『バンパイヤ』レビュー

最終更新日: 2007/05/13

脚本クレジットはOP

 手塚治虫原作のドラマ化で、基本は実写ですが、バンパイヤの変身・動物シーンを主にアニメで合成しています。 当時としてはかなり先進的な試みで、見る人にも驚きが感じられたのではないかと思います。

 ストーリーは原作に準じたものと思われますが、人間の中には動物に変身できる「バンパイヤ」がかなり隠れて存在していて、主人公トッペイもその一人で満月を見るとオオカミに変身してしまいます。 その秘密を知った悪党、間久部六郎(通称ロック)はトッペイの力を利用し、悪事を働きますが、最後にはバンパイヤと対決していくというものです。

 シリーズを通して、実写とアニメの合成による非現実的な映像は面白いのですが、ストーリーも、なんだか漫画チックで現実感のないものになっているのは少々残念なところです。 敵も味方も作戦があまりにもいきあたりばったりで、このあたりは漫画としては許されても、アニメならともかく実写映像化ではもう少し気を配るべき点だったのではないでしょうか。 シリーズ中盤から、脚本が中西隆三を始めとする松浦健郎弟子チーム(?)に代わり、その中で雪室さんも1本を書くことになったのではないかと思います。



レビュー

25話「恐怖のマッド・PA」

敵のアジトにて

ストーリー: ロックは人間を原人化させる薬品「マッド・PA」を地域の子供たちに飲ませ、原人化させる。 これを知ったトッペイは、罠と知りながらもロックの誘いに乗り、まんまとアジトに連れて行かれてしまう。 弟チッペイの活躍で救出されたトッペイだが、ロックに「マッド・PA」を射たれており、オオカミの姿のまま人間に戻れなくなっていた。

感想: あまり雪室さんらしさを感じられる作品ではありませんでした。 連続もので、終盤のワンポイント登板となれば、仕方ないのだと思います。


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