@ Lissapterus howittanus (Westwood,1863)
【分布】NEW SOUTHWALES, QUEENSLAND
ニュウサウスウエ-ルズ、クィンズランド
【体長】♂20-35mm ♀20mm〜
この Lissapterus属は触覚(アンテナ)の先端がカットされた様な形状をして
おり、Lissotes属など似た属との区別はここを見る事で容易に出来る。
オ-ストラリア本土のみ(ニュ−サウスウエ−ルズ州・クィンズランド州)
に分布し、10種程度が知られているだけの小属だがどれも多くは採集され
ないらしい。今回は5種のみの紹介。
その中でこの howittanus が一番多く見られ、この属の基準種となっている。
体型は他の種と比べると筒型に近く、体にいくぶん艶が有る。
それから種名だが、他の種も含めてやはり和名が付いていた方が覚えやすい事は
確かである。だが和名は紹介されている書物により色々な名前が付けられて
いるようで、かえって混乱するとも思えるのだが、少しおもしろいので資料の有
るものを書いてみた。
「世界のクワガタムシ科チェツクリスト 永井信二著 1985 」ではこの属の和名
をミナミオオクワガタとしている。昔アンタエウスオオクワガタをこの名を
付けて紹介している書物(図鑑)もあった。この本では属名のみに和名を付けて
あり、種名に関してはラテン語の読み方をカタカナで表記してある。
「INSECTAトップ NO.5 水沼生物研究所 1991」では、このクワガタの和名をホウイ
タヌスハネナシフトクワガタとしている。
「世界のクワガタムシ大図鑑 1994」では、この属をオオコツノクワガタ属と
して、このクワガタの和名はオオコツノクワガタ(基準種)としている。
「世界の珍奇クワガタムシ 池田晴夫著 1998」では、この属をタンククワガタ
とし、この種の和名はゴウシュウタンククワガタ。
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