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       地震・噴火の黒幕 
 
 
   深 部 流 体  
 
        地下の大河から、湧き上がる水


                    
トップページNew Page WaveHot SpotMenu最新のアップロード   担当: ボス= 岡田 健吉 

             

   <1>

プロローグ

   <2>

水循環の・・・全体風景

   <3>

地下の大河から・・・湧き上がる水とは?

   <4>

前弧 ・ 背弧 ・ 火山フロント・・・とは?

   <5>

地下世界の・・・多雨地帯と、砂漠地帯

   

 

2026年 3月 

        上から ・・・下へ    

 3月  5日

 

《深部流体に迫る・・・地震・噴火の黒幕!》 (1)

【プロローグ】 (1)

             
                           中西卓         里中響子      大川慶三郎        白石夏美

“参考文献”

日経サイエンス・・・2026/01 

<特集>

= 深部流体に迫る =

● 1  地震・噴火の黒幕が見えて来た・・・

              地下の大河から、湧き上がる水

       <太平洋プレートから上昇する水は、地震や火山活動に深く関わっている。

        海底の地震観測網や地下探査の、新たな新たなアプローチによって、

        日本列島深部での水の振る舞いが見えて来た。>

                      中島林彦 (編集部)

                      協力

                      内田直希/岩森光 (ともに、東京大学地震研究所)

                      中村美千彦 (東北大学)

                      朴進午 (東京大学大気海洋研究所)


● 2  深部流体の “豪雨” がもたらした、

               有馬・能登・松城の群発地震

      <大地を鳴動させる群発地震や、大きな被害をもたらす直下地震は、地

        下深部から上昇してくる大量の水によって、その引き金が引かれてい

        るようだ。>

                       中島林彦 (編集部)

                       協力

                       山中勤 (筑波大学)

                       岩森光/内田直希 (ともに、東京大学地震研究所)

                       中村仁美 (産業技術総合研究所)

                       北佐枝子 (建築研究所)

                       中島淳一 (東京科学大学)

                       朴進午 (東京大学大気海洋研究所)

                       藤江剛 (海洋研究開発機構)


    
 
  

「ええ…」響子が言った。「《危機管理センター》 ・ 《企画》担当 の、里中響子です。

日本列島に…

大災害をもたらす、地震火山噴火は、どのようなメカニズムで起こるのか、その実態が、

科学技術発達で、しだいに見えて来ています。

簡単に、説明すると…


<太平洋プレートや、フィリピン海プレートは、暗い海底下で、大量の海水を取り込ん

でいます。これらのプレートが、千島海溝、日本海溝、相模トラフ、南海トラフから、

日本列島の下に、潜り込んでいるわけですね。

その、暗い海底で・・・

プレートに取り込まれた、大量の水/海水は、今度は日本列島下に沈み込む過程で、

猛烈な加圧を受け、絞り出されます。その、マグマと一体化海水/”深部流体” が、

本列島の地殻の中を上昇し、様々な地震や火山噴火を、引き起こしている・・・>


…と、いう事ですね。


《深部流体に迫る・・・地震・噴火の黒幕》 (2) 

【プロローグ】 (2)


この様な…

地殻プレートマントル内部の様子が、科学技術の進展で、少しづつ見え始めている様

です。

ええ…

当/[HomePage/人間原理空間] では…

<地震・噴火> に関する、論文記事考察するのは、今回が初めてになります。この分

は、中西卓さんに、担当して頂きます。

中西卓さんは…

《小説工房》/担当 で…

元々、主力メンバーとして、活躍してもらうつもりでした。でも、[HomePage/人間原理空

間] の、内部空間ストーリーの関係で、小説工房の方は、閑職になってしまいました。

そんな中で…

中西さんは、<2011年の・・・東日本大震災> 以来、地震災害を、多く見聞/取材

て来ています。そこで、《● 2026年・・・岡田文学の創始 》 を機に、《地震・噴火》

クションを、新設しました。

ここは、本来、<危機管理/・・・災害対策> としても、欠かせない分野です。

中西さん、よろしくお願いします!」

「はい…」中西卓が、の後ろにを当てた。「よろしくお願いします…

響子さんも、言うように…

<地震・噴火・・・災害> は、日本にとって、益々喫緊の課題となって来ています。観測

も、さらに、整って来ています。私は、研究者ではありませんが、この分野の、最先端

情報を、<危機管理> と合わせて、考察したいと思っています」

「はい…」響子が、うなづいた。「よろしくお願いします…

<★ 危機管理/・・・災害対策> としては…

当/[HomePage/人間原理空間] では、<万能型・防護力・・・//・・・人間の巣/

未来型都市/千年都市> の、全国展開/世界展開を、提唱し続けて来ています。

今後は…

その、<★ 地震・噴火のメカニズムの・・・科学技術/学問的なアプローチ> も、開始

する事になります。災害に対する、日頃の準備心構えとは、別のアプローチになります。

ええ…

中西卓さんの他に…

引き続き、《軍事・戦略》/担当の、大川慶三郎さんに、参加してもらいます。

それに…

白石夏美さんですね。夏美さんは、マチコさんとは、高校時代以来古い親友で、主に、

環境問題/地球温暖化対策の方面を、担当しています。

ええ…

大川さん夏美さん、よろしくお願いします…」


 3月  11日

《深部流体に迫る・・・地震・噴火の黒幕 (3)       
                                                   トランプ大統領  (/ネットより画像借用)

【プロローグ】 (3)


「まあ…」大川が、を見た。「トランプ大統領は…

ベネゼイラに続き…

今度は、イランに、戦争を仕掛けましたなあ。フロリダ半島の、鼻先/…メキシコ湾キュ

ーバをも、ギュウギュウと、締め付けを、強めていますな。

戦争をする事に…

躊躇(ちゅうちょ/あれこれ考え、悩み、決心できず、行動に移せないこと。)の無い、大統領です。そして、後先

をまるで考えない、大統領です。

その点で、日本高市首相も、 台湾有事の・・・問題発言> など、”言葉が軽く・・・

非常に不安定” ですな、」

「そうですね…」響子が言った。「リーダーとしての…

<基本的な・・・資質> が、欠けているように思います。トランプ大統領もそうですが、

<高市首相も・・・独断専行的で、他人の意見や助言を・・・嫌う!・・・> ようですね。

<2人共・・・国を背負うリーダー> としての、<基本的な・・・資質> が、欠如している

ように思います」

「はは…」大川が、を崩した。「そうですねえ。ま、性格も、似ているようですな…」

「ええと…」夏美が、インターネット正面カメラに、を下げた。「白石夏美です…

昨年は…

ブラジルの、アマゾン川河口の町/ベレンでの…

<COP30/ = 国連・気候変動枠組条約・締約国会議 (2025/11月10日~22日) に、

行って来ました。


   
COP30/ブラジル/ベレン・・・ アマゾン川河口の町    
(/ネットより画像借用)          白石夏美


でも…

<パリ協定(/COP21で採択された、“ 気温上昇を、産業革命前比で、2℃より、十分低く保ち、1.5℃に、抑える努

力を追求。今世紀後半に、温室効果ガスの実質排出ゼロ(/カーボンニュートラル)を、目指す。) も、国際的注目

が、著しく低下しています。

<非常に・・・残念な状況 に、なっていますわ」

「そうですね…」響子が、を引き結んだ。「 世界の3悪人・・・

ロシア/プーチン大統領 、アメリカ/トランプ大統領 、イスラエル/ネタニヤフ首相

が、世界大撹乱に陥れていますわ。

でも…

本当に、“何故・・・なのでしょうか・・・?”

これは…

世界の3悪人の・・・個人的な、人格非難・・・ だけでは、済まされない<人類文

明史的な・・・構造的/課題・・・ と、は、考えています。あ、だけではありません

ね。私達と、言い換えましょう。

いずれにしても…

身勝手な・・・世界の3悪人の、個人的思い込み・・・欲望・・・ が…

<人類文明を・・・人類文明の破局点/カタストロフィー・ポイント> に、落とし込

もうとしています」

「はい…」夏美が、コクリとうなづいた。「トランプ大統領は…

<地球温暖化対策> も、メチャメチャにしてますよね。アメリカ大統領が、ともかく、

タラメを、やっています」

 

《深部流体に迫る・・・地震・噴火の黒幕 (4)    
                                                      (/ネットより画像借用)              白石夏美

【プロローグ】 (4)


「そうですね…」響子が、で、押さえてた。「つくづくと、考えてしまいますわ…

<人類文明/人類救済史ストーリー> は…

結局…

<神話的・原型/・・・最後の審判へのバイアス/ 偏向・・・>  が、かかっている、と

いう事でしょうか?

