10月31日 日曜日
日曜なのでゆっくり11時起き。
数ヶ月前に録画しておいた「白い巨塔 映画版」見る。1966年、大映。田宮二郎の若き頃。1978年のTV版も前に見たので比べると面白い。映画版は結末までないのね。TV版のほうが格段に面白い。田宮はどちらも同じだけど。
『ヒロシです。』(扶桑社)、『ギター侍の書』(日本テレビ出版)まとめて読む。
一部の人にはすでにおなじみのピン芸人。元ホストの肩書きを持ち、自虐的なネタで頭角を現した「ヒロシ」と着流し姿にギターを持って有名人をぶった斬るネタでブレイクした「波田陽区」のネタ本。
どちらも、持ちネタを収録したもので、読めばそれなりに面白い。というか、本で持ちネタの全部ばらしてしまったらこれからどうやって生きて行くのかと、余計な心配をしてしまう。まあ、プロダクションも出版社もばーっと売ってあとは逃げちゃう考えでしょうけど、特にヒロシの場合、ほぼ全部のネタ入ってるからなあ。「笑金」見てるとそれなりに方向性拡げてるけど、急激に食い尽くされてこの勢いがどこまで続くのか。
『ヒロシです。』は9月22日発売(1260円)ですでに5版までいってる。10月29日に出たばっかりの『ギター侍の書』は1000円。こっちも今ならバカスカ売れるんでしょうね。営業妨害するつもりないのですが、どちらも立ち読みで、合わせて30分もあれば読める。コストパフォーマンスはめちゃ悪い。
10月30日 土曜日
わかば起き
雨。原稿終わりで少し休み。
『オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す』(光文社新書)読む。
著者の三砂ちづるさんは免疫学者。専門はリプロダクティブヘルス(女性の保健)を中心とする疫学。
「社会のなかで適切な役割を与えられない独身の更年期女性が、山に籠もるしかなくなり、オニババとなり、ときおり『エネルギー』の行き場を求めて、若い男を襲うしかない、という話だったと私はとらえています。」
とあるように、ちまたでは「30代負け犬」の次にくるのが「オニババ」とされ、40代、50代を迎えると性のエネルギーが抑圧され、そのひずみが外部に向かって一気に吹き出すということを言っている。」女性は自分のからだを使ってセックスしたり出産しないとエネルギーの行き場がなくなるととらえています」とある。
じゃあ、どうすればいいかというと「早く結婚して子どもを産め」ということ。年齢的には身体的なパワーが一番ある18、19歳くらいで産むのが一番いい。結婚出産で仕事がどうこうという人もいるが、早く産めば、働き盛りの40代で子離れするから、一番いい時に仕事に没頭できると。子どもを産むには制度うんぬんがという考えもあるが、もっともいけないのは、早婚を阻止する親の考えととく。
男が読んでも十分面白いですね。この本は「カラダ」が拠り所なので、フェミニズム論者が書いたホンのような不快感もなければ、社会学者が書くようなもっともらしい理屈っぽさを感じることもない。より安全な出産をするために近代化された病院で出産するようになって久しいが、実は出産の苦痛を与え、子どもを産みたくないと思わせてしまう。自宅でお産婆さんが取り上げてた頃は出産に対する喜びがあったとか近代を疑う視線が随所に効いています。人間の中に他者とつながっていたいとう欲があるのですが、「出産することで世代をつなぐ喜び」があるなんていい言葉もあったり。
今の95歳以上の人が20代だった頃(ナプキン前)、女性は月経血を止めることができたとか面白い記述も多数。「負け犬」についてもきちんと言及しているので、是非読んでみることをおすすめします。
国立演芸場、講談の発表もパス。お金と時間の問題か。
10月29日 金曜日
わかば起き
原稿締め切りで送信。
ネットで義援金を送る。
窓口に行けなくてもネットなら自宅に居ながら寄付ができるので(コンビニで払う場合もあるけど)、忙しい人でもお役に立てる。ぎえんきんはぎぇんきんでということで。
●イーバンク銀行
http://www.ebank.co.jp/p_layer/contribution/chuetsu/top.html
ネット専用銀行のイーバンク銀行に口座がある人は、ネットで1円から手数料無料で寄付できる。イーバンクへの入金は「イーバンクカード」「銀行振り込み」「郵貯」があるが、郵貯のネットバンクなら入金手数料も無料。「イーバンク」「郵貯のネットバンク」の組み合わせなら、自宅に居ながら手数料をまったくかけずに寄付できる。
