乱歩奇譚 Game of Laplace

新番組。 まだ没後50年なんだ。放映中に青空文庫で読めるようになるのかな。 コバヤシ少年(高橋李依)が気付くと教室にいて、先生が人間椅子になっていた。 新しい担任のハナビシ(中原麻衣)の手首に傷があるのを見る。 コバヤシとハシバは少年探偵のアケチの所に行く。舞台は現代なんだな。 コバヤシはこの状況が楽しいと言う。 殺された先生は殺人鬼でコバヤシは共犯者として疑われて逮捕される。

ゲーム脳とかアムネスとかおちょくってる感じがいい。 コバヤシは普通に一緒に推理。 先生に呼び出されていたことを話す。 先生は既に死んでいてコバヤシも眠らされた。 ハシバに頼んで先生の携帯の偽物で真犯人をおびき出す。 クラスメートのホシノ(矢作紗友里)が犯人で、先生がコバヤシの前に好きだった生徒。いろいろ危ない人だな。

今回は影男。乱歩の作品に影男というのがあったのか。歳月を超えて知る少年探偵カゲマンの元ネタ。 コバヤシが少女の誘拐事件について調べようとしたら、影男がアケチの変装をしていきなり現れる。 協力して犯人を探すことに。 コバヤシは女装して囮になる。 誘拐されて監禁された先に影男が来る。 影男は入院しているさち子(大橋歩夕)を励ましたり手術代を出したりしていたけど、彼女は既に殺されて壁に塗り込められていた。切なすぎる。 影男からの連絡で警察が来て犯人は捕まる。 テンポが速いと思ったら1話完結だった。

二十面相の動画が流れて被害者が出る。犯罪者が自分がやったのと同じ方法で殺されている。 黒蜥蜴(日笠陽子)に会いに行って、前回の犯人とかを不起訴にする。 犯人が二十面相に捕まって殺されそうになっているところを止める。 抑止力になるのが目的なので、罠と判っていても来るしかないらしい。 正体はカガミ。まだ続く話かな。 そして前回の犯人はレギュラー化するのか。

カガミの過去の話。 逮捕した犯人が不起訴になった。その後も不起訴だらけ。もともと頭がおかしいから犯罪を犯すという考えもあるが。 妹のトキコ(豊口めぐみ)が銀賞を取ってお祝いすることに。フラグにしか見えないと思ったら、やっぱり殺される。 さち子を殺した犯人はさち子の父親が刺す。いきなり退場しちゃったな。

コバヤシが猫を拾ってくる。 ドアの前に爆弾をセットされた影男がいる。 次は赤ちゃんが捨てられている。 さらに下の階では強盗が暴れる。 今日の日付を入れると爆弾が外れる。 仕掛けたのは黒蜥蜴。 間違えたらやっぱり爆発してたのかな。

二十面相の殺人があって、ナカムラとアケチの二人でパノラマ島へ。 会長とプロデューサーが大量のマネキンで圧死している。 急に展開がゆっくりになった。

アケチは歯車の材料が脆いことを見抜く。 発注した人はマネキンのモデルで、友人が過労で死んで会社に抗議したら目を付けられた。 何でもない事件だったな。 最初の怪人二十面相のナミコシの話を聞く。 数学の得意な二人で組んで計算して、二十面相の数式を作る。 でも数式にはミスがあった。 ラプラスがどう関係するのかよく判らない。

数式は先の予測が出来るらしい。数式と言ってるけどソースコードのような。 三人で解読して、コバヤシは数式にアケチが含まれていないと指摘する。 後継者から予告の電話がある。 コバヤシはハシバがシルエットに見える。この演出って意味あったのか。 医者の医療ミスを被害者の姉が突き止めて告発。 姉というのはミナミ(藤田咲)。このキャラはメタじゃなかったのか。 料理に感染源を混入させたつもりが、アケチが対処していた。 ミナミはそれを予測していて、ナミコシが現れるのを中継させるのが目的だった。

ナミコシはコバヤシを誘拐して過去の話をする。 家と学校でいじめられまくりのところを、アケチに助けられる。 数式を使って退治する。 そのままではどちらかが死ぬので止めるように言われる。 コバヤシは自分の命が必要だと理解する。視聴者が完全に置き去りだ。

最終回。 ビルに生贄が集まってきて自殺ショーをする。 ナミコシはテレビでアケチを呼び出す。 ナミコシの仲間が邪魔するけど影男が助けてくれる。 目的があって命を投じるのが悪いことだとは思わないけど、目的がさっぱり見えないので何も共感できない。 ナミコシとコバヤシは同時に飛び降りるけど、アケチとハシバで両方助ける。 でもナミコシは自分から落ちていく。 事件はインパクトがあったけど、すぐに風化したらしい。
総括。 ナミコシ絡みの話は無理がありすぎた。特に数式。 そういうものがあると仮定するなら、もっとリアリティを持たせないと。 単発の話をやっていた頃は、推理ものだと思うと粗がありすぎるけど、怪奇ものとして普通に面白かった。 さち子の話の後味の悪さとか、そうそう無い。


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