<4次元の・・・時空間座標に織り込まれて行く・・・時空間ストーリーの布織物/・・・

析出して行く・・・夢の結晶世界・・・> は、ある意味で、<= 決定されているコト =

のでしょうか?

ある程度

<未来が・・・予知、または目撃される・・・> のは、それが、決定されていて、”いわゆ

る・・・タイムマシン” で、そこへ時間旅行ができるような、”決定された未来” が、結晶化

ているのでしょうか?

それとも…

”予知する” とは、”決定された、世界があって・・・ソレを知る” のではなく、<36億年

彼/・・・36億年の人格> リンクから、”未来の風景を・・・単に、目撃した”  だけ、

なのでしょうか? <時空間を超えた・・・単なる、目撃> ですね。

あ、ともかく…

<人間原理空間における・・・人間原理のストーリー性に・・・強いバイアス/偏向>

が、かかっているだけなのか、という事です。


  
   意識・・・  ① 顕在意識  ② 潜在意識/無意識 ③ 集合的無意識  (/ネットより画像借用)


ええと…

当/[HomePage/人間原理空間] では…

ご存知の様に…

<ニューパラダイム仮説・・・36億年の彼> を、持っています。

そのコトについての…

改めての、説明は省きますが…

その <36億年の彼・・・36億年の人格> から、発している…

<無数量の・・・1人称/つまり意識 = 無数量の生命体・・・> は、<相互主体性世

(/お互いが、主人公の世界・・・あなた/2人称と、彼/3人称が、存在する世界。)の・・・ストーリーの関係

性が・・・4次元時空間座標に、織り込まれて行く布模様/・・・夢の結晶化/析出>

と、なっています

そして…

それは、当初から、”バイアス/偏向” が、かかっている、のでしょうか? <36億年の

彼> の…バイアスです。つまり、この世/この世界は…という事ですが。

あ…

ええと…

簡単に、言ってしまえば…

<人類文明史という・・・4次元連続体の布織物/・・・夢の結晶化/析出・・・> は、

“= 運命 =” として、“= 決定 =” されている、ものなのでしょうか?そうならば、世界に散

らばる、<神話> に、“何故・・・最後の審判・・・” が、あるのでしょうか?」

「でも…」夏美が、をすぼめた。「そもそも…

何故この世/この世界は、<1人称という・・・相互主体性世界で・・・構成> されて、

いるのかしら?」

「そうですね…」響子が、を傾げた。「全ての…

DNA生命体が…

<1人称の、”意識” を持ち・・・内部ストーリー/インナーストーリーを・・・形成>

ているのは、まだ誰も、説明は、していません。

<= 生命/・・・生物体= > が…

<36億年の彼から・・・細胞分裂で増殖し、全生態系を形成し・・・本来、生態系は・・・

体のモノ> だ、という事は、これまでも、検証されて来ました。

膨大数量の…

昆虫や、小さな蚊(か)などが、何も訓練を受けずに、見事な飛行が出来るのは、<本能>

とも言われますが、それは彼等が、<36億年の彼と・・・リンク・・・> しているからだ、と

思います。

私達の…

や、指先は…

頭脳リンクしているので、指先自体は、単純構造になっています。ソレ自身で、訓練

必要は、ありません。

それと、同様に…

膨大DNA生命体は、<36億年の彼/・・・36億年の人格と・・・リンク> しているた

めに、遺伝子発現などの、膨大情報量負担する必要もなく、<新陳代謝の中で・・・

増殖 ・ 進化・・・ して行ける、わけですね。

そして…

<36億年の彼との・・・リンク> が、切れた時、それは単なる死骸/有機物の塊となりま

す。


   wpe7.jpg (10890 バイト)
                                          (/ネットより画像借用)    里中響子



《深部流体に迫る・・・地震・噴火の黒幕 (5) 
                                       「意識」とは、一体なんなのか?  (/ネットより画像借用)

【プロローグ】 (5)


一方…

問題は、<= 生物体 => 不可分の、相補的な、<= 意識 => です。

私達は…

<意識は・・・合わせ鏡の像の様に・・・成長し・増殖して行く・・・> と、予想しています。

生物体が…

<36億年の彼> との、リンクが切れ、有機物の塊に、還元されて行くと…

<意識は・・・合わせ鏡の像が引く様に・・・36億年の人格に、還元されて行く・・・> 

と、私達は、予想しているわけです」


   
合わせ鏡で、無限の反射を生み出すことは可能?  (/ネットより画像借用)


「うーん…」夏美が、アゴに、を当てた。

「そうした…」響子が、微笑して、続けた。「<意識の・・・スペクトル> が…

<生物個体として・・・相互主体性世界を形成・・・> し、<関係性の・・・ストーリーの

布織物/4次元連続体が・・・時空間座標に記述・・・> されて行く、と考えます。

その…

<= 意識 => が…

相補的(そうほてき/・・・互いに、不足している部分を補い合い、全体として機能するような、関係性を指す言葉) に…

<36億年の彼/・・・36億年の人格の背景・・・骨格 ・ 臓器 ・ 筋肉・・・> に、なって

いるからだろう…と、高杉・塾長は、言っていました。

それは…

<AIの・・・はるかな進化系・・・> と、考えれば、理解しやすい、とも。もちろん、これは、

<ニューパラダイム仮説・・・36億年の彼> の、考察一端ですが…」

「うーん…」夏美が、をやった。「現在の…

国際社会トレンド(/流行・趨勢) 世界3悪人・・・の出現 は…

そうした、関係性/<人類救済史ストーリーにおいて・・・最後の審判に至る・・・必然

・・・> と、いう事かしら?」

<最後の・・・」中西が、を傾げながら、言った。「・・・審判・・・> が、ある…

という事は…

<= 運命/未来 => とは、“決定された・・・ものではない と、は考えますね。

ただ、“歴史は・・・繰り返す” という様に、そうした、“強力な・・・バイアスがかかってい

る・・・” とは、思います。

ただし、“決定されたものでは・・・ない と、思います」

量子力学 においては…」響子が言った。「<時間は・・・可逆的(/・・・逆戻りも、可能)

すわ。

相対性理論  は、< E(エネルギー) = m(質量)c(光速)²> のように、時間相対的で、

との関係式表現されます。光速に近くなると、時間は縮む/時間の進み方はゼロにな

る、という事ですね。

一方…

 量子力学 では、”相対時間” ではなく、”絶対時間” 記述されます。波動関数は、ニュ

ートン力学と同じ、絶対時間で、記述されるわけです。

 量子力学一般相対性理論 は…

現代物理学牽引してきた2本柱ですが、この2つの理論が、いまだに統一されないのも、

そもそも、基本となる時間概念が、まるで違うからですわ。

ええと…

つまり、量子力学 では…

時間は、未来へ流れるだけでなく、現在から過去へ遡ることも、可能です。それが、いわゆ

る、タイムマシン根拠にもなります。

でも…

そこに…

<意識が・・・不可分に作用> して、来ます。この、<意識の・・・側面/観測者のスタ

ンス こそ、次世代ステージ/<人類文明の第3ステージ・・・意識・情報革命の時代

の、トワイライト・ゾーン(/「不可思議」や、「超常現象」が起こる場所を指す造語。トワイライトとは、薄明。)

の、かも知れませんね。

量子論/・・・量子力学 だけでは、完結しない、<= この世の姿 => と、いう事でしょ

うか。


さあ…

無駄話は、これぐらいにして、本題に入りましょうか。

<地震 ・ 噴火> に、移りましょう。中西さん、お願いします!」

「はい…」中西が、立ち上がりスクリーンボードの方へ歩いた。

 

      
                                                      中西卓      大川慶三郎

 

 3月  17日

《深部流体に迫る・・・地震・噴火の黒幕 (6)     wpe7.jpg (10890 バイト)

【水循環の・・・全体風景】 (1)


