11月20日 土曜日
わかば起き
夕方、御茶ノ水。数少ない東京の親戚にご馳走してもらう。
●『ピンポン』
2002年、窪塚洋介主演の映画。水曜日放送の録画ビデオで見る。
自信家の主人公→敗戦→再起→勝利、というスポーツもののセオリーに乗っ取った話。特に見どころはなく、原作マンガのテイストを実写で楽しみたい人のための映画っぽい。
卓球のシーン、みんな「ボール」を一切見ないで打ち合っている。合成してるし、演出でリアリティ狙ってないとはいえ、あまりに乗れなさ過ぎ。ひたすら打ち合うだけで前後のフットワークもないし。と、卓球部の出身の私は突っ込みたくもなる。
冒頭、橋の欄干に立つ主人公、月をつかんでやるといい「アイキャンフライ」と叫んで飛び降りるシーンだけが超現実的で面白い。
11月19日 金曜日
わかば起き
昨日に続いて終日原稿執筆。
●ポップジャムに波多陽区
連ドラのまとめを見るため、少し早めにNHKをつけると、とうとうポップジャムにも波多陽区。初CD「ギター侍のうた」をひっさげて。
バックバンドを従え、トランペットで必殺風のイントロが流れる。本編に入ったら普段とネタと同じだった。お約束で優香を切ってあんたの本名、岡部広子ですから斬り。
日テレ縛りもゆるんで、各局で顔見るようになり、いよいよCD。こんな機会は一生で一回だろうから、何とか紅白まで行けないかなぁ。NHK貢献度が低いから難しいかもしれないけど。
11月18日 木曜日
わかば起き
原稿執筆。雨なので自宅仕事はありがたい。
au「talby」
有名プロダクトデザイナーがコンセプトから考えて設計した「au
design project」第3弾。
展示会で何度も触っているが、その薄さにはとにかく驚き。板チョコ程度の厚さしかない。端末上部には横長のストラップホールが付いていて、オリジナルストラップで首から下げられるようになっている。
オリジナルの壁紙もど派手で面白い。着メロや着うたなどにもこだわっていて、コンセプトから含めてヨーロッパ的なポップ感にあふれている。
QVGA液晶、EZナビウォーク(歩行ナビ)、アプリ対応など機能にも妥協はない。カメラは33万画素なんであまりメール程度しか使い物にならないけど、カメラが普及してしまった今、カメラを使っている人ほどダサイので、これを買う人には不要でしょう。
talbyとは、ジョン・カーペンターが監督したSF映画「ダーク・スター」のキャラクターって言うんだけど、ジョン・カーペンターって誰なんだ? ダーク・スターってどんな映画だって話ですよ。どうやら、B級ホラー映画の巨匠らしくて、「ダーク・スター」は1974年のデビュー作。今となっては「ダーク・スター」を見ることもできないので、talbyの元は誰が知ってるんだろう。
DVDで『七人の侍』『ラヴァーズキッス』見たり。
11月17日 水曜日
わかば起き
11時 新宿編集部
auケータイ4機種チェック
「着うたフル」は確実にauのキラーコンテンツになる。間違いない。
13時50分
日比谷・帝国ホテルでドコモFOMA901iシリーズ発表会。ケータイ業界の媒体勢揃い。狭い世界なんで見る顔ばっかり。
900i登場から1年。900iが新生FOMAの第一弾とすれば、901iは、それまでの課題をクリアした完成形。目立った新サービスが追加されてないので、地味に映るが細かいところでは高く評価してもいい。
ドコモがイチオシしてるのが3D画像&3Dサウンド。コンシューマーターゲットでは一番目を引くところなんでしょう。何度か書いてますが、個人的に音出さない、ゲームしない派なのでまったく意味なし。そういう人も相当いるので、かなりニッチなサービス。でもゲームしたい人にはかなり有効でしょう。
