つくもがみ貸します

新番組。 逃げた根付を探す依頼を受ける。 調査の為につくもがみを貸し出す計画。 依頼者の結婚相手には既に相手がいて、根付を盗ませたと推測する。 根付が見つかったらしいのでつくもがみを潜入させて連れ戻す。 実は不仲の兄に持って行かせていた。 丁寧に作ってるけどちょっと駆け足のような。

掛け軸の絵が変わるという相談を受けてつくもがみを貸してみると、つくもがみ3人が勝負していた。 朝になって慌てて戻るのが原因。 満月の掛け軸は用途が少ないという話を聞く。 月夜見をかけてかぐや姫が満足して騒動は収まる。 実は由緒ある品らしい。

以前の許嫁の早苗の道具を引き取って、かんざしのつくもがみの撫子(久野美咲)が店に来る。 お紅が一目惚れした話をしていて、扇子を渡しに行った時に聞いてみると、たまに悲しい顔をしていると言う。 うさぎが自分は子供っぽいと悩んでいるのを聞いて早苗の所に持っていって親子関係を修復。 引き取った道具は返すことに。 お紅が一目惚れの相手は高価な櫛だった。

遊び人だと噂の若旦那が店に来てお紅に櫛を見せる。 五位達を宴席に潜入させると、印籠のつくもがみの焦香とバトルに。 店に持って来られて、若旦那は遊び人ではないと説明。 若旦那は甘味屋のおはなさんに縁談の話があると聞いて話しかけることに。 実は五位の策略だった。 若旦那はどうなったんだ。

香炉を持ってくるけどお紅が探しているものでは無かった。 いたち小僧という義賊が出ていて、夜にお姫(明坂聡美)を盗みに来て神社に隠す。 お姫はかつて盗まれてこの店に来たという過去がある。 いたち小僧の正体はかわら版屋だと判るけど、もうどうでも良かった。

近江屋の若旦那と二人で川に落ちて印籠を落としてしまう。 甘味屋にいるとおはなさんと張り合う人に会って、お紅は自分のことを思い出す。 印籠は別の人に拾われていて、30両で渡すと言われる。 10両の櫛から大金を作った時と同様に、高価だけど不要なものと交換して30両を用意。 でも今度は50両と言ってきたので印籠が噛み付いて只で戻ってきた。

裏葉柳は元人間で幽霊が香炉に取り付いたらしい。 料理人が独立して日本橋に店を出すので、宴席に品を貸す。 濡烏というつくもがみがいて、店には女性の幽霊がいるらしい。 話を聞いた裏葉柳は自分の妻ではないかと思う。 そこに店の前の持ち主を招待する為に何か借りに来たので、即座に香炉を勧める。 料理人に幽霊のことを聞くと妻だと言うけど大火の後に既に死んでいると知る。 その場所は料理人が元々住んでいた場所で、幽霊は自分の妻だと知って買っていた。 大火の後で追い出した前の持ち主を殺そうとしていたので、代わりにつくもがみ一同と幽霊本人に脅させる。 幽霊は成仏して、裏葉柳も誤解だと判って成仏。 結構分量のある話を1話にまとめてある上に、日本橋の大火でお紅も店が焼けた話も絡めてある。

海苔問屋の調査を依頼されて、舟遊びをするので道具を借す。 清治も呼ばれてお紅やおはなも参加。 川から櫓が見える。 海苔問屋は煙管の五位に反応する。 代金を多く払ってくれたり、甘味屋でも団子をたくさん買ったり。 五位は海苔問屋が来た頃に芸者から贈られて夫婦を離縁させた過去がある。 実は海苔問屋はその時の嫁らしい。 結局、儲かってるのはただの才能なのか。

香炉は今でも探していてまだ見つかっていない。 大火の後で香炉がなくなって、お紅の店に売ったと疑われるので割ったことにした話をつくもがみが聞いてきて、清治が調べに行く。 実家が日本橋にあると知って行ってみると弟のことだった。 つくもがみをセットで貸して探らせるけど、詳しくは判らない。どういう名目で貸したんだ。 協力してくれた人も実は同じ人を探していて、許嫁の方の関係者だった。

早苗さんがうさぎを気に入っている。 さらに、侍にうさぎを脇差と交換したいと頼まれる。 清治の見立てでは15両になる。 お紅がうさぎを着けて出かけて香炉の話の続き。 佐太郎が江戸を出ると言うので、かんざしを売って同じ作者の香炉を買うことにした。 清治が何か隠しているというので調べると、父親の借金が20両に膨らんでいた。 それを知ってうさぎは売られてもいいと言う。 侍が霊媒師を連れてきてお祓いを始めるのでみんなで倒す。 侍につくもがみについて説明して、うさぎは売らないことに。

お紅の話を一から説明。親切だな。 早苗さんが前の男と会ってるのではと相談されて、半助がみんなを茶会に誘うことに。 佐太郎が使っていた根付から話を聞いてくる。 櫛を元にして買った香炉を佐太郎に渡そうとしたら、それはお紅が佐太郎と結婚しないという意味なので佐太郎は香炉を落として割って江戸を出た。 茶会での話を聞いて、清治は周防を許嫁の家の蔵で見つける。全然意外じゃない。

最終回。 佐太郎の母親が店に来る。佐太郎が江戸に戻ってすぐにいなくなったらしい。 周防と一緒に焼かれた香炉を探していると判ったのでお紅に説明すると叩かれる。 佐太郎がまっすぐ会いに来ないことや、清治が姉さんと呼ぶことに怒っている。 つくもがみを使って香炉を探して、清治が質屋に行くと後ろから殴られる。 佐太郎は間違って閉じ込められただけで、清治も賊だと思われていた。 でもお紅が心配して飛び込んできて、二人はやっとまとまる。
総括。 雰囲気のいい作品だった。 複雑な話かなと思ったけど、構成が少し凝ってるだけでシンプルな話だった。 うさぎが可愛かった。あと野鉄も。


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