喰霊 -零-

新番組。 異常事態の現場に専門家が来て、手際よく解決するのかと思ったらやられてる。 こっちは防衛省の部隊なのね。 上松のBGMがいい。 さらに大きいのが現れて、放水路に誘い込んで霊水責めにする作戦。オカルトなのにSFっぽいな。 やっと倒したと思って安心してるところにまた別のが出る。恐怖映画のスタイルだ。 修正が気になる。 結局、見える人たちも全滅してしまった。 矢作紗友里のオペレーターはうっちぃみたいで気に入ってたのに。 1話が長かった。EDが曲無しというのも斬新。

神楽(茅原実里)が刀で敵を倒す。 1話の人たちはみんな行方不明なのね。そのうち再登場するのかな。 ゾンビみたいに起き上がる隊員と戦っているところに現れたのは神楽かと思ったら諫山黄泉(水原薫)。 かつての同僚っぽい。 ポッキーが記号なのかと思ったら、二人ともポッキーくわえるのね。 それを差し引いてもこの神楽は冒頭と雰囲気が違うけど。 妹の才能に対する嫉妬が全ての発端なのかな。 神楽は死んだんだろうか。 主要キャラっぽいから死なないだろうという安心がこのアニメには全くないな。

黄泉は分家の人間として本家の神楽の世話をしていた。 黄泉の方が強かったんだな。よくある確執に発展しそう。 寂しがる神楽を一緒に現場へ連れて行く。何か起きるのかと思った。 その後、大きくなって一緒におつとめをする。2話の直前あたりまでは、こんな関係だったのかな。 今回はあんまり人が死ななかった。

4話にしてやっとOPが付いた。3話のEDは実はOPだったのか。 仲のいい二人の様子が余りにネタバレなので、封印されてたのね。 しかし、殺しあう未来が確定してるからなあ。 黄泉の刀を研ぎに出している最中に出動して、父親がゾンビを霊獣で倒す。 これがタイトルになってる喰霊だから、武器よりもこっちがメインの話になるんだろうな。

黄泉とのりちゃんをくっつける作戦。余計な心配は要らないというよくある話。 それとは別に家督を巡って親戚の冥(田中涼子)が動き出す。 これが黄泉がどうにかなる原因になるのかな。

二人の仕事を冥が助ける。ちゃんとした人に見えるな。この人の方がさらに能力があるのね。 冥は目にせっしょう石が入った少年と戦う。これが発端になるのかな。 二人の生徒を襲っていたのは保健の先生で、神楽が倒す。 先生は何も悪くなくて取り付かれただけなのかな。水着が多いのがサービス。

新しい保健の先生の同じ言葉に泣き出したり、クラスメートに詰られたり。 まだ立ち直っていないうちに、黄泉父が冥に殺される。 この人は霊獣はいないんだっけ。

篠突く雨が煙る午後、という文芸の繰り返しが、3年前の光景の繰り返しの構図と重なって、すごくよく出来てる。 黄泉父が死んで冥父が家督を継いで刀も取られて神楽は追い出される。 冥は石のせいだけど、このおっさんは素でやってるしな。 冥はすっかりおかしくなって黄泉と戦う。 途中で石の効果が消えて元に戻るけど、そのまま殺される。なんて悲惨な。 防衛省も出てきて、1話の冒頭が近づいているのが判る。

黄泉は予想以上にダメージが大きくて動けないし喋れない。 婚約解消の話を別のシーンと重ねるのがうまい。 神楽がポッキーを食べて泣いたりする演出もいい。 病室に少年が入ってきて、殺生石を当てるだけで傷は治るし声も出る。便利だな。すごい有害だけど。 黄泉が冥を憎んでいたのは以前からみたいだし、神楽にも実力で勝ってるし、暗部にはどういう理由があるんだろう。

現場で黄泉と会う。 黄泉は婚約者に自分を殺させようとしていた。 2話を見返してみると、全く同じシーンがいっぱいあるけど、そのへんはうまく外してある。 婚約者を殺したみたいに言ってるだけとか、爆発から逃げるとことか、2話では伏せてあって、 ラストで神楽を切ったように思わせて実は切ってない。 こういう物語を俯瞰した構成って、やれば出来るだろうに意外と誰もやらない。

神楽父と黄泉が戦うけど、神楽のせいでやられる。 傷のせいで喰霊が抑えきれないので、神楽に継承。継承のシーンがBGMのみなのが効果的。 平行して黄泉は室長達と戦う。車椅子も下半身もみんな武器だったのか。 また戦力が減ってしまった。

最終回。 神楽達は黄泉を追う。 新しい刀の穴は穴開き包丁みたいなのじゃなくて、そこから火を吹いて推進力になるのね。 束に弾倉を入れる仕組みが面白い。 神楽は黄泉と戦う。 「ねえ、聞かせてよ。死んだ時、ちょっと嬉しかったんでしょ」。 神楽が思わず殺意を抱くほど酷い言葉。中の正常な黄泉が自分を殺させる為に言ってるんだよな。 神楽は元婚約者から黄泉が殺して欲しいと思っていることを聞いて、殺す決心をする。 黄泉の本当の望みは神楽を守りたいことなので、殺生石の望みの通りに走らせる力によって殺される。 そこまで大切なら、なんで迷ったんだろうという一点だけがよく判らない。 演出は凝ってるし、シナリオは緻密で隙が無いし、1クールで綺麗にまとまっている。


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