ノコギリクワガタ

[分布]
北海道から本州、四国、九州、及び佐渡ヶ島、伊豆諸島、対馬、屋久島、
種子島、等に分布し外国では朝鮮半島に分布。

[生態]
平地からある程度標高の高い場所まで日本全国普通に分布している。
北海道ではこのノコギリクワガタよりも、ミヤマクワガタの方が優勢な
場所(産地)が多いらしい。
関東の平地の雑木林では、カブトムシ、コクワガタと共に良くみられるが、
房総半島では、(日本で一番高い山の無い平らな千葉県だが)ミヤマクワガタの方が
優勢な場所(産地)もある。
幼虫は、広葉樹(コナラ、クヌギ、カシ、その他多種)の切り株や埋没した
太い朽ち木に良くみられ、立ち枯れの場合でも根から地面に近い(接した)部分に多く、
上部にいる事はまず無い。
幼虫を飼育すると春から夏にかけて羽化する場合と秋口になり羽化し
そのまま越冬するものもいる。野外においても冬季、希に越冬している成虫を
観る事があると云うが、成虫での寿命は秋に羽化してそのまま越冬した個体だと
12〜15ヶ月くらいは有るという事になる。(参考文献・月刊むし187号及び235号短報他)
大きさ(体長)だが採集個体において70mmを超える個体をみる事は非常に
に希 (伊豆大島産は本土産よりも平均して大型だと聞く。マイマイカブリも笑)。
ただ、累代飼育し菌糸で幼虫を飼育すると比較的簡単に大型個体を羽化させる事が
出来て、70mmサイズも出るよし・・
普通種だがとても姿の良いクワガタだと思う。