った。「<暗黒物質や、暗黒エネルギー>…との関係、という事 ですかあ。でも、それが、宇宙の全質量の9割以上を占めるわけですよね、」
(/ネットより画像借用) 《ニュートリノ物理学》・・・(134) 【米国/DUNE実験】 (134)
ニュートリノの質量は、他の既知の粒子と同程度になる事が…理論から予想されると言 います」 「うーん…」支折が、髪を揺らした。「同程度の質量ですか?」
《ニュートリノ物理学》・・・(135) 【米国/DUNE実験】 (135)
わけです。 <順階層・逆階層>のどちらの<質量階層>であっても…<軽い電子の・・・10万 分の1にも満たない・・・軽さ>…なのだと言います」
|
12月 14日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(136) 【米国/DUNE実験】 (136)
「<フェルミ研究所>の…」高杉が言った。「所長/ロッキャー(Nigel
Lockyer)は… と考えている人は、ほとんどいない。
《ニュートリノ物理学》・・・(137) 【米国/DUNE実験】 (137)
そうであれば・・・<そうした機構が・・・生じるプロセスに関与する・・・別の粒子>
・・・が存在するはずだ」 「うーん…」支折が、ゆっくりとうなづいた。「また、ヒッグス粒子の様な、別の粒子の存在 ですか…」
《ニュートリノ物理学》・・・(138) 【米国/DUNE実験】 (138)
トリノが・・・マヨナラ粒子である・・・可能性>…です」 「あ…」支折が言った。「<マヨナラ粒子>というのは、<粒子と反粒子が・・・同一の 粒子>、ということですよね?」
《ニュートリノ物理学》・・・(139) 【米国/DUNE実験】 (139)
中性フェルミ粒子>の呼び名です。 そうそう…光子は、粒子と反粒子が同一ですが、これは<ボース粒子/・・・力を媒介 する粒子>ですから、<マヨナラ粒子>ではありませんね、」
《ニュートリノ物理学》・・・(140) 【米国/DUNE実験】 (140)
<粒子と反粒子が同一の・・・マヨナラ粒子>だと…どういう事になるのかしら?」 「粒子と反粒子は…」高杉が言った。「通常は、電荷の正負で区別されます。しかし、ニュ ートリノには、そもそも、その電荷が無いわけです」
|
12月 15日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(141) 【米国/DUNE実験】 (141)
「<マヨナラ粒子>では…」高杉が言った。「ないか?…という事です。 そして、理論的には… <マヨナラ粒子>は、<ヒッグス場に関係しない方法で・・・質量を獲得する>…と、 考えられています」
《ニュートリノ物理学》・・・(142) 【米国/DUNE実験】 (142)
「おそらく…」高杉が言った。「<ヒッグス場の様な・・・別の未発見の場と・・・相互作用 している>…と考えられると言います。 そして、<このシナリオの・・・ベースとなる数学>から類推すれば…
《ニュートリノ物理学》・・・(143) 【米国/DUNE実験】 (143)
すねえ、」 「前に…」支折が言った。「ニュートリノは… <電子ニュートリノ、ミューニュートリノ、タウニュートリノ>…の3種類しかないのに、 新たなニュートリノの…
《ニュートリノ物理学》・・・(144) 【米国/DUNE実験】 (144)
「そうですねえ…」高杉が言った。「もし、<重い・・・ニュートリノ>…を発見できれば、 理論的な証明になります。こうしたアプローチは、素粒子物理学にとっては魅力的なの だそうです。
|
12月 16日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(145) 【米国/DUNE実験】 (145)
来た」
《ニュートリノ物理学》・・・(146) 【米国/DUNE実験】 (146)
してはどうなんだ?」
暗黒物質は、マヨナラ粒子の集まりじゃあないのか・・・?」
《ニュートリノ物理学》・・・(147) 【米国/DUNE実験】 (147)
「まあ…」高杉が言った。「想像を巡らせるのは、自由ですからねえ。それに、<瓢箪(ひょ うたん)から駒>という諺(ことわざ)もありす」 「はい…」支折が、笑ってうなづいた。
《ニュートリノ物理学》・・・(148) 【米国/DUNE実験】 (148)