目玉は以上で終わりなんですが、それだけじゃあということで付けているのがテレビのリモコンアプリ。これが標準搭載。あとはデコメール(HTMLメール)と2メガメール送信程度。着メロや着モーションのサイズも増えている。
個人的な注目はおサイフケータイでしょうか。901では3機種が対応。来年あたりから使えるところが増えるので、どんどん使ってみたい。東京三菱銀行のキャッシュカード代わりに使えるデモやってましたが、来年秋に全国的に商用展開の予定だそうです。プロントでも使えるし。
901iの端末はSH、D、N、P、Fの5機種。11月末から来年1月あたりにかけて順次発売。N、P、Fは従来の路線継承、Dはスライド式にモデルチェンジ。SHはSH506iCのような形に。自分でじゃSHを買うつもり(たぶん)。
夏野さんも言ってますが、新機種が出るとその1コ前の機種の値段がぐんと下がるので、本当の狙い目は900iです。901iのスタート価格は恐らく3万円前後なので、あえて買う人というのは、何らかと理由がないと。
発表会では長谷川京子と坂口憲二も登場。発表会に2人揃って生登場は初めて。今坂口憲二を見るとどうしてもマザコンの真吾クンを思い浮かべてしまう。
11月16日 火曜日
わかば起き
ゲラチェック。原稿執筆など。自宅仕事。
『八月のかりゆし』DVDで見る。2003年の作品。
母(沖縄出身の霊能師)の遺骨を祖母の元に持ってくるため東京から沖縄に来た男のコ(松田龍平)、いとこの女のコ(霊が見える不思議な力を持つ)、Vカメラで記録を続ける女の3人がキムジナーに導かれて戦争時の悲恋を知る話。
松田龍平や沖縄の景色を目当てに見た人は後悔しそう。「マレビト」とか「ユタ」とか沖縄にまつわる宗教・民俗学的話題を前ふりなしでディープに掘り下げているので、わかりにくいのだ。
ここ1年くらい、この手の話題に触れてきた自分でも、ここで言わんとしていることがかろうじてわかる気になったくらいだが、沖縄の深いところに興味がある人なら、面白いでしょう。
最初20分くらいは、世界観を伝えるためのわかりにくい描写が続くが、ロードムービーに入る辺りから俄然面白くなる。松田龍一が出る以外、何の前ふりもなく見たので(そっちのほうがいいかも)、意外なキャスティングでサプライズも多し。「パーシャクラブ」の演奏もあったり。
かなり難解な映画なので、見る人を選ぶ。とはいえ、沖縄を舞台に映画を撮るなら、これくらいしないと意味ないので、よくこの企画を通したなと思う。
キジムナー ガジュマルの樹に宿る妖精
まれびと 他界からの来訪神
ユタ 霊能師
ティヌギ 祈祷
あたりを多少勉強してから見ると面白いでしょう。
11月15日 月曜日
わかば起き
雨。原稿書き。今月前半は取材なし仕事多め。仕事も少なめで。
6時30分。お江戸広小路亭。
浪曲えりーと VOL.3
快楽亭ブラ談次 もの売りの売り声
大田ももこ 「項羽と劉邦・外伝〜虞美人悲恋」(脚色・稲田和浩)
五月小一朗 「喜劇駅前9.11」(作・小一朗)
玉川福助 「寛美に恋して・大阪編」(作・福助)
浪曲新作ネタ下ろしの会。
ももこさんの「虞美人悲恋」前2作のケレン味のある話から、今回は虞美人の悲劇を描く情緒的な話。戦場での究極の選択、敵に殺されるか最愛の人に殺されるか自死を選ぶか。選択の余地はなかったのだろうか。話がシンプルなのでその世界にどっぷり浸れる感じ。
小一朗さん、これぞ放送禁止、門外不出の神髄。スゴイのひとこと。「人生なんて所詮通過点」。どう生きるか、しのぎの世界。浪曲のお客さんにここまでできるかと思うと、対象はあまり関係ないってことだろう。駅前911は、森の石松の物語。浪曲アレンジは上手い。でもパンソリだからすでに浪曲からは離れてきてるんだけど。
