凪のあすから

新番組。 光がまなか(花澤香菜)に廃校になった中学の制服を着せる。転校以前に地上に出ること自体がえらい変化だな。 まなかがうろこ様にセクハラされて、食事をぶつけたら呪いで膝に魚の頭が出来る。 まなかが山で倒れていて肌が乾いたところを紡に助けられて、膝の魚を綺麗だと言われる。 とりあえず三角関係だけど、五角くらいにはなりそう。

まなかは膝の魚がいなくなって、また呪われようと食べ物をぶつけてる。 お船引きの人形を作る係に紡が手を挙げたので、まなか達もやることに。 紡は海の中のことに詳しい。すぐ側にそんな不思議な世界があるのに他の人の関心の薄さが異常な気もするけど。 帰りに、光の姉のあかり(名塚佳織)が地上の人とキスしているのを見る。 地上の人間と結ばれると村から追放されるらしい。なんでそんな自滅するようなルールを。

あかりの相手を追跡すると紡の家に行く。 海の人間はえなという膜で包まれていて、海と陸の間の子供はえなを持たないことが問題。劣性遺伝だったのか。 えながあると生殖できない、みたいな話かと思った。 紡の祖父にはえながある。追放された男バージョンなのか。 家に戻るとあかりは結婚を諦めていたけど泣いている。もうあかりがヒロインでもいいな。 紡との距離が一気に縮まって、まなかの膝の件で紡が笑う。3話にして名作確定な感じ。

調理実習で料理を要らないと言われる。 さらに、おじょし様が壊されていて光はクラスメートを殴る。 さゆの名前が書かれていて、ちさき(茅野愛衣)は秘密にしようとするけど紡は反対する。 みうなにおじょし様をやったのは自分だと言われて、まなかは一緒に謝ろうと言う。 翌日、土下座して許して貰って握手。毎回着実に進展があるな。 要が真犯人のさゆに謝らせる。次はちさきが問題を抱えそうな雰囲気。

ちさきが紡に光が好きだと話していたらまなかに聞かれる。ちさきの話が徐々に進行中。 あかりが美海(みうな;小松未可子)と会った後、美海が戻らないので光達で探す。 美海は帰らないと言うので一緒にいる。 海に飛び込んだ美海を光が抱きしめると同じ匂いがすると言う。こっちでもフラグが立つのか。 美海はあかりをまた失うのが嫌だったので誰も好きにならないようにしていた。さゆが一人で暴走してたのか。 ガムの文字はなんとなく読めてたな。

水泳の授業で、光は美海のことを考えていて怪我をする。 ちさきはまなかが気を利かせると逃げる。普通にしてればいいのに。 まなかが一人で歩いていたら紡に会って一緒に帰る。 その後、巴日が出てちさきと一緒に見る。 ちさきは変わりたくないと言う。なんか静かに壊れていっているような。

おじょしさまが完成して、海と地上でやっていたおふねひきをやりたいと言い出す。 光はまなかと紡の為に署名を集める。 でも海側が謝罪を要求したところから決裂して、おじょしさまも壊れる。 その様子を見てあかりと光は出て行くことを決める。うろこ様は阻止するけど父親が止める。父親にも何か事情がありそうだな。

光とあかりは美海のところに。 美海のあかりへのプレゼントを探しにみんなで街に。 光とちさきの二人になってまなかの話をする。 要はまなかに紡のことを聞く。片思い連鎖がみんな相手を応援している構図。

ぬくみ雪が地上に降る。 おふね引きは自分達だけでやることに。最初からそうすれば良かったのに。 まなかは紡の祖父から紡のことを聞く。 さゆから要へのフラグが立ってる。片思い連鎖の出発点が要からさゆに変更か。 まなかが海に戻るともう地上に行ってはいけないと言われる。 地上は危険らしい。 無理解だと思った大人の行動の裏にはちゃんと理由があるという話かな。

