Community Space ボスの展望台2005年そして、誰もいなくなった

                          2005・総選挙  

  そして、誰もいなくなった   

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トップページHot SpotMenu最新のアップロード/     担当: ボス=岡田 健吉

 

 2005・総選挙       

 そして、誰もいなくなった     自民党/9月の海 ...  

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「... そして、誰もいなくなった...

             自民党/9月の海/ =完= ...終わり、と.....」

 

「書き終わったかよ、」ポン助が、机をのぞき込んだ。

「うむ...」岡田は、目を閉じた。片手で冷めた茶を飲んだ。

「い、1行かい...」ブラッキーが、遠くから眺めて言った。「シナリオライターの名が

泣くぜ!

「うーむ...ともかく...これ以上、書く内容がない」

「ま、ボスがそう言うんならよ、」ポン助が言った。

「子供のチャンバラのような選挙だ...

  小泉・首相の改革は...小さな所で“筋”を通しているが、全体の戦略が描けて

いない...だから、日本が大混乱になった...」

「ボスは最初、小泉を支持していたぜ」ブラッキーが言った。

「うーむ、そうなのだ...

  国民の8割以上も支持し、改革に期待していた。田中真紀子・議員だって、最初

はそうだった。本来、この“8割以上の支持”を持ってすれば、抜本的な改革が、出来

たはずなのだ」

「じゃあ、何故出来なかったのだ?」ブラッキーが、プカリ、とタバコの煙を吐いた。

“ねじれ現象”で...その8割は、民主党と自民党に割れていた。したがって、自民

党の中もまた、小泉・首相と、“抵抗勢力”で割れていた...」

「うーむ...覚えているぜ...」

「その時、民主党が、“国民の切実な思い”を汲み取り...“ねじれ現象”の中でも、

小泉・改革のスタートを支持すべきだった。すべて、分っていたはずなのだ。ところ

が民主党は、与野党の間に対立軸を置き、オフサイド・トラップを仕掛けた。

  さあ...国民の8割以上が支持する小泉・改革が、国会の中で孤立無援になっ

てしまった。しかたなく、小泉は自民党の中の“抵抗勢力”と手を組まざるを得なかっ

た。すでに、この時点で、小泉・改革は頓挫していた...

  民主党は、“国民の切実な思い”を踏みにじり、いわゆる“政治と国民との乖離”

生み出した。非情に“罪深い”と言わざるを得ない。ここから、小泉・政権の迷走が始

まるわけだ。挙句の果て、右派と手を組み、“戦前の軍靴の足音が聞こえる”といわ

れるまで言われる、右傾化が始まった...」

「そうだよな、」ポン助が言った。

「小泉・首相は“変節”した...180度反転し、“国民に背”を向けた...それ以

来、津田・編集長や政治担当の青木は、小泉・政権は“非情に危険だ”一刻も早

終わらせる”べきだと主張し続けてきた。

  しかし、とうとう、最悪の状況まで来てしまったわけだ...日本の国が、外交も、

も、国民生活も、大混乱に陥ってしまった...この状況は、今も変っていない...

  民主党は、この状況を作り出した一方の当事者であり、非情に罪深い。しかし、小

泉・政治をこのまま続けるわけには行かない。国民生活外交も、国家自体も、完全

に破綻してしまう...そこで、この2005総選挙を、どうするかということだ...」

 

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「日本は、変わるのかよ?」ポン助は、剣菱の徳利を、畳の上に置いた。

「うーむ、変るはずだ...」岡田は、机に背を向けた。急須に残っていた、冷めた茶

を注いだ。「国民が、選択を誤らなければ...“新・民主主義”の時代がやってくるだ

ろう...国民が真に望めば...それは、実現する...」

「そいつは、結構なことだ、」ブラッキーが、タバコを吹かした。

“新・民主主義”は...すなわち、国民の民主主義への覚醒のレベル”なのだ。

“いい国/いい社会”を創るために、国民全員が、“真の民主主義政治”に立ち上が

ることなのだ。選挙に行かない国民がいるようではダメだし、いいかげんなことで選

ぶようでもダメだ...

  国民全員が、政治意識を高め、正しい判断をすることが大切だ...そうすれば、こ

のモラルハザード社会も、やがて変ってくる。社会の“慣習法”も復活する。“勤勉”

“努力”が評価され、“夢や希望”持てる社会になってくる...」

「そうすればよ...この国は、本当に変るのかよ...」ポン助が、重ねて聞いた。

「うむ!」岡田は、両手で冷めた茶を飲んだ。「必ず変る...肝心なのは、誰かを選

び、“丸投げ”することではない...

  “人”を選び、“真の改革政党”を選び...その旗の下で、“国民が一丸”となっ

て、国家大改造を推し進めて行くことが、“維新”なのだ。“任せきり”ではダメだ。

民1人1人が政治に参加するのが、“新・民主主義”であり...それが時代を動かし

て行くエネルギーの源になる...」

「小泉・首相の、“刺客”は、関係ないのかよ?」ポン助が聞いた。

「あんなものは、関係ない...あんなレベルの選挙をしていてはだめだ。

  肝心なのは、国民が、“国民主権”に、“民主主義”に、そして“新・民主主義”に覚

醒することが、国や社会を変えて行く原動力になる。こうした巨大な力を結集してい

かなければ、この国には容易には、“維新”の大波を引き起こせない...」

「うーむ、」ブラッキーが、タバコを吹かした。「しかし、案外と簡単なことじゃねえか。

国民みんなが結束すれば、案外単純なことだぜ」

「うむ!ブラッキーの言う通りだ!

  “悟る”とは、そういうものだ...極めて単純な中に“悟り”はある...しかし、そ

れを“覚醒”するのと、しないのとでは、天と地ほどの違いがあるものだ...

  ブラッキーは、どうやら分ったようだ...さて、ポン助はどうだ?」

「おれだって、分ったよな!」

「よし!二人とも、“新・民主主義”“免許皆伝”だ!」

「おう!」ポン助が、両腕を開き、コブシを握り締めた。

「フフフフ...」ブラッキーが不敵に笑った。「そうかい、“免許皆伝”か!」

「うむ!」岡田が、深くうなづいた。「具体的にどうするかは...これから、津田・編

集長青木が検討して行くだろう」

「おう!」ポン助が言った。