銚子電鉄体験

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新潟行き中止の代わりという訳ではないが、銚子に行くことにした。銚子には中学生の頃海水浴で行ったことがある。その時は総武線を往復した。今回はまだ乗っていない銚子電鉄に乗り、往復は行きは東金線、帰りは成田線を使った。最初に大雑把に行程を書くと千葉(外房線)大網(東金線)成東(総武線)銚子。ここから銚子電鉄で外川まで往復。銚子(成田線)成田(成田線)我孫子(常磐線)上野というルート。以前成田〜成田空港は乗ったことがあるので、今回の行程で成田線も全線制覇となる。
 まだ暗い、6時代に家を出る。日帰りは早出早帰りが鉄則。特に今は冬なのですぐに暗くなる。どうせ乗るのなら明るくて車窓が見える内に乗りたい。千葉7:09の勝浦行きに乗る。ジャージ姿の高校生が大勢いて床に座り込んでトランプをしている。7:35大網で降り、連絡通路を渡り東金線へ。東金線は単線でのどかな田園風景。大網7:38発、成東7:56着。ここで総武線に乗り換え。8:09発銚子行き。中学生の頃乗ったものの、その頃の記憶はなく、のどかな風景で心がなごむ。9:02銚子着。
 ここで銚子電鉄に乗換。可愛い駅舎がある。ロングシートの電車一両編成。車内で車掌から狐回手形という一日乗車券を買う。木製の床。車内は広告がぺたぺたたくさん貼られている。沿線案内やら、携帯電話の広告やら、自社で販売する記念品(テレホンカードや煎餅など)の広告など。笠上黒生(かさがみくろはえ)では対抗電車との行き違い。写真に取り損なったのだが、タブレット交換を行う。相対式ホームの駅。ちょうそ2つの電車の運転席の位置が同一になるように止まる。両方の電車が止まると駅員がすばやく電車と電車の間に入る。そこで片方の運転士からタブレットを受け取り、もう片方の運転士に渡す。という手順だったと思うが、違っていたらごめんなさい。私の下手な文では分かりづらいかも。マニアのサイトがいっぱいあるでしょうから、興味のある方はそちらもご参照下さい。
 笠上黒生からはワンマン。終点外川へ。1985年の連続テレビ小説「澪つくし」の舞台だとのこと。当時を記念した土産物が駅で売られている。若い頃の沢口靖子の写真がある。そこから海まで歩いてみる。漁船がたくさん泊まっていた。外川から折り返し乗車、今度は犬吠で降りる。駅を降りると売店でおばさんたちが濡れ名物の煎餅を焼いている。先ほど買った一日乗車券にこの濡れ煎餅の引換券が付いていた。これで一枚貰える。美味しかったらもっと買おうと思い、食べてみる。まずいので買うのをやめた。電車レストランというものがあり、廃車の電車の中が食堂になっている。高いが、記念にコーヒーを飲んだ。
 そこから犬吠埼まで歩く。波が荒い。やっぱり海はよい。海が見たいときは鶴見線の海芝浦という手もあるが、あれは運河。本当の海にはかなわない。遊歩道を歩く。大学四年の時ニュージーランドで見たパンケーキロックを思い出した。そのまま君ヶ浜駅まで歩く。
 さて、銚子からは成田線に乗りたい。11:43に乗りたい。それを逃すと次は13:15になってしまう。今度の銚子電鉄の銚子行きに乗ると、11:43の成田線に間に合う。だが、実はもう一つ降りたい駅があった。観音という駅で名物のたい焼きがあるのだ。ここで降りてしまうと、成田線に間に合わない。やむを得ず、観音〜銚子とワープすることにした。ワープというのは、青春18きっぷの旅行で、普通電車の接続が悪い場合、特急に乗ってしまうことを指す。しかしこの場合は歩くワープである。観音でたい焼きを買い、食べながら銚子駅に歩いた。1.1キロを20分だから、微妙ではあるが、なんとか間に合った。
 銚子から成田線回りの千葉行きに乗る。11:43発。ここからの眺めは良かった。私の好きな路線となった。のどかな風景で、時々利根川が見える。成田13:00着。ここで昼食とするため駅を出るが人でごった返していた。成田山初詣の人が多いのだ。カレーを食べ、今度は成田線我孫子行きに乗る。同じ成田線ではあるが、運転検討は完全に別れている。13:37我孫子行き。ロングシートの通勤電車。非常に混んでいた。ほとんど相対式ホーム。途中木下だったか、島色ホームなのに、進行方向右側に停車した、つまり左側のドアが開いた。何故だろう?