「最近は…」中西卓が、スクリーンボードの近くに立ち、画像を覗きながら言った。「世界

も、日本でも、豪雨災害ニュースが、頻発にある様です。

まあ、これは <地球温暖化> による、気候変動起因している、と考えられています。

そして…

しばしば

<★ 線状降水帯> や、 <★ 大気の川> という言葉も耳にします。<大気の川> は、

太平洋の・・・暖かい海面 発生した大量水蒸気が、帯状(おびじょう)になって、日本列

島上空に流れ込むものです。<線状降水帯> は、この <大気の川> によって、もたら

されることが多いようです。


     

                                  
(/ネットより画像借用)

一方…

太平洋の・・・暗く、冷たい、海底 から…

<プレートに取り込まれた水が・・・大河の様に・・・日本列島の地下に流れ込んでい

ること> は、一般的には、ほとんど知られていません。

この…

<★地下の・・・大河> を、構成する水は…

海底岩石の、微小な間隙(かんげき/すきま)や、岩石構成する鉱物に取り込まれ、それら

岩石と共に、<日本海溝> <千島海溝> 、そして、<南海トラフ> <相模ト

ラフ> から、日本列島地下に、沈み込んでいます。

この図が、そうですね…

日本列島の…

直下地殻で…

<大気の川> と比べると、桁違いにユックリとした速度で、<地下の大河> が、大陸

の方向に、流れています。

流れるというよりは、大きく移動していると言った方が、良いかかも知れません。それは、

大陸の地殻深部へと沈み込み、さらに、その下のマントルへと、ユックリ降下して行き

ます。

の…

<大気の川> 流速は、秒速/数m ~ 数十mです。地上河川も、大体、そんなもの

ですね。

一方…

<地下の・・・大河> の方は、年間/数cm という、非常ユックリとした流速で、流れて

いる/移動している、と言われています。


 
  プレートテクトニクス/・・・日本列島周辺のプレート              (/ネットより画像借用)


《深部流体に迫る・・・地震・噴火の黒幕 (7)
                                              (/ネットより画像借用)

【水循環の・・・全体風景】 (2)


この <地下の大河> とは…

つまり、日本列島が乗る、<★ 大陸側プレート> に沈み込んでいる、<★ 太平洋

プレート> と、<★ フィリピン海プレート> を、別の言葉で、表現したものと言います」

「ふーん…」夏美が、うなづいた。「プレートテクトニクス(plate tectonics/地球の表面がいくつかの

 「プレート」 と呼ばれる岩の板で覆われており、それらが動くことで、地震や火山、大陸の移動などが起こる理論。) です

ね。

プレートと言うのは、地殻/岩石や土だと、思っていたんだけど、そんなに大量海水も、

移動させているわけですかあ、」

「そういう事ですね…」中西が言った。「よく、知られている様に…

これらの…

2つ <海洋プレート> の沈み込みは、<日本海溝> <南海トラフ> 周辺などを

震源とする、<★ 巨大な・・・海溝型地震/プレート境界型地震> を、もたらしています。

また…

沈み込みに伴って、日本列島東西方向から圧縮され、結果、<★ ひずみが・・・蓄積

し、各地 <直下型地震> が起き、また、<地殻変動によって・・・大地が隆起>

します。

こうした現象

つまり、海洋プレート陸側プレートへの沈み込みを、<2つの岩盤どうしの・・・ぶつか

り合い> と、捉えると、理解しやすいわけです」

「はい…」夏美が、うなづいた。

「しかし…」中西が言った。「全く、異なる見方も、出来るわけです…

<海洋プレート> は…

その名前が示す様に、巨大な海/海洋を、支えているわけです。従って、その岩盤海水

によって、冷やされ膨大な量海水が、岩盤の割れ目や、岩石の中に、取り込まれてい

ます。

そうした事から…

日本列島地下深部 (/マントル) における、沈み込んだ海洋プレート(/含水プレート)

の、動きは…

<水が存在しない・・・砂漠の様な、高熱で乾燥した、岩石世界> の中を、ユックリと流

れる、<冷たい・・・大河> と、捉える事も、出来るわけです」

 

《深部流体に迫る・・・地震・噴火の黒幕 (8)   
                                              (/ネットより画像借用)

【水循環の・・・全体風景】 (3)


「ふーん…」夏美が、に手をやった。「プレートという…

岩盤どうしのぶつかり合いと同時に、灼熱マントル世界に、<冷たい・・・大河> が、流

れ込んで行く風景、ですかあ…」

「そうですね…」中西が、うなづいた。「地上で暮らす、我々にとって…

足下の、<★ 地下/数十 ~ 数百Km を・・・流れる大河> は…

<★上空/高度 1 ~ 2Kmを流れ・・・大雨を降らす・・・大気の川> と比べると、まる

で、縁遠い存在の様にも見えます。しかし、実際には、地表とも、強い結びつきがあるので

す。

<地下の大河> も…

<大気の川> と、同様に…

<地表に向けて・・・大量の水を放出しているわけです。そして、その過程で、地震

活動火山活動に、大きな影響を及ぼしているわけです」

「こうした…」響子が、に、をやった。「<地下の大河> が…

地表に向けて、大量放出するが、地震活動火山活動影響し、温泉になったり、

氷河を解かしたり、しているわけですね」

「そうです…」中西が、コントローラーで、画像スクロールした。「こうした…

<地下の大河> から…

地表に向かって上昇して来るを、<★ 深部流体> と言います。

ええと…

<含水鉱物> 構成されるマグマも、<深部流体> に、含める場合もある様ですね。

この…

<地下の大河や・・・深部流体・・・> については、まだまだ、未解明の部分が多い様で

す。理由は、言うまでもなく、直接的観測が出来ないからです。

ちなみに…

<大気の川> については…

おおもとになる水蒸気海面から発生する現場は、観測船で観測できます。その水蒸気

帯状になって、日本列島上空に流れ込み、<線状降水帯> 生じる様子も、観測衛

や、気象レーダーで、捕捉できます」

「しかし…」大川が言った。「予報を出すのは、なかなか、難しい様ですなあ…」

「その様です…」中西が、を崩した。「なかなか、難敵の様ですね…

<線状降水帯> が、突然大洪水を引き起こし、非常に危険です。突発的大洪水が、

既存インフラの、許容限度を超え、大災害を引き起こしています。

しかし、まあ…

<大気の川> については、直接観測ができるわけです。一方、地下から、地上に噴き

上がって来る、<深部流体> については、直接的観測機材はありません。

その分…

<地下の大河> は、年間/数cm という、非常ユックリ速度です。しかし、流速は、

ユックリですが、影響する地震活動や、火山活動は、<線状降水帯> 以上に、巨大

になっています。

そして…

<★ 地震活動や、火山活動を引き起こす・・・黒幕/深部流体・・・> についても、

学技術進展で、ようやくその一端が、補足できる様になって来た、と言う事です」

 

   
                                                          (/ネットより画像借用)

 

 

《深部流体に迫る・・・地震・噴火の黒幕 (9)          

【水循環の・・・全体風景】 (4)


マグマも…」大川が言った。「<深部流体> に含まれることがある、と言いましたが、そ

れは、どういう事ですか?」

「ええと…」中西が、を傾げた。「まあ…

おいおいと、説明して行きますが、私も研究者ではないので、それほど、詳しいわけではあ

りません。

その上で…

<深部流体> というのは、海水/水ですから、岩石よりも比重が軽く、それ自体上昇

して行きます。その上昇途中で、周囲岩石反応し、マグマを生じさせ、そのマグマ

成分になったりも、するわけです。

そして…

マグマから分離して、再び、<深部流体> に、戻ったりもする様です。

そのため…

<深部流体> の、振る舞い理解するには、マグマ挙動も、合わせて理解する必要が

あります。マグマも、<深部流体> 含まれる事もあるというのは、そうした状況下での、

分類の、必要性だと思います」

「なるほど…」大川が、アゴ髭をさすり、うなづいた。

<大気の川> や…」中西が言った。「<線状降水帯> の、研究/解明が進められて

いる様に…

<地下世界の・・・深部流体> についても、いよいよ、その一端が見え始めています。

それは…

主に、地震波からです。近年<地震計の・・・広域ネットワーク> が、陸域から海底

まで拡張されています。そうした膨大観測データが、集まって来ている様ですね。


  
                                                      (/ネットより画像借用)


