Back to index

ヒョウモントカゲモドキとは


ヒョウモントカゲモドキとは

下にDomusKom小屋の飼育個体たちを示した。

成体-野生型(豹紋-模様) 成体-タンジェリン模様 成体-リューシスティック変異 幼体-リューシスティック変異 幼体-(まだ横縞模様)

口の先から尻尾の先までの長さが、子供で10cm程度、成熟したら25cm程度になる、ヤモリの一種。

「トカゲモドキ」という不思議な和名は、ヤモリでは瞼がないのに、この一族はトカゲのように瞼があるということから・・ヤモリならぬ「えせトカゲ」の意味で、トカゲ擬きとついたらしい。どうも和名は、不思議だ。当の動物が知ったら気の毒な和名ばかりだ。
ヒョウモンとは、豹紋のことで、「豹の柄」である。野生型個体の模様が黄黒基調だから、これは豹である。現在では、いろんな改良?品種の普及で「豹柄のない・・まさにモドキ」個体もかなり殖えていると思う。英語での通称もleopard gecko=豹柄ヤモリ、である。
それに比べて学名は、Eublepharis macuraliusという。ラテン語で、本物の瞼がある、まだら模様の・・と言う意味。ラテン語は楽しい。

野生では、パキスタン、アフガニスタンなどの乾燥地帯に生息していると言われる。10年前くらいには、野生採集個体はいなかったようだが・・最近では「野生採集個体」として売られているものがあるから、現地採集されているらしい。

最初、西ヨーロッパにて、繁殖されたらしい。しかし、10 年くらい前から、急速に米国のペット業界で大量繁殖されてきた。それに伴い、種々の魅力的な「品種」が紹介され、現在もその規模を拡大している。

ヒョウモントカゲモドキ飼育の勧め

爬虫類のペットとして最適である。
現在大抵の爬虫類店で売っているから、是非、買って/飼ってみて欲しいと思っている。

1.丁度良い大きさ。生まれたときに既に相対的に大きく、子供の時の餌に困らない。大きくなっても30センチまでいかない。オスでせいぜい25センチ止まりか。
2.あまり激しく動き回らないので、大きさの割に小さな入れ物で飼える。
3.乾燥地帯の原産であるけど、日本などの少し湿った温帯の気候でも適応する。
普通、死ぬことはまずない。
4.既に飼育下繁殖個体が出回っているので、繁殖しやすい。だから、特殊なものを除き安価となった。
5.餌の要求が単純。
6.口を開けて威嚇程度でかみついたりしない、穏和な生き物。
個体によっては威嚇音を出すというが・・聞いたことない!?
7.綺麗な品種が沢山ある。
8.爬虫類飼育の入門種。
「餌くれ餌くれといつも・・いやしんぼ」哺乳動物に比べて、爬虫類は「喰いたいときに喰う。死んでも餌喰わない・・拒食」する類の動物である。
その中で、このヒョウモントカゲモドキは、ほとんど「いつも餌喰う」生き物である。特別の状態時のみ餌をとらないので、爬虫類飼育の入門、爬虫類ペットの入門である。しかも、ベテランでも楽しめる。
9.殆ど底面しか動き回らないので、ケージの構成が単純ですむ。
10.ヤモリの仲間である。というのは、基本的に夜行性で飼育下で調節のとても難しい「紫外線」照射をまず考える必要のない生き物である。

どうして、DomusKomが愛好しているか

上記に加えて、
1.自分で色々作出できるのではないか。
2.何より、仕草がかわいい。目の表情。のそのそと歩く姿。
こんなんで、自然界で生きていけるのか。
3.値段が高い品種もあるから、収集心をくすぐる(=ちと、邪道だが!)。

などの理由から、「ハマって」しまった。

(written on 1/24/00)

寿命

1.5年程度で繁殖可能になり、寿命は10年程度だと言われているので、家庭で個人飼育のペットとして最適だと思う。(早く死ぬのもつらいし、あまりに長くつきあうべきなのも人間の寿命を考えると気が重い・・から;爬虫類は長命が多く、南方熊楠が飼っていたクサガメの「はな」はまだ生きていると言うし・・)

初めの選択

「ベビー」対「親」どっち?

一般に売られているのは、孵化後2ヶ月ほど経ったCB(=飼育条件下での繁殖)個体である。商業的に効率的だからだろう。また、各個人に応じた飼育環境での適応度(餌のやり方・質、入れ物、かまい方などにつき)の点から、最も適しているから、売られていると思う。確かに安くて、入手の好機だと思う。欠点は、この時点では雄雌がわかりくい点、色・模様が確定していない点である。前者は、「性比」の項で述べるように、売られている個体はほとんどメスだから、そのつもりで買うべきでしょう。後者は、慣れるとだいたいわかるが、ある意味では、それも「将来どうなるかな?」という楽しみに換えることも可能だろう。

 蛇では、孵化して1度も餌食べたこと無い個体がとても安くで売られることがある---昔懐かしい・・アクア____では常習犯--ので、要注意。例えば、単価の安い「ミドリガメ」は、孵化後卵黄のみの状態で飛行機に載せられ日本に来ているはず。ヒョウモントカゲモドキは、そんなのは売ってあるのをみたこと無いから、商業的に、餌付いて少し成長させ「値段の高くなった」個体を売っていると思う。ノーマルなど安くなりすぎると・・今後、このような個体販売が起こる可能性あり。

 と言うわけで、1匹だけ「オス」だと確実な個体を入手するには、成熟した個体を買う。これは、あまり売られていないので、大変苦労する。特に、「性比」の項で述べる理由で、米国産の個体は、高い。そして、ペアとして高く売られていることが多い。オスは、種牡犬のように1匹いればかなりのメスをまかなえるので(=自然界でもハーレム状態だという)、ウェブページ上で繁殖者のネットワークを作りたいと思っている。米国などの本には、繁殖期を過ぎたオスをつかませられないように注意せよとよく書いてある。

どんな個体?

健康な個体を買う。

どういうのが、健康?

これは難しい。見るからに(!?)としか言えない。

爬虫類店で、「客(の見物)優先」で、シェルター(隠れる領域)のない入れ物に押し込まれて明々と電灯の照らされている個体は、買いたくない。

よっぽどの理由(=特に安い、それしかいないとても珍しい模様の個体、など)があると別だが。

臭くて・・汚い店も嫌い。

ふつう・・個体の健康は、そこで「一時的に・・せよ・・飼育している人」の「飼育の知識・腕」に依るから、DomusKomはそれを判断の材料とする。

(2/12/00)