うかを、直接調べるものではありません。 しかし… <ニュートリノの・・・質量階層の測定>は、<マヨナラ性の証明>を目指している、 日本・ヨーロッパ・アメリカ等の…
|
12月 17日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(149) 【米国/DUNE実験】 (149)
「はい <非常に軽く・・・小さなニュートリノ>の…奇妙な性質を詳しく探ることは、<宇宙は ・・・何故、反物質ではなく、物質で・・・
《ニュートリノ物理学》・・・(150) 【米国/DUNE実験】 (150)
「はい…」支折が、慎重にうなづいた。 「<ビッグバン直後>の宇宙は…」高杉が言った。「物質と反物質が同量存在していた と考えられます。そして、ほとんどの物質と…
《ニュートリノ物理学》・・・(151) 【米国/DUNE実験】 (151)
かった差分の・・・物質が残った>…と考えられるのです。 その結果として…現在の物理的宇宙があり、地球や人間も、存在するというわけです」 「うーん…」支折が言った。「何故、…
《ニュートリノ物理学》・・・(152) 【米国/DUNE実験】 (152)
「そうです…」高杉が言った。「この<非対称性>を説明するべく… <粒子と反粒子で・・・挙動が、異なる粒子>…を、慎重に探索しているわけです。そ して、他のニュートリノ…
(/ネットより画像借用) 《ニュートリノ物理学》・・・(153) 【米国/DUNE実験】 (153)
ではないか>…と考えられています」 「ニュートリノが、カギですかあ、」支折が言った。 「そうです…」高杉が、うなづいた。「<米国/DUNE実験>は、この<PC対称性の 破れ>(/CP対称性の破れは・・・1964年に、中性K中間子の崩壊の観測から発見された。)の、兆候を…
|
12月 18日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(154) 【米国/DUNE実験】 (154)
つまり… <ニュートリノと、反ニュートリノで・・・フレーバー変化が起こる確率が・・・異なって いる証拠を探す> …ことです」 「うーん…」支折が言った。「もう少し、具体的には?」 「例えば…」高杉が言った。「<米国/DUNE実験>で…
《ニュートリノ物理学》・・・(155) 【米国/DUNE実験】 (155)
<反ミューニュートリノが、反電子ニュートリノに変化する確率は・・・ミューニュー トリノが、電子ニュートリノに変化する確率の・・・1/2 ~ 2倍の間> …であることが、理論から予測されているそうです」 「はい…」支折が言った。
《ニュートリノ物理学》・・・(156) 【米国/DUNE実験】 (156)
この<確率の差は・・・非常に大きいものだ>…と言います。 <ビッグバン直後の・・・対消滅>において、<物質が・・・反物質よりも多かった理 由>…の、説明になる可能性がある、と言います」
《ニュートリノ物理学》・・・(157) 【米国/DUNE実験】 (157)
「奇妙なことに…」高杉が言った。「<ニュートリノと、反ニュートリノが同じ・・・マヨナラ 粒子>であっても、<ニュートリノと、反ニュートリノで・・・振動の確率が異なる>… ことはあり得る、と言います」
|
12月 19日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(158) 【米国/DUNE実験】 (158)
「ニュートリノが…」高杉が言った。「電荷0で、<マヨナラ粒子>であるなら… ニュートリノと反ニュートリノを区別するのは、<スピンの・・・右巻き・左巻き>だけで す。そして、<左巻きのニュートリノは・・・
《ニュートリノ物理学》・・・(159) 【米国/DUNE実験】 (159)
「うーん…」支折が、高杉を見た。 「まあ…」高杉も、顎に手を当てた。「そういう事、なのだそうです… それから… <米国/DUNE実験>では、ニュートリノは本当に3種類だけなのか…
(/ネットより画像借用) 《ニュートリノ物理学》・・・(160) 【米国/DUNE実験】 (160)
かに出来ると言われます」 「つまり…」支折が言った。「<重いニュートリノ/ステライルニュートリノ>ですか?」 「そうです…」高杉が言った。「ニュートリノが、<マヨナラ粒子>なら…
<人間は考える葦である> (/ネットより画像借用) 《ニュートリノ物理学》・・・(161) 【米国/DUNE実験】 (161)
