水草水槽を長期に維持していく上で必ず問題となるのは藻類の発生ですね。水草水槽を始めると、水槽立ち上げ初期に発生するものから安定した水槽に発生するものまで色々な藻類に悩まされることになります。水草水槽の維持は藻類との戦いといっても過言ではありません。ここでは水草水槽に発生するいろいろな藻類に対する対策についてまとめてみました。

【一般的な対策】

一般的に藻類は富栄養化した水質の光の多い部分に発生しますので、この状態を改善する必要があります。

 

 1 定期的な換水

通常週1回3分の1〜4分1の換水を行いますが、藻類が多くなってきた場合には換水を週2〜3回に増やし富栄養化した水質の改善に努めます。但し、珪藻(けいそう)類(いわゆる茶ゴケ)の場合は濾過バクテリアが繁殖していないので換水頻度は週1回2分の1程度にとどめて置いた方が良いでしょう。

 

 2 照明時間を短縮

水草水槽においては照明時間は1日8〜10時間位が適当と思われますが、藻類が増えて場合には1日6時間程度に短縮します。また、光量も少し減らした方が良いでしょう。また、青色光を多く含む蛍光管を多く使っている場合には赤色光を多く含む蛍光管(PG2など)に交換するのも良いです。


 3 メンテフィッシュ

いわゆる苔取り用の生物を指します。現在水草水槽用に利用されているものとしてはヤマトヌマエビ、オトシンクルスが代表的なものです。ヤマトヌマエビは藍藻・黒房藻・珪藻以外の藻に有効です。ヤマトヌマエビは藻類がなくなると魚の餌や赤系の水草の葉を食べるようになったり、弱った魚を襲って食べるようになるので注意が必要です。オトシンクルスは藍藻・黒房藻・糸状藻以外の藻に有効です。オトシンクルスには体の上半分が黒いビッタートゥス(アフィニスの名前で売られているものはほとんどこれ)と茶色のネグロがあります。オタマジャクシも結構藻を食べてくれます。ちなみにコリドラスは藻は食べませんのでご注意を。


 4 魚の餌を減らす

水草水槽ではお魚の餌は1日に1回程度かと思いますが、藻が増えてくるようなら1回の量を減らし、回数も3日に2回とか2日に1回に減らします。できれば魚の数も減らした方が良いのですが...


 5 肥料は中止

水草の為に施している肥料がある場合にはしばらく中止します。水草の調子が悪い場合には光を増やしたり肥料を投入したりせず、まず底床の掃除をしてCO2の添加量を増やして下さい。肥料は水草に肥料不足の兆候(葉の白化・黄化など)が出てから投与するのが無難です。珪藻の場合は濾過バクテリア繁殖を促すためにCO2は増やさずにエアレーションをしたほうが良いです。


 6 濾過層をチェック

濾過能力が低下してくると藻類の発生を見ることが多いので、安定期に入っている水槽で濾過層が汚れている場合には濾材を軽く洗浄しましょう。しかし、セット初期の水槽では濾過ができていませんから、濾材は極力洗わない方がいいでしょう。

 
以上のことを1カ月も続ければ、大抵の藻類は減少します。しかし、これでもなかなか消えてくれない藻類があります。緑色でカビ臭いにおいがして葉や底床にベタっと膜状に張り付く「藍藻(らんそう)」、葉の辺縁、ガラス面、水流の吹き出し口に固着してなかなか手で取ることができない黒房藻の2種類です。(各論に続く)


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