輪るピングドラム

新番組。 幾原邦彦の名前を久しぶりに見たと思ったら、TVアニメの監督はウテナ以来らしい。 3人兄妹の食事風景。いきなり色彩がものすごいな。 妹の陽毬(荒川美穂)の余命が数ヶ月らしい。 三人で水族館に行って、陽毬が倒れて、そのまま死んでしまう。 でも生き返って、宅配されてきた謎のペンギンが定期を届けてくれたりする。 リアリティレベルがどんどん下がっていく。 生存戦略が今度のキーワードなのかな。絶対運命みたいな。

荻野目苹果(三宅麻理恵)がピングドラムを持っていると予言がある。 女子校にペンギンを潜入させる。カメラとかも見えなくなるんだな。 さらに下校を追跡したらツバメの巣の写真を撮っている。何故BGMがふたりの天使モドキ。 床下に忍び込んでストーキングしているのを発見。普通の子じゃなかった。

ピッキングツールで苹果の家に侵入してたら、苹果が帰ってくる。 多蕗の家にカレーを持っていくところを追跡。バレた雰囲気だったのはどうなったんだ。 妄想と異なり女が部屋にいて、彼女もカレーを作っていたのですり替える。何故同じ鍋。 陽毬の前でカレーをぶちまけて家に来て一緒にカレーを食べる。話がごろごろ転がっていく。

公園で苹果がスカンクにやられる。どうやって服を取り替えたんだ。たまに重大な省略があるな。 カレーの女(時籠ゆり;能登麻美子)も来る。 ゆりが女優なので今回はミュージカル仕立て。これって手間かかってるんだろうな。能登麻美子の歌が微妙だ。 お弁当はカラスに食われるけど予定通り。 イリュージョンに紛れてるけど、本当に蛇に絞められたんだろうな。 苹果の日記は、努力して守っているというよりは、どうやってもそうなってしまう類のものなのでは。 今回はピンボールみたいな空間に行かなかったな。

苹果が家に来たので日記のことを聞く。帽子の話を信じないので、今回は苹果を連れて例の空間に。 説明するとかじゃないんだ。一方的に罵倒してる。 苹果が帽子を投げてトラックに引っかかったので取り戻す。なんでそんなに困難なんだ。 エスカレーターから落とされた人は話に絡んでくるのかな。

苹果の誕生日は姉のももかの命日だった。そして日記はももかのものだった。 多蕗がももかを好きで、苹果はももかと同じにならないといけないというのが動機。現状は既に幸せな家庭になってるような。 苹果は多蕗の直下で水平方向に初夜。それだけなのか。 冠葉の目の前で頭を撃たれた女の子から、冠葉についての記憶が消える話も平行して進行中。

苹果に芝居に誘われて、行ってみるとゆりが出ている。まあそうだろうな。 挿入歌なんかもある。能登さんの歌は相変わらずアレだな。 さらにパーティに誘われて、行ってみると多蕗との婚約が発表される。 林檎達は夜の女子校に侵入して、カエルに産卵させる儀式。 折角産んだのにペンギンが食ってるし。タイトルなのに脇道だったか。 Mとはマタニティだった。クリエイティブな愛の証という表現がいい。 林檎は室内に侵入。いつでも床下から入れる体制だったのね。 冠葉はお金を受け取ってる。KIGAの名前が本編に出たのは初めてかな。

苹果が布団をめくってみると多蕗はいない。新居にいたから。偽装工作をしたのは誰だ。 苹果は父親の浮気を目撃。今も家族はうまく行ってなかったのね。 苹果は薬を盛ったケーキを持って新居に行って、ゆりに扮装して妊娠する作戦。 ゆりが帰ってきたので未遂に終わったけど。すごい行動力だ。 日記を半分奪われて放心した苹果が車にひかれそうになったのを庇ってはねられる。

陽毬が3.のペンギンを追いかけてエレベーターに乗って地下61階へ。 この倍倍計算だと、52階から61階までの間には、2044段階ある計算になるな。 そこには図書館があって、ドアを開けると巨大な書庫がある。それは陽毬の記憶。 小学生の頃に三人でオーディションに申し込もうとした。EDの三人はこれか。 母親が鏡で怪我をして入院して、何故か鯉の生き血を取ろうとする。 結局、残り二人がアイドルになる。電車のCMでさんざん流れてたのはこいつらか。 このへんにまだ明かされてない何かがあるな。

