7.腕とシワについて-その1.
服のシワがもっとも集中する腕部の凹凸。生活の中で腕の動作はいろいろな表情を見せるね。
腕を曲げた時の手首近くの袖の形、腕を上げた時のシワの出来具合いそして的確に核になねシワを見極めてらしくみせるテクニックを修得していこう。

よく見る袖の形を理解して覚えよう。
1.腕の袖をちぎってそれに一本の棒を通してあるとします。
2.棒が腕のように曲がります。みなさんよく見て下さい、曲がった頂点からシワの流れがわかりますか? そしてもう一つ棒が顔を出している部分の袖の切り口の形、よく腕をまげている状態のときに見かける形です。なぜこの形になるかもわかりましたね。この形は腕や足と両方みられる独特の袖の切り口ですからよく見て頭の中に叩き込んでおきましょう。

腕のシワの形をらしく見せよう!
下の絵は何も見ないで私の経験で人物の腕部の袖の動きやシワの流れを描いたものです。だから本物の写真のようなシワではありませんが、それっぽくは見えているでしょ。それらしく見せる為には効果的なシワを探しだしましょう。一本か二本のシワでも十分らしく表現することができます。それでは鉛筆を持って書き写してみましょう。
8.と9.間違えた!
振り上げた腕を描く
1.腕の形を簡単な線で描いてみよう。左の図1.を参考にシワの流れを書き入れてイメージを持とうね。

2.ふくのシワの凹凸を書き入れてみよう。ここでの激しいシワの動きがあるのは、肩から上腕二頭筋のところだよ。

3.おちついて3.のようにいらない線を消して綺麗に仕上げてみよう。上手く描けたかな?


シワの凹凸の納め方について
この技法はすべてのポーズに対応できるわけではありませんが、手足を描く時とても強い武器になるので活用してください。
1.まず図Aのへんてこな絵を書き写しましょう。

2.図Bの右側の絵のようにシワを納める空間を先につくってしまう。そしてその空間にシワの凹凸がなるべく入るようにデッサンする。