『姫ちゃんのリボン』レビュー

最終更新日: 2003/09/23

ED「ブラブラさせて」は変な曲

 1992〜1993年に放送された変身魔法少女モノです。 主人公の野々原姫子(姫ちゃん)は、魔法の国のエリカの作った魔法のリボンを1年間試してみることになってしまう。 ボーイッシュで活発な姫ちゃんは、エリカの心配をよそに不用意な変身で、視聴者をハラハラさせる展開となります。

 最初のほうを見た感じでは、雪室さんがメインライターだった変身魔法少女の元祖『ひみつのアッコちゃん』(1期)とかなり似ている感じがします。 アッコちゃんも第1話から、変身が戻らなくなって大変、という話でしたからね。 雪室さんも書いていて、きっとアッコちゃんを思い出したに違いありません。

 シリーズ構成は山田隆司さんで、雪室さんの書いているのは最初のほうの3話だけです。 第5話ではリボンが破れて変身から戻れなくなる話の前半、第10話では魔法の国から来た有坂静の登場を書いています。 何話か続くストーリーになっているため1話あたりの話の進み方は控えめですが、雪室さんらしいテンポのよい進行で短く感じさせません。 まだ最初の方しか見てませんが、キャラクターもかわいく面白そうなので、再放送かDVD発売の機会があれば、通して見てみたい作品です。



第16話「ひかるは何でもお見通し」(1993/01/22放映)

個人的にチャッピーがかわいい

ストーリー: 姫ちゃんの魔法の秘密を怪しく思ってかぎまわる日比野ひかるは、ついに変身の現場に立ち会うことになる。 その瞬間を見ることはできなかったが、変身を確信したひかるは、姫ちゃんにわなを仕掛ける。

感想: 雪室さんがこういうストーカー系の話を書くと、いつも大変怖いんですよね。 何か追い詰め方が頭脳的で、「それをやられたらだめだ!」というところを確実に突いてきて、見ている側はドキドキしてしまうのです。 個人的には、時々やり過ぎになっている気がしないでもありません。(^^;
その分、最後に助かるストーリーをしっかり作らないとならないのですが、このシリーズでは結局、次の話で魔法がばれちゃうみたいです。(未見ですが…)



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