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2015.11.27mf

弁護士河原崎弘

依頼人との連絡方法/弁護士にとって危険な依頼人

弁護士は、依頼者の意思に従い、事件を処理します。裁判所に書類を出す際には、事前に依頼人(依頼者)に送るとか、依頼人の了解を取ることが普通です。
その意味では、依頼人と連絡を確実にすることは大切です。弁護士は、eメール、電話、ファックス、郵便などを使って、依頼人と連絡します。
最近は、eメールによる連絡が多くなりましたが、eメールだけでは、微妙な気持ちが伝わらない場合があります 。時々、電話連絡をすると気持ちが通じ、よい効果があります。依頼人が遠隔地にいる場合は、スカイプなどを利用すると便利です。

依頼人によっては、後になって、「そんな連絡は受けていない」と言い出す人がいます(実際、スパムとしてメールがブロックされていることも、あります。重要なメールは、後で確認する必要が あります)。あるいは、「パソコンの調子悪かった」とか、「ファックスの調子が悪かった」とか言い訳をする依頼人がいます。普通郵便で送った場合は、簡単に、「届いてない」と言う依頼人がいます。実際に届いていない場合もありますが、届いているのに、「届いていない」と主張する依頼人もいます。

たまにある例は、事件が依頼人に有利に展開しだすと、報酬を減額させる目的、あるいは、報酬支払いを拒否する目的で、依頼人は、このような主張をします。このような依頼人は、個人の依頼人です。法人の依頼人ではありません。
弁護士としては、当初から、わかっていれば事件の依頼を断った方が無難です。このような依頼人は、どうせ後からクレームを出すからです。

このような依頼人に対しては、全ての文書の送付を、書留め郵便で行うとよいでしょう。書留郵便なら、ネットで、到達の時間まで正確にチェック(国内追跡 、USA追跡)できます。 必要に 応じて画面コピーをとっておくと良いでしょう。 普通郵便だと、「届いていない」と言う依頼人も、書留郵便の場合は、「届いている」と言います。
特に、和解内容の連絡、尋問期日の連絡など重要な連絡は、メールと同時に書留郵便で連絡するとよいです。
さらに、依頼者のパソコンの時間の設定を正確にしてもらい、自分のパソコンの時間の設定も正確にすべきでしょう。メールを時間的に正確に並べる際に、見落としがなくなるからです。

弁護士と依頼人間でトラブルが発生すると、弁護士は時間を無駄に使うことになります。さらに、対依頼人との関係では、弁護士は、プロであるが故に、高度の注意義務を要求されます。
弁護士は、後から出てくる苦情、トラブルに巻き込まれ、時間を無駄にすることを考えたら、若干、手間をかけても、連絡は書留郵便を使うべきです。要するに、依頼人の苦情を事前に予防すべきです。
2005.7.25