12月20日 月曜日
わかば起き
いつになったらラフが出るのか。原稿書くタイミングがつかめず。
夜、中野twlという小さな小屋。うちから歩いていける劇場の1つ。
彦いちさんの下北沢と天秤にかけた結果、
「ヨージ(モテたい部)ショー」へ
「ヨージ(モテたい部)」とはピン芸人(コント)。お笑いライブでは新人戦クラスに出ることもある無名な人なんですが、夏に見たライブ「絹6」で気になったので、今回の単独ライブに。
スタイルは1人コント。白いランニングシャツ、首から青いタオル、帽子、メガネ。少し作業員風なのが正式スタイル。1人で複数の役を演じるので、厳密には1人コントではなく、落語にも近い感じ。
演じるのは、中学生の女のコ、お父さん、お母さんってところ。
女子歴史部、テスト勉強してる子どもの部屋に来て話しかけるお父さん、病気になったおじいさんを心配する子ども。
細切れの物語がいくつも積み重なっているのだが、それは「ユニット」という単位でなくて、いくつかの話が常に重なって進行する。しかも、いくつかのシッチュエーションが連続してるわけでなく、いったん終わって別の話が来たと思ったらまた戻る。始まりもなければ終わりもない、ヨージさんの頭の中ではすべてつながっている。
その中に、ネタ作りで悩み、売れたいと願う「当人」が突然現れ、その中の自分キャラがショートコントのようなものを始めたりもする。
観客は、1つの積み木を作り、完成途中で2つめの積み木、3つ目の積み木と作っていく。ヨージさんが説明するわけでなく、観客自らの判断で。次第に積み木の形がはっきりし出してきて、最後に全部合わせるとその世界が「何となく」わかる仕組み。ギャグやシチュエーションは全部つながってるし、フィードバック的な見せ方する。コンピュータのプログラミングに通じるところがある。
すべてを理解する必要はないが、観客は頭をフル回転させて積み木を積み重ねていかなければならない。その意識の使い方が非常に心地よい。話の中心は中学生(家庭は中流というより中の下ってところか)と親の家族関係なので、容易にその世界まで入っていけるんでしょう。
テレビや事務所的なお笑いだと、わかりにくいと言われるだろうし、演劇側の人からすると演技や感情がどうこうとか言われそうですが、この不安定さ、揺れてる度合いは自分にとってとても快適で、積極的に読みにいくという不自由さは心地よいものでした。
次回は3月。
日記のネタ的にはかなりマニアックですが、それはご容赦。短いネタでは世界が通じないので、今のお笑い的にはハンディあり過ぎ。生で見る機会は少ないと思いますが、「絹6」のヨージ(モテたい部)ネタは下記URLでチェックできます。ライブだし短いからあくまで雰囲気だけって感じですが。
http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/comedy/041005.html
ビデオで「ラストクリスマス」
1個づつみるとヘンだけどまとめて見ると、40前後の男が必死こいて作った恋愛プレゼンドラマぽい。「ラブアクチュアリー」狙いなんだろうなあと。
12月19日 日曜日
9時起き
18時 中野 ウクレレサークル
いつものまたっりした感じで。
12月ももう中盤。早いという印象がなぜか。
12月18日 土曜日
わかば起き
取材のテープ起こしなぞを。
ビデオで「NHK新人演芸大賞」
12日放送分。
藤崎アナはいいとして、美少女クラブであり森田クラブの本田有花はナゼ? 参加芸人以上にイッパイイッパイですごく面白かった。
会場は東京のイイノホールだから関西系にはアウェイ。キャパ700人という演芸には不向きなホール、高齢者多めの観客ということを念頭に見たほうが全体像をつかみやすい。
審査員は井上順、大八木淳史、織田正吉、喜味こいし、神津友好、渡辺えり子、NHKの部長。
(演芸部門)
東京03、トータルテンボス、麒麟、青空、千鳥、アンガールズ。大賞は麒麟。
NHKが残したいメンツと予選を担当した審査員の選んだメンツの違いが明白。
選ばれた5組は今の客に受けるタイプ。テレビ的にも先端いってるほう。高齢者ばかりの審査員には理解できない芸。アンガールズに点数つける人はまずいないでしょうね。東京03の決勝ネタも同様。