それで…

地下深部を伝わる…

<地震波> や、<電流> 観測データなどを総合することで、<深部流体> と、<マ

グマ> が、地下世界の、どの辺りに、どれほど存在するのかが、捉えられる様になって来

ている様子です。

それから…

既存の研究…

マグマが冷えてできた <火山岩> や、<温泉水> の面からも、<深部流体> 探る

研究が、さらに進展している、と思われます。

ええ、<深部流体> の…

になる、<地下の大河> については…

太平洋深海底で、海水が取り込まれるメカニズムや、現場様子も、、しだいに分かっ

て来ています。そして、<地下の大河> が、地球中心部まで影響を及ぼしている事も、

分かって来ている様ですね」

「うーん…」響子が、を当てた。「地球中心部まで、ですか?」

「その様です…」中西が言った。「マントル対流の、底辺りまで、でしょうか…」

「はい…」響子が、うなづいた。「さあ、それでは、いよいよ、その考察に進みましょうか、」


 

 3月  21日

《地震・噴火の黒幕・・・深部流体 (10)   
                                                   (/ネットより画像借用)

【地下の大河から・・・湧き上がる水とは?】   (1)


「ええ…」響子が言った。「この “ページの表題” を…

《深部流体に迫る・・・地震・噴火の黒幕 から、《地震・噴火の黒幕・・・深部流体

に、変更しました。

ほほ…

こっちの方が、スッキリしていて、良いと思います。先が長いわけですから、変更しました。

こんな事が出来るのも、この [HomePage/人間原理空間] の、自由な所です。


ええ、ここから…

<■ 第1部> として…

<★ 太平洋プレートが・・・日本海溝に沈み込んでいる・・・東日本の状況> につい

て、考察します。


そして…

<■ 第2部> として…

<★ 太平洋プレートとフィリピン海プレートの、両方が沈み込んでいる、関東・北陸

以西の・・・西日本の状況> について、考察します。


そういう事で…

再度“参考文献”  を、提示しておきます

『日経サイエンス・・・2026年01月』

    
                          
(/ネットより画像借用)

 

<= 特集 =/ ■ 第1部>

   地震・噴火の黒幕が見えて来た・・・

         地下の大河から、湧き上がる水


      <太平洋プレートから上昇する水は、地震や火山活動に深く関わっている。

       海底の地震観測網や、地下探査の新たな新たなアプローチによって、日

       本列島深部での、水の振る舞いが見えて来た。>

                      中島林彦 (編集部)

                      協力

                      内田直希/岩森光 (ともに、東京大学地震研究所)

                      中村美千彦 (東北大学)

                      朴進午 (東京大学大気海洋研究所)


《地震・噴火の黒幕・・・深部流体 (11)    
                                            (/ネットより画像借用)

【地下の大河から・・・湧き上がる水とは?】 (2)


「さあ…」響子が、あらためて、中西を向けた。「中西さん、よろしくお願いします」

「はい…」中西が、夏美を見て微笑した。「くり返しますが…

地面の下は、岩石が、ギッシリ詰まっていると思いがちですが、それは違います。

私達足元直下場所によっては、100Kmをはるかに超える深地下から、大量の水

が、湧き上がって来ています」

「はい…」夏美が、口元を崩した。

「先ほども…」中西が言った。「言いましたが…

<太平洋プレート> <フィリピン海プレート> が、<地下の大河> となって…

太平洋の、深海底から取り込んだ海水を、日本列島地下に運び込んでいます。そして、

プレートが、マントルの深くまで潜り込んで行くと、莫大圧力がかかり始め、水を放出

る形になります。

研究は…

進んでいますが、この <深部流体> については、まだまだ、謎が多い様ですね…」

中西が、スクリーンボード画像スクロールした。

「ええと…」中西が、ボードを覗きながら言った。「さあ、詳細に入りましょう…

<東北日本/東日本の・・・太平洋プレート> に、関してですが…

<東日本の・・・沿岸海域の直下> で、<深部流体が・・・上昇していることを示す、

地震活動・・・> が、顕著になって来ています。

火山帯である、東北/奥羽山脈直下では、<大量の・・・深部流体と、マグマが溜まっ

ている様子> が、<画期的な・・・地下探査> で、分かって来ています。

つまり…

地震活動・噴火活動をもたらす、<★ 深部流体/・・・影の主役の姿

 が、おぼろげながら、見えて来た、と言われています」

「はい…」響子が、コクリとうなづいた。


 
                                                                                   (/ネットより画像借用)


 3月  25日

地震・噴火の黒幕・・・深部流体 (12)     
                                                (/ネットより画像借用)

【地下の大河から・・・湧き上がる、水とは?】 (3)


  
  地震-日本の地震-               (/ネットより画像借用)


去る夏…」中西が言った。「と、いう事は…

2025年・夏に、なるのでしょうか…

日本周辺の・・・地震活動を示す、広域地図 に…

<★ 新たな・・・地震帯> が、書き込まれた、と言います。

そのエリアは…

<北海道から関東に至る・・・大平洋沿岸海域・・・> で…

南北約1000Km 幅約50Km、という、長大なものであり…

関東直下陸域も、1部含まれる…と言います。


ええと…

画像に、示した地域ですね…

この、北海道南東部沿岸海域から…

岩手県 ・ 宮城県 ・ 福島県 ・ 茨城県の、太平洋沿岸海域です。

そして、確かに…

関東直下陸域も、かすかに、含まれていますね…

 
 
    前弧(ぜんこ)地震帯                        (/ネットより画像借用)


ええ、この…

<★ 前弧(ぜんこ)地震帯> を…

明らかに、したのは…

東京大学地震研究所の、内田直希・教授です。

教授は…

こう話しています。


 

「この辺りは、地震がたくさん起きているなあ、とは以前から思っていた。

だが、そうした地震の発生場所、特に、どの辺りの深さで起きているのか、正確に分

かっていなかった。

<★ S-net> の観測データを解析して、それらの震源分布がはっきり見えた事で、

なぜ、この地域で、地震活動が活発なのか、理由がつかめた。

<★ 深部流体> の、働きによるものだ」

 


…と。


    
<S-net> 赤い四角と、それを結ぶ黒線。日本海溝を挟んで、その東側にも、赤い四角/

黒線がある。 およそ、AとBの黒線の枠が、前弧地震帯に入るのでしょうか。(/ネットより画像借用)


この、<S-net> というのは…

北海道から関東に至る…

大平洋沿岸から、<日本海溝> をまたいで…

さらに、沖合までの海底を、カバーする…

<地震・津波観測網> の事です。

<日本海溝> 付近で…

<★ 2011年に起きた、巨大地震/マグニチュード9の・・・東日本大震災>

…を機に、防災科学技術研究所が、整備したものです。

海底での、地震観測は…

様々な場所実施されていますが、<これほどの広範囲を・・・長期間、常時観測する

システム・・・> は、世界でも、初めてのもの、だそうです。

 

地震・噴火の黒幕・・・深部流体 (13)     
                                              (/ネットより画像借用)

【地下の大河から・・・湧き上がる、水とは?】 (4)