福助さん。長崎から大阪に出てきて看護婦見習いをしながら演技学校に通っていた青春時代の実話を。定年退職した人が気合い入れまくって書いた半生記に通じるものがある(自己出版)。おこったことを順番に書いている。20分の浪曲の中には、20本くらいのエピソードが次々と展開される。絵日記のごとく、寮にはいって病院で看護婦して、時には点滴の針を落として足をけが。医療現場にもの申し、患者の死に立ち会い心ない看護婦をなじり、演技学校であこがれの先輩に出会い、寛美にセクハラのウワサがあるだけで寛美を見限る。関係者はほとんど登場。誰が誰やら理解できなくなる。起承転結とか序破急とか関係ない。ももこさんのシンプルさとは対極。何とこの前に長崎編があり、さらにこの後東京編へと続くらしいのだ。。。
11月14日 日曜日
日曜なのでゆっくり。10時起き。
ネタ大体決まり、執筆。
夕方、「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」(劇団、本谷有希子)を観に青山円形劇場まで。
気に入って読んでいるブログの日記を読んで是非行かなくてはと、書きかけの原稿を放って当日券で。受付の若い女性スタッフ3人がメガネ。どうやら女性のメガネブームはホントらしい。
劇団名は「劇団、本谷有希子」。「劇団ひとり」とはぜんぜん違う。
「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」は2000年の旗揚げ公演の再演らしい。脚本・演出は本谷有希子。松尾スズキのワークショップ出身という刷り込みがあったからかもしれないが、劇全体に松尾感を感じなくもない。ただし、ことさら女性に厳しい視点で書かれていて、男はその添え物にという印象。
地方ゆえの血の濃さ、地方ゆえの中心(都会)に対する異常なまでの執着心というか攻撃的心理。マイナーゆえのメジャーに対する意識。細いなことにこだわるオタク的視点が強烈に注がれている。普通と異なる形、民族、性別に対する視点が松尾さんと仮定すれば、本谷は女というか普通の人の中に潜む、異なるものへの攻撃的視点。女性がみたら痛いところをヒリヒリと突かれる感覚でしょう。
19歳でこの初演台本を書き、25歳でこれだけの完成度(初演の台本はすべて書き直したらしいが)。うーん、世の中にはとてつもない才能が潜んでいるものだ。かなりビックリした。当日3300円でこれだけ観られれば文句なし。おそらく自分が今年観た舞台の中でナンバーワンでしょう。
しかも年2回の書き下ろし&演出の多作ぶりには恐れ入る。前作が岸田國士戯曲賞の最終候補作品にノミネートされるたという話も大いに納得。
役者さんもみんな上手い。ひとりひとり挙げたらきりがないが、特に女優陣3人はみてて気持ちいい。最後に本谷本人がちょいやくで出るが、外見もいい。演出はかなり松尾さんの影響も見られるが(音や暗転の使い方なんか特に)無理に笑いを取りにこないところは好印象。オチの持っていきかたも文句なし。とにかく素晴らしい。円形劇場なので、演出にはかなり困っただろうが、それなりには使いこなしている。客席の扉が中心(主人公たちの希望=異国への幻想)への入り口となっている。円形ゆえの死角で最後に刺したのかどうかがわからなかったのは残念。
山本直樹のイラスト入りチラシも見終わってから改めて見るとキャストそっくり。細部まで心配りが行き届いている。今日が楽日(最終日)なので今度いつ観られるか不明。来年4月の新作公演も絶対に見に行こう。11月7日発売の『群像』(講談社)に小説版が載っているらしいので見のがした人はゼヒ。