晶馬は全然無事だった。おかしいだろ。 日記を奪ったのは冠葉じゃなかったんだな。 謎の堀江由衣が看護婦の扮装で病室に現れて、晶馬をさらって行く。 電話で日記を渡すように指示される。素直に差し出す苹果が別人みたいだ。 冠葉は家路のオルゴールとか弁当とかの攻撃を受ける。かつて振った相手なのかな。 苹果は指示に従って日記を落とす。もう半分は誰が持ってるんだろう。

冠葉は堀江由衣の家に行く。ここにも帽子を被った人がいて日記を必要としていた。 でも日記は半分しか持っていなくて、バイクの人とは別らしい。第三の勢力がいるのか。 苹果は一人でストーキングを続行。今度はタマホマレじゃなくてヒメホマレ。 ばっちり効いてるし。でも肝心なところで拒否したら暴走。 そこにゆりが帰宅。動じない人だな。 カレーの日は姉の月命日で、姉の死んだ日に苹果が生まれて、 それは16年前のあの事件の日で、晶馬達もその日に産まれていて事件の原因らしい。 なんかいろいろ一気に明らかになったな。っていうか、3人誕生日同じか。

過去の説明。 両親はテロ組織の指導者みたいな感じで、地下鉄で事件を起こした。 苹果の姉はその事件で死んで多蕗は寝坊して助かった。 ひまりがまた倒れて死んでしまう。もう退場なのかな。よく判らない話になってきた。

医者がケースからリンゴというかアンプルを取り出して陽毬を蘇生。対価は何だろう。 事件があって家が捜索された時の話。親が無実という線もあるのかな。 地下鉄が開業から10年らしい。新生東京とか言ってるし、10年前に壊滅したのかな。

晶馬は苹果が自分を許さないと思って避ける。他の人にもそうされて来たのね。 苹果は自分が晶馬を傷付けていると理解する。ぽろぽろ泣いてるし。 苹果はゆりの車に拾われて旅館に。温泉に入ったり卓球したり鍋食べたり。仲いいなと思ったら罠だった。 ゆりと多蕗は同級生で姉の桃果のことも知っている。 苹果は薬を盛られて動けない。 ゆりは体に秘密があって、桃果だけが認めてくれたので、苹果を桃果にしようとする。 これも日記に書いてあるのか。っていうか、日記を持っていたのはゆりだった。それは予想してなかったな。 ライダーが女性だというのが絵から判っていて、夏芽でないならゆりくらいしかいないことが解析的に見ていれば判る仕組み。

OPが変わった。何故このタイミングで。 苹果達がいるのは実は隣の部屋。それは本当に偶然なのか。 ゆりの父親は芸術家で、ゆりを愛する為にゆりの体に何かをした。 桃華と話すようになるけど、桃華を信じてはいけないと言われる。 桃華は運命の乗り換えができて、このままだとゆりが死ぬと言う。 日記の力でタワーが変わって、桃華は大火傷を負う。 桃華だけがゆりを認めたというのは結局ゆりの思い込みなのでは。 地下鉄の事件は桃華の力であれでも被害が食い止められていたのかな。

夏芽真砂子の過去の話。やっぱりこの人もキーワードは家族なんだな。 祖父を殺す夢を何度も見る。この頃から冠葉と付き合いがあったんだ。 祖父はフグの毒で自滅。 でもマリオに乗り移っていて、真砂子もフグを食べる。 そんな悪夢から目覚める。フグは食べたのか。時間とか事実がかなりあやふやだ。

病室に材料と道具を持ち込んでたこ焼き。陽毬はセーターを編んでいる。 生存戦略スペースで、ピングドラムとは日記のことなのか聞くと内緒と口ごもる。違うのかな。反応が珍しい。 陽毬が病室を抜けて苹果と毛糸を買いに行ったらゆりと食事することになって、さらに多蕗に連れられてどこかに。 早く病院に戻らないとやばいのに。