このままでは死んでしまうので、絶食して眠ることに。 地上の人は助からないらしい。凄い事実がさらっと明らかになってるな。 回避する為にお船引きを実現する展開かと思ったけど、 すぐ死ぬという話でもないので、地上はそんなに驚いてない。異常気象の話になってきた。 まなかは赤いウミウシを見つけて話す。要はちさきに告白する。

体に変化が起きてきているけど給食を食べることに。これまでは食べてなかったのかな。 地上側がお船引きをやりたいと言い出す。あかりも地上側としてお願いしてる。 あかりの結婚式も合同でやることに。 海と地上の協力体制だけど、怖がってるだけだしな。

光の父親が美海達に会う。 まなか達は海の人用の着物を買う。 あかりは父親と話す。 光は旗を振っている。 海に戻ると既に眠った子供の冬眠をしている。終わりに向けた準備がいろいろ進んでいる。 4人で教室にいて、要が光にまなかをどう思っているか聞いて、光はまなかに告白する。 告白大会が始まるのかと思った。 ちさきはまなかを好きな光が好きだと言う。 まなかは泳いでいたら紡の網にかかる。もうギャグだな。

光がまとめに入ってる。改めてまなかに告白して、返事はおふね曳きの後で。 おふね曳き当日、海では冬眠に入って海を光らせる。青色LEDにしか見えない。 渦が発生して、あかりが引き込まれるけどまなかが身代わりになる。 EDの最後の絵の意味がここでやっと判る。 てっきり最終回だと思って見てたけど2クールあったのか。 とりあえず冬眠は中止にしないと話が続かないな。

新OPのイントロの静かな感じが絵と合ってる。 5年後。海は凍っている。 ちさきはあの後、紡の祖父に引き取られて紡と一緒に暮らしている。直後から海に入れなくなったということかな。 紡は大学で海村について研究している。 月が巴日の夜に海が光って、5年前のままの光が現われる。

ちさきはバスに乗ろうとしてうずくまる。 光はみんなに会ってあの時の旗を見てまなかを思い出す。 ちさきはガラスに映った自分を見て姿が変わっていることを気にしてたのか。 光はスピーカーのところでちさきと偶然会う。 ちさきは変わってごめんと言うけど、光はちさきが変わらなくて安心したと言う。 海で一緒にいたメンバーのうちで地上にいるのはちさきだけなんだな。

光は美海達のクラスに編入。この展開の為の小学生組か。よく出来てるな。 光は制服を買いに行くのを嫌がるけどさゆも誘って一緒に行く。そしてさゆと美海が喧嘩になる。 「自分はいいよね。好きな人、目覚めて」。 美海は一人で帰ったのでサヤマートの車で送ってもらうけど、造船所で降りて美海を見つける。 話していたらクレーンが倒れて美海が海に落ちるけど、何故か息が出来る。それは凄いことなのでは。

要が目を覚ます。 要はちさきの所に来るけど、ちさきと紡が完全に夫婦みたいになてるのを見る。 要が聞いたのと同じ音を美海も聞いていた。 美海の母親は海の人で、美海にもえながあることが判明。 光がまなかの為に変わらないと言っているのを美海が立ち聞き。 美海とさゆで言い合いした後、さゆに要が話しかける。ここだけやたらと枚数が多いな。 潮流を辿って村に入れるという仮説に従って、美海も一緒に海の中に。話が急展開している。

壁の中に入ると海村に出る。座ったまま冬眠してる人が多いな。 みうなは音を追いかけていたら学校でうろこ様に会う。 知らない場所におじょし様が大量にあって、眠っているまなかを発見。 えながはがれかけているらしいので連れ出すことに。無事じゃない気がする。

まだ起きないまなかに話しかける光を立ち聞きする美海を見ているちさきの図。 一連のことを論文で発表するまで秘密にすることを要は気に入らない。 ちさきも光と一緒に海村に行ってみる。 ちさきが紡の祖父から聞いた話では、おじょし様を地上に帰す引き替えにある物を奪ったらしい。 それがえなのことだろうと思うけど、確定してないからもっと重要な何かな気がする。 ナース服着てたり、中学の制服着てたり、梅ジュースで酔ったり、何気にちさき回だった。 ちさきと要は絶望的っぽいけど、ちさきと紡の線も無さそうだな。 光とまなかはまなかが起きれば安泰だけど起きないし。成立しそうなカップルが一つもない。