喜味こいし師匠を始め審査員が純粋に「楽しかった」といってるのは審査を投げてるというかできないことを認めている証拠で。
個人的には、麒麟と千鳥がストーリー物で来たのが印象的だった。どちらもRPG的な1本のストーリーに乗っかった話。ボケの紡ぎ出す物語にツッコミが乗っかる構成。麒麟は、催眠療法で動物の癒しの世界に入っていく話、千鳥は中世のヨーロッパの世界。ストリーのコンセプトが理解されないと蹴られる話で、はまったのが麒麟で、蹴られたのが千鳥。千鳥は丸ごと物語に寄りかかったので仕方ないか。東京03も同じだけどコントなので話は少し別。
青空は去年のR-1グランプリ、決勝のネット中継で前説で見て以来。ツッコミちょっとうるさいが、テクニックはあある。ボケの声が小さい。頑張ってはいるけど見た目が地味過ぎ。
(落語部門)
柳家三三、桂かい枝、立川志ら乃、桂よね吉三遊亭歌彦。大賞はかい枝。
落語ならまだ審査員が関われるので真っ当な結果かも。
かい枝
漫談的な小咄つなぎ。どこでも切れて長くもできる。小さい小咄の積み重ねでどんどん盛り上げていく。営業で金の取れる芸。フリとオチにつながっているし。今輔、文珍につながるという審査コメントも言い得てる。
志ら乃
志らく一門、生と電波通じて初めて見る。
いい意味で志らくさんそっくり。真似できるってのは上手ということ。成長過程として真っ当な道を歩いている。目線、口の開け方、表情、落ち着きないとこまで一緒。
神津さんのコメント「談志そっくり」は間違いで志らくそっくり。神津さんが志らくを知ってあえて談志を出したのか、志らくを聴いたことないのかはわからない。
歌彦
小朝師匠のようなリズム、発声。聴きやすい。生で聴くとテレビと違う印象。
三三、よね吉ともにうまいが、今回のかい枝相手では仕方ないでしょうね。
12月17日 金曜日
わかば起き
14時30分
綱島 パナソニックモバイル
P901iについてプロダクトデザイナーに取材。
ケータイメーカーではわりと外れたところにある。ちと遠い。話としては面白い。誌面でどう見せるか、編集さんは難しいところでしょうね。
夜、NHKテレビ
プロフェッショナル「工業デザイナー深沢直人」を見る。
デザインを取材してるので、とりわけ興味深く見る。プロダクトデザイナーとは工業製品をデザインする人。洗濯機も冷蔵庫も車もあらゆるものがプロダクトデザイナーによってデザインされている。それはメーカー所属のデザイナーであったり、深澤氏のフリーだったり。社内でデザイナーがいるのに外部に頼るってことは、いかに人間がデザインで製品を選ぶってことを表していることなんですね。
番組は、各界の第一線で活躍するプロの仕事の秘密を探るドキュメンタリー。
深沢直人氏は、昨年11月にauが出した「INFOBAR」をデザインしたことで一躍有名になった人。直線的なストレートケータイ、タイル状のボタン、斬新な色使いで大ヒットしたので覚えている人も多いでしょう。
現在は「±0」(プラスマイナスゼロ)
というブランドを立ち上げて、テレビや加湿器なんかも出している。
http://www.plusminuszero.jp
番組は深澤氏の仕事を客を入れた会場での公開インタビューを交えながら紹介してく構成。
彼が心がけていることをいくつか紹介すると「デザイン案は1つしか出さない」
「(自分がそれを)買うか買わないか」
わりと当たり前のことを言ってるように見えて、物作りに関わる人にはできないこと。
普通の人は、必ず保険として予備を用意したり、捨てきれなかった別の案を持っていく。簡単そうに見えるんですが、自分の案に自信や信念がないとできない。
彼が心がけているのは
「自分の存在を消す」ということ。
個性って何? をずっと追い続けた結果、俳句の客観写生に出会い、見たものをそのまま表現する、「自分を出さない」ことに至る。
深澤氏のデザインが持つシンプルさは、自分を出さないことで沸き立っているのだ。それが強烈な個性となり、現在もオファーが殺到している。