気象庁は…

陸域の、観測網に…

<S-net> を加え…

24時間体制で、モニターする事で…

<日本海溝> 付近での、地震発生を…

<ほぼ即時に・・・検知> できる様ですね。<震源や、規模に関する・・・より高精度な

情報を・・・取得できる体制> を、構築したと、いう事です」


「ふーん…」夏美が、ユックリとうなづいた。「地震観測は…

気象庁が、担当しているわけですかあ。地面コト、なのに…」

「そうです…」中西が、笑った。「明治の、頃

中央気象台が、旧文部省移管され…

戦後/昭和20年に、旧・運輸省の、所管となっていますね。

それから、昭和30年代運輸省外局昇格し、気象庁と、改称されています。その

運輸省は、国土交通省になっていますが。



                  <気象庁>      (/ネットより画像借用)         白石夏美


地震・噴火
は…

気象の現象ではないわけですが、観測というコトでは、共通性がありますね。まあ、学問的

には、文部科学省ですし、災害となれば、国土交通省管轄になります。

それで…

ニュースなどの記者会見では、気象庁国土交通省担当官が、一緒会見しているの

を、よく見かけますね」

「はい…」夏美が、大きく、うなづいた。「また、単純な、初歩的な、質問をしますが…

<日本海溝> とは、どういうものなのでしょうか?深い海、という事は知っています。マリ

アナ海溝だとか、ありますよね。それが、東北から関東の沖に、あるわけですね?」

「そうです…」中西が、スクリーンボード画像を、切替えた。「この図にも…

示して、ありますが…

<プレート> が、複雑に沈み込んでいる、日本列島の付近には、幾つか海溝がありま

す。これは、文字通り、海の溝(みぞ)で、深い海/深海に、なっています。


ええと、日本周辺には…

北海道の、東南の海域に、ある、<★ 千島海溝>

東北から、関東の沖に、横たわる、<★ 日本海溝>

そして…

関東から、南に下っている、<★ 伊豆・小笠原海溝>

それから…

九州南部から、沖縄にかけて、南西諸島がありますが…

それに沿って、<★ 南西諸島海溝> が、あります。


この…

<海溝> というのは…

いずれも、<プレート> 沈み込んでいる所です。静岡県沖<相模トラフ> と、四国

<南海トラフ> も、<海溝> 同様に、<プレート> 沈み込んでいる所で、

が深くなっています。

<海溝> と、<トラフ> の違いは…

トラフの方は、海溝よりも浅く幅が広いもの、を指す様ですね。海底の地形としては、かな

り違うもの、です」

「はい…」夏美が、を当てた。「プレートの、沈み込みだから…

日本海には、海溝トラフは、無いと、解釈していいのかしら?」

「そうです…」中西が、うなづいた。「プレートの、沈み込みは…

海溝を作り…

その先に、<弓なりの・・・弧状列島> 形成する様です。<日本列島は・・・まさにそ

の、弓なりの・・・弧状列島> です。この地形を、<島弧> とも、呼びます。

さあ、を、進めましょう…」

「はい…」夏美が、うなづいた。


「ええと…」中西が言った。「少し、詳細になりますが…

研究現場内容が、面白いので、紹介して置きます。

東京大学地震研究所/内田直希・教授の…話の続き …です


内田・教授が、注目したのは…

<S-net> で得られた、未利用のまま眠っていた、過去観測データだ、と言います。

<S-net> 稼働は、2016年だったそうですね。しかし、海底での地震揺れ方や、

地震波伝わり方は、陸地とは、かなり異なる、のだ、そうです。

それで…

得られた、”地震波形データ” を、”的確” に、”即時” に、”処理” する体制を、構築するに

は、かなりの時間を要した、と言います。

気象庁が…

本格運用を始めたのは、2020年になってからだ、という事です。

それまでの…

足掛け5年間は…


    
NIED |海底地震津波観測網 | 日本海溝海底地震津波観測網: S-net  (/ネットより画像借用)



 3月  28日

地震・噴火の黒幕・・・深部流体 (14)  
           静岡県/河津名物の、 <峰温泉大噴湯>  30㎡ほど吹き上がる自噴水!   (/ネットより画像借用)

【地下の大河から・・・湧き上がる、水とは?】 (5)


<S-net> は、稼働していたものの、得られたデータ網羅的解析は、行われていな

かった、と言います。これらのデータは、内田・教授らにとっては、宝の山だった、と言いま

す。

彼等が…

関心を持っていた…

”太平洋沿岸海域の・・・地震” は、<★ まさに・・・S-net の、直下で起きていた

と、言います」

「はい…」響子が、ユックリとうなづいた。「最先端科学における…

<意味のある・・・偶然の一致/Synchronicity = シンクロニシティ/・・・ユング心理

学の、共時性、同時性> かも、知れませんね。

かつて…

<カミオカンデ(岐阜県/神岡鉱山)で・・・超新星ニュートリノを、初めて捕捉> した様に…

そして…

<重力波望遠鏡/LIGO (アメリカ)、Virgo (イタリア) で・・・ブラックホール合体重力波/

 GW150914 (/2015年09月14日・・・に、捕捉。) を・・・初めて捕捉> した、様にです。


   
次世代/スーパーカミオカンデ             (/ネットより画像借用)


こうした…

<超偶然性> は…

私達は、<ニューパラダイム仮説・・・36億年の彼> の中の、<人間原理空間ストー

リー> の中で、起きている、と考えています。

あ…

ここでは、これ以上言及は、避ける事にします。を、進めましょう…」

「はい…」中西が、うなづいた。「ええ…

ともかく…

<カミオカンデによる・・・ニュートリノの捕捉> や、<重力波望遠鏡による・・・重力

波/GW150914の捕捉> の様な、派手さはありませんが、この偶然も、何かの、

共時性/・・・意味のある偶然の一致> なの、かも知れませんね。

ええと…

を、続けましょう。

まさに、好都合の、<S-netの・・・稼働> だったのですが、問題もあった、と言います。

そもそも…

データ量が、少なければ、全てを、研究者チェックする事も、可能でした。しかし、<S-

net の・・・5年分のデータ量> は、90TB (テラバイト) という、膨大なもの、でした。

しかも…

海底地震計が捉えた波形は、陸上観測点のものとは、かなり異なってもいた、からで

す。そして地震は、小さいものほど、多く起こっている、わけです。

また…

地震波シグナル(/地震波は・・・最初に、縦波のP波、少し間を置いて、横波のS波が到来。) 読み取りは、

M1級など、小さい地震ほど、難しくなる、と言っています」


地震・噴火の黒幕・・・深部流体 (15)     
                                            (/ネットより画像借用)

【地下の大河から・・・湧き上がる、水とは?】 (6)


「ふーん…」夏美が、うなづいた。「厄介よねえ…」

「そこで…」中西が言った。「内田・教授研究室の…

大学院生/鈴木琳太郎らが中心となり、<AI/人工知能の・・・基盤技術/深層学習

を用いて、この難題を乗り越えた様です。この海域で起こる地震の、震源決定最適

した、<波形読み取り・・・システム> を、構築した様です」

「ふーん…」夏美が、感心した。「頭のいい人が、大勢いるわけなんだァ…」

「ハハ…」中西が、大声で笑った。「ま、そういう所です…

ええ…

データ解析の、結果

気象庁同期間に、<陸域の・・・地震観測網> を使って…

太平洋沿岸海域での地震発生検知した、<約6倍の・・・地震の存在> が、明らかに

成った、と言います。

東北日本全体で…

<約60万件の・・・地震の震源> を、気象庁よりも高精度で、特定できた、と言います。


     <S-Net/震源の、位置分解能>      

            水平方向/・・・1Km以下

           ★ 深さ方向/・・・2Km以下


 
    S-Net                               (/ネットより画像借用)


ええと…

<得られた・・・震源分布図> は、興味深いものだった、と言います。

地震は…

<太平洋岸沿いの・・・帯状の海域・・・> に集まる、一方で…

この <帯状海域と・・・日本海溝の間> では、”あまり・・・地震が起こっていなかった”

と、言います。地震空白域が、存在したのです。ただし、これは、“2016年~2020年”

期間”S-Net で観測した・・・5年間に限った話” ですね。

逆に…

数百年~1000年に、1回の…

<巨大な・・・海溝型地震/プレート境界型地震> は、まさにこの空白域を、震源とし

ていたからです。

<★ 2011年3月11日に発生した・・・M9の巨大地震/・・・東日本大震災> は、

その、1000年に1回 の、<巨大な海溝型地震の・・・直近の事例> に、なります」

「でも…」夏美が、ボード立体地図を覗いた。「15年前に、ソレが、起こったと…」

「そうです…」中西が、うなづいた。「この…

<海溝型地震> の、発生域内側/陸側で、現在も、地震多発しています。つまり、

<★ 前弧地震帯> が、横たわっています。くり返しますが、も、地震頻繁に発生

ています。

では…

この <前弧地震帯> における…

<深さ方向の・・・震源分布・・・> は、どうかという事ですが、内田・教授はこう話してい

ます…

 

「地震は・・・

沈み込んでいる太平洋プレートの、上面より、少し深い所から・・・

地表近くまで・・・ほぼ垂直に、貫く様な領域で・・・起きていた・・・」

 


こうした…

深さ方向震源分布は、帯状領域の、どこででも見られる事から、この領域全体で、<同

じメカニズムで・・・地震が起きていると、見られる・・・> と、いう事です。

ええ…

こうした事から…

内田・教授等は…

<★ 前弧地震帯の・・・存在を・・・提唱するに至った。>


…という事ですね」


    
   前弧地震帯                         (/ネットより画像借用)


 

