初めてのシングルアンプ

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829Bを購入したら8012が2本オマケでくっ付いてきた。これはゲジゲジみたいな格好をした、1930年代の初期の送信管。何とか音を聞いてみたくなった。

何時もの通り、基本的なシングルアンプを作り、それを改造して8012に変換することにした。得体の知れない真空管を鳴らすときに、このやり方だと誤配線とかのミスがうんと少なくなる。

タンゴのU808を探していたら、6267、6GB8、ST−220、MC−5−250まで付いたジャンクシャーシが手に入った。ざっとチェックしてSWを入れてみた所、酷いハムの中に何とか音が出ている。シャーシは小さな弁当箱に、配線はグチャグチャ、とても弄る気がしないので、全部作り直すことにした。

シャーシは鈴蘭堂の穴無しSL-10(350X220X55)、本当はSL−770が欲しかったが、既に終売で手に入らない。アルミとは言え2mm有ると加工に結構骨が折れる。穴あけは全て、ホールソーとジグソー、ドリルと加工した。ドリルとヤスリでゴリゴリやるよりはかなり楽。

回路は前段の6267と6BM8を別々に拾ってきて繋ぎ合わせた。6267は通常の5極管接続、6GB8はUL接続の極簡単なもの。

多少凝ったところは、電源のコンデンサーはフィルムコンデンサー、初段のパスコンはタンタル。出力段のパスコンは電解、SHIZUKIのフィルム今も試してみたが細い音になる。

PPに比べると部品点数が少なくて簡単な回路だが、恐ろしく電流を食う割には出力が小さく、打ち消し回路が無いのでハム対策が厄介。

今のところ:当初の6GB8では高域が狭すぎるので、E34L(JJ)に交換して鳴らしている。それでも30Kでマイナス3dBくらいと100Kまで殆どフラットだった3C33PP、6252(2B52)PPに比べるとかなり狭い。U-808の限界か。XE-20Sが欲しいが4万円近くになるので暫く我慢。とりあえず5極管とビーム管はUL接続になっている。

E34L(三結) E34L(5)UL 6GB8(ビーム)UL 6L6WXT(ビーム)UL G8045G(3)
カソード抵抗 390Ω 150Ω 150Ω 390Ω
カソードバイアス 23.5V 16.8V
最大出力 3.6W 7W 9W
DF 4.0
周波数特性 20K  
   
音色 細やかな澄んだ音 E34Lに比べ分厚い 余り特徴が無い

この外に829B、6252、5998、5998A、3C33等の双ビーム管または双三極間の片側だけまたはパラ・シングルで差し替え出来そう。パラ・シングルをやるには電源トランスを入れ替えなければならない。

出力トランスのインピーダンスが低すぎると癖の強い音になる。高すぎる場合は出力が減るだけで音色には特に問題は無い。とりあえず真ん中の3.5KΩ。

共通して音色はPPに比べると帯域が狭く(U-808というトランスの為も有るかも知れない)、パンチが無くて、大人しい、柔らかい音。組み合わせと人による好みの問題。

次にE34Lと8012のダイナミックカップリングをやろうと思ったがST-220では220mAしか取れない。5894PPのMX-280と交換すれば良いのだが。。。

このままでは何も面白みが無いので、初段をSRPPにした。その後6BQ5(三極管接続)を追加してカソードチョーク式カソードフロア、E34Lを三極管接続。これでも無歪最大出力(オッシロでの観察)で9.5W(ダイオード整流)、8W(GZ24)。E34Lの三極管接続で10W近く出れば立派なもの。10KHzの方形波を見ていただけばお分かりの通り高域が結構延びていて、測定では周波数特性は:5Hz(−1dB)〜59KHz(−1dB)〜88KHz(−3dB)、DF=2.8.

音は、単純なシングルアンプの帯域の狭い、何となくもたついた音とは雲泥の差で、かなり澄んだスッキリした感じ、結構馬力もある。

カソードチョーク方式は、三極管か多極管の三極管をおやりになっている方で、もう少し出力が欲しい方、或いは高域に不満のある方にはに是非お勧め。高域が延びて、低域の劣化は殆どなし。出力は5割増しから倍になる。音は聞き違えるくらいレンジが広くなって良くなる。カソードチョークそのものは、ノグチトランスで僅か@2100円、カソードフロア用の球は8mA流せれば何でも良い。

外観の写真は、フィンランドバーチ9mmで「取っ手」兼ひっくり「返したときの台」をつけたもの。最初シナ合板6mmでやってみたが強度不足で折れてしまったので作り直した。これに網かパンチングメタルを張れば、立派な保護カバーになる。

100Hz

1KHz

10KHz