これは既知の、非常に質量の小さいニュートリノと、釣り合いが取れるのだ、と言います」 「つまり…」支折が言った。「<DUNE実験>で、その存・否が分かると?」
|
12月 20日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(162) 【米国/DUNE実験】 (162)
ートリノ>…は、<通常の物質とは・・・全く相互作用を持たない>…ことが予想され ています。<ステライル、とは・・・不毛>…の意味だそうです」
《ニュートリノ物理学》・・・(163) 【米国/DUNE実験】 (163)
ありますわ、」 「うーむ…」高杉が、軽くうなづいた。「ちなみに… <米国立/ロスアラモス研究所>の<LSND実験>や、<フェルミ研究所>の <MiniBooNE実験>では、決定的では…
《ニュートリノ物理学》・・・(164) 【米国/DUNE実験】 (164)
いる兆候>…がキャッチされている、と言います」 「つまり…」支折が言った。「<ステライルニュートリノ・・・が存在している・・・兆候>… という事でしょうか?」
《ニュートリノ物理学》・・・(165) 【米国/DUNE実験】 (165)
したがって… <米国/DUNE実験>によって、<第4のフレーバー/ステライルニュートリノ>が 存在するにせよ、あるいは否定されるにせよ、その正否が判明することが、期待される わけです。 <DUNE実験>の共同スポークスマン/…
《ニュートリノ物理学》・・・(166) 【米国/DUNE実験】 (166)
DUNE実験で観測される、ニュートリノ振動のパターンに・・・
はっきりと現れる、可能性がある・・・」
|
12月 21日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(167) 【米国/DUNE実験】 (167)
「<DUNE実験>は…」高杉が言った。「従来のニュートリノ実験よりも、<はるかに多 くのデータを・・・高精度で収集できる設計>…になっています。 この実験で用いるニュートリノ・ビームの強度は、…
《ニュートリノ物理学》・・・(168) 【米国/DUNE実験】 (168)
ビームが到達する<後置検出器>も、<既存/同型検出器で最大のものより・・・ 100倍以上も大きい>…と言います。 ちなみに、これは… <スーパー・カミオカンデ>の…
《ニュートリノ物理学》・・・(169) 【米国/DUNE実験】 (169)
「<後置・検出器>ですかあ…」支折が言った。<T2K実験/・・・東海 to カミオカン デ>の後置・検出器は、<スーパー・カミオカンデ>だったわけですね。
《ニュートリノ物理学》・・・(170) 【米国/DUNE実験】 (170)
「そうです…」高杉が言った。「この<検出器>は、<DUNE実験>の中心的存在にな ります。設置されるのは、サウスダコタ州/リードのサンフォード地下研究施設が予定さ れています。
《ニュートリノ物理学》・・・(171) 【米国/DUNE実験】 (171)
と同じ長さで、深さは6倍…ここに、<1万7000トンの・・・液体アルゴン>が満たされ ます…」 「<液体アルゴン>ですかあ…」支折が言った。「どんなものかしら?」
|
12月 22日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(172) 【米国/DUNE実験】 (172)
あるでしょう。 アルミやステンレスの溶接に適していて、ネットでもアルゴン99.99%のスプレー缶を 購入できる様です。そのアルゴンガスを加圧して、液化したものと考えればいいでしょう。
東北大学の反ニュートリノ検出器です。カミオカンデの跡地につくられています。カミオカンデやスー パーカミオカンデとは違った検出方法により、より低いエネルギーのニュートリノを検出することがで きる、と言われています。
《ニュートリノ物理学》・・・(173) 【米国/DUNE実験】 (173)
ます」 「うーん…」支折が言った。「<カミオカンデ>の様に、<超純粋(/極端に純度の高い水)> の方が扱い易いですよね?」 「さて…」高杉が、苦笑した。「その辺りの事も…
《ニュートリノ物理学》・・・(174) 【米国/DUNE実験】 (174)
「はい…」支折が、うなづいた。 「ともかく…」高杉が言った。「<フェルミ研究所>から発射されたニュートリノ・ビーム は、<シカゴ郊外/フェルミ研究所の・・・前置・検出器>や、サウスダコタ州/サン フォード地下研究施設の…