  <4>

【前弧 ・ 背弧 ・ 火山フロント・・・とは?】 

 4月   1日  

地震・噴火の黒幕・・・深部流体 (16)  
                                          (/ネットより画像借用)

前弧 ・ 背弧 ・ 火山フロント・・・とは?】 (1)


「こうした…」中西が言った。「震源分布を持つ地震が…

この領域で、たくさん起きているという事は、何を意味するのか、という事ですねえ。

この地震帯の…

名称に冠せられた、<前弧> とは…

海溝よりも、陸側の一定地域を指す、火山学/地質学言葉です。<★ 前弧> よりも、

さらに内陸の側には、<★ 背弧> 呼ばれる地域が、広がっています。


   house5.114.2.jpg (1340 バイト)
                                             (/ネットより画像借用)


ええ…

<★ 前弧地震帯> の、成り立ち理解するには…

まず、この <前弧> <背弧> とは、何かを説明する必要があります。それらの、地下

/地殻の中で、一体、何が起きているのか、という事ですね」

「はい…」夏美が、アコを当てた。

一般的に…」中西が、スクリーンボードの方に、を回した。「海溝内側/陸側には…

海溝にほぼ並行する形で、島々が連なる、<列島> 存在します。日本列島もそうです

ね。

前にも、述べていますが…

島々の連なりは直線ではなく、海側に対して凸状になった、弓状のカーブを描くことから、

これらは、<弧状列島/・・・島弧> と呼ばれます。

この弧状列島には…

<★ 多数の火山が連なった・・・火山帯> が存在し、この火山帯海溝一定距離

隔てて、並行に並んでいる、ことになります」

「うーん…」夏美が、を傾げ、ボードを眺めた。「日本列島は、その典型というわけです

ね…

北の方の…

<千島海溝/・・・千島列島> も、そうですし…

<日本海溝/・・・東北・関東>

あと…

<伊豆・小笠原海溝/・・・伊豆・小笠原諸島> や…

<南西諸島海溝/・・・南西諸島> でも、弓状島弧形成しているわねえ。

つまり…

プレートの沈み込みが、こうした弓状の、弧状列島を形成し、火山帯となっているわけで

すかあ、」

「そうです…」中西が、大きく、うなづいた。「この火山帯の…

海溝側に、最も近い縁の所を、<★ 火山フロント/・・・火山前線> と呼びます。これも、

火山学/地質学用語です。

ついでに…

少し、説明して置くと…

海溝から沈み込んだ…

海洋プレート深さが、約100〜150km

水平距離で、海溝から、約100~300km

この海溝平行な、<火山の・・・分布限界線が・・・火山フロント> という事になりま

す。まあ、東北日本典型例になりますが、後で詳しく考察します」

「はい…」夏美が、うなづいた。


                                              (/ネットより画像借用)

 

地震・噴火の黒幕・・・深部流体 (17)       
                                           (/ネットより画像借用)

前弧 ・ 背弧 ・ 火山フロント・・・とは?】 (2)


「ええと…」中西が言った。「つまり…

この <火山フロントと・・・海溝の間が・・・★ 前弧> に、成るわけですね。そして、

火山フロントをはさんで・・・前弧と反対側が・・・★ 背弧> になります。まあ、に示し

てある通りです」

「うーん…」夏美が言った。「<背弧> ですかあ…」

「ええ…」中西が言った。「内田 ・ 教授は、この様に話しています…


 

「日本列島も、弧状列島の1つであり・・・

私達が、存在を明らかにした地震帯は・・・

東北地方の <火山フロントが存在する・・・奥羽山脈> と、<日本海溝> の間に

位置する事から、<★ 前弧地震帯> と名付けた。」

 


…と。

この <火山フロント> を境に…

<★ 火山が・・・全く存在しない地域・・・前弧 と、<★ 火山が・・・多数みられる地

域・・・背弧 に、クッキリと分かれています。

これは…

海溝から、沈み込んだ…

<★ 海洋プレートから放出される・・・ 深部流体の振る舞いの違い・・・ に、寄って

いる、という事ですね。まあ、これは後で、詳しく考察します」

「うーん…」夏美が、を横に沈めた。「<海洋プレート> 沈み込みが…

<前弧> では、まだまだ浅く

<火山フロント> や、<背弧> では、相当に、深く沈み込んでいるという事よねえ」

「まあ…」中西が、小さくうなづいた。「そうですね…

そもそも…

<海洋プレート> は…

<★ 中央海嶺(/Mid-ocean ridge/= プレートが引き離される “発散型境界” であり、

地下のマグマが上昇て、新しい海洋地殻/プレートが形成される、火山活動が活発な

場所 ・・・海底にある大山脈。)

…などで、生み出され

海溝に向けて移動するうちに、堆積物が降り積り、プレートにできた、大小様々割れ目

から、莫大な量海水が入り込みます。

 

                                                        (/ネットより画像借用)

入り込んだ、海水は…

岩石構成する鉱物反応し、鉱物結晶構造の中に、水酸基水分子の形で取り込ま

れます。この様に、水を取り込んだ鉱物を、<★ 含水鉱物> と言います」

「ふーん…」夏美が、小さく、うなづいた。「<含水鉱物> かあ。聞いた事があるわねえ」

「この様にして…」中西が、を当てた。「大量の水を含む海洋プレートが…

海溝から陸側プレートに、沈み込んで行くわけです。

すると…

まず、長い年月の間に降り積もった堆積物が、圧縮されて、海水放出されます。岩石

割れ目に入り込んでいた海水も、絞り出されて行きます。

そして…

さらに、深く沈み込み

温度圧力上昇して行くと、<含水鉱物の・・・構造> 変化し、それによって、水が

放出され始めます。沈み込んだ海洋プレートからの水の放出は、こうした幾つものプロセ

によって、様々な深さで起こる様ですね。

これ等に関しては岩石を用いた様々な実験や、シミュレーション研究で、明らかになって

います。放出された水は、周囲岩石よりも軽いわけで、浮力を得て、上昇し始めます。

これが…

いわゆる、<★ 深部流体> という事です」

「はい…」夏美が、コクリとうなづいた。

 

                           


 4月   6日  

地震・噴火の黒幕・・・深部流体 (18)     
                                           (/ネットより画像借用)

前弧 ・ 背弧 ・ 火山フロント・・・とは?】 (3)


この様に…」中西が言った。「地下世界の水

<深部流体> の動きを見ていると、地上世界とはまるで、正反対メカニズムの様です

ね。同じ太平洋海水が、過酷地下世界を旅し、地表目指しているのが分かります」

「そうですね…」夏美が、を輝かせた。「同じ、太平洋海水が…

海水面からは、水蒸気として蒸発し…

<大気の川> などとなって、日本列島上空に流れ込んで来ているわけですね。それは、

時には <線状降水帯> となって、豪雨災害をもたらしているわけですよね。

 
  
  深部流体                                      (/ネットより画像借用)


一方…

地下世界の、<深部流体> の方は…

太平洋暗い深海底で、海洋地殻/海洋プレート(/海洋地殻+その下の、冷えた上部マントルを含む

剛体)割れ目などから、大量海水侵入して…

その海洋プレートが、プレートテクトニクス日本列島の下に、沈み込み

そして、莫大圧力がかかって、<水/深部流体> が、絞り出され

地下世界上昇して来て、地表を目指している、わけですかあ…」

「その通りです…」中西が言った。「そして、このページ表題にもある様に…

<深部流体> は、地震活動 ・ 火山活動に大きな影響を与え、その黒幕となっています。

<日本列島の・・・地殻の鳴動/地震 ・ 火山災害の・・・影の主役> の、様ですね」

「はい…」夏美が、うなづいた。「その、黒幕/影の主役の姿が、ようやく最新科学集積

で、見えて来た、という事ですかあ、」

「そうですね…」中西が、うなづいた。「まあ…

地表の世界では、は、3つの相循環しています。液体 ・ 気体 ・ 個体の、3相ですね。

太平洋海水は…

太陽の熱で、膨大な量水蒸気になって蒸発し、大気中上昇してい行きます。そして、

この世界に、様々な気象現象をもたらし、多様生態系を潤しています。まさに、正邪(せい

じゃ/正しいことと、邪(よこしま)なこと。)を超えた、地表世界楽園を、もたらしているわけです」


  
    太平洋プレート                                  (/ネットより画像借用)