まなかはまだ目覚めない。 光はうろこ様を探すけど見つからない。 水温が下がっているらしい。光はまなかが凍える夢を見る。 美海はさゆにまなかに目覚めて欲しくないみたいと言われる。 光は熱を出して美海もずる休み。思い切りバレてるし。 光にまなかにキスをすればいいと言っていたら目覚める。なんか不吉な伏線がいろいろあったのに。

まなかが起きた後。 紡ともすぐに会いたいと思わないし、ちさきとも普通に話してる。 他の二人と違って、日常がいきなり継続してる。 まなかは海の中で何かくれと言われたらしい。 紡の腕にうろこ様の呪いがかかる。地上にいる地上の人でも呪えるんだ。

うろこ様は地上にいると推測して、罠を仕掛けるさゆ達。 光と美海は祠でうろこ様を発見。ちゃんと罠が効いてるし。 まなかはおじょし様になっていて、連れ戻す時に人を好きになる心を奪われたらしい。とてもそうは見えないけど。 海神の想いのかけらが自律的に動いてしまうというのが難点だな。

まなかのことを相談するとみんな消極的で、さゆが泣いて怒る。 ウミウシの石を見つけるけど、まなかは前にウミウシに話した内容を忘れている。 美海は石をまなかから借りてペンダントに加工する。 ウミウシの伏線はなかなか使わないと思ったら、かなり重要っぽい。 光が紡にまなかを刺激するように頼んだら、ちさきが好きだと断られる。 それをちさきに聞かれていて、海に逃げたちさきを追いかけて潜ったら紡にもえなが出来る。 紡とちさきは海村で話す。さゆが有利になってきた。

ちさきは紡に告白されるけど逃げる。 光以外を好きになったら裏切ることになると要に話す。変な思い込みがあるな。 まなかはあきらからだいすきと書かれた手紙を受け取ると波の音が聞こえる。 紡はおふね曳きをもう一度やれば元通りになると提案。 生贄はまなか本人ではなくてペンダントを使うらしい。理屈がよく判らない。 ちさきのことを見ている要にさゆが告白。さゆがいちばんまっすぐだな。 やっとハッピーエンドが見えてきた。カップルも一組は成立しそうだし。

あきらがまなかのペンダントを奪って海に落とす。いきなり台無しになる展開かと思った。 美海が取りに潜るとひーくんが好きと言葉が聞こえてくる。 まなかの好きな相手は光だった。そんなことは最初から判っている。 いよいよおふね曳き。波にまなかがさらわれて、みんなで潜る。 美海も光が好きだからまなかのえなが戻る。どういう理屈なんだ。 今度は美海が墓場に捕らわれる。時期的に最終回かと思った。 「温かい水に泳ぐデトリタス。長い時間をかけて糸を紡ぎながら繭になる」。 1期のEDの歌詞は物語の最後まで知った上で書かれてたんだな。

最終回。 まなかビジョンで誰かを好きになる気持ちを奪った理由の説明。それは地上に帰しても意味が無いのでは。 海神は自分で間違いに気付いて、おじょし様を燃やす。結局、壮大な思い込みだったということかな。 問題は解決したけど、あんまり人間関係に進展が無い。
総括。 これはかなりSFなんだけど、SFとして成立するには舞台設定が脆すぎる。 描き切れてないだけなのか、もともと設定が無いのか判らないけど。 基本的なガジェットとしては、冬眠による時間の断絶と、デトリタスとして海中に偏在する海神の意志で、 時間の方はうまく使ってたけど、海神の方はしっくり来なかった。 1クール目の光の成長と人間模様は面白かったんだけど。 キャラ的にはさゆを応援してた。結果的には大勝利。


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