多蕗が弟にピアノの才能で劣るので、手を駄目にしたことを話す。さんざん映ってた指の傷はこれか。 透明になろうとしているところを、自分の為に生きてと桃華に救われた。ずっと復讐しようと思ってたんだろうか。 陽毬を吊して、父親を連れて来るように冠葉を脅迫。 冠葉は本当に知らないんだろうな。金を受け取っているのも父親とは関係なくて。 陽毬は自ら落ちるけど、多蕗が陽毬を助ける。ぎりぎりの所で冠葉を桃華と重ねたのかな。 多蕗もまともな人じゃなかったか。

冠葉は両親の居場所を知ってたのか。それはびっくり。 陽毬の退院パーティ。ちゃんと苹果もいる。 真砂子が家に来て、思い出し玉を陽毬に向ける。 陽毬はこどもブロイラーにいた時のことを思い出す。あれは多蕗の脳内設定じゃなかったのか。 運命の果実を晶馬と一緒に食べて家族になった。さんざん登場してたリンゴがやっと話に関わった。

陽毬は医者と問答。さっぱり判らないな。後で見返すと判るんだろうか。 子供の頃、晶馬が陽毬を見つけてリンゴを食べようと誘った。冠葉は真砂子にお兄様と呼ばれてるな。 一緒に捨て猫を育てるけど、ゴミとして捨てられてしまう。 こどもブロイラーに行った陽毬を追いかけて一緒にリンゴを食べた。 陽毬は忘れてたけど、晶馬は覚えてたのかな。 企鵝の会の元の名前はピングフォースで、ピングという語が初めて登場した。 企鵝(qi3 e2)は中国語でペンギンの意味だけど、それはきっとピングと音が似てるからで、 本当の意味は苹果(ping2 guo3)なんだろうな。

記者が陽毬に冠葉のことを教えて、冠葉が出てきたラーメン屋に入ってみると中は廃墟で両親の白骨死体があった。 冠葉はどういう状態なんだろう。 陽毬は真砂子と話して、冠葉が父とあそこに残ったと聞く。あそこってどこだ。 記者は冠葉たちが始末。企鵝の会の人じゃないのかな。車にはPingroupと書いてあるけど。 陽毬は冠葉を止める為に家を出る。話の中心が陽毬になってきた。そして回想が多い。

冠葉は呪いに従っている。医者と両親はこの世の存在じゃないんだろうな。 陽毬は自分の命を返すから自分が冠葉から奪ったものを返すように神に祈って倒れる。 ゆりは苹果に日記を返す。 真砂子は冠葉を止めようとする。 冠葉は真砂子とマリオの代わりに父親と残った。その後三人が家族になった経緯がまだ分からないな。 地下で包囲された冠葉は真砂子を庇って撃たれる。 重要な局面なのに晶馬が話に参加してないぞ。

桃華が眞悧を日記で追放しようとするけど、途中でピングフォースのシールを貼られて、桃華と眞悧は二つに分かれた。 桃華の半分が苹果なのかな。 陽毬が晶馬に迷子の冠葉を見つけてと言う夢を見ていたら病室に冠葉が来て晶馬を撃つ。 桃華はゆりに日記の乗り換えの呪文のことを聞く。 苹果は冠葉に水族館に呼ばれて行ってみると爆発して日記は燃えてしまう。日記が物語の鍵だと思っていたのに。 冠葉が撃たれたのは例の玉。何かの記憶が消えてるのかな。 帽子に運命の列車に乗るように言われる。この声は桃華かな。

最終回。 晶馬と冠葉はそれぞれ箱の中にいて、冠葉の箱にだけリンゴがあって晶馬に半分渡した。 それを晶馬は体から取り出して陽毬に渡す。これがピングドラムだったのか。 半分のリンゴがドラムの形に見えるということかな。見えないけど。 陽毬が大切にしていた言葉がCDのタイトルになっていて、 苹果はそれを呪文として唱える。「運命の果実を一緒に食べよう」。最初から日記は要らなかったのでは。 乗り換えた先では陽毬に兄はいない。兄弟じゃないだけでこの世界にはいるのか。
総括。なんかいろいろもやもやする。 際限なく風呂敷を広げ続けるからどうするんだろうと思ったけど、いろいろ未解決のまま終わってしまった。 実はシンプルな物語を無理矢理複雑にというか一見意味深にしているだけなのでは。 苹果がストーキングしてる頃がいちばん楽しかった。


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