 

地震・噴火の黒幕・・・深部流体 (19)       

前弧 ・ 背弧 ・ 火山フロント・・・とは?】 (4)


”正邪” を、超えた…」響子が、を当て、微笑した。「楽園ですか…

まさに、<正邪を・・・超えている・・・地表の楽園世界 ですね…

その地上世界では、

アメリカトランプ大統領の、<裸の王様の・・・邪(よこしま)な心> に、(さいな)まされてい

ますね。でも本来、この世界 <壮大な・・・生態系/水の惑星であり・・・水の循環

る楽園> だと、いう事ですね」

「そう…」中西が、微笑して、うなづいた。「思いますね…

異常な、米トランプ大統領が…

<地球温暖化対策/・・・パリ協定> から離脱してしまい、<WHO/・・・世界保

機構> からも、離脱してしまい、その上、地球表層世界破壊しようとしています。しか

し、本来は、<正邪を超越した・・・生命の楽園> なのです」

「そうですね…」響子が、を斜めにした。

を…」中西が、を結んだ。「続けます…

海洋から…

蒸発した水蒸気は…

大気中上昇して行くと、減圧され、冷却されて、雨 ・ 氷の粒 ・ 雪となって、重力に引か

れ、地表に落下します。

そうやって出来た、南極氷床は、厚さが1Kmにも達しています。しかし、これは、地殻の

1部ではありません。あくまでも、固相/個体相の水ですね。液体としての、自由度を失っ

た、水/HOです。

そして…

地球南極高山には、氷河が存在し、現在氷河期末期に当たります。これらの、

氷河の形で固定された水が、液相に変わると、海水準(/海面の高さ)上昇し、臨海部にあ

大都市は、海面下に沈むことになります」

「はい…」夏美が、うなづいた。「それも…

<地球温暖化> による、文明危機1つの姿ですね。は、去年も、<ブラジル/ベレ

ンの・・・COP30 (/国連気候変動枠組条約第30回締約国会議) に、行って来ました。

既に…

サンゴ礁島々は、海に没し始めています…」

「一方…」中西が、夏美に深くうなづき、続けた。「地下世界も…

別の意味で、幾つかの相を、取っているのかも知れません。


   
                                             (/ネットより画像借用)


太平洋
の…

暗い深海底の、海水は…

いきなり、熱い岩石と、接触して行くわけですが、そもそもこれ自体が、地球表層穏やか

な世界とは、異質な世界です。

そうした海水は…

岩石割れ目や、岩石粒子隙間などに、染み込んで行くわけですね。しかし、岩石その

ものと反応し、水分子水酸基として、取り込まれるものもあります。

これは…

液体としての自由度が奪われる形で、氷/個相と、似ているのかも知れません。それから、

高温高圧下の、マグマに取り込まれたは、液相/水と、気相/水蒸気の、区別の無くな

った、<★ 超臨界流体> に、なっているそうです。

まあ…

地表世界からは、想像を絶する環境です…」

「それが…」夏美が言った。「マントル対流で…

マントルまで、達するという事でしょうか。 ものすごい圧力ですよね。 その先は、

地球の核/・・・コア> に、なるのでしょうか?」

「はは…」中西が、アゴを当てた。「私は、専門学者ではないので…

そういう質問をされると、困りますが…

1部は、約290km下のマントル最深部まで到達している様です。が、大半は、高温・

高圧下で絞り出され、水分子水酸基も放出されて、いわゆる液体の水<深部流体>

形成するのでしょう。あ、これは、どのぐらいの割合かは、分かりません。

ついでに言うと…

<地球の核/・・・コア> というのは、マントル/約2900km よりも深い、地球中心部

にある、<鉄とニッケルを・・・主成分とする・・・金属の球体> ですね。

ちなみに…

深さ/約5100kmに、<液体の・・・外核> と、<固体の・・・内核> に、分かれ

いる様です。これは、地震波などの観測で、分かるわけですね。

ええと…

その辺りの、温度は…

4700℃~6000℃ に、達している様ですね。

そして…

<★ 液相/外核の対流が・・・地球磁場を、形成> している、様ですね。

まあ…

これ以上の、詳しいことは、資料を調べる必要があります」

「はい…」夏美が、うなづいた。「そうかあ、<磁場> も、生み出しているわけよねえ、」

 

  
                                                 (/ネットより画像借用)

 

          

 4月  10日  

地震・噴火の黒幕・・・深部流体 (20)         

前弧 ・ 背弧 ・ 火山フロント・・・とは?】 (5)


「話を…」中西が言った。「続けます…

地下世界からは…

<深部流体> は、液体/水の形で、私達の地表世界に戻るルートがあるわけですね。

これは、温泉・鉱泉のような湧水として、私達世界に到達するルートです。

それから…

もう1つ別のルートがあります。これが、<大気の川> のように、天から落下して来る

と、違うところです。

それは…

<深部流体> 周囲岩石反応し、<マグマとなり・・・マグマの1成分> として、

地表世界到達するルートです」

「つまり…」夏美が言った。「火山噴火ですね?」

「そうです…」中西が、うなづいた。「地表に、流出したマグマは…

<★ 溶岩> となり、水蒸気の形で放出し、いわゆる火山形成しているわけです。

あ、それから…

マグマ浮上する途中で、再び水を放出して、その分離した水が、マグマとは別ルートで、

地表に向かうこともある様ですね。こうした水を、<★ マグマ水> と言うそうです」

「ふーん…」夏美が、に、コブシを押し当てた。「<マグマ水> ですかあ…

そもそも…

<マグマ> は、どう言う定義になるのかしら? 今、地表流出したマグマは、溶岩にな

ると言ったけど?」

マグマとは…」中西が、自嘲した。「要するに…

地下深くで、<岩石が・・・ドロドロに溶けた液体の事・・・> ですね。地下高温高圧

環境で、マントル(/かんらん石) などが溶けて、作られます。火山ガス(/…水や二酸

化炭素を含む) や、マグマ地表に噴き出したものが、<溶岩> と、呼ばれるます」

「ふーん…」夏美が、うなづいた。「マグマと、溶岩は…

つまり、同じものというコトすか。地表に出たモノが、溶岩と、呼ばれるわけですね?」

「そうです…」中西が言った。「これには、火山ガス水蒸気や、CO/二酸化炭素が、含

まれています」

「はい…」夏美が、うなづいた。

「ええと…」中西が、ボードを振り返った。「まこれまでの、研究によれば…

陸側プレートに沈み込んだ、海洋プレート(/太平洋プレート)のうち…

<浅い部分/・・・温度圧力が、あまり高くない領域> で、放出されたは、<全てが

・・・水の形> で、地表世界に、向かっている様ですね。

そして…

海洋プレートが、さらに、深く沈み込んで<一定の深度に達し・・・温度圧力が、高い

領域> で、放出されたは、かなりの割合が、上昇途中で、<マグマの形> になる様

です。<水のままで・・・浮上するルートは・・・限定的> に、なる様です」

「ふーん…」夏美が、ホオを当てた。「そんな事まで、分かるわけですか?」

推測です…」中西が言った。「まあ、それが、研究ですからねえ…

地表世界に…

目をを転じると…

マグマ流出して、地表に、火山が形成される所が、つまり、<★ 火山フロント> にな

ります。

そして…

それよりも、<日本海溝> の側が、<★ 前弧で・・・深部流体は、水の形> で、吹き

出します。沈み込みが、まだ浅い領域です。

それから…

<火山フロント> を挟んで、プレートが、より深く沈んでいる領域/<★ 背弧では・・・

マグマと・・・水(/…マグマ水を含む) が、地表に向かって、上昇する事になりますね」

「はい…」夏美が、大きく、うなづいた。「そういう事ですか…」


  
                                            (/ネットより画像借用)

 
 

    

 

   <5>      【地下世界の・・・多雨地帯と、砂漠地帯
 

地震・噴火の黒幕・・・深部流体 (21)       

【地下世界の・・・多雨地帯と、砂漠地帯】 (1)


「さて…」中西が、スクリーンボードを流した。「では…

この様な、地下世界描像を、東北日本/<日本海溝> に当てはめると、どうなるのか

です」

「私は…」大川慶三郎が、を開いた。「この、東北日本出身ですが、この辺りでは、

型的な、構図になっているわけですな。

<日本海溝> があり…

いわゆる <★ 前弧地震帯> があり、そして奥羽山脈の、<火山フロント> には、

活火山/栗駒山> が、あるわけですなあ、」

「そうです…」中西が、強くうなづいた。「東京大学/地震研究所の、内田・教授は、この様

に、話しています…

 

