鏡の中の自分

  朝日が 静かな部屋に
  彼女が立っていた 鏡を見つめて
  さえない顔つきは いつもよりさえなくて
  自分でさえも 嫌っていた

  君がひかえめな化粧 そっと始めた時
  今までの自分を 消していった

  薄紅の 可憐な口唇に
  赤い色の口紅をぬっていった後
  
  君はだんだん華やかに 顔を変えていった
  ひかえめな化粧で あざやかに

  鏡を見つめ ちがった自分と語りあい
  性格の暗さも 消してしまった

  素顔の自分を隠せる 目の前の鏡は
  君自身をみがくためのものと