うさんくさい、ジャズ用語辞典!!



アドリブ
adlib

現場にて即興的にくり出される演奏、又は発言。(当たり前すぎてつまんないね...)

類義語:インプロヴィゼイション

アヴェイラブル・ノート・スケール
available note scales

アヴェイラブル・ノート・スケールとは、曲中のコードの機能から見い出された、そのコードに対して使える音(メロディーとして使用できる音)をコードの基音から並べた音階です。
ギリシャ旋法による7つのモードが基本です。

コードの機能は、曲の調性(Key)とそのコードの音程関係、それにコードのタイプで決まります。
つまり、同じコードネームでも、曲のKeyが違えば、そのコードのアヴェイラブル・ノート・スケールは違います。

例えば、同じDm7でも、Cメジャーの曲とDマイナーの曲では、調性との音程関係が違うためにコードの機能が違い、アヴェイラブル・ノート・スケールも違います。

ジャズのアドリブ・ソロは、このアヴェイラブル・ノート・スケールを基に構成します。
しかし、ここに落とし穴があるのです。

例を挙げてみましょう!
実際に音でやってみた方がわかりやすいのですが、文章で表現してみることにします。
ここに、「青い空」というコード進行の曲があったとします。これに対してアヴェイラブル・ノート・スケールでアプローチしてみます...

 青い空
「あ行あ段のあ、あ行お段のお、あ行い段のい、あおいそら。空は青いよ、青い空...」
というような、演奏があり得ます。
これでは、全然音楽的で無いでしょう...(笑)そして停滞してしまっています。でも、こういう機械的なフレイズもアリです。

この「青い空」というコード進行に対して、アヴェイラブル・ノート・スケールにこだわらないでアプローチしてみます。すると...

 青い空
「厚い雲を引き裂き、幾重にもなる光条。そして灰色の重い固まりは東にさり、深い空間が現れる。そこには、眩しい輝きを放ち漂う雲、汚れた地球を洗い流す水、生命の源...」
というように想像力をかきたて、発展していくことができます。

音楽は時間軸をもつ芸術です。手法はいち手法にすぎません。イイと感じるかイマイチと感じるかは、聴き手と演り手の感性です。

な〜〜んちゃって、、、


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