佐久間は切腹する羽目に。 寸前に御真影を調べていないことに気付く。 実はその前に大佐が調べて失敗したので、同じ失敗をさせようとしていた。 暗号書は回収せず、スパイは二重スパイにする。 佐久間は大佐が料亭に来た日に隣の部屋にいた客について調べて、中佐の杖は擬装で左手は義手だと知る。 いろいろ裏がある話だな。 佐久間はこれで退場かな。
ドイツ占領下のフランスで、銃殺されそうになっている老婆を助けた波多野扮する島野が記憶を失う。 ドイツ軍が来たので粉じん爆発を起こして、助けてくれたレジスタンスと脱出に成功。 メンバーの女性が実はスパイで、島野が捕まえるけど別の男に殴られる。 その拍子に記憶が戻る。 元々レジスタンスに潜入するのが目的で、記憶を失ったのは予定通りではないけど想定内。 そんなことまで想定してる、という部分がメインかな。
本間が上海でスパイを探すように及川に命じられる。 及川は家が爆破される。 本間は記者の塩塚に会って、テロの現場で草薙を見かけたと聞く。 草薙は抗日活動をしていて、街で偶然見かけたので尾行。 ダンスホールの奥の部屋に入って、及川の自作自演だと判る。 殺された伍長は及川が横流しした阿片を調べていた。 一緒にいた憲兵が及川を射殺して自身も自殺する。このへんは何か省略されてるのかな。 塩塚がD機関の福本で、草薙でもある。 一人二役なのが映像だけでは判らなかった。
伊沢を名乗っている神永が潜入先でスパイ容疑で捕まる。 自白剤を使われて外交官の会話の録音を聞かされる。 自分は売られたと知って偽情報を打電する。 見取り図を見て脱出しようとしたけど、それはトラップだった。 ♀のマークの部屋に逃げると見逃される。金星のマークだったのか。 ミスなく打った電文は捕まったことを意味しているらしい。普段は必ずミスしないといけないんだな。 そもそも何で売られたのかの説明が判りにくい。
ソ連領事館の書記官が満州鉄道の列車のトイレで死亡。 子供を使って新聞を奪った犯人を捜す。 正体は車掌で一緒に亡命しようとしていた女が共犯。 途中のクイズの答えは伝書鳩。100キロ越えるとは知らなかった。 そんなに複雑な話でも無いのに、肝心な部分がよく判らない。
内海になった甘利が船でスパイを見つける。 そこにイギリスの軍艦が来て、スパイは飲み物の毒で死ぬ。 船でさっき会った女性が犯人。 わざと文書を奪わせて暗号で打電させてそれを傍受して解読するという作戦で夫が殺されたから。 女性はイギリスの軍に名乗り出る。 甘利は娘を育てるつもりなのか。
白幡という元外交官が英国と通じているらしい。 蒲生がグラハムに会う。 借金のある使用人を使って夜に金庫を開けるけど、白幡に関する記述は無かった。 でも日傘に文書を隠してあることを発見。 蒲生はD機関と対立する風機関の人間で、D機関も動いているらしい。 違いがよく判らない。
風機関は白幡の家の書生を脅して協力させて、終わったら始末する。 風機関が取り引きの時間に屋敷に行くと、結城だけがいる。 書生は実はD機関の人間で、白幡はとっくに逃げていた。 どちらが勝つかみたいな話ではなくて、全然格が違っていた。
アーロンが結城について調べている。 有崎という名前に注目して調べると、子爵が連れてきた子供で、軍の学校を退学になった後に留学して黎明期のMI6にいたことが判る。 そんなことをしていたらいきなり逮捕されて、話そうとしたら釈放される。 実は有崎はずっと眠っていて、聞いた過去は架空のものだった。冒頭の過去映像も嘘か。 結城について調べようとした人が引っかかるように仕組んであった。何年前からの罠なんだ。 奪われた指輪にはマイクロドットが隠してあって、それが目的だったらしい。 なんでそんなことを知ってるんだろう。
ドイツで列車事故を調査して、大佐は事故で死んだ真木という男がスパイだと考える。 大佐はかつてスパイに逃げられて片目を失った。 その逃げたスパイが結城らしい。 真木の死体を餌にするけど、相部屋の方に面会に来た結城にリストを奪われる。 スパイは事故で死んじゃうこともあるという話。
最終回。
飛崎が上官に逆らって結城にスカウトされる。
二重スパイの疑いのあるドイツ人を監視していたら死なれてしまう。
女について調べて、贈られた花を受け取っている花屋が実はスパイに協力していて、
劇団の友人が殺したことが判る。
それとは関係なく、女が自分を育ててくれた人に似ていて判断が鈍ったらしい。
スパイは愛や憎しみを捨てた世界なので、飛崎は辞めることに。
総括。
ストーリーとかトリックとか、そういう作品ではなくて、スパイの生き様とか、スパイとはそもそもどういうものかというのを描く作品だった。
歴史の考証とかがきっとしっかりしていて、風景とか文物とかはきっとリアルなんだろうなと思うけど、詳しくないのでよく判らない。