『アンデス少年ペペロの冒険』レビュー

最終更新日: 2004/04/11


OP/EDともに名曲ですね

 アンデスを舞台にした、少年ペペロの冒険ストーリーです。 貧しいインディオを幸せにすると伝えられる秘宝を求めて、父カルロスが場所も知れぬエルドラドへ旅立って7年。 父が見たのと同じ黄金のコンドルに導かれるように、ペペロもエルドラドに旅立ちます。

 75〜76年に放映されたこの作品は全然ヒットしなかったようですし、ボクも全く見覚えがないのですが、今見ても冒険ものとしての緊張感がひしひしと伝わってくる、面白く、ちょっと怖さのある作品で、一気に楽しめました。 魔法の類は出てきませんが、名作劇場シリーズよりはアクション度が高く、ちょっと『指輪物語』みたいな感じもあります。 シリーズとしての話の構成や登場人物はあまり練られていない印象はあるものの、1話1話の話の面白さは粒揃いでした。 また、山下毅雄さんの手になる音楽は非常にすばらしく、物語の緊張感を引き立てていると思います。 OPの作詞者の「楳図かず雄」はマンガ家の楳図かずおさんのようです。この人作詞の仕事もしてたんですね、びっくり。

 雪室さんは第8話「ピューマの子守歌」で怪我をしたピューマの子供をめぐるストーリー、第13話「さようならチチカカ」で一行の長老であったチチカカおじいさんとの別れ、第23話「ふしぎな地底王国」で子供しかいない奇妙な地底国を書いています。 全部で3話しか書いていなく、雪室節も控えめではありますが、この作品のなかではこれでよかったのではないかという印象です。


ヒロインのケーナサラ@16話インティカ@19話
チュッチュ姉@20話ミネルバ@21話アマゾン族@21話
アネス@23話ロレナ@24話

 最後におまけですが、シリーズの後半になってくるとテコ入れのためか(?)、萌えキャラ系ゲストキャラがたくさん出てきます。 マイナー作品に陽を当てる企画(^^;)ということで、ゲストキャラ集を作ってみました。



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