広瀬隆さん講演録
−臨界事故、高レベル廃棄物、燃料電池−
広瀬隆が語る
『原子力時代の終わり そして 未来への話』
1999年、東海村に何が起こったのか・・・
作家広瀬隆さんが、マスコミが語らなかった真実を明かします。
そして、原発に未来はあるのか、新しいクリーンなエネルギー、
今注目の“燃料電池”についても熱く語っていただきます。
豊富な資料も満載の必見の書です。
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目 次 発刊にあたって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 第1章 東海村の臨界事故・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 臨界とは?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 事故は中性子爆弾そのものだった・・・・・・・・・・・・・16 住民に呼びかけられた警告とは?・・・・・・・・・・・・・17 被ばくは基準の4万倍・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 たった1ミリグラムで・・・ ・・・・・・・・・・・・・28 専門家は誰を助けたいのか?・・・・・・・・・・・・・・・29 輸送容器データねつ造事件・・・・・・・・・・・・・・・・31 第2章 高レベル放射性廃棄物・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33 種子島が狙われた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33 返ってくる高レベル廃棄物・・・・・・・・・・・・・・・・33 たまり続ける使用済み核燃料・・・・・・・・・・・・・・・40 行き場のない高レベル−−幌延、東濃、人形峠・・・・・・・43 第3章 エネルギー革命−−燃料電池・・・・・・・・・・・・・・・・・50 燃料電池の可能性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50 燃料電池のしくみ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・53 2003年、ゼロエミッション・・・・・・・・・・・・・・・59 家庭で使える燃料電池・・・・・・・・・・・・・・・・・・60 借金づけ電力会社・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・67 原子力の時代は終わる・・・・・・・・・・・・・・・・・・72 「民衆の敵」の信念で・・・・・・・・・・・・・・・・・・75 あとがきにかえ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・78 おわりに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・80 |
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発刊にあたって
1999年、9月30日、茨城県東海村のJCOの事故では「日本でも恐ろしい事故が起きてしまった」と、誰もが感じたのではないでしょうか。私自身も「現実に事故は起きるのだ」と、初めてそれがわかったかのように、愕然としながら、ただまんじりとテレビを見つめて長い夜を過ごしていました。東海村で、子どもを抱えたおかあさんの姿に自分を投影しながら・・・。 あれからさまざまな事故の様子を伝える報道があって、そしてあっというまに報道が小さくなっていくにつれ、私たちの小さなグループの中で「このままでいいのかな」という声が出始めました。今回の事故を、このまま風化させてはいけないという思いから、自分たちにできることはなんだろうと考えました。何よりもいま必要なのは、多くの人にもっと原発の怖さや、今回の事故の事を知ってもらうことではないかと話し合いました。そして、私たちが一番始めに原発の問題を学習したのが広瀬隆さんの本だったということもあり、「広瀬さんを呼びたい、みんなに話を聞いてもらいたい」と思い立ったのです。 それでも「自分たちで広瀬さんを呼ぶなんてできるのかな」と半信半疑でしたが、広瀬さんに電話をお掛けしたところ、快く引き受けてくださいました。また、一緒に講演会を成功させようと言ってくれる人も現れて、「広瀬隆さんのお話を聞く会」という実行委員会を作ることができました。九州各地へは「脱原発ネットワーク・九州」を通して呼びかけが行われ、鹿児島市・串間市・大分市・唐津市・佐賀市・八代市・飯塚市・北九州市・中津市の9カ所で講演会を開催することができました。 初めは、大変なことをやらかしてしまったなと思ったり、「原発のことは人に話しにくい」と友人に言われ、見えない何か重たい鎖に縛られている気分になったりしたけれども、多くの人が、見える形でも見えない形で、たくさんの協力をしてくれて、いろんな人が励ましてくれて、九州9カ所での講演会を無事終えることができました。想像以上にたくさんの人が参加して下さり、たくさんの反響をいただきました。それだけ広瀬さんが話された内容が深刻だったのでしょう。 原発のことをよく知らないで、この講演録を手にされた方のなかには、初めて知る恐怖に圧倒される方もいるかもしれません。余りにも重たい事実に絶望的になるかもしれません。でも、私たちは止まっていることはできない−−のです。もうこれ以上大きな事故を起こさせないために、たくさんの人にこの冊子を手に取ってもらいたいと思います。そしてこの講演録を読んだ方へ。一人でも多くの人に伝えてください。 いま、あなたがこの冊子を開いたことが、多くの希望のひとつだと信じて・・・・ 広瀬隆さん講演録編集委員一同 |