●はてなポイント
http://d.hatena.ne.jp/hatenacontrib/
はてなダイアリーのポイントを使った寄付。「はてなポイント」をコンビニ決済かネットのクレジット決済などで購入。コンビニ決済の場合なら、ネットでポイント購入手続きをしてセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートで支払い。購入は2000、3000、5000、10000ポイントから(1ポイント1円)。クレジット決済は2000、3000、5000、10000ポイントから選択。その他イーバンク送金も可能。
●2ちゃんねる検索
http://find.2ch.net/faq/chuetsu.php
専用ポイント「モリタポ」を利用。仕組みは「はてな」と同じ。
●ウェブマネー
http://www.webmoney.jp/
1円から募金ができる。コンビニの店頭でWebMoneyカードを買うか、コンビニに置いてある自販機みたいな端末でシート状の「WebMoney」を買う方法とWebMoneyのサイトでクレジット決済が一般的。WebMoneyは1000円くらいから。
●ニフティ
http://www.nifty.com/tokusetsu/
壁紙をダウンロード購入するとその代金(300円、500円、1000円、3000円、5000円)が寄付される。ニフティ加入者なら、毎月の利用料金から自動引落しになるので、まったく手間暇がかからない。もちろん、ニフティ会員でなくてもできる。自分が選んだのはこれ。
●gooでペ・ヨンジュンドラマを買う
http://help.goo.ne.jp/info/n_release/n_041028.html
ダウンロードでドラマを購入。その代金がまるまる寄付に。『ホテリアー』が1話262円『若者のひなた』が315円。韓国ドラマ好きなら。支払いはネットによるクレジット決済。
徹底天保水滸伝は思案の末、パス。やっぱ1回見のがしてしまうと、熱意が薄れるのか。
10月28日 木曜日
わかば起き
朝からバカのニュース。
三線少し練習してくわっち。
新メニュー「中味イリチー」(豚モツの炒め物)。つまみによさげ。
帰って「黒革の手帖」録画で見る。
テレ朝、午後9時。米倉涼子主演、勤務先の銀行から横領した1億2000万円を元手に銀座のクラブママにのしあがった女の話。評判いいですねぇ。見ててなんかすごいワクワクします。演技が上手い、下手というレベルじゃなくて雰囲気全部が。松本清張恐るべし。小林稔侍さん、釈由美子の足をなめるように触ったり、米倉涼子のお尻をたたいたりとかなりおいしい役どころ。ウーン、いいなあ。
10月27日 水曜日
わかば起き。
定例コース。UFJ解約。ネットバンクで一番使い勝手が悪いのがUFJ。解約だけでも書類書くのが多くて。
渋谷を歩いてたら、文教堂渋谷店を発見。渋谷駅東口、明治通り沿い、ビックカメラ渋谷東口店の隣の隣くらい。東口とはハチ公のある口の反対側、246へ抜けていくところ。渋谷の本屋というと、パルコ、旭屋、bk1とあっち側がほとんどで、東口は少ない。今は改装してる東急文化会館があったころは三省堂があったけど、5階まで上がらないといけなかったのでかなり面倒だった。それが、こんないいロケーションにあるのだから、便利なものだ。少し歩けば再開した青山ブックセンターもある。
1階には雑誌が豊富。ビジネス書やノウハウ本も山のように積まれている。2階にはコミック、文庫、新書が多数。ハードカバーの単行本を抑えめにして新書系を豊富にしてある印象。図書館にあるような検索端末もすぐ使える場所にあって、本探しはかなり便利。高層タイプでなく2階までというのもありがたい。23時まで営業してるのもいいですね。
2階にはモトヤエクスプレスのカフェがあったりでなかなかよさげ。
今回の原稿はなかなかしぶとい。
10月26日 火曜日
わかば起き
原稿執筆。あーでもない、こーでもないと考える時間が多数。
ビデオで『笑いの大学』(舞台版)見る。30日の映画公開前に96年の舞台版のビデオを見直したかったので。97年の正月にNHKで放送したものを録画してあった。当時、室内アンテナ使ってたので画像がめためた。
んー、やっぱ今見ても面白い。当時、こんなに泣けるお笑いに出会ったのは初めてでかなり衝撃を受けたし、未だにこれを超える作品はないだろうと思う。笑いに関わりたいと思ったのもこれがあるから。
