829BPP

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以下黄金のアンコールさんからK_Createで3C33の出物があると聞いて、慌てて電話してみたが既に売り切れ。代わりに(代わりにならない全く異なる球)829Bなら有るが買わないか、8012を2本オマケに付けるが言われて買ったもの。

ツインビーム管で最高250MHzまで使えるので、TRの発達以前はアマチア用のVHF/UHF帯の送信管として一世を風靡したものらしい。144MHzあたりで50Wくらい出るらしい(Cクラス)。良く似た球に832A、2B94/5894、2B52/6252、3E29等がある。3C33の頭に角を生やした妙な格好をした球。ソケットは3C33、6C33などと同じ7ピン。

左からコンパクトロンの6AV11(12AU7相当が3本入っている)、3C33(双3極管)、829B(双ビーム管)、8012(3極管)

ネットで探してみたが、回路例が鈴木氏のものが僅かに1例しかないので、かなり回り道をした。

元は以前から弄繰り回している5998APPの改造。これはそもそもテスト用に作ったもの。

初段は5814Aのパラで使っていたが、SRPPに改造したらヒーター〜カソードの耐圧が足らなくて、5814Aがパー。JJの12AU7に交換して、ヒーターバイオスを50Vかけて解決。

ドライバーは私のお決まりのJJのECC99のムラード。

出力段は5998A(GE)から5998(Tung-Sol)、3C33、最後に829Bにたどり着いた。バイアスも自己バイアス、固定バイアス、半固定バイアスと色々テスト。今のところ半固定バイアスになっている。おかげで最初に作ったときは配線は綺麗に整理されていたが、かなりゴチャゴチャになっている。

3C33の同一回路でバイアスをー20VかけてSW ONしてみたが、直ぐにヒューズが飛んでしまって(実際には3Aのブレーカなので被害は何も無いが)測定・調整なんか出来ない。それで半固定バイアスにして、発振防止に829Bのグリットに1.5KΩを入れて、漸くヒューズが飛ばなくなって、自己バイアスでー10V、固定バイアスでー20V、40mAに調整して漸く落ち着いた。

829Bのバイアスは5998A、5998、3C33等と異なり5〜10分で一回調整してしまえば、その後大変安定している。PPで使うことを前提とした軍用の球で大変精密に作られているためか。

音は3C33の澄んだ控えめの音と異なり、かなり中高域が盛り上がって馬力のある音がする。3C33(ツイン三極管)と829B(ツインビーム管)の違いか。

これからボチボチ測定をやるが、20Wくらいは出ていると思う。整流をGZ34からダイオードに変えればB電圧が360Vから390Vくらいまで上がるので、そうすれば30W程度は出るか?耐圧もプレート損失も十分に余裕がある。

中高域のゴリゴリ感が強すぎるので色々試行錯誤。12AU7Aを5814A(Philips JAN)に交換して、ECC99(JJ)を12BH7A(東芝)に交換して、SGの電圧を落として。

それでも収まらないので、最後にはB電圧を366Vから、334Vまで落とした。これでゴリゴリ感が消えて、三極管に近いスッキリした音になった。ビーム管の音色はB電圧とSG電圧に大きく依存する。高いと中高域の張り出したゴリゴリした音になる。下げると最大出力は犠牲になるが、スッキリ澄んだ三極管に近い音になる。これは829Bに特有なものかビーム管一般に当てはまるのかは今のところ不明。

測定結果
出力 無歪(オッシロで見て波形が崩れだす寸前まで)18W、クリップまで32W
F特 10Hz〜100KHzまでほぼ完全にフラット
残留ノイズ 1.5mV
歪率  

備考
シャーシ クラッシクコンポーネンツで展示品の天板だけ買ってきて後はアングルで自作。440X230X50 試作用に弄繰り回すのなら奥行きは300は欲しかった。
出力トランス タンゴ(ISO)FX−40−5
プレートキャップ クラッシクコンポーネンツで入手したアルミ製のもの。プレートの360Vが剥き出しになるので感電に注意。グラスファイバーのパイプで巻いてあるが不完全。
829B クラッシクコンポーネンツのバーゲンで3500円で売っていたのを見たことがある。
リード線 耐熱被服のものをかしめて使用。高温になるのでハンダ付けは不可だと思う。
電源SW アムトランスで入手した3AのSW兼用サーキットブレーカー
C電源 ノグチトランスで入手した50VX2、0.1Aがシャーシの中に入っている。
電源コンデンサー 東一のフィルムコンデンサー47μFX2を2個使用。
829Bのソケット 6C33と同じもの。中国製は600円前後と安いが、材質が脆く数回曲げるとボロッと欠ける。やはり高くてもジョンソンに限る。
初段SRPP ヒーターバイアスを忘れないように。
発振対策 UHFまで使える出力管なので、高域発振には要注意。829Bのグリッドに1.5KΩを入れるだけで収まったが。