(★ ニュートリノがマヨラナ粒子であるなら・・・ 反ニュートリノとニュートリノが実際には同じ粒子であることを意味するため、ニュートリノを放出しない二重ベータ崩壊の発生 する可能性がある。ニュートリノを放出しない二重ベータ崩壊においては、放出されたニュートリノは (反粒子であるため)もう 1つの核子に直ちに吸収されるので、電子2つの運動エネルギーの合計は、初期状態と最終状態の原子核の結合エネルギ ーの違いと、ちょうど同じになる。) 《ニュートリノ物理学》・・・(175) 【米国/DUNE実験】 (175)
のフレーバーに対応した・・・電子、ミュー粒子、タウ粒子>…を生成するわけです。 「あ、そうか…」支折が言った。「電子やミュー粒子が生成されたことで…
《ニュートリノ物理学》・・・(176) 【米国/DUNE実験】 (176)
わけですよね、」 「そうです…」高杉が言った。「ニュートリノを、直接、捕捉しているわけではありません。 <ミューニュートリノによって・・・生成された・・・
《ニュートリノ物理学》・・・(177) 【米国/DUNE実験】 (177)
子と衝突し・・・電子を放出>…します」 「<検出器>は…」支折が言った。「この<電子の飛跡>を検出するわけですね。<カ ミオカンデ>…と同じ様に…」
|
12月 23日 天皇誕生日 |
2008年8月にXMASS実験のための空洞が、その秋には外部からの放射線バックグラウンドを 遮蔽するための約800トンの
水タンクが完成しました。約1トンの液体キセノンを用いた「XMASS 検出器」 はこの水タンク内に設置されています。 《ニュートリノ物理学》・・・(178) 【米国/DUNE実験】 (178)
<電子ニュートリノで・・・電子が生成>される場合は…<アルゴン原子と衝突して ・・・光子が放出>されます。 その<光子が・・・2個の電子を生成>し、それらの電子がさらに光子を生成し…<新 しい粒子が・・・連鎖的に生成>されて行きます」
《ニュートリノ物理学》・・・(179) 【米国/DUNE実験】 (179)
「<タウニュートリノも・・・」高杉が言った。「・・・タウ粒子を生成>するわけですが… これは、<最初のニュートリノのエネルギー状態が・・・十分に高い場合>に限られ ます」 「はい…」支折が、小さくうなづいた。
《ニュートリノ物理学》・・・(180) 【米国/DUNE実験】 (180)
エネルギーを必要>とするからです」 「はい…」支折が、コクリとうなづいた。 <スイス/CERN(/欧州原子核研究機構)>で、<小型版/後置・・・
《ニュートリノ物理学》・・・(181) 【米国/DUNE実験】 (181)
この<後置・検出器>は、<1万7000トンの液体アルゴンを注入したら・・・もう、 それを取り出すのは不可能>…と言います。これは、いったんスタートしたら、もう止め る事も、分解修理する事も出来ないと言います、」
|
12月 24日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(182) 【米国/DUNE実験】 (182)
すね」 「今日/2017年12月22日の…」高杉が言った。「『東京新聞/社説』に… <高速増殖炉/もんじゅ>の廃炉の記事が載っていました。あれも…<原子炉容器 内の・・・
《ニュートリノ物理学》・・・(183) 【米国/DUNE実験】 (183)
不可能/できない構造だと言います」 「そんな事が…」支折が言った。「あるのでしょうか?」 「難しい様ですねえ…」高杉が言った。「ナトリウムは…空気に触れると発火し、水に…
《ニュートリノ物理学》・・・(184) 【米国/DUNE実験】 (184)
まあ、問題なのは、ナトリウムの抜き取りができないというのは…<高速増殖炉/もん じゅ>は、そもそも、<廃炉を・・・想定しないで建造した>…のだそうです」 「うーん…」支折が言った。「くり返しますが…そんな事が…
《ニュートリノ物理学》・・・(185) 【米国/DUNE実験】 (185)
「つまり…」高杉が笑った。「だから…あったわけです。 この、<DUNEの・・・後置・検出器>もそうです。<1万7000トンの・・・液体アルゴ ン>は、ブラックボックス化し、修理も補修もできない様です」 「ああ…」支折が笑った。「はい、」 「まあ…」高杉が言った。「アルゴンは、ナトリウムの様な厄介なものではないですがね。 問題なのは…<膨大な・・・原子力村/原子力ファミリーの不祥事の蓄積の上に・・・ 廃炉を想定していない・・・高速増殖炉の建造があった>…という事でしょう」
