7月20日 火曜日
天花起き

東京で最高気温39.5度を記録した日。
一日外出せず原稿執筆。確かにクーラーの効きが悪かったような気がする。

7月19日 月曜日
天花起き
テーマをくだらない恋愛から離れたことでやっと見られるようになってきた。

連休最終日だけど銀座にも行かず、日記書いたりいろいろしたり。

レンタルビデオで『ハリウッド★ホンコン』(2001年香港)を見る。
無名俳優を使ってドキュメントタッチの映画を撮っていたフルーツ・チャンが、『小さな中国のお針子』の主演女優ジョウ・シュンを使って撮ったメジャー作品。

「取り壊し予定の香港下町にやってきた上海娘が巻き起こすビターなおときばなし」と書いてあるパッケージからは想像もつかないストーリーが展開される。

基本的には、貧民街に美女が現れ、そこに住んでいる人たちが翻弄されるストレンジャーもの。巻き込まれるのは貧民街で焼き豚屋を営む男ばかりの三人家族と出会い系のサイトを運営し、同棲相手に客を取らせるちんぴら男。一方の美女は貧民街のすぐ後ろにそびえ立つ「ハリウッド地区」と呼ばれる豪華なマンションに住んでいる。

男たちのむさ苦しい世界に現れた美女にとりこになる男たちだが、やがて彼女によってとんでもない事件に巻き込まれ、その目的が明らかになっていく。

キーワードは豚。豚が何を象徴しているのか最後まで明らかにされないが、焼き豚屋の三人家族が一番のみもの。この映画のグロさを中心で支えていることは明らかだ。

貧民街と豪華マンション、さえない男たちと美女の対立が出てくるが、弱者(貧民でむさ苦しい男)側が強者(都会的な美女)側に憧れるようにはできていない。逆に、強者側が弱者をいじめる構図が展開されるが、実は強者側にいる人間が中心を求めていることがラストでわかる。

全体をみるとブラックユーモアがたくさんで、人によっては受け入れられないかもしれないが、迷路のように入り組んだ路地とトタン屋根の家が並ぶ貧民街の絵は面白い。豚の演技もなかなかです。

7月18日 日曜日
9時起き

19時 ちむや 
are you crying? ライブ
去年の西荻ライブから1年か。
くわっちグループで同じ席。

帰宅後ビデオ。
糸井さんのほぼ日サイトで『新選組!』の座談が始まったのを機に26話から見始める。7月から見始めるのがいいと糸井さんのサイトに書いてあった。糸井さんの座談と合わせてみると余計楽しい。キャストから見てもまさに「オレたちの新選組」。若い人向けの番組だ。頭の固いおじさんたちは、この主要キャストを全部知るだけでもかなり付いていける。三谷さんらしく、小劇場系の役者もたくさん使っているし、桂吉弥(吉朝さんとこ)はいい役で出てるし、神田山陽さんも町人の役で出てた。

今日の池田屋編、DonDokoDonのぐっさん、相方の平畠啓史(こちらも新撰組隊員)に向かって「地味なやつだな」とか言わせたり、登場人物に現代的なセリフを言わせたり、とにかく笑えるシーン続出。三谷ファンならかなり楽しめそう。

『逃亡者』では江口洋介(坂本竜馬)が逃げてた。ドラマとはいえウソくさ過ぎ。ここまでやるとさすが頭の悪い視聴者もしらけるかも。阿部さんは専業主夫のキャラが頭から離れてないのでこれから慣れていこう。

7月17日 土曜日
天花起き

隅演投稿執筆。観客論ぽく書く。

午後から『大銀座落語祭2004』(銀座)へ。

春風亭小朝率いる「六人の会」が7月17日(土)から19日までの3日間、東京銀座で大規模な落語イベントを開催。銀座にある6つの会場(中央会館、JUJIYAホール、ソミド、銀座ガスホール、ヤマハホール、有楽町朝日ホール)でさまざまな落語の催しが同時進行する。

銀ブラしながら自分の好きな落語を聞きに行く。銀座を舞台とした文化祭あるいは、落語界のロックフェスみたいなもんかなぁ。小朝師の独断偏向的に企画やプログラムが決まっていったが、ある程度強引にまとめないと我の強い個人事業者である噺家をまとめるのは難しいから、これくらいでいいのではと思う。