芸事でも職人芸でも、最初は自分の存在を消すことからたたき込まれる。自分自身を消すことができて、やっと自分の色を付けることができる。当たり前といえば当たり前のことなんですが、個性的であれと言われる現在、自分を消すことは難しい。
毎度落語の例で恐縮だが、落語の前座も、師匠に入門すると「自分の存在を消す」ことを求められる。給料が払われないわけだから、存在として認められないわけだ(まあ手当はつくけど)。前提としては虫ケラ以下の扱いでいいことになる。3年、4年の修行を経てその存在を消すことができてやっと1人前と認められる。だから、前座のうちは落語に個性を入れることは許されていないのだ。
その辺りは、落語に限らず、どの世界でも同じことがあり得るでしょう。
深澤氏の発想法は
「無意識を見つめる」ということ。
深澤は紅茶のティーバックを例に説明する。ティーバックの取手の部分に飲み頃の濃さのリングを付ける、ティーバックの形を人間型にして糸を2本付け、振ると人形が踊っているよう見えるとか。
そのままNHKの夜の連ドラまとめ。時任主役なのに面白かった。戸田菜穂は、逃亡者からの素敵な奥さんキャラ。定着か。
12月16日 木曜日
わかば起き
2本分のテープ起こし
整理、資料読みなど自宅作業
ビデオ消化が間に合わなくなるので
『忠臣蔵』最終回まで
『新撰組!』最終回
見る。地味で数字悪かった『一番大切な人は誰ですか?』だが、今期一番と思えるほど秀作だった。たぶん大森さんと合うんだろう。
12月15日 水曜日
わかば起き
いつもの水曜日。
16時 丸の内 三菱電機
D901iについて取材
せっかく来たので
丸の内オアゾ(OAZO)へ
9月にオープンした複合商業施設。東京駅丸の内口から徒歩2,3分の距離。メインが「丸の内ホテル」であとはレストランとショップ。
ショップの中でも中核をなすのが「丸善・丸の内本店」。1〜4Fに、総総面積約5800u、蔵書数約120万冊の国内最大級の書店なんだそうだ。日本橋店同様、メインの1Fはビジネス書関連。「東京」の雰囲気が前面に出てる。
「BOOK MUSEUM」をコンセプトに掲げただけあって、フロアの雰囲気も本屋というより、デパートという感じ。同じ本なのに上品に見える。4Fの洋書、文具売り場の雰囲気は特に。併設のカフェもカフェじゃなくてレストランに見える。コーヒー1杯飲むだけでは敷居が高そう。
縦長で広いせいか、導線がイマイチわかりにくいのが難。慣れれば問題ないのだろうが。
「落語ワンダーランド」を立ち読みして帰る。
12月14日 火曜日
わかば起き
軽い二日酔い。やっぱり、2人でフルボトルのワイン2本とシャンパンはきついのか。
11時 新宿 編集部
ケータイチェック
ツーカーS
チェックするまでもないくらい簡単なケータイ。
最近CMで流れているから露出も多い「ツーカーS」。ただかけて、受けるだけのケータイ。
およそ想像の付く機能は何にも付いてない。液晶がなければ(当然時計も)、アドレス帳、発着信履歴、留守電、マナーモード、着メロ、メール、サイトもなーんにもない。談志師匠の黄金餅に出てくる木蓮寺くらいに。
ところが発売すると予想以上にというか予想どおり売れている。買うのは60代以上。確かに外に出れば公衆電話がなくなりつつあるから、そういう人には便利でしょう。ボタンも大きいし、電源はスライド式だからオンオフもラク。普通のケータイの電源で使う「長押し」って意外とわかりにくいんでしょう。
ケータイで電話をかけるのに、紙の手帖を取り出してかけるってのは普通の考えからすると変だけど固定電話をかける人には当たり前。昔は誰でも電話番号をいくつかはそらんじてたけど、今は覚えることすらなくなったから、そういう意味では、電話帳がないってのも高齢者にはいいのかも。
帰って日記書いたり、いろいろ。
12月13日 月曜日
朝5時起き。
6時45分 浅草・雷門
11日の日記で書いた「タイガー&ドラゴン」。今日は、雷門前のロケで、また呼び出される。そこそこの年齢の男性で、月曜の朝に来られる人なんてそうそういそうにないから。
