『あずきちゃん』ゆかりの地−仙台郊外

最終更新日: 2000/10/18



18話

 あずき、だいず、おばさん夫婦で泊まりに行った温泉ホテル。ケンちゃんも偶然泊まりに来ている。セリフから、おばさんの家の近くの温泉ということがわかる。

 写真1は宮城蔵王の遠刈田温泉にある「ホテルサンルート蔵王」。おそらくこれをベースに書かれたと推測される。残念ながら現在は営業停止中。内部の風呂などはチェックしようがなかった。 封鎖された入口から見た角度が、左の画面にそっくりである。ただし、バックに山はない。


写真1

18話

 あずき達が絵付をした「こけし屋」。店の前にある大きなこけし像から場所を推測してみよう。遠刈田温泉のこけし館で各地のこけしの特徴を観察した結果によると、こけしの胴がこのようにボディコンになっているタイプは「弥治郎こけし」に多いことがわかる。 一方、こけしの胴はたいてい模様が描かれていて、このように無地のものはほとんどない。ましてや店の看板娘なのだから普通は模様を描くはずだ。

 このような観点から、遠刈田と弥治郎集落(白石市)のこけし屋を回ってみた。その中で一番それらしかったのが写真2の弥治郎こけし屋である。 閉店中であったが、店の前のこけし像、ひさしの感じ、右側の看板など、左の画面によく似ている。また、絵付教室をやっているのもポイントが高い。


写真2

18話

 仙台で「滝」といえば「秋保大滝」(写真3)のことです。ちょっと太くアレンジされていますが、これは間違いないでしょう。 展望台は狭い1ヶ所のみで視点はここしかないので、左側の木のかぶり方など、見た感じもそっくりです。

 あずき達は川遊びをしていましたが、河原には降りれないようでした。(←と書きましたが、展望台とは別の場所から降りれるそうです。)


写真3

18話

 川遊びをした後の風景であるが、これは秋保大滝展望台にある茶店(写真4)と見てよいだろう。 店の右側にある階段の配置や、店の前に置いてある赤い布をかぶせたベンチが共通点を強く示唆している。左の画面の視点はかなり高いところにあるので、そっくりな写真は撮れなかった。

 なお、店の方に確認したところ、建物は昨年建て替えたそうです。昔は左の画面のような感じだったと思ったのですが、そこまでは確認できませんでした。


写真4

19話

 この郵便局は遠刈田郵便局かと思って寄ってみましたが、遠刈田郵便局はもっと大きな建物でした。近くに小さな支局があるのかもしれませんが、見つかりませんでした。


19話

 以上の調査から、仙台のおばさんの家の周辺については宮城蔵王・遠刈田温泉近辺を取材して作画したものと考えてよいと思います。 この付近は酪農が盛んで、仙台のおばさんの家に似た感じの家屋が点在していました。しかし、これはと思うものは見つかりませんでした。よく見てみると、二人暮らしのわりには母屋が大きすぎるような...

 遠刈田温泉は仙台駅から車で2時間以上かかりますし、新幹線の最寄り駅も「白石蔵王」です。そう考えるとストーリーとは矛盾してしまうわけですが、まあ、そこまで厳密な考証に基づいた話ではないということだと思います。(笑)

撮影日: 2000/10/08-09


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