とりあえず初日、入場料無料の「英語で楽しむ落語会」に足を運ぶ。
監修の大島希巳江さんは教育学(社会言語学)の博士で、現在は大学で講師をしながら、英語育における「笑いとユーモアの効果」を研究。その一環として英語落語の海外公演をプロデュースしている人らしい。上方の鶴笑さんやあさ吉さんらと全国を回って英語落語を上演してきた。今回は東京の噺家さんを使っての公演。会場のヤマハホールは、特殊な会だけあって、外国人の姿もあちこちに見える。というか純粋に落語を聴こうと思っている人は少なそうで、日本人でも英語のわかるハイブローの人が多数。普段落語を聞かない人も大勢いそうだった。

出演者は柳亭こみち、林家いっ平、、パックンマックン、大島さんだが、舞台はすべて英語! 日本語はひとことも出てこない。前座の柳亭こみちさんは聞き逃したが、大島希巳江さんは自作の「花嫁修業」。24歳の女の人が先生に日本の作法を教わる話。日本のお茶を習ったり、正座で苦しんだり。24歳の年齢をクリスマスケーキに例えたり、結婚の時に両親にする挨拶など、比較的ベタなネタだが、日米間のギャップみたいな感じで作ってある。落語のたたずまいではないのだが、いわゆるアメリカンスピーチというかプレゼンぽい感じですごく自然。舞台度胸も据わっているし愛嬌もある(伊達君子似の美人さん)。笑いの間も知っているので安心して見ていられる。パックンマックンも全編英語。以前、本場ラスベガスのステージに英語で漫才をした経験があるので(飛び込みでライブに出て漫才するってドキュメント見た)日本人のマックンも英語で起用にこなす。テイストは普段のパックンマックンとはちょっと違った感じで、アメリカのスタンダップコメディチックな下品でブラックなネタ。いっ平さんは「禁酒番屋」。もちろん英語。カステラ、油、しょんべんのところがメイン。しょんべんはあまり受けなかったが(あっち系の下ネタは外国人にはダメなのか?)、その他はちゃんと受ける。

英語落語の場合、細かいギャグ(くすぐり)のところで笑いが起こる。面白いこといったら笑いが起きて、それが収まってまたギャグが入って笑いが来てって感じ。観客の反応は敏感だが落語の笑いとは別の次元のようだ。
無料だけど結構拾いものの会だった。とっくの昔に勉強した英語だが、断片的にわかるし、それが逆に神経を集中させることになってオモシロかった。英語がまったくできないと辛いが、中高くらいで英語やっていた人なら結構楽しめたでしょう。

夕方は友人から譲ってもらったチケットでガスホール。
「立川流VS上方の凄い人々」。林家染二 粗忽の釘/立川談春 持参金/旭堂南左衛門 荒大名の茶の湯/快楽亭ブラック 名字なき子から君のナワ/志らく 子ほめ/福笑 瀞満峡(どろみつきょう)
なぜ俺たちは朝日ホールでないのかとぼやいて笑いを取る人多数。そんなにマニアックな会だったのか。

ハレの街の銀座を落語が乗っ取る意気込みの落語会。ロックフェスのように街のすべてが一色になるというわけでもなく、ところどころにのぼりが立つ程度だが、実際にホールの中は熱気であふれている。実際はチケットを取って出かける落語マニア的な人が多数だから、ふらっと出かけるのは難しいかな。銀座なのでロックフェスや文化祭のようにファーストフードが充実しているわけでもなし。そのあたりがハレの銀座らしくていいのかもしれない。

  
↑JUJIYA、ヤマハホール、ソミド
 
↑有楽町の交番前、銀座大通り

7月16日 金曜日
天花起き

19時 日暮里サニーホール
入船さん,こんにちは 柳家さん,こんばんは(小権太・遊一の会)の第2回

前座 かぬう 動物園
遊一 浮世床
小権太 不動坊火焔
中入り
ゲスト 笑組 漫才
小権太 寿限無
遊一 ねずみ

遊一くん、2席ともネタ下ろし。
若手二ツ目さんの場合、ネタ下ろしは教科書的にきっちりやるから、自分の色がつくまでには時間がかかる。今はあれこれいじらずじっくりを型を身につけることが大切なのでこの時点では合格点なのかな。その中にさわやかで口調がきれいな入船亭らしさが入っている。
小権太さんもともとカミ癖がありそうなタイプ(どれだけこなれた噺でもってこと)。寿限無のオチ前でカムのがもったいない。
笑組の漫才、スピード感でもっていく。ブラックネタも寄席の客には受け入れられているのがすごい。

