金沢・能登半島

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11/21(金)
 3月までいた職場の飲み会だった。その足で上野駅へ。東京駅と違い、夜も賑わっている。2333発の急行能登に乗り込む。ムーンライトシリーズと違い、乗客の年齢が高め。私は指定席を取っていた。指定席は満席だが、自由席は空席がある。自由席車では、一人で座席を回転して四人分占領したり、大きな荷物を隣に置いて2人分占領するなど、マナーの悪い人が見受けられる。
 私の隣は老人で、神経質に体を動かす。本を繰るたびに私に肘をぶつけてくる。衝撃が走るほどではないが、触れてくる。少し気を付ければ防げるのに。無神経だ。(どっち?)私は気が小さいので文句は言わず黙って我慢する。


11/22(土)
 気付くと眠っており、富山の手前で目が覚める。富山地鉄や万葉線に乗るつもりだったが朝の五時台で、まだ真っ暗。断念しそのまま終点金沢まで乗り続ける。富山の時点で10分の遅れだったが、金沢着の時点では30分も遅れていた。
 金沢の駅内喫茶店で朝食。名古屋方式で「モーニングセット」でコーヒー、トースト、サラダ、卵が付き450円。JR七尾線、のと鉄道を乗り継ぎ穴水へ。穴水からバスで輪島へ。穴水-輪島のバスは今回の周遊きっぷで乗れる。輪島行きのバスに乗るときに一瞬みぞれが降った。このルート(のと鉄道+路線バス)で輪島を訪れる人は私一人だった。みんな金沢からバスで行くか、あるいはパックツアーのバスで行くのだろう。
 輪島に着いたのは10時半頃。輪島駅跡地が道の駅になっており、観光案内所、土産物店になっている。朝市まで歩き、見学。韓国プサンのチャガルチ市場を思い出した。魚介類を売っている。11時を過ぎると店じまいが始まった。
 バスで穴水に戻り、再度のと鉄道に乗る。終点蛸島で行く。

蛸島駅の落書き。ピンぼけしてしまった。

散策した後のと鉄道で引き返し、九十九湾小木で下車。ここからユースホステルまでは徒歩20分。ユースのサイトにあった案内図を見ながら歩き、辿り着く。もう真っ暗だった。
 久々のユース。6人の相部屋。学校の休み期間でないためか、社会人ばかり。私と同年代か、上の人々。ここのオーナー氏は漁師で、早朝自分の船で捕ってきた魚を食卓に乗せている。豪華ではないが、おいしい。同室の人と3人で、近くの縄文真脇温泉という所へ。車に乗せて貰った。400円で、露天風呂、檜風呂など色々ある。会ったばかりの名前も知らない人と、車で一緒に温泉に行くなんて、ユースならではである。
 夜は談話室でヒールを飲みながら同室の人々と話す。話す内容はやはりユースホステルの話。ユースの利用者がどんどん減少しており、不人気なユースはどんどん潰れているという。昔と違い、今はビジネスホテルが安いので、安さだけでは優位に立てない。特色を出さないと生き残れないらしい。
 はずれのユースをひかないコツを教わった。ホームページを持っているユースは、営業熱心ということで狙い目とのこと。また、ガイドブックに施設のレベルによって4段階の評価があるが、やはり高評価のユースははずれは少ないとのこと。
 12時頃まで話していた。

11/23(日)
 6時半頃、起きる。昨晩は真っ暗でよく分からなかったが、ユースの前は海。すごく景色がよい。同室の人と、周囲を探検。7時頃、同室の方々やスタッフに別れを告げ、ユースを辞す。朝食はとらなかった。九十九湾小木から上り列車に乗り、和倉温泉へ。和倉温泉からは特急サンダーバード大阪行きに乗り、金沢まで行く。周遊きっぷはゾーン内の特急自由席が乗り放題なのだ。サンダーバードは混んでおり、立ち客もいた。
 金沢では、G14氏が合流。あらかじめ示し合わせていたのではなく、昨晩急に電話が来て、急遽金沢まででてくることになったのである。
 金沢駅は北陸新幹線の駅を作っている。近代的な建物になりそう。リメイク板「いい日旅立ち」が流れていた。先月大阪に行ったときも流れていた。
 兼六園、武家屋敷などを見学し、夕食を食べ、金沢駅近くで別れる。G14氏、ありがとうございました。
 一人で金沢から普通電車で富山まで。富山駅前の富山地鉄ホテルに泊まる。富山地鉄の路面電車が走っているのが見えた。いつかあれに乗るぞと決意。
 11/24(月)
 富山発の始発電車、直江津行きに乗る。改札の人に周遊きっぷを見せると「普通電車で帰るんですか」と言われた。珍しいのだろうか。
 真っ暗だがだんだん明るくなる。海が見え、景色はとても良い。トンネルが多い。秘境駅として有名な筒石で下車。土合駅のようなトンネル駅。ホームは妙に温かい。土合駅は降りた瞬間ひんやり寒かったのとは対照的。水の音が響き渡る。不気味。

土合駅を思い出させる長いトンネル。頑張って上がると素晴らしい景色が待っている。


 トンネルをひたする上がり、地上にでる。改札の人の第一声は「ごくろうさまでした〜」。ありがとうございました、よりもこの駅には相応しい。駅の外にでると山あり、川あり、海ありと三拍子そろっている。北陸自動車道の高架道路があるのが邪魔だが。非常に綺麗な風景。なぜか夏のムーンライト信州ツアーで行った南小谷を思い出した。
 改札で青春18きっぷ常備券を所望したが、やはり発売期間前なので買えなかった。が、予約だけできた。発売日後に、郵送でやり取りすることになる。常備券希望の人は多いようで、「たくさん予約が来ている」と予約帳や、申込み手紙を見せて貰った。
 ホームで電車を待っていると知らないおじさんが話しかけてきた。もともとここの人だが、トンネル駅になってからは初めて来たとのこと。昔は列車が海に押し流されたりする被害が多かったとのこと。
 直江津からは北越急行ほくほく線に乗り換え。普通電車に乗る。セミクロスシート。普通電車だが時速110キロくらい出し、快調に飛ばす。途中、やはりトンネル駅として秘境駅に登録されている美佐島で下車。降りたとき、車内の乗客に奇異の目で見られた。なんでこんな所で降りるんだ?といったところか。秘境駅サイトではよくある記述だが、私自身が体験するとは思わなかった。
 地上に上がるとやはり山があり川もある。鳥の声と川の水の流れる音。道があり車が時々通る。駅は綺麗。しかし、何もない。筒石は駅員や別の客がいて話したから良かったが、ここは本当にすることがなくて暇。ここで1時間以上待つのはつらかった。

ここもトンネル駅。階段を降りるとホームがある。


 秘境駅のサイトには「立派な待合室がある」とのことだったが、「畳が焦がされるという事件が2回続いたので、当分使用禁止とします」とのことで、閉鎖されていた。もったいない。
 やっと六日市行きが来たので乗り込む。下車時と同様、乗客に奇異の目で見られる。六日町からは上越線の水上行きに乗る。ここで土合駅に行き、トンネル駅3兄弟一挙制覇!と行きたいところだったが、美佐島駅で懲りてしまい、越後湯沢から新幹線で帰ってきてしまった。駒子弁当という駅弁がとてもうまかった。


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