始まりの日
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 待ち焦がれていたこの日が来た。
 いそいそと「バスに乗って」(めんどっちぃ…)ディーラーに向かう。お世話になった ディーラーはクルマでなければ行きにくいところにある。クルマを買いにいくお客は クルマを持っていないのが普通ではないのか!?…そうではないのだろう。モデル チェンジの度にクルマを買い換えるというおかしな慣行(?)のあるこの国では…。 しかし、私はこの日一生のパートナーを迎えるつもりでディーラーに向かうのだ。 気合の入り方が違うのだ!(NA8Cを買ったときもそうだったのだが?アリ?)
 ディーラーの前に立つ私。キョロキョロと見回すが…見当たらない。 私の相棒は真赤!のはず。外に出ていたら、見逃すはずはない。きっと駐車場に 収められているのだな…街中?のディーラーだけあって、ここのマツダアンフィニは 立体駐車場がある。店頭にはあまり車は出ていない。
 名前を告げるとテーブルに通されて、担当の営業さんが出てくるのを待つ。 待つ間、大金の確認をしたりする。何やら外で動きがある。お!お!あれは??

クラシックレッドのNB8C。

営業さんとの雑談も、引き渡しの話も、大枚の放出も、素っ気無いキーも、もう どうでもいい!私の(心の)視線は常に左後方を向いている。
 納車時、余計なものを削りに削った私の1800Sはなーんにも付いていない。そう、 オーディオも、スピーカーすら付いていないのだ。オプションで付けたのはABSとフォグランプ、 ステンレススカッフプレートのみである。私の行動形態だとフォグは必須。純正のフォグ付きの 顔も気に入っていたので価格交渉の最後の最後に持ち出して付けた。スカッフプレートは NAでの経験からあったほうがいいと判断した為である。しかし、NBの場合、標準で樹脂製 のスカッフプレートが付いていたと知って愕然としたが。外されたそれがトランクに 入っていたのだ(笑)。
 いよいよ目前に。ドアを開けると…あちこちにビニールが被さっている。 フロアにも紙が敷いてあったりする。うん?これでは乗って帰れんでしょう、 家でゴミが出るのもやだし。即、
 「ここで剥がしていっていいですか?」
と営業さんに聞いてしまった。返事を聞くか聞かないうちにビリビリと開始。 営業さんにも手伝ってもらう。付けたままにしている人もたまに見かけるが、 私はあまりこだわらない。傷に気を遣ってリセールバリューを高めるつもり もないからだ。長く乗っていればどうせ傷は付くもの。
 乗りこみ、エンジンをかける。懐かしいBPエンジンの音。一方、車内は新車の 香りが漂う。ODDは「000005」を示していた。これからしばらく慣らし運転だな。 新車の状態から慣らすのは初めて。自分でこれからクルマを作っていくという 実感がわく。ディーラーを後にしてガソリンスタンドで燃料を満タンに。このまま 自宅に帰る手はないでしょう、ということで適当に走り出した。
 100km近く走って自宅の駐車場に収める。地味なクルマ(と決め付ける)が多い 駐車場で「それ」はとても目立つ。
 たちのロードスターだ!!

Last Update 2000.1.18

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