2.生物と静物の合体と融合
いろいろなものに顔と手足をつけてみよう。
さて、突然モンスターを描くといっても少し戸惑いがあるよね。じゃあ簡単に考えて慣れてみようよ。あえて子供っぽく描く。生物の基本的な骨格を忘れて静物的なものに顔や手足をくっつけて遊んでみよう。一枚のぺらぺらの紙を用意してみる。
さあ、鉛筆持って長方形を描いてみよう。
綺麗に描けたかな
長方形に手足と顔を描いてみよう・・・・・
できたかな。うん、これでもう立派なモンスターだよ。
あははは、ちょっとしょぼいけどね。今はこんなのでいいのっていうのを理解してくれたらいいよ。
今度は少し斜から見たところを描いてみよう。でんぐりがえしもしてみよう。簡単でしょ。

別のものとの合体と融合
他のモノとの融合と合体がテーマ。
車に目を描いたり家に手足をつけたり最初は気楽に試してみる。ありえないものを描いて遊んでみよう。
ありえないものを作り出す作業が創造のはじまりだよ。
確かにここでの課程はとても子供っぽくてつまらないって思えるかもしれないけど、それは大きな間違い。ピアノにバイエルがあるようにモンスターの絵を描くにもバイエルがあるんだ。いろいろなモノとモノをくっつけたり融合させたりすることは創造力を養うのにとても大切な作業なんだよ。それに実際、ワインの瓶に手足くっつけたりいろいろ描いてて結構楽しいでしょ。お絵描きの基本はまず楽しむ事。そしてこの課程は必ず後で威力を発揮するから楽しみにしててよ。
空き缶(円柱)をモンスターに変える作業。

さていよいよ簡単なモンスターをつくってみよう。生物学的に入ると堅苦しいので形からはいってみようね。野菜の形や時計や積み木等、静物を題材にイメージする。それが最初の形になるんだよ。そこから君の創造力を使うんだ。スケッチブックは用意できてるよね。あ、そうだ、創造力を使う時は静かな環境にしておこうね。お茶はいつもどうり横に置いてね。さあ、描いてみよう。
1.例えば僕は空き缶を想像してみるね。
簡単にデッサンしてみるよ。ちょいちょいと・・・
みんなは別に空き缶にしなくてもいいよ、自分がぱっとひらめいたイメージで描けばいいんだから。箱、積み木、サイコロ、ジャガイモ、なすび、テレビ、冷蔵庫、なんでもいいんだから。好きなようにしてね。でも最初はあまり複雑な形のモノはさけましょうね。
2.さて、つづきだよ。
ただ空き缶に顔をくっつけてもつまンないからサボテンの枝みたいに丸い筒をくっつけてみる。
3.そうしたら空き缶に手足をつけて、飛び出ている部分をお顔にする。どうかな、みんなの絵も手足をくっつけた? ね、おもしろいでしょ。別に手足で無くてもいいよ。羽だったり甲羅だったり自分で想像して創造する。君だけのオリジナル、世界でたった一つのモンスターなんだよ。
4.さあ、ここで最後の仕上げ。
3の絵と見比べてみよう。とびでた顔は恐竜と亀の融合。背中には二つに別れたこぶにしたよ。お腹はおっちゃんのビール腹、そしてしっぽつけてできあがりさ。杖なんかついちゃったりして遊びを入れようね。ここまで面白かった?
自分の世界が広がったかな?
もっともっといろんなモノを描いてみようね。
想像力と創造力、いっぱい使ったね。
頭を少し休めよう。
ちょっとコーヒー飲んで休憩。砂糖は少なめだよ。
ところで・・・ここまでどうかな?
ありえない生物を作るのって結構おもしろいでしょ。
楽しいなって感じてもらえたら嬉しいな(*^0^*)
モンスタークイズの時間だよ。下のモンスターたちは何と何を融合させているかよく見て考えてみよう!
映画やテレビで見かけるエイリアンや宇宙の怪獣達、彼等を見た時ちょっと別の視点から考えてみよう。「このエイリアンは地球上のどの生物と似ているかな?」っていうことだよ。
想像力を全開にして考えてみようね。別にその答えが制作者と一致しなくてもいいんだ。その方がいろいろなアイデアがでてくるから面白いもの。自由に発想してみようね。それが自由に描くっていうことなんだから。
1.彼から一言
「わーはっはー、俺はモンスターだぁ。俺様が何と何が融合してできているかあててくれ。」「ところで兄ちゃん、金貸してくれねぇか、なぁ、金貸してくれよー」・・・くぅちゃんが好きらしい。

習性
いつもお金を無心してくるモンスターなのだ。そして絶対返さない。気をつけなくては・・・

答え
ヤギとトカゲとおじいちゃん

2.彼から一言
「・・・・・・・」
習性
しゃべれないのだ。口がないよ。
答え
烏賊(イカ)とちくわと木の根っこ。

3.彼から一言
「金貸してくれ、なぁ、金貸してくれ!」
どこも不景気なのだ。
習性
きっと泡吹いてそうかな・・・
答え
蟹(かに)とかえると・・んーなんかわからんなぁ。
融合と合体、これがモンスターを作る上でとても重要だってわかったよね。でも重要な引き出しのカギを握っているのは君の頭の中のアイデアの泉なんだよ。さあ、次に進もう。