蓄音機
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私のオーディオPart3(SP-10MK2)

私のオーディオ番外(蓄音機) 

 

これだけは手を出すまいと思っていたが、先日試聴会のアトラクションにGramofonの101を借りてきて鳴らしてみたら欲しくなって、ついに買ってしまった。オーディオの原点はエジソン式の蓄音機だが、これはソフトが手に入らなくて、只の飾りになってしまう。やはりベルリーナの発明した円盤式のほうが面白そう。

モデルはColumbia Grafonola Model G−208

サイズは29(w)X38(d)X16(h)、重さ6Kg、ターンテーブルは10インチ、振動版はアルミ。何時頃のものか調べているが、構造から推定すると1930年代の初期のものか?

見かけが迷彩色に塗ってあるので軍の慰問に使ったものではないかと思う。

有名なHMV101/102とよく似たサイズと構造をしているが、チークとか革張りの豪華なものではなく、迷彩服のような模様のある紙?が貼ってあって、全く実用一手張りの廉価版。中古屋さんが引き取ってきてその途中で車で待ち合わせて、手渡しで頂いたが。話によると邦楽のSPが沢山あったとかで、多分戦前の輸入品で、軍の慰問用の払い下げかもしれない。ポータブル蓄音機も犬のマークがついていて、木彫りの綺麗なものだと10万円を超えるが、これは12000円で入手。シェルマンのホームページによるとポータブル蓄音機は軍の慰問用に開発されて、その後民生用にも売られるようになったそうな。したがって、迷彩色のものの方が純正と言うことになる。

早速リストアに取り掛かったが、構造は目覚まし時計より簡単なもの。部品が無くなっていたり、壊れていない限り、油と埃の塊を取り除いて、ゴム、フェルト等の消耗品を交換すると言う程度の簡単なもの。

一応動くし音も出るが、回転数が上がらないし、途中で止まってしまう。分解してメカを外して、クレ556のスプレーを吹き付けて、焼き鳥の竹串でつついて埃と油の固りを3時間かかって取り除いた。それで一応チャント回転するようになった。

クレ556は一晩置くと殆ど乾いてしますので、回転部分にグリースアップ。これで12インチ盤最後まで再生できるようになったが、ここで問題が発生、回転数が高すぎて調整できない。ガバナーのブレーキのフェルトのパッドを交換すればよいのだが、何か適当なものがあるかどうか。日曜大工の店を探し回って、家具の足につける固めのフェルトを発見。これに交換してリストア完了。

音は大型に比べると勿論落ちるが、ちょっと楽しむには十分。10畳ほどの部屋で4〜5人は聞ける。女房に聞かせたらGEバリレラ〜スターリングと変わらないとか(笑)。

もう一台、ほぼ同じ大きさのもので”Magnaphonic”と言うものをジャンクで手に入れたが、スプリングモーターだけ輸入して他は国産のような気がする。加工精度と音道が木製なのと使っている材質が銅だったり、鉄だったりとアンバランス。サウンドボックスが鋳物で割れてボロボロになっている。1930年頃の日本の工業力とその後第2次世界大戦で民生用が代用品時代に入って、まともなものが作られなかったことを考慮すると、現物を十分確認できない限り国産品には手を出さない方が無難(メカの全てを輸入品を使って箱だけ国産と言うものも有るらしいが、これなら良さそう)。

なおクレ556は鋳物に吹き付けると浸透して鋳物がボロボロになるという説もあるので、メーカーに確認中。心配な人は灯油で洗浄してください。