終わってから日暮里前でtさん、i夫妻、iさん、久々のaさんと飲む。

ビデオで『トーク・トゥー・ハー』(2003年イタリア)見る。事故で4年間寝たきりの女性に恋をする介護士。一方、競技中の事故で昏睡状態が続く女闘牛士の恋人を看病する男。2人の間に友情が芽生えって感じ。ラストの展開が意外な方向へ。オープニングのバレエシーンが芸術チックでいい。

7月15日 木曜日
天花起き

ケータイ原稿執筆。わりと悩まずにスムースに書ける。

録画しておいた「ラストプレゼント」「君が想い出になる前に」の2話見るがどれもダメ。30分で限界が来てリタイヤ。「東京湾景」も仲間さんのしゃべりが岸田今日子のしゃべりに聞こえてくる。

7月14日 水曜日
天花起き

いつもの水曜日。

19時 東京晴海 大江戸線の勝どき駅から徒歩4分のところにある晴海トリトン。

オフィス・住宅・ホール・テラスなどから成る複合商業施設。こんなのがあるとはまったく知らなかった。大崎のゲートシティとかカレッタ汐留とかそんな感じかな。気がつけば東京はこんな複合施設だらけになってて、どこも変わり映えしなくなってきた。

その中にあるヴェトナム料理の店「ヴェトナム・アリス」にて、かわら版の大友さんがいる5人編成のバンド「アンサンブル・マルガリータ」が、プレ・デビューするということで、パティオで一緒のkさんと一緒に聴きにいく。リコーダー×2、ヴァイオリン、オーボエ、チェロ、打楽器が入ってバロックの古典を演奏するというもの。

レストランのBGMとしてとてもいい雰囲気。kさん家族の方たちといい音楽を聴いてゆったりとしたひととき。

ベトナム料理は中野の怪しげな小さな店「裕香園」しか知らないが、あっちはもろベトナム人がやっているので、屋台チックな味だがこっちは日本人好みの味付けがしてあって、なかなか美味。とくに春巻きは完全に和風な感じ。日常食には向かないかもしれませんがたまに行くならとてもいいです。店員さんもベトナム風に決めてて雰囲気作りもよしということで。

大友さんのバンドはとてもいい音を響かせていました。大友さんがMC担当してたからバンマスかと思ったら違う人でした。でも、女の人も入った編成で結構楽しそうでしたね。

7月13日 火曜日
天花起き

11時 西新宿
ケータイチェック
ドコモの超々ミニミニケータイ「premini」、スゴスギ。とにかく小さい。サイズはジッポーのライターとかマッチ箱程度。ケータイをすぐなくす人は絶対持ってはいけないシロモノ。使い勝手なんかはめちゃくちゃ悪い。一応、田舎の棚田のようなスロープキーを採用してはいるが、焼け石に水。ボタンの配置にもかなり戸惑う。

preminiは、そんなチマチマしたことを気にしてはいけない。とにかくデザインに惚れ込んで持っているだけでいいという機種なのだ。時計でいうと正確な時は刻まないけど持っていてうれしくなるロレックスとか、クルマでいうと燃費は悪いけど装飾品には滅茶苦茶に凝っているクラシックカーとか。preminiのメインディスプレイは1.3インチで小さいから画面も見にくい。カメラもつかなければ、アプリも付かない。正直、ただ話すだけのケータイだ。

ソニー(エリクソン)は、たまにこういう実用を無視した飛び抜けた機種を作ってくれる。最初に出したバイオのUみたいに、使えなさそうだけど、ついつい欲しくなるってところをきちんと考えて設定しているのだ。preminiなんて高級そうなアルミボディにアーチ型のアンテナ、青く光るボタン、サイドのロックボタンを大きく作ってあるのも計算済み。一度取り出せば2度と見ない箱だってデザインに凝っているし、一度も見ることのないであろう取説にも金かけている。なのに充電時のホルダーは付けない。こういう無駄なところが何ともいえずいい。

実用的でないから普通に使おうと思って買うなら絶対ダメだけど、コレクションとして持つならいいでしょう。FOMAのデュアル端末(FOMAとムーバを切り替えて使う人は2台持つ必要がある)として買うならそれもあり。