 14:19我孫子着。今度の名古屋行きのために名古屋圏の時刻表が欲しいので書泉グランデへ行く予定があった。そのため上野まで乗る事にした。
 常磐線と言えば、以前から気になっていた「普通」「快速」「各駅停車」の使い分け。特に「普通」と「快速」をどのように案内しているか興味津々だった。。。果たして、結果は。。。
 ビックリした。こんなにいい加減なんて。用語の不統一にも程がある。やっぱり、JRって、会社にはなったけど、役所時代を引きずっているのだな。まあそりゃ、地元で毎日乗る通勤者は分かり切っていることだし、たまにしか乗らない観光客は特急に乗っちゃうから、これでも良いのかも知れないが、それにしてもよくこれで苦情が出ないなと感心した。
 まず、千代田線直通の各駅停車は全て「各駅停車」と表示されていた。しかし、1つ「各駅停車(千代田線)」と書いてあったのが気になった。せめて「千代田線直通」と書いて欲しい。。。
 そして、問題の「普通」と「快速」。一応確認すると、「普通」とは取手以遠まで行く電車。鉄道関係の本では「中距離電車(略して中電)」と表記されることが多いが、掲示板の黒アザラシさんの情報によると地元の人は「白電」と呼んでいるとのこと。これが「普通」ね。次に、「快速」は取手までしか行かない電車。一部は我孫子から成田線に入るが。この「普通」と「快速」は停車駅はおんなじ(時間帯によっては、新三河島と南千住を通過する、という違いはある)。ちなみに、JRには「列車」と「電車」の区別があり、「普通」は「列車」、「快速」は「電車」である。それぞれ「普通列車」「快速電車」である。さて、私の気付いた限り、それぞれを指す言葉を挙げてみたい。
 「普通」-「快速」というペアであげる。
「普通」-「快速」
「普通電車」-「快速」
「普通列車」-「快速電車」
「列車」-「快速」
「中距離通勤電車」-「快速電車」
「中距離電車」-「快速電車」
「各駅停車」-「E電快速」
「Local」-「Rapid」
 こんなにバラバラ。特に、最後の2つはひどい。E電なんて言葉をここで見るとは思っていなかったが、「各駅停車」は千代田線直通車にだけ使うべき用語だろ。そして、LocalをRapidに対して使っちゃったら、Localの方が停車駅が少ない様に思っちゃうだろ。
 まだ、下り方面に対してこのように使い分けるのなら分かる。しかし、上りで停車駅が同じなのに、ちゃんと区別されている。「次は普通電車です、その次は快速電車です」という様に。ダイヤ運用上では区別があるだろうが、乗る側としては関係ない。せめて、「普通」を用語を統一して「中距離電車」に統一するとかなんとか出来ないものか。あるいは「各駅停車」の方を別の路線名を付けちゃうとか。京浜東北線みたいに。
 用語の不統一といえば、常磐線内でも不統一だし、JRの他の路線との兼ね合いでも不統一だ。取手以遠各駅に止まるから「普通」と言わないといけないのだとしたら、中央線の高尾止まりは「快速」、大月行きは「普通」と言わなければならなくなる。停車駅は同じなのに。
 と、1人で熱くなっちゃいましたが、まあ、誰も文句を言わないと言うことはこれで良いんでしょうね、きっと。ただの独り言ですので、読み流してください。

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