今日は、伊東美咲さんがはとバスのガイド役で、わたしらはそのお客。伊東さんのガイドに付いてって雷門をポカンと眺める。別のアングルからチンピラ役の長瀬クンや塚本くんが観てるみたいな。雷門前ではしゃぐ中学生や老人なんかはエキストラ会社に登録してる人たち。
朝早いのはつらかったけど、ずっと伊東美咲を近距離で真ん前で観てられて結構楽しいロケでしたよ。背はめちゃ高い、顔は人間離れ。しかし、役者さんはメイクあるし、スタッフさんも準備あるし、朝何時起きなんだ。
ロケは朝9時で終わり。観音様にお参りして戻ってきたら今度は藤岡弘がロケしてた。
やることないので次の取材場所、田町に移動。田町といえば、KO大学。得意の時間つぶしに選択。そしてまたまた勝手に侵入。時間はたっぷりあるので、経済学部の授業と法学部の授業に潜入。2コマ分の授業を聴く。わりと大きな教室なので、ばれることないし。
経済学部の授業は、消費者心理行動について、人がどうやって商品を買うかってことを最もらしく説明。これが学問っていうもんなのだろうか。当たり前じゃんではもともこもなくなりそうだった。
「山食」という体育会系御用達風の食堂で昼飯。カレーは激辛。これがデフォルト。生協食堂はおしゃれなカフェテリア風。もちろん女子学生はこっち。山食は職員や男学生がメイン。これはうちの大学で「カフェ」と「新厚」ってあったのと似てる。
法学部の授業は判例について教授が1人しゃべり。板書もなし。眠かったので寝る。
さすがに私立のトップだけあって、学生はまじめに聴いてる。しかも1月に入ってすぐに試験が始まるらしいので、先生も授業の最後にテストの日程なんかも確認してた。
理科系の授業ばっかり受けてた自分にとって、久しぶりに聴いた文化系の授業は楽しかったですね。社会人になって大学入り直す人がいるってのはわかります。若い学生に囲まれるのも悪くない。
ちなみに、授業へのもぐりはルール違反なので、真似はいけませんよ。一応。
夕方、田町のNECで取材。NEC来るのも久しぶり。ケータイのデザインについていろいろ。楽しい取材に。
午後6時30分
新作落語台本大賞
半蔵門国立演芸場
落語協会が募集した新作台本のコンクール。前期と後期から選んだ落語の発表会。
テレビショッピング 三遊亭天どん
東京タワー・ラヴストーリー 柳家喬太郎
流木のゆくえ 三遊亭歌之介
中入り
吉田課長 柳家小ゑん
儂の葬式 古今亭志ん五
紙切り(審査時間) 林家正楽
年間最優秀賞及び部門賞発表+表彰式
前期の発表会に行ってないので、「テレビショッピング」「吉田課長」「儂の葬式」(志ん五版)を聴くのが楽しみ。
自分にとって本選はおまけで、作品自体が大賞採るタイプでないので、歌之介さんがどうすんのかな? って感じで観てました。大賞は東京タワー・ラヴストーリー、準優勝は儂の葬式。1位と2位は別として誰もが納得いく結果に。
初めて見た「吉田課長」は面白かった。話というより、全体的な雰囲気が。後半のギャグのたたみかけは多少くどく感じたか。
「テレビショッピング」は自分ならもう少し違う作りにしたかなという感じ。前期のはちゃめちゃさからすると、少しまとまり過ぎたという意見もあった。
「東京タワー・ラヴストーリー」は前回たるかった部分を飛ばしてすぐ本筋に入ったり、細かいギャグを入れたりして修正してきたところが喬太郎さん。女性のキャラも変えて全体もソフトな雰囲気に。
歌之介さんのは、可愛そうでしたね。前回ウケが来なかった後半をどうにかして面白くしようとして変えた結果がああなんでしょう。自分でも早く終わらないかなぁと思って観てたくらいだから、他の人も同様かと。
ああなると、全体の構成からホンを変えていかないとダメですね。前回は構成自体が原作と同じだったので問題なかったのですが、今回は構成の重心が後ろに行っちゃった。
元々原稿用紙9枚の軽い噺なので、すっと終わらせないとこっちの狙いも生きてこない。
客席の薄さが会全体の重い雰囲気を作り上げたが、あればっかりはどうしようもないですね。後半は疲れと雰囲気の影響が出てるし。喬太郎さんが前説で何とかしようと奮闘したが、あくまで孤軍奮闘状態。
