真空管パワーアンプMQ-50

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このページはKINGさんと黄金のアンコールさんへ感謝を込めて。

ご存知の通り、これは1983年発売のラックスマンの大出力真空管パワーアンプであって、当時の定価30万円。こんなものに手をつけることになった直接のきっかけはKING2さんがA−3550のKT−88バージョンを私のところへ持ち込んだのが始まり。低音の歯切れはTRアンプには無いもの、KT−88の高域のちょっと煌びやかな癖も悪くない。

種類 型番 価格 発売年月 外形寸法 重量 スペック 特徴 修理可否
パワー MQ-50 300,000 1983/09 410x175x250 18.3 歪率:0.1% 出力:50W×2(8Ω) 6550管球式ステレオパワーアンプ

以前にQUAD22+QUADUを借りて鳴らしたことがあるが、これに匹敵する。QUAD22+QUADUは20万円以上して高く、また部品が手に入りにくく、メインテナンスにまた金がかかるので絶対に手を出すまいと思っていた。

数万円(1桁)なら手をつけてもと思っていたところ、息子がMQ-50の完動品、3ヶ月保証付き(中古屋の保証なんていい加減なもの、電源が入って音が出ればという程度)が65000円で売っていると探してきた。その時は冷やかしのつもりで早速見に行ったところ、結構綺麗で6550AはGEが付いている。それで衝動買いで買ってきたのは良いが、アンプとの格闘の始まり。何せ相手は500Vで武装している(笑)。

1983年発売というと、この頃はラックスマンの全盛時代の末期とでも言うべきか、次から次へと色んなアンプを出していた。

MQが5極管パワーアンプの完成品、MA、MBが3極管。Aがそのキットということらしい。過去の製品リストはここに有ります。

SQ38FDがVLZとの組み合わせでやたらに有名になってしまったが、50CA10が入手難というのが難点。比べるとこれを含めて6550/KT−88の5極管(ビーム管)のものは未だに色んなものが手に入る。MQ-50、MQ-60、MQ−360、LX-360、、A-3500、A-3550、A-3600、A-3600。。。。。。。一体何種類あるのやら。中には改造キットなんていうものまで有ったらしい。

外観はほこりをかぶっていることと、電源トランスの角に若干の錆びがある程度で20年昔のものにしてはマアマア綺麗は方。カバーの塗装がかなり濃い褐色でビンテージ品の風格がある?

SWを入れてみたら一応音は出るが、何位か変。低域は歯切れが良いが、高域がサッパリでない。

いざとなったら、KING2さんお助けというのをあてにして手をつけたが、何せ相手は500V。感電したらかなり痛い目に合いそう。まずは手元にあったオッシロのプローブの先端と1KΩでコンデンサー放電用のケーブルを作って、オソロオソロ裏ブタを開けてみると言うところから始まった。

ラックスマンから回路図を取り寄せて、あけてビックリ話しが違う。回路図にはこんな大きなコンデンサー(上の青いもの)も抵抗も入っていない。ラックスマンへ問い合わせたところ、この当時はロットごとに回路が違っていたり、真空管を入れ替える解像キットなんという物も売っていたらしい。

回路図は固定バイアス、実物は自己バイアスらしい。

カップリングコンデンサーも1μFX2だが、1個しか付いていない(下の黒い4個)。

よく見ると6AQ8の足に奇妙な抵抗とコンデンサーがシリーズになったものがついている、発振止めか、音作りか?

よく見ると他にも違っているところがありそう。

お助け。

真空管アンプはTRアンプに比べて部品点数が少なく、回路が簡単なので、、アマチアでも改造して上手く行けば好みの音になるということか。これはKING2さんの受け売り。

  故障・改造場所 対策と結果
メインテナンスの始まり(最初の状態は一応音は出る。低域は歯切れが良いが、高域がサッパリでない) コネクター、真空管のソケットの掃除。パソコン用の接点清浄剤を吹き付けて、綿棒か楊子で光るまで擦る。
高域が出ない、その1(手っ取り早く言うと高域が寸詰まりでピアニシモが聞こえない。) ドライバーの6AQ8をノーブランド品から松下へ変更。多少良くなったが未だ未だ不満足。
高域が出ない、その2

電源トランスから磁束が漏れてカバーが振動する。

ダイオードの接続不良。2個ハンダ付けしてあってその裏側、黒い粉がこぼれていたところから判断すると初期不良と思われる。481VのB電圧が規定の75%しか出ていなかったことになる。高域は出るようになったが、未だ不満足。
ムラード位相反転回路 KING2さんに半固定抵抗を廻して調整してもらいました。あまりずれていなかったようです。
高域が出ない、その3 カップリングコンデンサーをRubyconの1μFからA-3550純正の0.15μFへ交換。劇的に高域とピアニシモが改善された。
高域が出ない、その4 6AQ8のPーP間に入っていた発振止め(音作りか?)の120KΩと150pを取り外して、代わりに20pをNFB抵抗に抱かせる。ピアニシモが消えてしまった主な原因はこれのような気がする。
高域が出ない、その5 出力管6550AをGE純正の新品に交換する。これでとりあえずの修復は完了。未だ高域の伸びが足りないような気がするが、プリの代用に使っている507sUのトーンコントロールをバイパスにすると大分良くなることから、これはプリの問題と思う。近々金田式を借りてきて検証の予定。
次の課題 後やってみるとしたら:
  1. フィードバック量の低減
  2. 初段管とドライバーのメーカー違いへの差し替え
  3. カップリングコンデンサーの差し替え
  4. 3極管接族
  5. 内部配線の新品への交換
  6. GECのKT-88との差し替え(高価なので、誰か貸してくれる人がいればの話し)
  7. もう一台手に入れてバイアンプにする。

慌てないでゆっくりやることにしよう。

 

カップリングコンデンサー 0.15μFでしばらく聞いていたが、どうも低音が出ない。試みに木村哲氏の計算式:
http://home.highway.ne.jp/teddy/tubes/tips/b290.htm
で計算すると0.15μFでは11.7Hzで−3dBになってしまう。元の1μFでは1.75Hzで−3dBで、この方がまともか?1μFに戻して低音復活。
10 初段の12AU7 AmprexだがSWを入れるとピカーとフラッシュのように光るちょっと怪しげな感じがする球。YAHOOオークションで探していたら、フィリップスのPANJAN 5814A(1987年もの)が700円即決で出ている。早速落札して翌日にはもう届いて、試してみたら、これがピイタリはまり。ちょっと細身だがクリアーな感じで、不足していた高域もよく出る。音の良し悪しはブランドとか価格ではない。経験者によると、MT管は安いからといって調子に乗って買い集めると、あっという間に10万円と押入れの中がMT管で一杯になるそうで、用心、用心。

真空管アンプの音のまとまりの良いのは、SPに余分な信号を入れないためか?最近では100KHzまでフラットなアンプだとか、100KHzまで再生するSPだとかが売っているが、人間の聴覚は広めに見ても20〜20KHzというのは50年前から変わらない。再生装置へ聞こえもしない信号を突っ込むと、それは所詮ノイズでしかない。そのままの周波数で再生されれば余り問題ないかもしれないが、位相が反転したり、色んな形で思わないところへ化けてでてくる。