「東北日本では・・・

約70~100kmの深さで、<太平洋プレート> から水が分離・上昇し、<火山フロ

ント> と、<背弧の・・・火山帯・・・> をもたらす、マグマが生じている事は、よく知

られていた。

これに対して・・・

前弧・・・つまり、約70Kmよりも、浅い深さにあるプレートからの脱水や・・・その

後の水の移動・・・ については、あまり、分かっていなかった。

それが今回・・・

<★ 前弧地震帯> が発見された事で、太平洋沿岸海域 ・ 直下において、プレー

トからの脱水が起こり、その水が上昇している可能性が、高いことが分かった。」


 


…という事です。

ええ…

内田・教授が、こう話すのは…

<★ 深部流体の動きと、地震活動の間に・・・強い結びつきが、あるからだ。> と、

いう事です。

<太平洋プレート> が、深く沈み込んで、高温高圧になり、岩石を構成する <含水鉱

物> から、水が放出されると、は、鉱物粒子どうしの間の、非常微細間隙(かんげき

/すきま) や、岩石内亀裂などに、入り込みます。

そうした…

間隙亀裂は、プレート内部に、網の目のように広がっているので、それらを伝わって、

は、上方へと、移動して行きます」

「はい…」夏美が、うなづいた。

進む先の…」中西が、続けた。「間隙が、閉じていて…

行く手が、阻まれても、<含水鉱物> からの、水の放出が続くと、既存間隙を満たし

ている、水の圧力/<★ 間隙流体圧> が、高まるわけですね。

そうやって…

最後には、閉じていた間隙も、こじ開けられるわけです。そして、そこに、水が入り込み

新たな流路を作って、上昇を、続けるわけです」

「ふーむ…」大川が、メガネの隅を、ソッと押した。「凄まじい、ものですなあ…」


  

 

        
 

 4月  13日  

地震・噴火の黒幕・・・深部流体 (22)      

【地下世界の・・・多雨地帯と、砂漠地帯】 (2)


「ええ…」中西が、参考文献 を取り上げた。「日本列島の下に…

沈み込んで行く<太平洋プレート> 内には、こうした微細間隙亀裂のほかに、

多数あります。

そうした場所では、より大きなスケールで、<間隙流体圧> 上昇し、断層をこじ開ける

ように、が入り込みます。

すると…

どうなるかというと…

沈み込んで行く海洋プレート断層には、“力が掛かっていて・・・ひずみが蓄積.” 

しているわけですね。従って、断層に、がどんどん入り込んで、間隙流体圧が高まると、

“ 滑りやすく なります。

そして…

<ある時点で・・・ 一気に、高速で滑るのが・・・★ 地震> に、なるわけです」

「ふむ…」大川が、うなづいた。「ようやく…<★ 地震> という、言葉が出て来ましたな、」

「はい…」中西が、微笑した。「そして…

ええと…

断層構成する岩石によっては、断層面が・・・ヌルヌルした状態 に、なっているもの

があります。

そうした断層で…

間隙流体圧が高まると、ユックリと・・・ズルズルと・・・滑ること に、なります。ズルズ

ル滑りは・・・数日から・・・ 時には、数年も続く ことも、ある様ですね。

これが…

いわゆる、<★ スロースリップ> です。

その周辺領域では…

<スロースリップ> 発生にともなって、同規模の小地震が・・・ほぼ、同一の場所

で・・・ほぼ、一定の時間間隔で起きる と、言います。これが、いわゆる <★ 相似地

震> と、呼ばれるものです」

“相似(そうじ/・・・「形が同じ」 「大きさが違う」 図形同士の関係を表す。一方を拡大・縮小して、もう一方と合同にで

きるとき、相似という。) と、いう事は…」夏美が言った。「似ている、という事よね…」

「そうです…」中西が、うなづいた。「うーむ…

ええと…

この様な、知見を踏まえて…

<★ 前弧地震帯> における、地震活動を見ると…

沈み込んだ太平洋プレート(/主に、海洋地殻に相当する、厚さ約10kmの部分)で、起き

ている地震は…

プレート内の、含水鉱物から放出されたによってもたらされた、<断層の・・・急激な動

き> だと、解釈できる、のだそうです」

「うーん…」夏美が、を傾けた。「“解釈できる” わけです、かあ…」

「そして…」中西が続けた。「一方…

沈み込んで行く

<太平洋プレートの上面・・・/つまり、陸側プレートとの境界面> では…

先ほど言った…

<相似地震> が、多数観測されていて、<非常に高い・・・間隙流体圧> によって、

<スロースリップ> が、起きている事が、“分かるのだ” そうです」

「ふーん…」夏美が、大きくうなづいた。

   

                                                         (/ネットより画像借用)

 

地震・噴火の黒幕・・・深部流体 (23)          

【地下世界の・・・多雨地帯と、砂漠地帯】 (3)


「ええ…」中西が言った。「くり返しますが…

こうした事から…

ココに…

太平洋プレート内部から上昇して来たが、大量に入り込んで、<高い・・・間隙流体圧

をもたらし、<プレート境界面を・・・ユックリと、滑らせている> と、“解釈できる”

のだ、そうです。

さらに…

それより…

<垂直/上方の領域・・・つまり、陸側プレートの深部から、表層近くまでで・・・起き

ている地震> は、<★ スロースリップが生じている、プレート境界面から・・・上昇し

て来た水> によって、もたらされている、と “解釈できる” のだ、そうです」


   
                                                                                                        (/ネットより画像借用)


「ふーむ…」大川が、腕組みをした。「“深く・・・洞察する” わけですな、」

<★ 前弧地震帯> では…」中西が言った。「活発地震活動が、常時見られるコト

ら…

沈み込んだ太平洋プレートからの、放出と、“鉛直(えんちょく/・・・鉛直とは、重力の方向に一致

するまっすぐ上下の方向、またはその方向に沿った線や面を指します。日常では 「垂直」 とほぼ同じ意味で使われ、水平面

と直角の関係にあります。)/垂直上方への…水の移動”が、常に、起きている、と ”考えられる”

そうです。

いわば、<地下世界における・・・★ 多雨地帯> の様だ、と言います」

「うーむ…」大川が、アゴを当てた。「<★ 前弧地震帯というのは・・・地下世界の

多雨地帯・・・> ですか、」

「そうですね…」中西が言った。「ここで、注目されるのは…

<★ 前弧地震帯に・・・隣接> する、<浅い方のプレート境界面が・・・巨大な、海溝

型地震の・・・震源断層> となっている、コトだそうです。

ここには、< 液体の水が、あまり存在せず・・・かなり乾燥した・・・★ 砂漠地帯>

様になっている、と、“推定されて” います。

つまり…

この辺りでは…

プレート境界面は、<湿り気に乏しく・・・滑りにくくなっていて・・・ひずみが長期間にわ

たり・・・蓄積する ことに、なります」


  
                                                                                   (/ネットより画像借用)


「なるほど…」大川が、うなづいた。「だから…

<海溝型地震は・・・長期間にわたって蓄積した、ひずみが・・・ 一気に解放

れるから、<巨大地震になる、と…」

「そうです!」中西が言った。

「ふーん…」夏美が、を揺らした。「<★ 2011年3月11日/マグニチュード9・・・東

日本大震災の、海溝型・大地震> は、数百年~1000年1度のものが、最近/15年

に、発生した、という事ですね」

「そうですね…」中西が言った「ええと…

<前弧地震帯> と、<海溝型地震の・・・震源域> が、隣り合っている事について、

内田・教授は、この様に話しています。


 

「<前弧地震帯> のプレート境界面は・・・

普段からユックリと滑っていて、ひずみが溜まりにくくなっている。これによって <海

溝型地震> をもたらす、大規模なプレート境界の滑りが、より深い領域に広がるの

が、防がれていると考えられる。」

 


…と、いう事です。

従って…

<前弧地震帯> 研究することで、<海溝型の・・・巨大地震> に関する、理解を深

めることが、”出来そうだ” という事です」

「はい…」夏美が、コクリとうなづいた。