|
12月 25日 |
《ニュートリノ物理学》・・・(186) 【米国/DUNE実験】 (186)
サウスダコタ州/サンフォード地下研究施設で、科学者や政府関係者が参加し、<後 置・検出器>を建設するための、本格的/掘削作業を開始するための起工式が行わ れています」
《ニュートリノ物理学》・・・(187) 【米国/DUNE実験】 (187)
る予定ですし、すでに建設が本格的に動き出している様ですね?」 「そうですねえ…」高杉が、うなづいた。「建設には、少なくとも、3年以上かかると言われ ます」
《ニュートリノ物理学》・・・(188) 【米国/DUNE実験】 (188)
超伝導超大型粒子衝突型加速器・・・CERN/LHCより大型でしたが、費用が掛 かり過ぎる事で、1993年に中止が決定された。> でも…掘削作業がかなり進んだ段階で、中止が決定…
《ニュートリノ物理学》・・・(189) 【米国/DUNE実験】 (189)
「まあ…」高杉が言った。「アメリカの<SSC>が、そのまま建設されていたら、ヒッグス 粒子は<CERN>よりも先に発見していた可能性があると言われています。それだけ に、悔しい思いはあると思います。
《ニュートリノ物理学》・・・(190) 【米国/DUNE実験】 (190)
日の出の勢いです。今度は、<SSC>の様なことは無いでしょう」 「はい…」支折が、うなづいた。「日本の<ハイパー・カミオカンデ>も、早期着工が期 待されているわけですが…」
|
12月 26日 |
(/ネットより画像借用) 《ニュートリノ物理学》・・・(191) 【米国/DUNE実験】 (191)
いずれにしても… 今、一番建設が進んでいるのは、<中国/JUNO>です。これは前にも触れましたが、 <中国/大亜湾(だやわん/ダヤベイ)実験(/・・・大亜湾原子力発電所は、広東省深圳市竜崗区の大 亜湾にある原子力発電所。大亜湾原発はフランスのアレバ社の900MWe級3冷却環設計を基にした、発電量944MWe の加圧水型原子炉2基からなり、商業運転は1号機が1993年、2号機が1994年に始まった。)>の後継型で、 <原子炉のニュートリノの・・・反粒子を使う・・・
《ニュートリノ物理学》・・・(192) 【米国/DUNE実験】 (192)
これは、<米国/DUNE>や<日本/ハイパー・カミオカンデ>の実験の様に、粒 子と反粒子の両方を作り出せないので、<PC対称性の破れ>は探索はできません。 しかし、<ニュートリノの混合角(/3つの混合角があり・・・ニュートリノの特性をあらわすパラメーターとなっ ている)>などについては、世界最高精度を目指しています」 「うーん……」支折が言った。「ともかく、建設が一番進んでいるのが<中国/JUNO> で…
《ニュートリノ物理学》・・・(193) 【米国/DUNE実験】 (193)
ね?」 「その様です…」高杉が言った。「しかしこれは、100m競争の様に先を争うものではあり ません。<DUNE>と<ハイパー・カミオカンデ>も、検出器を満たすのは…
《ニュートリノ物理学》・・・(194) 【米国/DUNE実験】 (194)
はないのです。 そもそも<カミオカンデ型>は、初代型から<陽子崩壊の捕捉>を狙っています。こ れは<大統一理論/・・・電磁力、弱い核力、強い核力を統一する理論(/自然界には、 あと重力があります)>につながるものです」 「でも…」支折が言った。「<重力波・・・
《ニュートリノ物理学》・・・(195) 【米国/DUNE実験】 (195)
ですが、重力波天文学の幕開けには、微妙に遅れた感がありますよね?」 「はは、そうですね…」高杉が、うなづいた。
《ニュートリノ物理学》・・・(196) 【米国/DUNE実験】 (196)
次に… 《ハイパー・カミオカンデ・・・始動へ》 を予定していたのですが、だいぶ時間を要してし まいました。そこで、《ニュートリノ物理学》 はここで一時終了とし、<3つの・・・混合角 の考察>なども、次の機会に回すことにします。
《ニュートリノ物理学》・・・(197) 【米国/DUNE実験】 (197)
年を開けて…2018年からになりますが… こちらは、折原マチコさんの担当になると思いますが、どうぞ、ご期待ください!よいお年 をどうぞ!
|