出演は西村雅彦と近藤芳正。西村さんは「古畑任三郎」で既にブレイクしてたけど、近藤さんは当時から地味な存在。「てるてる家族」の売れない絵本作家・米原、「逃亡者」(TBS)の八木警部補とか今だに地味な役。
2人の掛け合いは、息が合ってて、特に西村さんの間は、お笑いの間に近い。改めて見返してみると、ストーリーもよく練られてて、三谷さんらしいシカケがたくさん。
映画では、西村さん演じる検閲官を役所広司、近藤さんの喜劇作家を稲垣吾郎。さてどうなるのか楽しみだったり不安だったり。
基本的には「台本直し」の話ですが、作家対編集者、脚本家対プロデューサー、上司対部下、教授対学生、親対子ども、それぞれの関係に置き換えてみることができるので、いろんな人が思い入れを持って見られるでしょう。それよりも「笑い」ってこんなにいいもんだということをわかってもらえるいい話。
東京かわら版リニューアル号届く。表紙の手触りがすごくいい。紙質も好きだし。雑誌って愛でる要素も多いから、目新しさって新鮮ですね。写真の撮り方からしてビジュアルに凝ってるし。あとは微妙なところも残りつつ。
10月25日 月曜日
7時起き
ニュースみたり。
わかば 神戸の震災から立ち直るヒロイン、妙にかぶるところだが、神戸編の始まり、綾戸智絵の毒気にやられそう。
原稿執筆続き。
資料読みしたり日本シリーズも見たり。昨日と同じでは。
「爆笑問題のススメ」
大田&田中の2ch批判オモロ、受けた2chも。
10月24日 日曜日
9時起き
昨日からの作業続き。ネタ出しで困る。
資料読みしながら日本シリーズも見たり。
10月23日 土曜日
わかば起き
ネタ出し&原稿書き
あまりペース上がらず。
夕方からは地震ニュースで一色。しまいにテレ東までニュースに切り替えた。高田馬場の定食屋をチェックしていたのに。
全局ニュース速報。唯一違うのが3chの「安否情報」。安否を気遣う人の名前と相手の名前、メッセージが文字と一緒に読み上げられ、連絡が取れない人の思いが伝わってくる。
一番多いのが
「心配です。連絡ください」
「心配しているので連絡ください」
「夜中でもいいので連絡ください」
「できれば連絡ください」
中には
「落ち着いたらメールを」
「無事なら連絡不要」
「心配です。皆の無事を祈っています」
短いメッセージだけどいろんな言い方があるな。
途中で文字情報が壊れてしまい、アナウンサーのアップでひたすらメッセージの読み上げが始まった。夜中でみんな疲れているから、もう見てくれもへったくれもない。機械的に読み上げるだけだからさぞかししんどいだろうなあ。短いサイクルでアナウンサーが入れ替わってた。あの松平定知さんも。
10月22日 金曜日
わかば起き
ネタ出し作業をしこしこ。
午後からお台場の国際展示場。
WPC EXPO 2004へ
ワールドPCエキスポと読む。毎年開催しているアジア最大のデジタルというかパソコン関連の総合展示会。日経BP社主催。
どちらかというとコンシューマー(個人利用者)ベースの展示が多数。
パソコンの秋冬モデルは、10月初旬のCTEC(シーテック)で出揃った感が強いので、展示は好調のAV機器が多かった。
一番力入れてたのは20日から本放送が始まったモバイル放送かな。4インチくらいのディスプレイがついた専用端末や専用のチューナーをつけたパソコンで、衛星から送られてくる放送を見るというサービス。スカパー!のモバイル版みたいなもの。端末売る東芝とシャープが躍起だが、温度はまだまだ低いという印象。というか流行らないほうにかける。
そういえばソニーは今回展示なし(DVD+RWのアプライアンスで少しだけ)。シーテックが重点だったのね。以前もあったような。あとマイクロソフトはなぜかWMP10をプッシュ。
ハード系は業績そのままを反映してシャープと松下が元気。シャープの新しいデスクトップPCなんて、もうパソコンの姿すら見えない。DVDレコーダーだし、モニターは液晶テレビだし。HDD搭載ザウルスも実機並べて大々的にアピール。松下はDVDレコーダの新製品がずらり揃ったり、光学の手ブレ補正機能を入れたデジカメが大々的だったり。光学手ブレ補正は測量機の開発してた時代を思い出す。
オリンパスはコンパクトデジカメの「i:robe」と、デジカメ付き音楽プレーヤー「m:robe」の新ブランドが新鮮。キヤノンとあわせて一眼レフのデジカメも人気。
