安定化電源(CSE)

オーディオ

ゲストブック

FRファンクラブ

メール

メース社のご好意でCSEの安定化電源FX-700をお借りすることができたので、簡単に紹介する。

第一印象派:700VAなのに重さ38Kgと超弩級。UPS(1KVA)はバッテリを除くと4〜5kgしかない。重さの大部分はトランスとパネルとシャーシ、防振対策の意味か?容積の半分以上は放熱板が占める。 音は低音がよく伸びて中高音のかさつきがなくなって、かなりの効果がある。50、60、80、100Hzと変えて行くと80Hzか100hzでは聴きようによっては、音が若干細くなる。 電研のものとは、音の傾向が違う。電研のものは澄んだちょっと冷たい音、こちらは暖かみのあるふっくらした音(VLZと良く合う)。

測定結果:高調波歪を測定したところ(アンプとCDプレやーをオンにして)、0.13〜0.17%とさすが立派なものである。ちなみに同時に測定した商用電源は2.6%、UPS(PICOU)は2.1%:

50Hz 60Hz 80Hz 100Hz
0.13% 0.14% 0.17% 1.3%
FX-700の60Hzサイン波出力時(LUXMAN L505sU負荷時のものだが、負荷には依存しない)

UPS PICOU1000C(負荷の種類によって異なる、LUXMAN L505sU負荷時、電気ストーブのような純抵抗負荷なら高調波歪は1%以下になる)

商用電源(時間帯によって異なる)

印象と考察

  1. 高調波歪はUPSに比べると1桁以上少なく、音を聴いても別の次元のもの。システム全体をワンクラスグレードアップしたほどの効果はある。
  2. 繰り返し試してみたが、私が試した範囲では、50、60、80、100Hzと変えて行くと80Hzか100Hzでは聴きようによっては、音が若干細くなり、低音が出なくなる、60Hzが最適のようである。
  3. この安定化電源は、上記のサインはモードの他に、オーディオモードにあって、これは第4次高調波を約3%乗せたもの、この方が暖かい音がするが、個人的にはサイン波モードのほうが透通った澄んだ音がして私の好みに合う。
  4. 経験的には、高調波歪が少ないほど、歪の少ない澄んだ音がする。色んな楽器が分離して聞こえる。電源の高調波がSPから出る音に何らかの影響をしているのは間違い無いが、バックグラウンドノイズを計ってみたが優位差は無い。
  5. 安定化電源は、ケーブルとか怪しげな電源アクセサリーを遥かに超越するように思われる。安価な3〜4万円クラス(実勢価格)のミニコンポのアンプ(FR-S7)でも、VLZ、STIRLINGクラスなら、低音歯切れが良く、中高音はきれいに伸びて、歪感の無い柔らかい音で朗々と鳴らす。この謎が解明できると、安価なアンプで簡単な電源装置で十分ということになり、高価な超弩級アンプは必要無くなるが。
  6. 商用電源の主な高調波は650Hz(第13次)までの奇数次の高調波、どうも奇数次の高調波が(アンプの内部で何かノイズを発生させて)音を硬くしているような気がする。
  7. 目立つ低次の高調波の他に、安定家電下に比べると、商用電源、UPSともに500〜5000Hzのノイズが目立つ。これの一部が整流回路をすり抜けてスピーカーから出ているのか?この周波数帯域なら、ノイズフィルターの適当なものを選択すれば取れるはず。
  8. 値段を考慮すると、うーんというところ。電源環境の悪いところなら、価格だけの効果があるかも知れない。