MESSIAH
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カール・リヒターのメサイアのジャケット

キリスト昇天の絵はキリスト教世界では代表的な題材の一つで、殆どの有名な画家が画いている。大抵光に包まれて、聖母と使徒に見送られてエンジェルに囲まれて昇天する(旧約聖書によるとキリストは自力で昇天したということになっている)という図柄。このような図柄は大変珍しい。

昭和48年度芸術祭参加作品。1972〜3年にかけての録音で、カール・リヒターにとっては2回目のメサイアの録音。これは歌詞が英語だが、最初のものはドイツ語。

聖書を題材にしたオラトリオは本来協会で演奏されるべきものだが、ヘンデルは劇場を想定して書いて、実際に最初の演奏はヘンデル自身が指揮してダブリンの劇場で慈善演奏会として演奏されたもの。その後ロンドンで上演された時は教会と相当もめたらしい。

日本ではクリスマスの時期に演奏されるが、初演は1742年4月13日にアイルランドの首都ダブリンで、ロンドン初演は翌年1943年3月23日に行われ、クリスマスとは関係が無い。

テキストは新約・旧約聖書の両方から取っている。カトリックとプロテスタントの対立のひどかった(これは未だに続いている)当時を思い浮かべるとこれだけでも教会との揉め事の大要因になりそう。それともヘンデルは新教と旧教の融和を意図したのか?