あとはauの着うたフルとかツーカーのシンプルケータイとか。だいたいぐるりと回って3時間。個人的には「ウェアラブルPC」に興味津々でおもしろかった。
メインステージの熊田トークショーは遠目に見たが、小倉優子トークまではいる気になれず。KDDIブースではたいした宣伝もされずに水谷さくらとDJ風ギャルのトーク。看板もぜんぜん出てないので人があまり集まらず、目の前で少し見る。
金曜の午後という時間帯を選んでしまったばっかりに、オヤジ度が以上に高い。新橋でよくみかけるタイプのおやじが5割に秋葉系のお兄さんが3割くらい。あとはマスコミとか女性とか。オヤジたちの目当ては、もちろんコンパニオンのお姉さん。至近距離まで近づき放題だし、写真一緒に取り放題なので、デジカメ抱えたオヤジが多数。
ひどいおやじ当たりでげんなり。
↑富士通キムタクの部屋、ウェアラブルお母さん、光るキーボード来月発売台湾製。欲しい。
↑背中のぱっくり割れたお姉さんがステージに現れた瞬間にカメラを向けるオヤジたち。
そのまま横浜。
大学の同級生計6人で飲み会。学科40人で6人だから多いのか、行方の知らない人の名前あげて盛り上がったけど、おそらく全員の名前も出てくるね、あれなら。理系だけあって神奈川勤務が多し。来年は六本木か渋谷あたりで朝まで飲みますかね。
東横最終、居眠りせず帰還。
10月21日 木曜日
わかば起き
15時 シアタートップス(新宿)コマ劇場のマツケン公演終わり、おばさんの波をくぐって。
グリング『ストリップ』
グリングとは演劇集団円の演劇研究所を卒業した青木豪が結成した演劇ユニット。「中学生日記」なんかの脚本も書いている。万里さんやライブ友だちのススメもあって初めて見る。
『ストリップ』は、再演。しかも今年8月にジャニーズが主演する演劇番組(東京ローカル、8ch)「劇団
演技者。」で今井翼が主役でやってたらしい。
大阪の大学時代に旗揚げした劇団で作と演出をしていた男。公演の直前に脚本が書けなくなり、すべてを捨てて逃亡。現在は茨城にあるストリップ劇場で働いている。ある日、ストリッパーの一人が倒れて入院。その代役として大阪から派遣されてきたのが、昔の劇団でヒロインだった元カノだった。彼女はファンでテレビ制作会社に務める男と一緒。この公演を最後に引退を決めている。本を書けなくなって逃げたことにを引きずる男、形になった台本はたった一本。元カノは、その恋人に台本を見せ、再起を願う・・・。みたいな話。
舞台はストリップ小屋の事務所で展開。舞台をモニターで移したりして結構演出には凝っている。セットもわりとしっかりしてるし、舞台歴が長いだけある。
出てくる人物は、それぞれに大なり小なりの過去のトラウマを抱えている。このホンのテーマは「古傷」なのだが、見る人によって印象はだいぶ異なると思う。
主人公の古傷は台本が書けなくなって、公演直前に逃げたこと。逃げる時に2階から飛び降りてびっこを引いている。この古傷は、書き手側にいる人にとっては生々しく、現実的過ぎるからかもしれない。
作家でもライターでも、書けば書くほど怖くなる、書けなくなるという話は山のように聞くし、読んだりもする。実際に書けなくて自殺してしまったシナリオライターもいるし、姿をくらましてしまう人もいる。逃げた人がいる一方で、そのとばっちりを喰らってひどい目に遭う人も大勢いる。この仕事やってると、そんなトラブルは現実的にあるためか、この主人公が負った古傷が妙に軽く見える。
でも、これは演劇として着地させ、ストーリーを進めるためには、ギリギリのライン。ストリップという芸術と対極にある題材を選ぶことによってコントラストがはっきりさせている。文句の付けどころがないほどの完成度。これならジャニーズがテレビでやれるわけだ。だけど、それがそれしかないというベクトルで正解に進み、設定がうまくはまり過ぎてしまったため、逆に予定調和に見えてしまったというのが個人的な印象でした。
設定はとっぴだけど、中身は非常に日常的という作りは好感が持てる。役者さんも30代前後が多く、派手さはないが、落ち着いた印象。というか、学校周りの劇団でもいけそうな落ち着きぶり。裏のテーマに原発持ってきてるところとか、かなりの策士という気もする。
スカッとしないが微妙な余韻が残る舞台は好みです。今回は演劇界というか、あっち側の内面に食い込んだ芝居だったので、もう少しこっち側の舞台も見てみたい気がする。
面白い劇団なので次の機会も見てみよう。
西武線は新宿が楽でいい。車内は意外とライオンズくさくない。