発売直後ということもあって人気がありすぎて在庫が少ないらしい。ソニエリコレクターの私としてはいまものすごく欲しい。

ボーダフォンのV602SHもいい。とうとう光学2倍ズーム搭載。デジカメの進化より速いスピード。ただし、ズームの切り替えが2段式なので使い勝手がいいとはいえないがいずれはもっと進化するでしょう。

昼 ラーメン激戦区の西新宿小滝橋通り 中本制覇。あとは武蔵だけだけど、あそこは絶対すかなそうだから、無理っぽい。


一旦帰宅

18時50分 ぷーく 落語ちゃんへ

かぬう 離婚調停屋/つくし ヒット曲を作ろう/円丈 じゃがりこ/錦之輔 産業スパイをさがせ/中入り/喬太郎 冬のソナタ/こらくごちゃん(福楽 さるまた小僧、天どん スパイをさがせ、昇輔 気分良く飲みたい、栄助 権太楼の引退、花丸 面白い芸名&肩書き

かぬうさん、ネタの発想、作り方がほんとうに上手い。ストーリーをきちんとわかっているというか理系的な構成力があるように見える。ネタ的にも円丈師匠的な発想はかぬうくんが一番受け継いでいるかも。笑いはさほど大きく来ないが、それは単に経験が少ないだけで、いずれは高い確率で笑いを生み出せる新作落語家になりそうな気がする。つくしさんはやっと当初のうなぎ狙いで話ができたって感じ。台本的に前半のテンポが異常に悪いので刈り込んで早めに見せ場をテンポよく出していくことが大事かとは思うのですが、後半の受けはよかったっす。円丈師、中年の京女を丁寧に感情こめて演じているところが印象に残った。錦之輔さんはいつものワールド。喬太郎さん久しぶりに見るが相変わらず黒喬太郎さんはいい。アベックのうち女のほうがぶっこわれで、さらに輪をかけてオトコのおやじが強烈。その対立で笑いを取り、間にたつ男が翻弄されるって漫画コントチックであるが演技力と勢いでリアリティありそうな感じに見せるところがテクニック。高貴な身分とアメヨコおやじとかキャラ作りもほんとに秀逸です。あれが最後に冬のソナタで終わるってのが痛快(ダジャレだけど)。

こらくごちゃんは1強栄助さんの世界がしばらく続いているし、これからも続きそうです。栄助さんが優勝でしょって雰囲気が固まる前に強力な対抗馬が出てきたほうが世界的には盛り上がるのですが、芸の瞬発力で対抗できそうな人がこらくごメンバーにいなさそうなのがなんとも。
栄助さんのネタはプロレスのマイクパフォーマンスを寄席の世界にスライドさせたもの。お笑い朝礼とかリアクション家元とか、笑いの世界を他の世界に移植したミスマッチを狙う作品がほとんどなのでネタ的には内輪狙いなのですが、それは他のジャンルにも応用できるので、話の骨格はとてもよくできている。今回のプロレス引退興行のあやしさとマイクパフォーマンスの怪しさをオーバーアクションでどん欲に笑いを取りにくるところなんかホントに面白かったっす。



7月12日 月曜日
天花起き

携帯サイト原稿執筆。継続。推敲、仕上げ。

7月11日 日曜日
8時起き

携帯サイト原稿執筆。
文字数少ないがいちいち全部みて書くので結構面倒。というか単純作業に飽きてくるのでそれを乗りこえるのが大変。何度書いてもあまり慣れない。

ビデオ返却期限で
『赤ちゃん泥棒』(1987年)
コーエン兄弟の2作目。子どもに恵まれない夫婦が、5つ子が産まれた夫婦から1人を盗んだことから始まるドタバタコメディ。

コンビニ強盗をやめられないダメ男(ニコラスケイジ)と、生真面目な婦人警官(ホリーハンター)の組み合わせ。映像全体から伝わってくる色あいがすごくいい。カメラワークも。ところどころに出てくる細かいギャグが丁寧に作ってある。
ニコラスケイジとホリー・ハンターの演技がと秀逸で、ピアノレッスンのホリーハンターとは別人のよう。

悪役として出てくる人たちもかなりグロテスクなんですが、どこかカワイイところがあるところが面白くしているところかも。

『お熱いのがお好き』も観て
頑張って返却に行ってギリギリセーフ。

選挙はどちらも惜敗。
狙いどおりだったのだが、ちょっと残念。
又吉候補は8000票あまりを獲得したらしい(入れてないけど)。

  日記トップに戻る