カソードチョーク式カソードフロアドライブ
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EL84(JJ)を買ってきて、8012Aとダイナミックカップリングをやってみたが、残念ながら音が出ない。8012のバイアスが有効な領域に無いらしい。別の目的で図書館から借りてきた「ラジオ技術」を捲っていたら、カソードチョーク方式の2A3のA2シングルが載っている。80H、8mAのチョークを探したらノグチトランスで売っている。価格は僅か@2100円。真空管オーディオフェアーへ行ったついでに早速買ってきて、2A3の例に合わせてEL84(JJ)(三極管接続)のカソードにこのチョークを入れて、E34Lのカソード抵抗を170Ω+130Ω=300ΩにしてSWを入れたら一発で丁度良さそう。

2A3の例では通常のCR結合の最大出力3.5Wに比べて、カソードチョーク式カソードフロア直結ドライブでは出力が1.5倍になって、高域の帯域が高いほうに3.5倍に伸びると言う。但しこの方式の有効なのは三極管か多極管の三極管接続のみとのこと。

今の回路はUL接続だが気にしないでやってみたら、いきなりかなりスッキリした音に変わった。安いトランスでも高域が延びるのならカソードチョークの@2100円はかなりお買い得と言うことになる。

アウトプットトランスは3.5KΩで使った方が出力が増えるらしいが、音色は2.5Kオームの方がスッキリする。

E34Lを三極管接続に変更。これでも無歪最大出力(オッシロでの観察)で9.5W(ダイオード整流)、8W(GZ34)。E34Lの三極管接続で10W近く出れば立派なもの。10KHzの方形波を見ていただけばお分かりの通り高域が結構延びていて、測定では周波数特性は:5Hz(−1dB)〜59KHz(−1dB)〜88KHz(−3dB)、DF=2.8.

音は、単純なシングルアンプの帯域の狭い、何となくもたついた音とは雲泥の差で、かなり澄んだスッキリした感じ、結構馬力もある。

カソードチョーク方式は、三極管か多極管の三極管をおやりになっている方で、もう少し出力が欲しい方、或いは高域に不満のある方にはに是非お勧め。高域が延びて、低域の劣化は殆どなし。出力は5割増しから倍になる。音は聞き違えるくらいレンジが広くなって良くなる。カソードチョークそのものは、ノグチトランスで僅か@2100円、カソードフロア用の球は8mA以上流せれば何でも良い。

外観の写真は、フィンランドバーチ9mmで「取っ手」兼ひっくり「返したときの架台」をつけたもの。最初シナ合板6mmでやってみたが強度不足で折れてしまったので作り直した。これに網かパンチングメタルを張れば、立派な保護カバーになる。E34Lの後ろに見えるのがカソードチョーク。シャーシの中は弄繰り回すので、表の空いている所にした。後ろの穴は8012用。安定してひっくり返して作業が出来るようになったので、その内に弄ってみる。

シャーシの内部は試行錯誤によりゴチャゴチャ、ゴチャ

100Hz

1KHz

10KHz

   

通常のシングルの10KHz

   
 

チョークの代わりに抵抗

 
 

 

周波数特性(1W)

オッシロの図形は出力約1Wのもの。10KHzは少々のオーバーシュートとリンキングが見られるが、この程度なら補正しない方が音が良い。補正回路のCRを入れると音が眠くなるなる。

下の回路図は三極管接続のときは、E34Lのカソード抵抗300Ωを〜390Ωまでトライアンドエラーをやっている。低抵抗では柔らかい音、高抵抗では澄んだ音になる。SGをプレートと直結、電源トランスはその後280Vのタップに変更。ハム対策に32μFのフィルムコンデンサーとパラに55μFのSHIZUKIのフィルムコンデンサーをかませてある。6AQ8はゲインが足らなくなったので、12AX7Aに交換してある。NFB抵抗は5KΩ。

カソードチョークの代わりに同値の抵抗に置き換えると、1Wくらいから見事に上の方が欠ける。オッシロの図形は撮影用に主力5W相当の入力を入れたもの。

出力トランスのインピーダンスとアンプの内部抵抗(DF)の関係を測定してみました。NFB抵抗は5KΩで一定。

出力トランス(KΩ)    2.0   2.5   3.5   5.0
内部抵抗(Ω)       5.61  4.33  3.02  2.13
DF                     1.43   1.85  2.65  3.75

以上から選択できる範囲内では、5KΩタップが良さそう。

周波数特性は7Hz(−1dB)〜55KHz(−1dB)。単純なシングルの30KHzくらいで−3dBくらい落ちに比べると雲泥の差。