坂道のアポロン

新番組。 西見薫が九州に転校する。 ストレスで吐く癖があって、屋上だと安心するので行ってみると鍵がかかっている。 川渕千太郎と二人で屋上で雨に濡れると、不思議とストレスを感じなくなる。 迎律子(南里侑香)の家はレコード屋で、地下にピアノとドラムと千太郎がいる。 モーニンのスイングしてないっぷりが凄いな。

レコードをコピーしてみる。普通に耳で覚えればいいのに、一旦楽譜にするから難しくなってるような。 レコード屋には淳兄が来ている。 トランペットの人で、店の主人はベースで、三人でセッションしてるところに参加。 だんだん調子に乗っていくのが面白い。 一緒に宿題をする約束をして教会に行ってみると千太郎もいて舟の上に連行されて海で泳いで海岸でナンパされている人を助ける。 話の着地点はここか。

千太郎の好きになった相手は深堀百合香(遠藤綾)。 千太郎の為に作戦会議。下心があるけど。 グループ交際することに。薫が誘ったことにされてるし。これまでとのギャップが凄いな。 薫 → 律子 → 千太郎 → 百合香という図式が完成。律子の気持ちにおにぎりで気付くというのがいいな。 ハンカチのことで喧嘩になって、地下に閉じ込められて強制セッション。 千太郎の方の関係は進んでるみたい。 律子にいつか王子様がをピアノで聴かせて告白。「これが本番なんだ」。

バーでクリスマスに演奏することに。 クリスマスが千太郎の誕生日なので、律子と二人でプレゼントを買う。 律子にキスしたら泣かれて、家に居場所が無いと千太郎に当たったら、子供の頃の写真を見せて自分も居場所が無いと言われる。 昔はそんなキャラだったのか。 演奏本番。千太郎が固くなってるので演奏で会話するのが面白い。 乗って演奏してたら黒人っぽいと文句を言われる。淳兄が格好良くて百合香を取られる。似合ってるしなあ。

律子が薫に糸電話で好きな人がいると言っているところを千太郎が立ち聞き。薫は一気に暗くなってる。 いきなり母親の情報が入って東京に行く。何故か千太郎も一緒。淳の下宿の人と飲んだり。この時代って本当にこんな感じだったのかな。 母親と待ち合わせて一緒に食事。これでいろいろ吹っ切れて、律子とも普通に会えるようになる。 今回は演奏シーンが無かったな。

2年生になって千太郎とは別のクラスに。 美術部の松岡が千太郎と同じクラスで、ビートルズのバンドを組む為に千太郎にレコードを貸す。 みんなで潮干狩りに行ったら松岡達もいて、千太郎はビートルズのバンドを手伝うと言う。 薫は裏切り者と言って走り去る。なんかいつも以上に距離が近いと思ったら。 男女関係だけでもややこしいのに。

レコード屋に百合香さんがいて、キスしようとしたら淳兄がいて殴る。 薫は文化祭の実行委員を引き受ける。演奏中に音が出なくなって、舞台の裏でバンドをやった事情を聞く。 ピアノで繋いでいたら千太郎が合わせてくる。それぞれの曲をメドレーにしてるんだな。いい演奏だ。なんか二人で逃げてるし。

淳兄は勘当されてアパートにいる。百合香が見つけて部屋に行って、脅されるけど見抜いている。 髪を切ると、仲間だったサックス吹きが活動に巻き込まれていった過去がフラッシュバック。 千太郎は二人が部屋にいるところを目撃して、薫の言葉で律子を意識する。 でも律子の気持ちは既に、みたいな感じに全員参加でこじれてきた。

律子は薫と千太郎の両方から逆に思われてる。タイミングの問題だな。 淳兄が東京に行くので、千太郎は果たし状を渡してセッション。途中から二人だけになってるし。 百合香は見送りに行く。普通に別れるのかと思ったら見合いの話を聞いて発作的に列車に乗せる。親が後押ししちゃったな。 ピアノには律子からの手袋が。このままでは千太郎だけ一人だ。

千太郎が留年しそうなので勉強を見て、風呂に入っているところに律子が来て手袋の話をする。 熱を出したので律子がお見舞いに来て、自信が無いのかと言われて追いかけて告白。発熱テンションか。 文化祭に向けてまた練習しているところに千太郎の父親が帰ってくることになって、千太郎はこっそり家を出ることに。 全然大丈夫じゃないな。千太郎の行動と思えない。

早朝に千太郎が出て行こうとしたら薫が待ち伏せしている。それはすごいな。 翌日、父親が帰ってきて、千太郎にも万年筆のお土産がある。何も心配は無かったのね。 文化祭の準備をする。花が無いので律子にも歌わせることに。練習風景が楽しそう。 南里侑香だから歌わない筈は無いと思ってたのにちっとも歌わないから、このまま歌わないのかと思った。 学園祭前日に千太郎がバイクで事故って、一緒に乗っていた幸子の意識が戻らない。 屋上にいる千太郎を慰める。 幸子の意識は戻るけど、千太郎はどこかへいなくなる。 途中まではハッピーエンドになりそうだったのに判らなくなった。 ノイタミナだから11話で終わりだと思ってた。

最終回。 薫は成績が上がって、屋上は自由化された。 律子の家で勉強しようと誘われるけど、千太郎がいなくなって良かったと言って怒らせる。 卒業して薫は東京の大学に行って、Bパートではいきなり医者になってる。 千太郎は教会の神父見習いになっていた。教会にドラムセットがあるのはどう見ても変だろ。 オルガンでセッションして、そこに律子も千太郎を探しに来ている。 8年経っても変わらない、というのをやりたかったのかな。もっと普通のハッピーエンドでも良かったのに。
総括。音楽の比重がとても高いアニメだった。 音と動きが合ってるのは、演奏してるところを撮影してそのまま動画にしてるんだから当然だけど、 音と場面が合ってるのがすごい。 男と男の友情をストレートに描いているのも、近年では珍しい。 律子にもっと歌って欲しかった。


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