AsianVox / 廃墟 / 犬島(岡山)の銅精錬所跡地

犬島銅精錬所跡(岡山市)

大正8年(1919年)まで、鉱石を運んで銅の精錬を行っていた施設で、レンガ作りの煙突、発電所、精錬副産物の黒ブロックの塀や道床が特徴的です。

テレビドラマ「西部警察」のロケ現場にもなったことがあり、その際に1本の煙突が倒されていますが、今でも数本残っています。島全体は歩いて1時間もあれば一周できるほどの大きさで、民家が数件、あとは海水浴場やキャンプ施設になっています。岡山からの定期船は、個人の船しか出ておらず、少し不便です。

今回の訪問は、好きな演劇集団「維新派」の公演がこの精錬所跡を舞台に行われるとのことで、それを見に行くついでに早めにいって少し廃墟を拝見してきました。船は公演用の臨時船で新岡山港から乗ることが出来ました。

2002/7/20 訪問

新岡山港に車を置き、同行者とともに臨時船に乗ります。

犬島に着くまでの約20分の後半で、右側の窓に廃船を確認。かなり大きかったです。座礁したままなのか、相当放置されている様子です。左前方に見えた島全体の精錬所が蜃気楼のように見えたのもあって、既に頭の中はトリップしてました。

犬島上陸後、少し散歩。銅精錬の副産物である黒ブロックは、廃材置き場や道床としても利用され、島の各所にこのような崩れかかったブロック塀が見られます。

一塊はレンガとほぼ同じ大きさですが、持ってみるとわかりますが大変重いものです。向こうに見えるのは離島で、さらに泳ぐか船でないと渡れません。

海岸で見つけたアサヒビールの空き缶、プルタブの形からして、最近のではないようです。「トラック野郎」のDVDで同じロゴのものが写っていたので、おそらく昭和50年くらいのものであろうと思います。

発電所跡.。少し土に埋もれているようで、画像左側下にも部屋がありました。

この発電所のウラには湖があるそうです。日没まで時間が無かったので行けませんでした。なんでも底が深いので立入り禁止になっているということです。

急な雨。これは島内で一番目立つ煙突です。下には格子が見えています。建っている場所は、黒ブロックで作られた資材置き場。

観劇が終わった後のライトアップされた煙突がかなりアヤしいです。維新派の劇はいつもなんともいえない後味を残します。廃墟にも通ずるものがありますが、もっともっと深く広いものです。公演名は「カンカラ」です。興味ある方は維新派のサイトへ。

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