『お笑いオンステージ』レビュー

最終更新日: 2010/04/11

(有)三波田メッキ工業
「作」となっています

 1972〜82年に放映された実写コメディーです。 放送当時はかなり人気番組だったはずで、自分も子供の頃毎週見ていた記憶があります。 雪室さんの脚本は全484本中23本あるようですが、今見ることができるのはNHKオンデマンドで配信している1本だけです。 1981年放送の「アニさん亭主とアネさん女房(後編)」で、40分枠の前半25分が「てんぷく笑劇場」というコメディ、後半15分が「減点ファミリー」です。 後半の「減点ファミリー」は家族+三波伸介のトークショーみたいなものなので、脚本は関係ないと思います。 雪室さんがいつ頃何本書いていたかまでは、わかりません。

 「アニさん〜」は「後編」となっていますが、単独で見ても全く問題なしでした。 零細メッキ工場のさえない社長(三波伸介)が、実は若くて美人の奥さんを持っているという設定で、従業員には厳しい社長が、奥さんには頭が上がらないという内容のコメディです。 脚本というよりは、三波伸介の存在やコメディという形式自体が今では古くさい印象を与えてしまうのは仕方がないことだと思います。 アニメのコメディ(ギャグ)が昔の作品でもあまり古さを感じさせないのに比べると、実写作品はどうしても時代性を背負ってしまうということを感じさせられました。



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