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         響子の・・・ 土佐日記  

  (3)  <室津 ~ 難波/ 1月21日 ~ 2月 6日>

                                < 301 ~ 462 >
  
     
   

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 4月  8日

岡田健吉‏@zu5kokd1       

《響子の・・・土佐日記》・・・(301)

一月二十一日  (原文・26-1)


二十一日。卯(う)の時ばかりに舟出だす。みな人々の舟出づ。これを見れば、春の海に

秋の木の葉しも散れるやうにぞありける。おぼろけの願によりてにやあらむ、風も吹か

ず、よき日出で来て、漕ぎゆく。このあひだに…

 

岡田健吉‏@zu5kokd1       

《響子の・・・土佐日記》・・・(302)

一月二十一日  (原文・26-2)


…使はれむとてつきてくる童あり。それがうたふ舟歌、


★ なほこそ国の方は見やらるれ、わが父母ありとし思へば、かへらや ★



と、うたふぞあはれなる。かくうたふを聞きつつ漕ぎ来るに、黒鳥といふ鳥、岩の上に集

まり居り。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1       

《響子の・・・土佐日記》・・・(303)

一月二十一日  (原文・26-3)


その岩のもとに、波白くうちよす。楫取(かじとり)のいふやう、


「黒鳥のもとに白き波をよす」



とぞ言ふ。この言葉、何とにはなけれども、物言ふやうにぞ聞こえたる。人の程にあはね

ば、とがむるなり。かく言ひつつ行くに…

 

岡田健吉‏@zu5kokd1       

《響子の・・・土佐日記》・・・(304)

一月二十一日  (原文・26-4)


…舟君(ふなぎみ/舟の主/貫之)なる人、波を見て、


「国よりはじめて、海賊むくいせむといふなる事を思ふ上に、海のまた恐ろしけれ

ば、頭もみな白けぬ。七十、八十は海にあるものなりけり。

わが髪の雪と磯辺の白波といづれまされり沖つ島守楫取言へ」



 4月  9日

岡田健吉‏@zu5kokd1       

《響子の・・・土佐日記》・・・(305)

一月二十一日  (現代語訳・26-1)


二十一日。午前六時頃に、舟を出す。他の人々の舟も出る。これを見ると、春の海に秋

の木の葉が散っているようであった。並々ならぬ願いによってであろうか、風も吹かず、

よい天気になってきて、漕いで行く。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1       

《響子の・・・土佐日記》・・・(306)

一月二十一日  (現代語訳・26-2)


この間に、使ってもらおうと思って、一行について来る子供がいる。その子が歌う舟歌、


★ それでもやはり、国の方に目が行ってしまう、

                          私の父母がいると思うと、帰ろうよ ★


と歌うのは、しみじみした趣がある。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1       

《響子の・・・土佐日記》・・・(307)

一月二十一日  (現代語訳・26-3)


このように歌うのを聞きながら漕いで来ると、黒鳥という鳥が、岩の上に集まっている。そ

の岩の下に、波が白く打ち寄せる。船頭が言うことには、


「黒鳥の下に白い波を寄せる」


と言う。この言葉は…

 

健吉‏@zu5kokd1       

《響子の・・・土佐日記》・・・(308)

一月二十一日  (現代語訳・26-4)


…何ということはないけれども、気の利いたことを言うように聞こえた。

身分の程度にふさわしくないので、心に留めたのである。このように言いながら行くと、

舟君である人(紀貫之)が波を見て、


(土佐)国から始めて…

 

岡田健吉‏@zu5kokd1       

《響子の・・・土佐日記》・・・(309)

一月二十一日  (現代語訳・26-5)


…海賊が報復するだろうと言っているような噂を心配する上に、海がまた恐ろしいので、

頭もすっかり白くなってしまった。七十歳、八十歳は、海にあるものであったなあ。

わたしの髪の雪(のような白髪)と…

 

岡田健吉‏@zu5kokd1       

《響子の・・・土佐日記》・・・(310)

一月二十一日  (現代語訳・26-6)


…磯辺の白波と、どちらが白いか。沖の島守よ(判定せよ)船頭、(この歌を島守に)言え」



 4月 10日

岡田健吉‏@zu5kokd1       

《響子の・・・土佐日記》・・・(311)

一月二十一日  (響子の言葉・26-1)


「ようやく…

室津の泊出発の様ですね。朝6時頃出発とは、余裕ですね。でも、いったい何日、こ

こに留まっていたのでしょうか。そりゃ、長く待て良い天気にもなりますよね。

ええと、それから…

私の不注意かもしれませんが、最初から疑問に思っていたのですが…

 

岡田健吉‏@zu5kokd1       

《響子の・・・土佐日記》・・・(312)

一月二十一日  (響子の言葉・26-2)


…この一行は、2隻以上に分乗していますよね。海賊恐れているのは意外でした

が、多少の武者の護衛を考えれば、4隻5隻ということもあるのでしょうか。

さて…この間に…

<使はれむとてつきてくる童あり>

とあります。このを、舟君/貫之さん同乗させているわけですね。その上で、

などをさせようと。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1       

《響子の・・・土佐日記》・・・(313)

一月二十一日  (響子の言葉・26-3)


この童は、をうたっていますが、開放的統率力が漂います。うーん…それにしても、

この童/若者は、相当に出来のいい行動的な若者の様ですね。

室津で乗って、何処かの泊で下りるのか。それとも、一行の誰かと良縁を結び、まで

のぼり、そこで働き口を得て、出世するという事もありますよね。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1       

《響子の・・・土佐日記》・・・(314)

一月二十一日  (響子の言葉・26-4)


うーん…この童を追って、長編小説が書けそうですね。私に、その時間がないのが残念

です。も、感傷的ではありますが、冒険旅立つ若者気概でもありますよね。

この童を聞きながら、漕いでいると…

黒鳥という鳥が、岩の上に集まっているのが見えて来ます。



 4月 11日

岡田健吉‏@zu5kokd1       

《響子の・・・土佐日記》・・・(315)

一月二十一日  (響子の言葉・26-5)


船頭が、


<黒鳥のもとに白き波をよす>



と、気の利いた事を言います。そして…舟君/貫之さんが波を見て…



「土佐の国府を出立以来始めて・・・海賊が報復しに来るかも知れない事をお思う

上に・・・海がまた恐ろしいので・・・

 

岡田健吉‏@zu5kokd1