ほ、ほ、ほたる、来い
ホタルのクリスマスツリー
日本でホタルといえば、ゲンジボタルにヘイケボタル。とてもはかない印象ですが、東南アジアのホタルはちょっと違うようです。
写真家の 今森さんは、その様子を語ってくれました。「まるで、クリスマスツリーのようですよ。いっせいに点灯したり消えたりで、あのね、ひとつの生き物のようでしたね。」僕も見たことないんですが、今森さんの「世界昆虫記」(福音館書店)で紹介されています。なるほど、ホントにクリスマスツリーみたいです。死ぬ前に一度でいいから見てみたい。
今森さんの話を聞いて絵本を書いちゃった人もいます。「ホタルのクリスマスツリーってこんなんやろか?」と、たくましい想像力でホタルの一生を楽しくおかしく描いたのはゴンちゃん、こと近藤薫美子さん。「ぼくはどこ、ぼくはだれ?」(ブックローン出版)には、その後の「ねらってるねらってる」、「つちらんど」、「はらっぱハウス」につながる題材が隠れていたような気がします。