このコンクールは始めての試みなので、日程も問題ありだし、制作スタッフがいないんだろうなあといった問題点も。落語家ならではのまとまりのなさなんで、こればっかりはどうしようもないというか、これが限界かな。それでも続けてけば、少しは改善されてくでしょうから、来年に期待。まあ、書く側には何の関係もないことで。選ばれるのも運次第ってところもあるので、続けるしかないってのが本音ではあるのですが。
普段のライター仕事でもそうで、書いたものは、手が離れた時点で終わりという感覚があるので、最初の発表があってからはすでに別のこととか考えてる。発売された雑誌で自分の原稿を読むことはあまりない。多くのライターがそうなのかもしれません。だから落語の場合もおんなじで。
最後壇上に上げられたのは予想外。1位と2位だけにしてくれれば。あまり観られたくないのに。
終わってから、残ってたKさんとyさんで軽く祝杯。もらったお金で。ワイン、ちょっと飲み過ぎ。
とにかく、長い一日だった。中でも浅草とKOの授業、落語以上に楽しかったなあ。
12月12日 日曜日
9時起き
残り原稿2ページ執筆。それにしても書くのに悩んでしまうほどネタのなさ。この企業、ホントに大丈夫か心配になる。
あとは日記書いたり。明日早いので珍しく12時には寝ることに。寝付けないけど。
12月11日 土曜日
6時30分起き
8時30分 TBS緑山スタジオ
TBSで1月9日に放送する『タイガー&ドラゴン』のエキストラに行く。
TOKIOの長瀬クンが落語をやるということで、ひそかに話題に。長瀬演じるのは元ヤンキー。落語の魅力に取りつかれ、林屋亭どん兵衛(西田敏行)の元に入門。そこに、ヒロインの伊東美咲が絡んでくるというドラマ。
磯山P、脚本宮藤官九郎、金子文紀演出。『木更津キャッツアイ』『IWGP』のスタッフ。長瀬とV6の岡田という最強コンビでファンにはたまらないドラマというか。両ドラマでおなじみの役者も出てくる。
今日は長瀬演じる落語家の落語をシーンの撮影。その観客役としてエキストラに選ばれたわけ。エキストラはネット募集。寄席に来る客なので高めの年齢層が要求されて選ばれたんでしょう。応募は圧倒的に若い女性が多いだろうし、男性客も少ないから貴重ということで。集まった顔触れみるとやはり30代、40代が多そう、うち男性は1割りくらいか。全部で60人くらい、午後の部とあわせて100人。4日と5日もセット撮影あったようですが自分が選ばれたのはこの日のみ。
緑山スタジオには立派な寄席のセットが組まれ、本当に落語会ができそう。客席も椅子席、桟敷席合わせて100くらい、二階席もある。寄席は浅草演芸ホールと新宿末広亭を参考に作られているようで、かなりそっくり。裏にはまるで末広亭のような楽屋のセットも。センターに大きな火鉢。
客席ではいろんなリアクションを要求されました。それぞれのシーンに応じて、長瀬クンが落語を演じ、それをどんどん撮っていくという感じ。これだけ撮影にどっぷり浸かったのは初めてなので、なかなか面白かったですね。カメラを何台も入れていろんな角度から撮ったり。カメリハ、ランスルー、本場という流れ。長瀬クン本番の集中力は相当なもの。NGらしきものはほとんど出さなかった。
クドカンの脚本はシーンが多いことで有名(細切れのシーンをいろんな組み合わせで見せていく)ので1シーンは短め。だから、どんな話になるのかは全く分からない。途中でやくざの親分役の鶴瓶師匠とかチンピラ役の塚本君とか尾見さんとか客席に座っているシーン撮ったりいろいろ。朝9時から始まって終わりは夜7時。最後のほうはさすがに長瀬クンも足がきつそうだった。9時から何度も何度も布団に座っていろんなシーンやってるわけだから。
23時終わりとも言われてたので早いのか。昼と夜のお弁当が出ました。キャッツのスタッフがほとんどということらしいのですが、現場の雰囲気もよかったですね。助監の指示も的確で、スタッフもエキストラに気を使ってくれるし。そういえば、昇乃進さんもアドバイザーみたいな感じで付いてた。最後には昇太さんの姿も。
断片的な落語から想像するに、ある落語を聴いておくと面白いかもしれません。ヒントは「ヌシと朝寝がしてみたい」ね。寄席(特に浅草あたり)の雰囲気なんかも予習しておくとなおさら。
帰って原稿仕上げて第一弾送信。