『新選組!』源さん、弾丸CDで笑う。
『情熱大陸』小倉優子。どこまでいっても裏表なし。裏を追う番組なのに。
11月13日 土曜日
わかば起き
あれこれとネタ収集。まとまらず。
11月12日 金曜日
わかば起き
レンタル期限で
『美術館の隣の動物園』見る。早朝にすれば午後はまるまる仕事に使える。いいアイデア。
韓国美女シリーズ第二弾。お目当てはシム・ウナ。
軍の休みを利用して恋人と過ごそうと考えた男。アパートに行くと女はおらず、別の女が住んでいた。恋人は男から逃げ、別の相手と結婚するという。住んでいる女はペットボトルからじかに水を飲み、歯も磨かない。部屋はほこりだらけ。結婚式のビデオカメラマンで、式場で見かける代議士秘書に片思い。シナリオライターを夢見る彼女は、自分の片思いのドラマを書いてコンクールに応募しようとしている。一方、失恋した男は、家賃を肩代わりした変わりにそこで共同生活するようになる。
「翔んだカップル」を思わせる導入から全体がラブコメチックですが、計算しつくされた脚本でいいセリフもばんばん出てくる。コンクールのために書いているドラマで進む恋愛と自分たちの恋が同時に進む構成、その中で演じさせる俳優にそれぞれの相手を配するなど見どころも多数。出てくる人物もたった4人なので、わかりやすい。シンプルで安心して見られる映画です。営業的にはこの日本語タイトルが絶対損してるわ。動物園ってするとやはりお子さまくささを感じてしまうわけで。
シム・ウナは、ださくてダメ系の役ですが、こちらも魅力的。『猟奇的な彼女』のチョン・ジヒョンもそうだったけど、韓国ではこういうキャラの使い方がうまい。
アラファト議長死去のニュースでなぜか松本明子がクローズアップ。95年の「進め!電波少年」の企画で、アラファト議長と「てんとう虫のサンバ」の替え歌で「アラファト私が夢の国ぃ〜」とデュエットさせてくれと行ったアポなし取材の件。確かにあの番組であれだけふざけたバカ企画はなかっただけに、自分もアラファト議長を聴いて真っ先に思い出したのは明子さんだった。
11月11日 木曜日
わかば起き
『ラスト・プレゼント』(韓国映画)をビデオで。
韓国美女が見られる韓国映画。お目当てはイ・ヨンエ。
売れないコメディアン・ヨンギとその妻・ジョンヨン。子どもが死んでからしっくりいかないすれ違い夫婦。旦那は全然売れず、チャンスすらつかめない。一方、妻は子ども服の店を出して生計を支える。チャンスがめぐってコメディコンテストで勝ち抜きを続ける夫。ある日、妻が不治の病に侵され死期が近いことを知る。
評判を呼んだ映画なんですが、最後まで乗れずじまい。たぶん、夫は笑わすことが大好きなコメディアンの設定なのに、全然笑わせることが好きに見えないところがひっかかるんでしょう。奥さんも旦那がコンテスト勝ち上がっていくとこ見て、影ではめちゃくちゃ喜んでいるのに、夫が帰って来るとぶすっとする。お互い全く無視しっぱなしで、これじゃあ勝ち上がっても次頑張ろうっていうテンションは上がらない。夫婦愛がテーマなのでここまで気を遣う必要ないと思うんですが、自分はそこが乗れなかったところ。
まったく嫁扱いしてくれなかった旦那の両親も、死ぬとわかってからコロっと態度を変えるところとかも違和感ありあり。
写真を使ったオチはすごくいいです。こんな手があったかと目からウロコ。冬ソナのキム次長も詐欺師&使い役でいい味出してます。
イ・ヨンエはすごく魅力的。今度JSAも見てみよう。日本でいうと誰に近いんだろうと考えたけど誰も浮かばなかった。夫役のイ・ジョンジェは和泉元弥だった。